今週の1枚──水鏡?

ん?

水鏡にしてはなんだかおかしいですね。
波が全くないし、木々は水辺に生えていそうもないどんぐり系で。


そうそう、もうお気づきですね。
写真の右上に、ウォッシャーの噴き出し口があります。
これは愛車のボンネットなんです。

ボディカラーがダークブルーということもありますが、空の色をきれいに映しています。
よく見ると葉っぱの1枚1枚まで、そこそこくっきりと分かります。もちろんjpg圧縮のせいでノイズ混じりのぼやけた感じにはなっていますが。

もう12年目の車なので、かなりボディ表面が傷だらけになっていて、なんだか白っちゃけていたのですよね。
それで、とうとう思い切ってガラス・コーティングってやつをかけてみました。

どうです奥さん、この色つや!
本当にびっくりしました。これほどまでに美しく蘇るとは!
もちろん、ひっかき傷などは消えませんが、洗車機などによる細かい傷はほぼなくなり、新車のような輝きです。
しかも、むこう1年間は水洗いのみでオッケー。

以前はガラス・コーティングって高価で、とても手が届きませんでしたよね。でも最近は随分価格がこなれていて、1万円台で出来ちゃう。

今ちょっと調べたら、自分でも出来るんですね。自分でやれば数千円って、ちょっと信じられないなあ──。すごい。

僕はショップでお願いしたので、ボディ全体をコンパウンドで磨いて、擦り傷をきれいにしてからコーティングしてくれています。
いつも車検に出しているお店なので顔なじみで、仕事もとても丁寧なんですよ。やっぱり、車ショップの店員さんは「車が好きっ」というのが顔に出ているので、愛車を安心して預けられます。

まあ、僕自身はあまりメンテをしないので、行きつけのショップを決めておくメリットはとても大きいのですよね。

表面がつやっつやになると反射が美しく、ボディ色も深みを増したようになります。
当分、にんまりですわ〜。

じゃ、また明晩!

(なんだ今日の記事は……って言わないでっ)

『ティプトン』連載第10回

“農民として食料生産に携わるアフタースリープ世代は、この宇宙での放浪生活が永遠に続くと思い込むことで、逃げ場のないこの空間を自分の故郷と考えることもできたのだ。”

『ケプラーズ5213』より


── 10 ──


星などない

窓の外にあるのは
漆黒の虚空だ

星は微塵も動きはしない

わたしは見たのだ

わたしたちの船は
どこにも向かってなどいない

飛んでいるのかすら
怪しいものだ

ジャンプだって?
時空を超えるだって?

知ったものか

あれはきっと
彗星か何かが
近くを通った時の
言い訳なのだ

わたしたちは永遠に
何もない漆黒の虚空で
ただじっと浮かんでいるのだ

目的地などない
星などない

そうでなければこの人生が
このままひっそりと終わってしまうことに
耐えられるわけがないではないか

選ばれたものだけが眠り
《希望の星》との出会いを待っている?

まさか!

わたしの寂しい人生とともに
この世界は終わるのだから!


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。


読んだよ:月野玉子さんのショートショート

ども。

タイトルを「月野玉子さんのショートショート」としたのは、読んだのが1冊ではなかったから。
読んだ本はこちらの3冊です。

・ショートショートの戦線1
・ショートショートの衰退2
・ショートショートの衰退3

どうして同じシリーズじゃないかというと、たまたま積んでいたので……はい。
他にもショートショートの反撃というシリーズが5巻まで出ていたりしますね。たくさんショートショートを書いている方です。

で、3冊一気読みなのは、何しろ軽い読み口ですぐ読める。本を開いた時に出る読書時間の目安では合わせて2時間ほどだったと思うのですが、3冊で1時間も掛からず読めたんじゃないかと思います。

どれも同じテイストの水彩画の表紙で、とても可愛らしいイメージです。
イメージが同じだと、続けて読むときに安心感がありますね。装丁全体の雰囲気もなんとなくプロっぽくて、ブランドイメージになっているんじゃないでしょうか。

Amazonの著者ページによれば、
「講談社主催の小説現代ショートショート・コンテストに3回入選。
また、「ショートショートの花束 6」「ショートショートの花束 7」「ショートショートの花束 8」に作品が収録されています。」
ということです。
選考委員を阿刀田高さんが務めてらっしゃる賞ですね。それに3度入選したのですから、つわものです!

