Tag Archives: ケプラーズ5213

残しておきたいツイート

さて、今夜もいきますかー!

まずは備忘録系からですが……

1.

こういう便利機能を忘れると、どうも手作業が増えていかんですよね……。
記憶記憶。

2.

これって、今もそうなのかなあ……。
相互校正という意味で、僕は読んだKindle本で誤字脱字などを見つけると大抵チェックしてるんですよね。
(著者さんと知り合いの場合、ですが)
それを著者さんにお知らせして修正してもらえば更に品質を上げられるし、自分のものも同じようにチェックしていただけたりしますから。
うーむ、KDP本の誤字脱字ハイライトが共有されちゃうと、なんだか微妙な感じですよね……。

3.

まあ、別にこれを残してもしょうがないんですが……。
つい先日3万アクセスを超えたので、最初の9ヶ月で5千ということは、かなり伸びているのいうことで、ね。
もっともっと、です。
全然少ないですよねえ。

4.

まあ、実際はこのあとで結末がお気に召さなくて……ということもありましたが、まあ、いいんですよ。だって嬉しいじゃないですか、こういうのって!
結末が微妙だという感想の方と、最後まで楽しめたという方と、半々よりちょっとは《楽しめた派》が多いケプラーズ5213は、こちらで絶賛発売中!



地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。

5.

まさに、自戒。
こういうこと、時々やらかしてしまうんですよね〜。
ちゃんとバックアップを取ったつもりになってガンガン消してたら、取れていなかったという……
気を付けねば。

6.

7.

8.

9.

10.

正しいとか正しくないとか、
上手いとか上手くないとか、
文学だとか文学じゃないとか、
いろいろなことを思う人がいて、
いろいろな作品があって、
僕はそんな中で書いている。

技巧派を目指すつもりはないけれど、
もっともっと
ストーリーテリングの技術は向上させたい。
させねば、と思う。

そのために読者を上手に裏切ったり、
自分の最初のプロットをねじ曲げたりすることも、
悪い事じゃないと分かっている。

少しずつ、少しずつ、
前へ、前へ。

自分を疑い、自分を信じ、
前へ、前へ。


じゃ、また明晩!

『ティプトン』連載第15回

“この美しい姿を目に焼き付けていよう、ずっと恋人もできず生きていくことになっても、それでいい。”

『ケプラーズ5213』より


── 15 ──


1%の狂いもなく
恋愛はコントロールされる

それが許されないことを知ったのは
恋愛という感情を知ってからのことだ

それが

(電子書籍化にあたり、公開を終了しました。本連載記事における公開分は、全体のごく一部になっています。ご興味のある方は、電子書籍版をお買い求めくださいますと幸いです)


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。

 

『ティプトン』連載第14回

“俺も、そうだな……。ケプラーの植物をこの目で見たい。ここのネイチャー・シリンダーなんかにはない、圧倒的に多様な生態系があるんだろうな。俺も、この足でケプラーの大地を踏みしめたいよ”

『ケプラーズ5213』より


── 14 ──


それでも
ネイチャー・シリンダーには
わたしたち全員の夢がある

それが間違いなく
わたしたちを作った星に
存在していたのだという
夢がある

それは

(電子書籍化にあたり、公開を終了しました。本連載記事における公開分は、全体のごく一部になっています。ご興味のある方は、電子書籍版をお買い求めくださいますと幸いです)


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。

 

『ティプトン』連載第13回

“私たち子孫には、一九三九年以降の科学をできる限り封印しようとしたの。ここケプラー186fに辿り着くために必要な航行やハイパースリープを安全に維持する技術以外は、一般の人間には極力触れさせないようにした。だから、私たちは自分たちの手で宇宙船を建造することも、コンピューターを作ることもできない。”

