『それから』を読了

書き込みが遅れましたが、漱石の『それから』を読了しました。例によって、何が起こるのか分からないまま何も起こらないような気がして、ただその文章と表現を味わうように読まされ、気が付いたらワナにはまっている。そんな物語の構成でした。
そして、終盤にかけて怒濤のように盛り上がり、結論なく突然終わります。この終わり方、これぞ文学の余韻というやつでしょう。ハリウッド映画に慣れた脳みそに納得させるのは難しいラストシーンです。これを尻切れトンボ的なラストと思ってしまうのか、余韻に浸れるのかというところが、昔の純文学を楽しめるかどうかの別れ道なのかもしれませんね。

三四郎ーそれからー門、で初期三部作といいますよね。どれも恋と愛が主題なのかなと思いますが、主人公の年齢が少しずつ上がり、片思いー不倫ー夫婦、と男女間の心のかたちが変化します。登場人物は一切関わりがなく、三作は全く別の話ですが、後の人が初期三部作と分類したがるのも何となく分かります。(素人がこんなこと書いて、研究者のかたに怒られそう!)

さて、読みながら気になった、気に入った表現をKindleでクリップしておいたので、ちょっと引用しましょう。

“三千代は美くしい線を奇麗に重ねた鮮かな二重瞼を持つてゐる。眼の恰好は細長い方であるが、瞳を据ゑて凝と物を見るときに、それが何かの具合で大変大きく見える。代助は是を黒眼の働らきと判断してゐた。三千代が細君にならない前、代助はよく、三千代の斯う云ふ眼遣を見た。さうして今でも善く覚えてゐる。三千代の顔を頭の中に浮べやうとすると、顔の輪廓が、まだ出来上らないうちに、此黒い、湿んだ様に暈された眼が、ぽつと出て来る。”

― 女性の美しさを描写するために、参考になるかな、と思いました。美しいという言葉を使っていますが、三千代を美しいとは言っておらず、「二重瞼の線」が美しいと言っています。特別美しいとは言っていないのですが、主人公の代助がこの女性に対して持っている感情を端的に表しているのかなあ、と。

“昨夕の夢を此所迄辿つて来て、睡眠と覚醒との間を繫ぐ一種の糸を発見した様な心持がした。”

― 夢とうつつをつなぐ…うつくしい表現ですね。

“夜、蒲団へ這入つて、好い案排にうと〳〵し掛けると、あゝ此所だ、斯うして眠るんだなと思つてはつとする。すると、其瞬間に眼が冴えて仕舞ふ。しばらくして、又眠りかけると、又、そら此所だと思ふ。”

― その、睡眠と覚醒の境界を見届けよう、という気持ち。視点が面白いですね。

“気に入つた家へ這入らうと思へば、株でも遣るより外に仕様がなからう。此頃東京に出来る立派な家はみんな株屋が拵へるんだつて云ふぢやないか”

― 儲けているのは株屋ばかり。今の時代と同じ!

“日本は西洋から借金でもしなければ、到底立ち行かない国だ。それでゐて、一等国を以て任じてゐる。さうして、無理にも一等国の仲間入をしやうとする。だから、あらゆる方面に向つて、奥行を削つて、一等国丈の間口を張つちまつた。なまじい張れるから、なほ悲惨なものだ。牛と競争をする蛙と同じ事で、もう君、腹が裂けるよ。其影響はみんな我々個人の上に反射してゐるから見給へ。斯う西洋の圧迫を受けてゐる国民は、頭に余裕がないから、碌な仕事は出来ない。悉く切り詰めた教育で、さうして目の廻る程こき使はれるから、揃つて神経衰弱になつちまふ。話をして見給へ大抵は馬鹿だから。自分の事と、自分の今日の、只今の事より外に、何も考へてやしない。考へられない程疲労してゐるんだから仕方がない。”

― ちょっと長いですが、時代に対する考察が、今の時代ととても共通した空気を感じさせますね。

“日本国中何所を見渡したつて、輝いてる断面は一寸四方も無いぢやないか。悉く暗黒だ。”