さて内容は、ということですが、なにぶんショートショートなので、作品数はたくさんあります。一話ずつの紹介はできないので、全体感を。

僕の感覚では、《もっと軽い星新一》というイメージでしょうか。
文章はこなれていて読みやすく、簡潔で感情を排した文体は、深入りせずにさくさくっと読めます。ショートショートですから、このくらいのスタンスが心地よいですね。
たまに落ちらしい落ちがなくて置き去りにされたりしましたが、それはそれ。まあ、単純に落ちるだけのストーリーばかり書いていると書き手としても飽きちゃうんじゃないかなあと思ったり(笑)。

もちろん、さらりと皮肉や風刺を忍ばせることも忘れてはいないけれど、星新一さんのようなドキリとさせる毒はありません。あくまでもさらりとしています。

宇宙船が地球を訪れて……というお決まりのストーリーが何作かありますが、それぞれにひねりがきいていて、なかなかにニヤリとさせます。

お値段もKDPにおける最低価格設定の99円がほとんど。セレクト登録もされていて、無料キャンペーンもたびたび行なっているようですよ。
KUなら全部無料で読めちゃいますね!

例えば、病院での時間待ち、待ち合わせ、ちょっとした時間つぶしに最適ではないでしょうか。

MANUEL BASTIONI LABを使おう!(その20):1.3新機能─3

なんとまあ、このシリーズもとうとう20回を迎えました。
あまり分かりやすい解説とも言えませんが、いつも見てくださいましてありがとうございます。
今回も頑張って書きますよ!

では、

今回取り上げる新機能はこれです

  • カスタムで付けたポーズを保存、読み込み可能に
  • 作成済みモデルを再度初期化できるオプションを搭載
  • 瞳のサイズを変更可能に
  • 左右均等の立ちポーズ(=Tポーズ)を追加

ちなみに、《左右均等の立ちポーズ(=Tポーズ)を追加》については前回触れましたね。
順番にやってみましょう。

【カスタムで付けたポーズを保存、読み込み可能に】

まずは、いつものように基本のモデルを出しましょう。今回は、ヨーロッパ系の男性です。オリンピック中ということで、なんとなくそれっぽい色付けにしてみました。
athlete1

1.ポージングをさせるために、両足の間にある棒状のボーンを選択します。

触るとオレンジ色になります。実線がボーンです。
触るとオレンジ色になります。実線がボーンです。

2.右側の設定パネルから「skelton(人型アイコン)」のタブを開きます。

3.「Display」で、「Stick」になっている表示を「Octahedron」に変更。

4.X-Rayにチェックを入れます。

これで、動かしやすくなりました。
これで、見やすく、選択しやすくなりました。

5.現在は「Object」モードなので、「pose」モードに変更します。

6.ポーズを変更するには、各ボーンを回転させます。ボーンの向きと回転ギズモの向きが合っていないとうまく回転させられないので、向きをローカルに変更します。

13_pose1

7.もも上げです。もものボーンを選択し、回転ギズモの赤い輪をドラッグすると、動きます。

自動的に回転角が表示されていますね。
自動的に回転角が表示されていますね。

8.同じ要領で、作りたいポーズになるよう、それぞれのボーンを回転させます。

反対向きから見たり、「.」キーでアップにしながら回転させます。
反対向きから見たり、「.」キーでアップにしながら回転させます。

9.「Object」モードに戻すと、Manuel Labの設定パネルがまた現われます。Poseツールをチェックして設定を開き、「Save pose」ボタンをクリックします。

スクリーンショット 2016-08-16 10.27.50

ファイル名に「run」と付けました。
ファイル名に「run」と付けました。

10.試しにいったんEvil beastにポーズを変更(笑

強そう……
強そう……

11.Load poseから、先ほど保存したrunを選択すると……

スクリーンショット 2016-08-16 10.39.14

12.ちゃんと戻りました!