『ケプラーズ5213』より


── 13 ──


絵のようなものだと
教師は言った
動く絵のようなものだと

楽器を奏でると
音楽が生まれるように
無から作った絵を動かす機械が
その昔はあったのだと

動く絵とは何だろう
あれは、動く写真ではないのか

だが
写真ではないと教師は言った

あの空も、海も、山も
本当はどこにもないものなのだと
教師は笑った

わたしは何も想像することができず
卑屈に笑った

夢のようなものだとも言った
想像できるものは
何でも形にできたのだと

絵だけではない
触ることのできる形にさえ
できたのだと

わたしは思い出すのだ
そうやって作られた虚偽の夢で
わたしたちの目的や
生きるためのエネルギーや
愛情ですら
生み出されたのだと

わたしたちの足下は
あの丸い窓の外に広がる
永遠の虚空のほかには
何もないのだ

わたしたちは
本当に飛んでいるのか

その星は
本当にわたしたちを
待っているのか


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。

 

『ティプトン』連載第12回

“老人は、その目で見たことのない地球や、決して辿り着くことのないケプラー186fの姿をそこに感じながら、最期の時を迎えるのだ。”

『ケプラーズ5213』より


── 12 ──


わたしは一度だけ
見たことがある
まだ
学生の頃だった
まだ
振り分けられてはいなかった

青い星という形容は
まさに地球のためにこそ
存在するのだと知った

海だ
圧倒的な海だ

山だ
とてつもない山だ

空だ
終わりのない空だ

わたしたちの周りを包む空のように
漆黒ではない
青い
空だ

海も
空も
視界には収まりきらないのだ

想像できるかい?

本当に
この世にはそんなに大きいものが
あるのだと

しかし言った
教師が言った

この映像は
本物の地球ではないと

わたしには
その言葉の意味は解らなかった

教師は得意顔で続けた

地球を撮影した映像は
この世に存在しないのだと

わたしは目の前の映像から目を背け
ただ
途方に暮れた

わたしは
何を信じればいいのだ


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。

 

『ティプトン』連載第11回

“ティオセノス号に裁判所はない。コントロール・センターとその直下に位置する警察組織がすべての管理権限を掌握し、管轄の教師とその管理下にある学校の生徒たちを管理している。”

『ケプラーズ5213』より


── 11 ──


あの少女は知っていたのだ

わたしが
嘘の城に隠れ住んでいることを

あの少女は束の間
わたしに見せてくれようとしたのだ

わたしの築き上げた檻は
簡単に抜け出すことができる程度の
やわな造りなのだと

あの少女は束の間
わたしに見せてくれようとしたのだ

漆黒の中にこそ
光が生まれることを

わたしは恥じる

絶望とは
わたしのような者のために用意された
浅はかな言葉ではないのだ

この船は
希望を生むためだけに
あの少女を産んでくれたのだ

少年の選んだ
あの少女こそが
わたしたちの漆黒の中に産み落とされた
新しい光の粒なのだ

あの少女こそが


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。

 

『ティプトン』連載第10回

“農民として食料生産に携わるアフタースリープ世代は、この宇宙での放浪生活が永遠に続くと思い込むことで、逃げ場のないこの空間を自分の故郷と考えることもできたのだ。”

『ケプラーズ5213』より


── 10 ──


星などない

窓の外にあるのは
漆黒の虚空だ

星は微塵も動きはしない

わたしは見たのだ

わたしたちの船は
どこにも向かってなどいない

飛んでいるのかすら
怪しいものだ

ジャンプだって?
時空を超えるだって?

知ったものか

あれはきっと
彗星か何かが
近くを通った時の
言い訳なのだ

わたしたちは永遠に
何もない漆黒の虚空で
ただじっと浮かんでいるのだ

目的地などない
星などない

そうでなければこの人生が
このままひっそりと終わってしまうことに
耐えられるわけがないではないか

選ばれたものだけが眠り
《希望の星》との出会いを待っている?

まさか!

わたしの寂しい人生とともに
この世界は終わるのだから!


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。


残しておきたいツイート─033

今週も思い出し苦笑いをしつつ、まとめていきますよ〜。

まず一発目。

1.

藤崎ほつまさんが『ケプラーズ5213』を読んでくださって感想を下さったツイートからの流れです。レイ・ブラッドベリの話から高橋葉介さんの話につながって、楽しいツイでした。
葉介さんの漫画をまた読みたいなあと思いつつ、保管。

2.