― 夏目漱石の時代、日本史の知識が全くない僕は、海外の文化が押し寄せて西洋化がどんどん進み、誰もが訪れつつある自由な時代を謳歌しているようなイメージでした。こんなに行き詰まった時代だったんですね。今みたいに。

“茫然と、自分の足を見詰めてゐた。すると其足が変になり始めた。どうも自分の胴から生えてゐるんでなくて、自分とは全く無関係のものが、其所に無作法に横はつてゐる様に思はれて来た。”

― 今度は面白い表現です。別の本であった、「ある字をずっと見ているとその字には見えなくなってしまって困る」というのがありました。これ、よく分かりますね。そんな感覚を自分の足にまで感じるなんて、この感受性の鋭さ!

引用したい表現はもっともっとたくさんあるのですが、長くなり過ぎるので、今日はここらで終わりにしましょうか。

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新作の執筆状況5 タイトル発表

「ケプラーズ5213」となりました。

途中からずっとこの仮タイトルだったのですが、どうもインパクトに欠けると思い、決め切れませんでした。語呂が「スペース1999」と似ているところは気に入っています。

さて、発売までにはまだやらなければならないことが沢山あるのですが、今週から別の短編を書き始めました。シリーズもののSci-Fiで、同じテーマをずっと追いかけます。月〜金までにほぼほぼ一本書き上がり、今日それを校正しながら修正し、二稿まで行きました。この短編はほとんどiPod touchのPlain Textで執筆。次の短編は7 note miniで、タッチペンで書くと決めています。毎週執筆環境を変えることで、四十肩が再発しないように、という涙ぐましい努力だったりするわけです。

これはケプラーズ5213の後、Kindle Storeに上げる予定。短編を順次上げて、全作完成後に一冊にまとめます。これによって、次作の発売以降、二ヶ月間ほどは、ほぼ常に「新刊」がKindle Storeに上がっている状態になる。という計画なのです!

さて、思い通りに進みますことやら…。

今更知った機能シリーズ

Blender Guruの一番新しいpodcastで、また一つ知らなかったことを覚えました。Andrewくんも最近知ったそうで、いつからあったのかなあ、前からあったのかなあ、てなことを言ってました。Architecture Academyの講座を作っている最中に知ったとか。
Edit modeに入っている時にProperty(N)を出すと現れるMesh Displayの中に、Edge InfoとFace Infoというのがあります。Edge Infoにチェックを入れると、Lengthで各辺の長さ、Angleで角度をリアルタイムで表示してくれます。2番目の画像は手前の頂点をZマイナス方向に動かしていますが、角度表示がどんどん変化し、小気味よいです。3番目の画像はその時の辺の長さの変化です。

Edge Angle
Edge Angle
Edge Angle Move
Edge Angle Move
Edge Length Move
Edge Length Move

 

次はFace Areaにチェックを入れた状態。こちらも面白いです。下は各面の面積が4平米。2番目の画像は上のものと同様、手前の頂点を移動。面積が変化してますね。天面は平らな面でなく破綻しているので、ちゃんと曲面の面積なんでしょうかね?
ちなみに天面を対角で分割すると、2番目の画像とは面積が若干変わります。何らかの必要があって面積を知りたい時には訳に立ちますね。その昔、地図上である地域の面積を測ったりする需要がありましたが、あの頃(20年以上前ですが!)にこれがあったらとても便利だったなあと思ったり。
一番下の画像は、Cut Tool (K)でいい加減に分割したもの。全部ちゃんと計ってくれています! 当然ですが…。

Face Area
Face Area
Face Area 2
Face Area 2
Face Area 3
Face Area 3
Face Area 4
Face Area 4

 

さて、お楽しみいただけましたでしょうか?

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

好きな Podcast Best 3 その2

Blender Guru Podcast
Blender Guru Podcast

2. BlenderGuru podcast

ご存知BlenderGuruことAndrew Price氏のPodcast.