スクリーンショット 2016-08-16 10.39.25

13.モデルを消して、別の人にしてみます。アジア系の女の子です。

athlete_asiangirl1

14.この子に先ほどのrunポーズを読み込んでみましょう。

athlete_asiangirl2

おお、一瞬で出来ました。走ってます!
これで、一度作ったポーズはいつでも簡単に、新キャラクターに取らせることができるようになりましたねっ!
Manuel Labすごい!

次、いきますよ!

【作成済みモデルを再度初期化できるオプションを搭載】

読んで字のごとく、各種のパラメーターをいじったモデルを初期状態に戻すもの、のようですが、戻らないものもありました。

Characters Libraryの「Reset all」ボタンを押した時、どうなるか見てみました。

あちこちいじってみてからリセット

・表情はリセットされて初期状態に
・体型はCharacters Libraryの設定に
・ポリゴン編集をした場合、初期状態に戻る
(胸の形が裸っぽかったので、少しスムーズを掛けていましたが……)
・マテリアル設定は戻らない
(肌の色も、服に設定した範囲も変更なし)
・ポーズは戻らない

参考になりますでしょうか……。

では、三つめです。

【瞳のサイズを変更可能に】

これは簡単。
「Body Parameters」の「Morphing Categories」から、「Eyes」を選びます。その中にある「Eyes_IrisSize」がそれです。

eye1

標準の0.5、最小の0、最大の1です。
瞳が小さいと、神経質そうでちょっと怖い感じ。
瞳が大きいと、かわいらしい感じが出ます。
瞳のサイズだけでこんなに雰囲気が変わって、面白いですね。

瞳を大きくすると、「黒目がちの美少女」に!
瞳を大きくすると、「黒目がちの美少女」に!

さてさて、今回も楽しんでいただけましたでしょうか?

次回は、インポートしてきた衣服のデータを、Manuel LabのProxy機能を用いて着せる方法をやってみましょう。

では、また次回をお楽しみにっ!

残しておきたいツイート─033

今週も思い出し苦笑いをしつつ、まとめていきますよ〜。

まず一発目。

1.

藤崎ほつまさんが『ケプラーズ5213』を読んでくださって感想を下さったツイートからの流れです。レイ・ブラッドベリの話から高橋葉介さんの話につながって、楽しいツイでした。
葉介さんの漫画をまた読みたいなあと思いつつ、保管。

2.

続きも!

3.

まさに、自信喪失しそうになった時に思い出したい言葉ですね。

4.

広告は、良い商品をお客さまに届けるために存在するのだ。
事実誤認をさせて売りつけるために存在してはならないのだ!

5.

何度見てもこの方の彫刻は好きだなあ〜と思う。
ただ、それだけなんだけど。

6.

あ、この方、会社辞めて本書いてましたよね。売れてるし。
でも、このコラムの時と同じ。
世に出れば、「本としてはつまらない」とか「へたくそ」とか言う人が必ずいる。
エッセイ的な本を書いた人に、文学的なものを求めてもなあと思いながらレビューを読んだことを思い出した。
本日の3番ともつながる──。

7.

続き。

8.

続き。

9.

ここまで続きでした。

10.

嬉しいものは穴を掘って埋めて、取っておく(笑)
でもこれが、小説のスキルのことだったらなあ……。

そうそう、リンク先のヘリベマルヲさんのブログで指摘された内容は、未だに出来ていない。
このブログを、小説が読まれるためのプラットフォームにすること。ランディングページにすること。
だめじゃないか、と一年ちょっと振りに思い返す。

もちろん、それをずっと考えながらやっているのだけれどね。
きっと、考える方向が曖昧なんだな。
導線かぁ……。

もっともっと考えねば!

じゃ、また明晩!

ルビ、どうしてる?

