今更知った機能シリーズ

Blender Guruの一番新しいpodcastで、また一つ知らなかったことを覚えました。Andrewくんも最近知ったそうで、いつからあったのかなあ、前からあったのかなあ、てなことを言ってました。Architecture Academyの講座を作っている最中に知ったとか。
Edit modeに入っている時にProperty(N)を出すと現れるMesh Displayの中に、Edge InfoとFace Infoというのがあります。Edge Infoにチェックを入れると、Lengthで各辺の長さ、Angleで角度をリアルタイムで表示してくれます。2番目の画像は手前の頂点をZマイナス方向に動かしていますが、角度表示がどんどん変化し、小気味よいです。3番目の画像はその時の辺の長さの変化です。

Edge Angle
Edge Angle
Edge Angle Move
Edge Angle Move
Edge Length Move
Edge Length Move

 

次はFace Areaにチェックを入れた状態。こちらも面白いです。下は各面の面積が4平米。2番目の画像は上のものと同様、手前の頂点を移動。面積が変化してますね。天面は平らな面でなく破綻しているので、ちゃんと曲面の面積なんでしょうかね?
ちなみに天面を対角で分割すると、2番目の画像とは面積が若干変わります。何らかの必要があって面積を知りたい時には訳に立ちますね。その昔、地図上である地域の面積を測ったりする需要がありましたが、あの頃(20年以上前ですが!)にこれがあったらとても便利だったなあと思ったり。
一番下の画像は、Cut Tool (K)でいい加減に分割したもの。全部ちゃんと計ってくれています! 当然ですが…。

Face Area
Face Area
Face Area 2
Face Area 2
Face Area 3
Face Area 3
Face Area 4
Face Area 4

 

さて、お楽しみいただけましたでしょうか?

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

好きな Podcast Best 3 その2

Blender Guru Podcast
Blender Guru Podcast

2. BlenderGuru podcast

ご存知BlenderGuruことAndrew Price氏のPodcast.

BlenderGuruにずっと注目していたこともあり、このpodcastは初回からずっと愛聴しています。Blenderについて話している部分は、それほど英語が得意ではなくても何となく分かるんじゃないかと思います。最初の頃は頑張ってBlender情報ばかり発信していたAndrewくんですが、脱線が激しく、そこがまた面白いんです。最近は話の大半がBlenderとは関係のない話。でも、総合的なクリエイティブの話であったり、ビジネスの話であったり、参考になるものは多いです。

ちょっと前、カナダでSIGGRAPHに行った時のpodcastでは、空港での愚痴からホテルの予約をミスって大変な思いをしたことなどを延々2時間もかけてくっちゃべりまくっていました。でもね、面白いんですよ、文句ばっかりなんですけど。

Blender関連の有名人にたくさんインタビューしているのも、このpodcastの魅力の一つ。これまでJonathan Williamson氏やColin Levy氏(Sintelで有名になり、今はPixarの人!)など早々たる豪華Blender有名人が出演しています。

番組の最後には大抵Q&Aのコーナーがあって、Blenderに関する様々な疑問に答えてくれます。でも彼は別にBlender foundationの人間でも開発者でもないので、Blenderはこれからどうなる? 的な質問は堂々と無視してます。その無責任な態度がまた、彼の魅力になっているのです。自分の分かること、責任範囲内では一生懸命だけど、知らんことは知らん。という割り切りが気持ちいい。

そう、一つ、微妙だけど一理ある発言について書いておきましょう。彼は、ニュースをほとんど見ないんだそうです。悲しいニュース、頭に来るニュース、ニュースは基本的にネガティブ情報ばかりです。そういうことで頭を悩ませるのは止めた。という話。よりクリエイティブであるために、そのための情報を集め、勉強し、努力する。それが大事。世間のことは雑音。表現者として、世界を知らねばならぬと僕は思いますが、どんどん世界は変化していって、不幸な人が数えきれないほどいて、手を差し伸べることもできない自分がいて…。

世界を少しでも住みやすい場所にするために、少しでもできることはやりたい。でも、クリエイターとしての自分を成長させることもまた、何にも替えられないほど大事なんだと、振り返らせてくれるのです。