BlenderGuruにずっと注目していたこともあり、このpodcastは初回からずっと愛聴しています。Blenderについて話している部分は、それほど英語が得意ではなくても何となく分かるんじゃないかと思います。最初の頃は頑張ってBlender情報ばかり発信していたAndrewくんですが、脱線が激しく、そこがまた面白いんです。最近は話の大半がBlenderとは関係のない話。でも、総合的なクリエイティブの話であったり、ビジネスの話であったり、参考になるものは多いです。

ちょっと前、カナダでSIGGRAPHに行った時のpodcastでは、空港での愚痴からホテルの予約をミスって大変な思いをしたことなどを延々2時間もかけてくっちゃべりまくっていました。でもね、面白いんですよ、文句ばっかりなんですけど。

Blender関連の有名人にたくさんインタビューしているのも、このpodcastの魅力の一つ。これまでJonathan Williamson氏やColin Levy氏(Sintelで有名になり、今はPixarの人!)など早々たる豪華Blender有名人が出演しています。

番組の最後には大抵Q&Aのコーナーがあって、Blenderに関する様々な疑問に答えてくれます。でも彼は別にBlender foundationの人間でも開発者でもないので、Blenderはこれからどうなる? 的な質問は堂々と無視してます。その無責任な態度がまた、彼の魅力になっているのです。自分の分かること、責任範囲内では一生懸命だけど、知らんことは知らん。という割り切りが気持ちいい。

そう、一つ、微妙だけど一理ある発言について書いておきましょう。彼は、ニュースをほとんど見ないんだそうです。悲しいニュース、頭に来るニュース、ニュースは基本的にネガティブ情報ばかりです。そういうことで頭を悩ませるのは止めた。という話。よりクリエイティブであるために、そのための情報を集め、勉強し、努力する。それが大事。世間のことは雑音。表現者として、世界を知らねばならぬと僕は思いますが、どんどん世界は変化していって、不幸な人が数えきれないほどいて、手を差し伸べることもできない自分がいて…。

世界を少しでも住みやすい場所にするために、少しでもできることはやりたい。でも、クリエイターとしての自分を成長させることもまた、何にも替えられないほど大事なんだと、振り返らせてくれるのです。

彼はpodcastの中で自分の読んだ本をよく紹介してくれますが、その中で僕の読んだ本を一冊。
“the War of Art”という本です。これは英語版ですが、日本語訳も出ていたと思います。あ、ありました「やりとげる力」というタイトルですね。あのロバート・キヨサキさんがお勧めしているところがちょっと微妙ですが。
アーティストとして生きるための心得、というか覚悟について書いた本で、これを書いたスティーヴン・プレスフィールド氏自身が、さぼろうとしてしまう心、集中できない心と向き合いながら乗り越えていくための心構えを時に厳しく、時にゆるく、語ります。特に若い方にお勧めです!

新作の執筆状況4

Kindle校正とそこで入れた赤字のMac修正を終え、ようやく紙に出力します。つまり、いよいよ、自分以外の人の目が入ります!自分以外といっても家族ですが、緊張します。みんな僕より読書家なので、結構厳しいんですよ、これが。

そして、家族に読んでもらっている間に、予告編の制作を進めることになります。今回はあまり凝ったものにする積もりはないのですが、巨大宇宙船が出てきます。そのモデリングだけで、さあ大変!
こちら、現在作りかけ中のコロニー型巨大宇宙船、ティオセノス号です。

Work in Progress ティオセノス号
Work in Progress ティオセノス号

便利なショートカット

BlenderGuruとして有名なAndrew Price氏のメールニュースを購読しています。本日のニュースにBlenderGuruの新しい記事が紹介されていました。BlenderGuruのために働いているRenante Martinez(レナンテ・マルティネス)氏の投稿で、「11 Useful Blender Tricks You May Not Know(君が知らないかもしれない11の便利テク)」

僕自身も11の中で知らなかったものが半分以上あり、今後のBlenderでの制作をスピードアップさせてくれるんじゃないかと思わせてくれました。But、そこで終わってはいけない!