本日の記事は昨日の続きです。
昨日の記事はちょっと文字数が増えてしまったので、「自分だったらこのくらいまでしか読まないかも」というあたりで切りましたw。

さて、ルビについて、いま一つどうしようかなあと考えているのが、Furi『振り仮名』サイトを利用するかどうか。
このサイト、日本独立作家同盟の鷹野理事長が教えてくださったもの。テキストファイルをアップロードするか、テキストボックスにペーストすると、自動的にルビ付きのHTMLファイルを生成してくれる優れものなんです。

こんな、超シンプルなページです。
こんな、超シンプルなページです。

シンプルなページながら、機能はちゃんと備わっています。
見ての通り、書き出す形式は「BCCKS」「HTML5」「でんでんマークダウン」の3種。
そして、開くひらがなのレベルも選べるのです。

総ルビなら小学1年生向けですね!
総ルビなら小学1年生向けですね!

僕もちょこっとテストをしてみたのですが、振り間違いもほぼなく、手で振ったものと遜色のないルビが振られました。
僕の場合は総ルビということもあり、文章量が多いとエラーが出てしまいます。いろいろ試したところ、1話分(1,000〜1,200字くらい)なら問題なく変換できます。

今までかなりルビ振りには苦しんできたので、これは本当に福音。
でもね、僕のワークフローにはちょっとはまらなさそうなんですよね。この方法だと。

愛用のエディタHagoromoでは、執筆時にルビや圏点を振りながら、縦中横や行の下揃えなども全部最終形のepubと同じ形で盛り込めます。

Hagoromoからepubを書き出すと、ほぼそのままの形で販売できるepubが出来上がるのですよね。僕の場合はそこにちょこちょこ手を入れるのですが、一度HTMLに書き出してしまったものを再びHagoromo形式に戻すことは出来ませんから、後々のepub編集が逆に辛くなってしまいそうなのですよね……。

『振り仮名』サイトにはルビ機能しかありませんから、縦中横や圏点、他の書式は後から手作業でやらざるを得なくなります。もちろん、cssも自分で手編集し直さないといけないでしょうし。
う〜む。

それでも、ルビが自動で付くのは非常に魅力的ですよね〜。

さて、まだ連載をいつから開始するのかも決めていない状況ですから、もう少し悩もうかと思います。いいやり方が見つかるかもしれないですし。

WEBページに載せるものに振るルビならばっちりですから、ご存知なかった方はお試しになってはどうでしょう?

最後に、『魔女と王様』第一話の前半部分をFuriで変換したものをお見せします。

まずは、ページのキャプチャから。

HTMLのタグを見慣れていないとびっくりするかも。
HTMLのタグを見慣れていないとびっくりするかも。

 

こんな風に、変換結果が直接ページ上に表示されますが、慌てなくて大丈夫。例えばブログ上に掲載するのであれば、この文字すべてをテキストエディタにコピペするだけでオッケーです。

独立したHTML書類にするのであれば、HTML書類であることの宣言や各種のタグが必要になりますが、皆さんの使っているワープロやエディタに、HTMLの書き出し機能はありますよね?
あれば大丈夫。適当な短い文章をHTMLで書き出しておいて、<body>タグから</body>までの中身をそっくり入れ替えてしまえば良いんです。

では、この文字をこのブログのエディタに「そのまま」貼り付けてみますね!


1 (ぎん)(きつね)

「そら()けー、ほれ()けー!」

ほんとうは(ちい)さい(こえ)でしたけれど、ニーダマは愛馬(あいば)パカラの(みみ)(くち)(ちか)づけて()いながら、かかとで(はら)()りました。あの、(うつく)しい(ぎん)(きつね)が、(いま)まさにニーダマの()(まえ)姿(すがた)(あらわ)したのです。これは、興奮(こうふん)しないわけにはいきません。

ニーダマは一瞬(いっしゅん)たりとも()(はな)さないようにしながら、(こし)にゆわいた弓矢(ゆみや)(うし)()にまさぐりました。すると突然(とつぜん)、パカラの(あし)()(しろ)(こおり)(うえ)(すべ)り、キラキラと(ひか)(こおり)(きり)()()げました。そうです、夢中(むちゅう)でパカラを(はし)らせているうちに、いつの()にやらニーダマは(こお)った(みずうみ)(はい)ってしまっていたのです。

ニーダマは、ふと背後(はいご)()(かえ)ります。(しろ)(けむ)視界(しかい)()こうには、(いろ)とりどりの(はる)(はな)()(みだ)れていました。

(ぎん)(きつね)(あし)()め、こちらに(かお)()けました。そして、(くび)をちょっと()ってコーンとひと(こと)()くと、(こおり)(うえ)悠々(ゆうゆう)(ある)()しました。

「おのれ、(きつね)め! おれ(さま)馬鹿(ばか)にするなよ」

ニーダマはパカラの(はら)を、(ちから)いっぱい()()げます。びっくりしたパカラは、ヒヒーンといななくと(はし)()しました。


どうです、ばっちりでしょう?
みなさんも是非、チャレンジしてみてくださいね!