彼はpodcastの中で自分の読んだ本をよく紹介してくれますが、その中で僕の読んだ本を一冊。
“the War of Art”という本です。これは英語版ですが、日本語訳も出ていたと思います。あ、ありました「やりとげる力」というタイトルですね。あのロバート・キヨサキさんがお勧めしているところがちょっと微妙ですが。
アーティストとして生きるための心得、というか覚悟について書いた本で、これを書いたスティーヴン・プレスフィールド氏自身が、さぼろうとしてしまう心、集中できない心と向き合いながら乗り越えていくための心構えを時に厳しく、時にゆるく、語ります。特に若い方にお勧めです!

新作の執筆状況4

Kindle校正とそこで入れた赤字のMac修正を終え、ようやく紙に出力します。つまり、いよいよ、自分以外の人の目が入ります!自分以外といっても家族ですが、緊張します。みんな僕より読書家なので、結構厳しいんですよ、これが。

そして、家族に読んでもらっている間に、予告編の制作を進めることになります。今回はあまり凝ったものにする積もりはないのですが、巨大宇宙船が出てきます。そのモデリングだけで、さあ大変!
こちら、現在作りかけ中のコロニー型巨大宇宙船、ティオセノス号です。

Work in Progress ティオセノス号
Work in Progress ティオセノス号

便利なショートカット

BlenderGuruとして有名なAndrew Price氏のメールニュースを購読しています。本日のニュースにBlenderGuruの新しい記事が紹介されていました。BlenderGuruのために働いているRenante Martinez(レナンテ・マルティネス)氏の投稿で、「11 Useful Blender Tricks You May Not Know(君が知らないかもしれない11の便利テク)」

僕自身も11の中で知らなかったものが半分以上あり、今後のBlenderでの制作をスピードアップさせてくれるんじゃないかと思わせてくれました。But、そこで終わってはいけない!

と、いうのも、記事の下には記事を読んだ人の感想だの意見だののスレッドが延々と続いているのですが、その中に、上記の11テクを凌ぐものがあったんです、これが!

#1: 選択オブジェクト以外を全て非表示に

SHIFT+H. VS /

何のことだか分かりませんね…。Shift+Hで選択オブジェクト以外を非表示にしますが、それより/(NumPadのスラッシュ)、つまりLocal Modeが便利だという内容です。さて、比べてみましょう。

Shift+H:文字通りの機能です。ただ周囲のものが消えるだけ。戻すためには、Alt+Hですね。ここにこの機能の弱点があります。Alt+Hはハイドさせたオブジェクトを全表示させますので、Shift+HとAlt+Hの関係はトグルではない、ということになります。

/:これは、周囲のものを消すと同時に、選択オブジェクトを視点の中心に持ってきてくれて、更にビューがリセットされます。つまり、画面を回転させると選択オブジェクトが常にローカル中心で回転されます。
これは、あるオブジェクトにフォーカスして編集したい、という時に大変便利です。そして、元のビューに戻すのが「/」です。完全にトグルの関係なので、既にその時に表示させたくないオブジェクトを消して作業していたとして、更に「/」で1オブジェクトだけを表示させて編集し、元の表示状態に戻す、ということが簡単にできるのです。

便利さで / の勝ち!

このテクニック、テンキーのないキーボードを使っている方は、自分でショートカットキーを登録する必要がありますね。非常に便利なので、僕は普通の「/」キーに登録しました。
登録の方法:File/User Preferences..でInputタブを表示させ、Name検索で「Local V」と入力。現在はNumpadの「/」にLocal Viewが割り当てられていることが表示されます。ここをクリックして入力受付状態にし、「/」キーをクリックすれば設定は完了です。

もう一つ。

#11: ポップアップメニューによる選択

Alt+Right Click VS Control+Click

こちらは、たくさんのオブジェクトで画面が埋まっているような時、Alt+右(選択ボタンを左に設定している人は左)クリックで、オブジェクトの名前をリストしたポップアップが出るので、それを選択すると便利、というものです。一方は、Control+Clickだけでいいじゃん、というもの。さて、比べてみましょう。