と、いうのも、記事の下には記事を読んだ人の感想だの意見だののスレッドが延々と続いているのですが、その中に、上記の11テクを凌ぐものがあったんです、これが!

#1: 選択オブジェクト以外を全て非表示に

SHIFT+H. VS /

何のことだか分かりませんね…。Shift+Hで選択オブジェクト以外を非表示にしますが、それより/(NumPadのスラッシュ)、つまりLocal Modeが便利だという内容です。さて、比べてみましょう。

Shift+H:文字通りの機能です。ただ周囲のものが消えるだけ。戻すためには、Alt+Hですね。ここにこの機能の弱点があります。Alt+Hはハイドさせたオブジェクトを全表示させますので、Shift+HとAlt+Hの関係はトグルではない、ということになります。

/:これは、周囲のものを消すと同時に、選択オブジェクトを視点の中心に持ってきてくれて、更にビューがリセットされます。つまり、画面を回転させると選択オブジェクトが常にローカル中心で回転されます。
これは、あるオブジェクトにフォーカスして編集したい、という時に大変便利です。そして、元のビューに戻すのが「/」です。完全にトグルの関係なので、既にその時に表示させたくないオブジェクトを消して作業していたとして、更に「/」で1オブジェクトだけを表示させて編集し、元の表示状態に戻す、ということが簡単にできるのです。

便利さで / の勝ち!

このテクニック、テンキーのないキーボードを使っている方は、自分でショートカットキーを登録する必要がありますね。非常に便利なので、僕は普通の「/」キーに登録しました。
登録の方法:File/User Preferences..でInputタブを表示させ、Name検索で「Local V」と入力。現在はNumpadの「/」にLocal Viewが割り当てられていることが表示されます。ここをクリックして入力受付状態にし、「/」キーをクリックすれば設定は完了です。

もう一つ。

#11: ポップアップメニューによる選択

Alt+Right Click VS Control+Click

こちらは、たくさんのオブジェクトで画面が埋まっているような時、Alt+右(選択ボタンを左に設定している人は左)クリックで、オブジェクトの名前をリストしたポップアップが出るので、それを選択すると便利、というものです。一方は、Control+Clickだけでいいじゃん、というもの。さて、比べてみましょう。

Alt+クリック:リストが出ますが、オブジェクトに名前を付けて整理していなければ、ほぼ無意味です。Plane.001, Plane.002, Plane.003….のようなリストが出ても、自分の選択したいオブジェクトの名前が何なのか分かっていなければ、結局選択出来ませんからね…。

Control+Click:これはコツがあります。まず、Aキーで全オブジェクトを選択状態にします。そうすると、オブジェクトの周囲にオレンジ色の枠が付きますね。それと同時にオブジェクトの中心点(Centroid)がオレンジの丸で表示されます。そこをControl +Clickする訳です。シェーディングされていて、実際のオブジェクトが奥の奥のほうにあっても、Centroidは表示されます。前者のリストは油断しているとリスト表示が消えたりして、選択しづらい、という弱点もあったりします。

便利さで Control+Click の勝ち!

今日はたくさん、勉強になりました。上記の二つはBlenderGuruより読者の勝ち、でしたが、他はとても有用なショートカットばかりです。是非、読んで役立てて下さいね。

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

コメントと投稿

自分の投稿にコメントしているつもりはないのですが、何の間違いか、新規の投稿が連続して別の投稿のコメントになってしまいました。「最近のコメント」にタイトルが出ていて間抜けです。

どうしてそうなってしまったのか、まだ分からないのです。判明したら、また書きましょう。

まったく何の役にも立たない記事でした…。

12月3日追記。

ピンバックというんですね。投稿の内容をリンクするとそれがコメントとして残る、と。これをコメントにしないで無視させる設定もあるということですが、まだちゃんと調べていません。まあ、かっこ悪いだけで別に困らないですし。