じゃ、また明晩!

シンチョク0813

さてさて、1週間が過ぎました。時の流れって、あっという間ですねえ……。

まずは、『魔女と王様』の進捗を文字数をキャプチャにて。

先週が64,336字……
先週が64,336字……

 

えーっと、ほぼ4,000字、12枚増えちゃいました。でもね、いいんですよ、必要なものを増やしただけで、余計な部分を付け足したわけではないんですから。それに、削るべきところは削った上での増加ですから……。
ですから!(あくまでも)

削るのが苦手だと思われていますが、まあまあ今回は削ったんですよ。

内容は、どうですかね……。
自分ではしっかり書けたかなあと思うのですが、他人が読んで面白いと思うかどうかばっかりは、さすがに自分では分からないですよね。
ちょっとばかり、これまでの二つの物語より大人っぽい内容にはなったんじゃないかと思います。
もし、本当に小さなお子さんに読み聞かせてくださるお母さんが読者さんにいらしたら、ちょっときついモノがある──かも!?

次は紙に印刷して、自分以外の眼に触れさせます。身内ですが。
それから、今のところルビはまだ振っていないのです。今までは書きながら振ったりしていたのですが、どうも本文を修正するときや用語・表記の統一のために一括置換したりするときに、ルビがあると大量のエラーというか間違いが発生してしまう傾向にありますので。

もう1周、紙で推敲してからか振るか、もしかしたら連載にはルビを振らないことにするかも。僕のWEB連載を毎回読む小学生もいないでしょうし……。
最後にまとめて電子書籍にする作業をするときに振るのもいいかなあと。

そう言えば、先週ツイッター上で行なった投票は、結局先週の記事に載せたままの結果になりました。票がばらけ(絶対数が少な過ぎ!)ましたが、「1日おき連載もしくは週1回連載が良い」という結果でした。
間を取ると週2回とも言えるんですが、「週に2回」の選択肢には1票も入っていないんですよね。微妙。

投票結果が出た後、愛読者様アンケートにて文字数を再度聞いてみました。
(対象は約1名……)

千字くらいが丁度いいとのことでした。と、いうことは1話分ですね。
(ちなみにこの記事が千字くらいです)
週1回連載で1話だけじゃ少な過ぎるし、毎日だと読み続けるのが辛いでしょうし、悩むところです。

よし、もう一回投票ツイートしてみました……。

もし良かったら、参加してくださいな。

じゃ、また明晩!

今週の一枚─やっぱこれでしょ……

tororo

KENPのキャプチャだと思ったあなた、ハズレです。
今週一番のアワナミ的トピックは、やっぱりこちら。
『トロロ姫の歌』で決まりでしょう!

白井市の非公式ゆるキャラ《ジネンジャー》と、作家淡波亮作のコラボ企画第2弾。白井地底王国から姿を消してしまったトロロ姫の切ないテーマ曲です。

まあ、世間の人気動画と比べると(比べるな)、再生数は1億分の1くらいですが。僕のモノの中では最速での100再生突破のような気がします。
高評価が5つついてるし!