続きも!

3.

まさに、自信喪失しそうになった時に思い出したい言葉ですね。

4.

広告は、良い商品をお客さまに届けるために存在するのだ。
事実誤認をさせて売りつけるために存在してはならないのだ!

5.

何度見てもこの方の彫刻は好きだなあ〜と思う。
ただ、それだけなんだけど。

6.

あ、この方、会社辞めて本書いてましたよね。売れてるし。
でも、このコラムの時と同じ。
世に出れば、「本としてはつまらない」とか「へたくそ」とか言う人が必ずいる。
エッセイ的な本を書いた人に、文学的なものを求めてもなあと思いながらレビューを読んだことを思い出した。
本日の3番ともつながる──。

7.

続き。

8.

続き。

9.

ここまで続きでした。

10.

嬉しいものは穴を掘って埋めて、取っておく(笑)
でもこれが、小説のスキルのことだったらなあ……。

そうそう、リンク先のヘリベマルヲさんのブログで指摘された内容は、未だに出来ていない。
このブログを、小説が読まれるためのプラットフォームにすること。ランディングページにすること。
だめじゃないか、と一年ちょっと振りに思い返す。

もちろん、それをずっと考えながらやっているのだけれどね。
きっと、考える方向が曖昧なんだな。
導線かぁ……。

もっともっと考えねば!

じゃ、また明晩!

『ティプトン』連載第9回

“廊下には、ハイパースリーパーに癒しの睡眠音楽を聴かせるための、というよりは行き場と死に場のない老人に与えられた音楽ワゴンが置き忘れられていた。”

『ケプラーズ5213』より


── 9 ──


文化は
必要だろうか

文明は
必要だろうか

わたしの奏でる銀色の音楽は
作り物でない本当の大地で

どんな響きを聴かせながら
青い空へ立ち昇ってゆくのだろうか

わたしの詩を
大木の木陰に腰掛けて
大声で読み上げる若者が
一人でもいるだろうか

いつか

もしもまだ
誰か一人でも
生きていたのなら

名前しか知らぬ
はるかな星で


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。


『ティプトン』連載第8回

“「この場所は、俺たちが最初の上陸だ。まだ何の調査も入ってないよ。だから、未知の病原菌がいないかどうかは、全然分からないね」
「そんな状態でお前、昨日外に出たのか?」”

『ケプラーズ5213』より


── 8 ──


医療、とは、
なんだ?

医薬、とは、
なんだ?

今や
この船の上に存在する自然から
十分な医薬が得られると

コントロール・センターは言う

私たちを
何も知らない愚か者だと
断じているのだ

私たちは知っている
記録は
嘘を吐かぬものだ

私たちが星を捨てた頃
この船には数え切れないほどの種類の
丸く、白く、軽い
《乾いた小粒》が保管されていたという

それこそが、医薬というものだと
私に耳打ちしてくれた者がいた

もちろん
私も彼も、その《乾いた小粒》を
実際に眼にしたことなどはなかった

私は想像し、空想し、
発見した
嫌な気持ちに包まれた自分を

支配者たちは病を恐れ
それを保管し続けた

私は
知っている

誰も顧みない図書室の片隅に
当時の医薬の処方が埋もれていることを

私たちの誰ひとりとして
必要とはしないその医薬を

とうの昔に世を去った支配者たちは
金のようにあがめたのだ
金、以上にだ

いや、金──ゴールド──とはなんだろう?
希少価値とはなんだろう?
いくらでも手に入るものなど
この船には1つもない

医薬とは、なんだったのだろう?

私は
知っている

私たちが知っている病の数を
遥かに上回る種類の医薬が

山のように積まれていたことを

私は
知っている

人類の存在
それ自身が

数え切れぬほどの種類の病を
自らの内に
生み出したのだということを

コントロール・センターの嘘は
もはや憎むべきものではない

癒せない病は
医薬などもう──

私たちはただ
生きているのだ

私たちはただ
死にゆくのだ


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。