Alt+クリック:リストが出ますが、オブジェクトに名前を付けて整理していなければ、ほぼ無意味です。Plane.001, Plane.002, Plane.003….のようなリストが出ても、自分の選択したいオブジェクトの名前が何なのか分かっていなければ、結局選択出来ませんからね…。

Control+Click:これはコツがあります。まず、Aキーで全オブジェクトを選択状態にします。そうすると、オブジェクトの周囲にオレンジ色の枠が付きますね。それと同時にオブジェクトの中心点(Centroid)がオレンジの丸で表示されます。そこをControl +Clickする訳です。シェーディングされていて、実際のオブジェクトが奥の奥のほうにあっても、Centroidは表示されます。前者のリストは油断しているとリスト表示が消えたりして、選択しづらい、という弱点もあったりします。

便利さで Control+Click の勝ち!

今日はたくさん、勉強になりました。上記の二つはBlenderGuruより読者の勝ち、でしたが、他はとても有用なショートカットばかりです。是非、読んで役立てて下さいね。

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

コメントと投稿

自分の投稿にコメントしているつもりはないのですが、何の間違いか、新規の投稿が連続して別の投稿のコメントになってしまいました。「最近のコメント」にタイトルが出ていて間抜けです。

どうしてそうなってしまったのか、まだ分からないのです。判明したら、また書きましょう。

まったく何の役にも立たない記事でした…。

12月3日追記。

ピンバックというんですね。投稿の内容をリンクするとそれがコメントとして残る、と。これをコメントにしないで無視させる設定もあるということですが、まだちゃんと調べていません。まあ、かっこ悪いだけで別に困らないですし。

「倚りかからず」が出てきました

倚りかからず
倚りかからず

どこかへ無くしてしまったと思い込んで、ずっと行方不明になっていた茨木のり子さんの詩集、「倚りかからず」が見つかりました。自分の本棚に、普通にありました。何回も何回も探したはずなのに、どうしてか、今晩急に見つかりました。
表題作の「倚りかからず」「笑う能力」「時代おくれ」の三つだけ、読みました。
いつ読んでも、茨木のり子はいいなあ…。

よくWEBでも紹介される表題作の印象から、生真面目で深刻な作風と思われがちかもしれませんが、ユーモアに溢れていて、それでいてザクッと刺されます。

「時代おくれ」の中に、こんな一節があります。

そんなに情報集めてどうするの
そんなに急いで何をするの
頭はからっぽのまま

出展:ちくま文庫「倚りかからず」茨木のり子 著

同じことを、よく思います。ググって終わりにしないこと、Wikiを読んで知ったつもりにならないこと、自分の頭で考えること。もっともっと大事にしたいです。

スラッグとパーマリンク

これまで、このブログのURLはスラッシュ以下が意味不明の記号の羅列になっていました。元々デフォルトの設定では、投稿のID的な記号が入っているのですが、それは意味がないので記事にタイトルになるようにしましょう。という記述をどこかで読んだため、そんな設定にしていました。が、そうすると、文字化けしてしまう日本語が多く、訳のわからないURLになってしまいがちでした。

今日になってようやくそれの対処法が分かりました。すっごく初歩のことなんだと思いますが…。

WordPressの解説ビデオ(今回は日本語)を見ていたら、URLの末尾用にスラッグという文字列を入れましょう、という話があり、それは記事を書く時のタイトルの下あたりにあることになっていました。早速今晩、今までの駄目駄目URLを修正しようと思い、過去投稿を編集モードで見てみました。ところが、スラッグを入力するところがどこにもありません!

そういえば、「表示オプション」でチェックを入れる、って言ってたな、と思ってそこを見ても、スラッグの文字はなく。

しばらくあちこち見ていると、そういえばタイトル入力欄の下には「パーマリンク:」と書いてURLが入っています。そして、「編集」というボタンが…。ここをクリックすると、出来ました! ここに英文字で入力すれば、それがそのままURLになるのですね。「スラッグ」というのはWordPress Ver.3系までの名前で、現在は「パーマリンク」と呼ぶのだそうです。短縮URLというのもありますが、ドメイン名も表示されないのは何となく淋しいので、こちらで行きましょう。

「新作の執筆状況2」の旧URL:http://awa.newday-newlife.com/blog/%e6%96%b0%e4%bd%9c%e3%81%ae%e5%9f%b7%e7%ad%86%e7%8a%b6%e6%b3%81%ef%bc%92/

修正後のURL:http://awa.newday-newlife.com/blog/newnovel2/

素晴らしい!(今夜は全部の記事のURLを修正する元気はありませんが)

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!!