今回の動画のテーマは、ずばり《絵になる》PV。
え、なってないって?
それは言いっこなしですよ、ダンナ──。

・児童文学っぽい雰囲気で
・絵本になりそうなビジュアル
・3Dを使うけど、あくまでもベタ塗りのアニメっぽく
・線画の味と温かみを感じさせる
・どのフレームを切り出してもそれなりに絵になるもの
(もちろん、トランジション中は除いて、ね)

そしてもう一つ大事なのが、短時間で計算できる設定。これです。
この動画は1分40秒ほどの長さなんですが、通常、このくらいのものを作ろうと思ったら、数日間レンダリングしっ放しになってしまいます。
この暑さでそれは辛いし、レンダリング中は他の作業もあまりできなくなってしまうので……。それから、締切り。
まあ、こういったものを自作する場合、いつもは締切りなんてあまり設けないのですが、今回はジネンジャーさんに言ってしまったんですよね、
「遅くともお盆までには仕上げますー!」って。

歌のレコーディングは日曜日に無事終わり、映像の編集も半ばまで終わった状態でしたが、まだシーンが足りず、レンダリングの必要がありました。
いつもならこれで諦めるんですが、今回は最短2秒弱@1フレームのレンダリング設定(しかも初のフルHDサイズ)なので、手作業さえ追いつけば何とか終わりそうだ、と思って頑張っちゃいました。

Blenderで、Cyclesでレンダリングしてると、何しろきれいな絵を出すためには計算時間が膨大です。
ここで、今回のようなアニメ風限定のレンダリング時間削減Tipsを書いておきますね。

・マテリアルはすべてEmitterにします。
自分で光を出すことで、陰影のない絵になります。GIが不要なので、バウンスは0回設定でオッケー。ベタ塗りなので、リフレクションも透過もすべて0設定で。

・Freestyleは手書き風の味があるライン・スタイルにします。
サンプル数を極限まで減らしても、アンチエイリアス処理のかからないがびがびな線が逆に味になるのです。
⇒これ、超裏技でしょ?

今回はカリグラフィーのラインを使い、3D形状に沿うエッジの表情が、さらにいい雰囲気を出しています。

さすがにジネンジャーが登場する後半はポリゴン数も多いので、15秒〜最大2分くらい@フレームというものもありますが、お城やトロロ姫のシーンは1秒台でした。

このシーンでもフルHDで15秒くらい!
このシーンでもフルHDで15秒くらい!
このシーンは1分間に80フレーム計算出来ているので、1秒未満@フレームでした!
このシーンは1分間に80フレーム計算出来ているので、なんと1秒未満@フレームでした! アップで見ると、まるでインクが滲んだように線がざらついています。

 

そうそう、いちばん重かったのが、花畑のフライスルーです。どんどん花が開いていくシーン。レンダリングの時間自体は大したものではないんですが、事前計算とFreestyleの準備計算がかなり重かったですね。

このシーンで2分@フレーム。35フレームのシーンに2時間超です。
このシーンで2分@フレーム。35フレームのシーンに1時間超です。茎はパーティクル(Hair)でばらまき、花の部分は開くタイミングの調整があるため、一輪ずつ手で載せています。

それから、今回特筆すべきは、コンポジットを行なわなかった点。
通常、レンダリングを連番静止画で書き出して、それをコンポジターに読み込み、各種合成やカラコレを行ないます。
今回は、全フレーム、レンダリングしっ放し(仕事ならぜったい許されない、あり得ないって──笑)。
あとは編集ソフトで組み上げるだけという省エネながら、最初のカラー設計通りに出来上がりました。これも、Emitterマテリアルのみを使った2D調表現にしたから、最初から最後までイメージにずれが生じなかったんですよね。
今後、このやり方はかなり可能性があるなあと、結果にホクホクしている今日この頃です。

あ、歌はね……ちょっと濃すぎましたかね?
前回のテーマ曲とはがらりと変えて優しい感じに歌ったつもりだったのですが……。

最後に、Youtubeの動画を埋込んでおきますね。まだご覧になっていない方は、是非!

じゃ、また明晩!

