推敲・校閲・校正。知らなかったことがいっぱいある。

もう一つ白状しよう。

僕は最近まで、推敲、校閲、校正の違いをよく分かっていなかったのだ。だから、Kindleで校正なんて記事も書いてしまった。(ずーっと前の記事だけど)
正しくはKindleで校閲なんだな。この違いがくっきり分からないあなたは、先月までの僕と同じさ!
推敲という言葉も、実はずっと使ったことがなかった。やりとりのある作家さんが推敲という言葉を使っているのを見て、その語感がカッコいいな、と思って使い始めたほどだから。
僕の中では、文章を直すことは全部ひっくるめて校正だと思っていたんだ。痛い事実だ。
(盗用にならないよう今回改めて辞書は引いていないので、間違いがあったらそっと指摘してくれると嬉しいな)

推敲:作品を制作する行程で、ストーリーの矛盾や齟齬を拾い上げて修正したり、完成度を上げるための行為。文法や用語用法の使い方はこっちにも含めていいかな。

校閲:作者としてはいったん完成形になった作品、つまりエンドマークを打った作品の誤字脱字やいろいろな間違いを修正するために行うもの。文法的な間違いや用語用法などの誤用チェックもメインはここではないかな。

校正:これは、校閲を行なって赤字を入れた原稿と、修正結果の出力などを突き合わせて、修正漏れがないか、間違った修正を行ってはいないかを確認する行為だ。

混同されてしまいがちなこの三者だけど、全く違うのだった。

《7/16追記:辞書的な意味をもう少し補足すると、校閲は「しらべ見ること。他の人の文書・原稿などに目をとおして正誤・適否を確かめる」となっている。校正は、「文字の誤りをくらべ正すこと」というのが第一の意味だ。(いずれも広辞苑より(第三版だけど))
解釈によって二つの言葉には重なる領域があるし、文字面は校正、意味は校閲。と、取れなくもない。いずれにせよ、その言葉をずっと使っている業界などでは、そこでの慣習・常識・理解があるだろうし、それを間違っているというのも間違いだろうな。僕はただ、自分が使っていた言葉のズレ感に驚いたんだな。それで、その思いを書き留めた程度のことだと、考えてくれたらいいな》

クライアントのために画像や映像を作る仕事をしている関係で、校正という言葉は日常的に使う。色校正とか、文字校とか。以前制作ディレクター(なんて曖昧な職業名だろう!)をやっていた頃も、やはり《校正》に親しんでいた。親しみたいものではないけどね。
クライアントの書いた赤字があって、それが正しく修正反映されているかどうかを見るのが校正なわけだ。そういった意味では、自分の側や中に正解があるクライアント自身は、校正でなく校閲という言葉を使うのが正しいのかもしれない。
僕がADとして画像に書き加える赤字も、本来は校閲と言うべきなのかな。どうもしっくりこないけどね。

まあ、そんなこんなで、電子書籍セルフ出版における制作工程で、校正という言葉を使う機会はあまり多くはないのかもしれない。
以前は僕も必ず紙に出力して赤字を入れていたけど、最近は短編が多かったこともあってKindle校閲しかしていなかった。
でも、大長編を書くときはやっぱり、紙に出してボールペンで赤字を入れるスタイルが一番良いようにも思うかな、自分の場合。
家族に読んでもらうにしても、紙の方が嫌がられないしね……。

さて、創作の上では何の役にも立たないネタだけど、皆さん、《言葉》が大好物だと思うので、ちょっとでも楽しんでいただけたらいいなぁと。(ニヤリとするひとが10人くらいはいてくれるんじゃないかと密かに思っている……)

校閲校正の段階でコピー用紙を1パック使い切った(もちろん両面使って)、『孤独の王』は、Amazon Kindle Store で絶賛発売中!

(見ると読みたくなるブックトレイラーを貼ってみた)

さて、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!

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