新作の執筆状況3

Cabin16, Cbin 16 Dormitory

TS2 Cabin16,   Cabin 16 Dormitory

新作のKindle校正を始めました。タイトルはまだ未定なのです。内緒、ではなくて、未定…。左上の絵は、主人公たちが住んでいるキャビンの平面図です。少しでも絵に起こすと、描写する時のスケール感や方向感覚などがつかみ易くなるので、まず絵を書いてみています。一つのキャビンには三つのドミトリー(共同寝室)と一つの個室、共有室があり、このキャビンには十人が住んでいます。右上の絵は話を書きながら作りかけたCG。向きが違いますが、左の絵のドミトリーの一つです。もしかしたら、予告編に登場するかもしれません!

さて、どれが主人公の名前でしょうねえ…?

この夏、自動的にソフトウエアアップデートがかかってからPaperwhiteの動作が重かったのですが、最近の読書ではいつの間にか慣れ、特に不便は感じなくなっていました。ところが、校正を始めて、キーボード入力ののろさや、一旦メニューが出るようになったことなどが気になって仕方がない!

先日Kindle校正について書いた際は、記事のためにキャプチャを撮っただけだったので使い勝手までは気にしていませんでした。また、範囲選択も不便になってしまい、ハイライトしたい部分をうまく選択できなかったりします。これが新しいOSのせいなのか、校正用に適当に変換しただけだから内部的なタグがおかしいからなのか分かりませんが、ちょっとストレスになっています。

でもきっと、最近出た新しいKindle Voyageだとサクサクなんでしょうね。。

新作の執筆状況2

たった今、新作にエンドマークを入れました。原稿用紙にして、530枚程になりました。短めになるだろうという予想は外れ、『さよなら、ロボット』より少し長い物語になりました。これまで最もエンターテイメント性が高いものになったように思います。文学的な香りは減ったかもしれませんが、より多くの読者にアピールするような、手に汗握る物語になったのではないかと、「今のところ」は自分で思っています。まだ直さなければいけないところがたくさんあり、先は長いです。が、何とか破綻することなく最後まで書き切ることができました!

舞台は、今年の春にその存在がNASAから発表されたケプラー186fという惑星です。地球からは492±59光年離れた、地球型に近い惑星です。ハビタブルゾーンといって、ある恒星系の中で生物が生息できる領域が設定されているのですが、ここは、恒星からの距離や、その惑星自体の大きさ、様々な環境要因から考えて生物が生息できる可能性が特に高いそうです。まだ、大気の組成も分かっていませんが…。

この惑星を舞台にSF小説を書き始めたのは、ひょっとしたら世界で一番早かったかもしれませんよ。今年の四月十七日にサイエンスに発表され、私が新聞でそれを知ったのはそれより後、執筆を開始したのは八月十七日のことでした。

発売はまだ先ですが、やっぱり人は住めないようだという結論が出る前に、夢のあるうちに読者に届けたいな、と思っています。まあ、今の宇宙望遠鏡では今以上詳しいことは分からなさそうなので、当分、夢が壊れることはないのかな、とも期待しています。

新作の執筆状況1

今、新作を書いています。誕生日(今日)までに書き上げようともがきましたが、ちょっと体力の限界です…。週末までお預けにします。
その後は校正も待っているので、発売はまだまだ先。こちらで状況を少しずつ書いていこうかと思います。
新作はSFです英語でSci-Fi(サイファイ)。SFというより響きがカッコいいですねえ。かなり未来のお話で、地球を駄目にしてしまった人類が、遙か遠くの惑星に移住を目論むというストーリーです。「目論む」というところがミソですね。
今日はここまで。

淡波亮作の作り方