『ティプトン』連載第9回

“廊下には、ハイパースリーパーに癒しの睡眠音楽を聴かせるための、というよりは行き場と死に場のない老人に与えられた音楽ワゴンが置き忘れられていた。”

『ケプラーズ5213』より


── 9 ──


文化は
必要だろうか

文明は
必要だろうか

わたしの奏でる銀色の音楽は
作り物でない本当の大地で

どんな響きを聴かせながら
青い空へ立ち昇ってゆくのだろうか

わたしの詩を
大木の木陰に腰掛けて
大声で読み上げる若者が
一人でもいるだろうか

いつか

もしもまだ
誰か一人でも
生きていたのなら

名前しか知らぬ
はるかな星で


本連載は、原則として毎週木曜日に掲載します。

晩年の詩人ティプトンは、SF作品『ケプラーズ5213』にちょっとした脇役として登場しています。本当にちょっとした脇役ですが、案外存在感があって、作者のお気に入りキャラクターなのです……

地球を旅立って三千年後、人類は尊い犠牲を払いながらも、計画通りに492光年彼方の惑星ケプラー186fに到着した。
人類は惑星の各地に入植キャビンを送り込み、水と緑に溢れた美しい新天地に入植地を築きつつあった。
だが、人類の生息環境として申し分ないその惑星に、先住生物が存在しないはずはなかった。


読んでる/読んだ;山田佳江『アンフォールドザワールド』@カクヨム

今、はまっている小説が、山田佳江さんの新作『アンフォールドザワールド』。
これはカクヨムの漫画原作コンテストに応募中の連載作品で、少年漫画の原作となるべく書かれた物語。ちょいホラーテイストのSFで、軽い読み味、ほんわかした主人公たちとアンバランスな敵キャラのおどろおどろしさがいい。

簡単に内容を紹介すると、主人公は中学生女子三名。相手役が未来人(?)の男子三名。
(これを書いている時点ではまだ完結していないので、不明点もありながらネタバレも連発にて、失敬)

世界の隙間に巣くう「ナニガシ」なる化け物をクラウドイーターと名乗る男子たちが追っている。それに巻き込まれた主人公たち三女子。迫る危機、アクション、謎。展開が速くスリリングで、飽きさせることがない。
うん、これはコミック向きだよな、と納得する。

WEB連載小説って、内容が面白くてもなかなか遅れずに読むことが難しい。面白いと思っていても、ちょっとしたことで読みそびれてしまうと、挽回が難しかったりするし。
だから、最後まで挫折せずに読んだのは、この作品と王木亡一朗さんの『Our Numbered Days』だけかもしれない(これはまだ最終回までいっていないけど、ま、挫折することはあり得ないだろうし)。
今のところ。

Our〜については挫折したミュージシャンが主人公なので、自分のことを読んでいるようで止められないということもあったかな……。

アンフォ〜は、単純に物語の面白さだけで次々と読まされてしまった。いつも、次のエピソードが楽しみで。

毎日でも読みたくなる連載のコツってなんだろうなぁ……と、これから新連載が控えている僕は考えた。
ちょこっとだけ考えた。

・一回が長すぎない
 (Our〜はちょっと長かった。継続して読むのにはちょこっと気持ちの切り替えが必要だった)
・面白い
・次への引きがある

まあ、当たり前のことばかりなんだけど。

この、長くないけど面白いというのが難しいところなのかな。短い中にも毎回それなりの山場があったり、登場人物は少なめにして覚えやすくしたり、個性を際立たせるために変わった(かつ個性を象徴する)名前をつけたり。簡単には明らかにならない謎がぽんと置かれていたり。
参考になるところが多々ある。

次の連載はWEBで物語を連載する三回目(ティプトンは除く)になる。実を言うと、一話一話の終わりに「引き」を作ったり、登場人物のことが覚えやすくなるようにという工夫はほとんどしたことがない。
どちらかというと、その後にまとめて電子書籍にするとき、きちんとしたものになるかどうか、という観点の方が大きかったりする。

きっとプロは、どちらも盛り込んで書くのだろうな。連載は連載で、飽きやすい読者を惹きつけて、どんどん増やせるように。まとめるときはきちんと一作の作品として過不足なくまとまるように。
そう思うと、まだまだ努力が足りないなあと思わないわけにはいかない。

でもね、出来る範囲でやりますよ。もちろん、出来る限りのことをしてね。

強引に自作の話に持って来てしまったけど、『アンフォールドザワールド』は面白いですよ(表紙っぽいイメージ画像もかっこいいし)。
未読の方は、ぜひ。

じゃ、また明晩!

淡波亮作の作り方