「倚りかからず」が出てきました

倚りかからず
倚りかからず

どこかへ無くしてしまったと思い込んで、ずっと行方不明になっていた茨木のり子さんの詩集、「倚りかからず」が見つかりました。自分の本棚に、普通にありました。何回も何回も探したはずなのに、どうしてか、今晩急に見つかりました。
表題作の「倚りかからず」「笑う能力」「時代おくれ」の三つだけ、読みました。
いつ読んでも、茨木のり子はいいなあ…。

よくWEBでも紹介される表題作の印象から、生真面目で深刻な作風と思われがちかもしれませんが、ユーモアに溢れていて、それでいてザクッと刺されます。

「時代おくれ」の中に、こんな一節があります。

そんなに情報集めてどうするの
そんなに急いで何をするの
頭はからっぽのまま

出展:ちくま文庫「倚りかからず」茨木のり子 著

同じことを、よく思います。ググって終わりにしないこと、Wikiを読んで知ったつもりにならないこと、自分の頭で考えること。もっともっと大事にしたいです。

スラッグとパーマリンク

これまで、このブログのURLはスラッシュ以下が意味不明の記号の羅列になっていました。元々デフォルトの設定では、投稿のID的な記号が入っているのですが、それは意味がないので記事にタイトルになるようにしましょう。という記述をどこかで読んだため、そんな設定にしていました。が、そうすると、文字化けしてしまう日本語が多く、訳のわからないURLになってしまいがちでした。

今日になってようやくそれの対処法が分かりました。すっごく初歩のことなんだと思いますが…。

WordPressの解説ビデオ(今回は日本語)を見ていたら、URLの末尾用にスラッグという文字列を入れましょう、という話があり、それは記事を書く時のタイトルの下あたりにあることになっていました。早速今晩、今までの駄目駄目URLを修正しようと思い、過去投稿を編集モードで見てみました。ところが、スラッグを入力するところがどこにもありません!

そういえば、「表示オプション」でチェックを入れる、って言ってたな、と思ってそこを見ても、スラッグの文字はなく。

しばらくあちこち見ていると、そういえばタイトル入力欄の下には「パーマリンク:」と書いてURLが入っています。そして、「編集」というボタンが…。ここをクリックすると、出来ました! ここに英文字で入力すれば、それがそのままURLになるのですね。「スラッグ」というのはWordPress Ver.3系までの名前で、現在は「パーマリンク」と呼ぶのだそうです。短縮URLというのもありますが、ドメイン名も表示されないのは何となく淋しいので、こちらで行きましょう。

「新作の執筆状況2」の旧URL:http://awa.newday-newlife.com/blog/%e6%96%b0%e4%bd%9c%e3%81%ae%e5%9f%b7%e7%ad%86%e7%8a%b6%e6%b3%81%ef%bc%92/

修正後のURL:http://awa.newday-newlife.com/blog/newnovel2/

素晴らしい!(今夜は全部の記事のURLを修正する元気はありませんが)

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!!

新作の執筆状況3

Cabin16, Cbin 16 Dormitory

TS2 Cabin16,   Cabin 16 Dormitory

新作のKindle校正を始めました。タイトルはまだ未定なのです。内緒、ではなくて、未定…。左上の絵は、主人公たちが住んでいるキャビンの平面図です。少しでも絵に起こすと、描写する時のスケール感や方向感覚などがつかみ易くなるので、まず絵を書いてみています。一つのキャビンには三つのドミトリー(共同寝室)と一つの個室、共有室があり、このキャビンには十人が住んでいます。右上の絵は話を書きながら作りかけたCG。向きが違いますが、左の絵のドミトリーの一つです。もしかしたら、予告編に登場するかもしれません!

さて、どれが主人公の名前でしょうねえ…?

この夏、自動的にソフトウエアアップデートがかかってからPaperwhiteの動作が重かったのですが、最近の読書ではいつの間にか慣れ、特に不便は感じなくなっていました。ところが、校正を始めて、キーボード入力ののろさや、一旦メニューが出るようになったことなどが気になって仕方がない!

先日Kindle校正について書いた際は、記事のためにキャプチャを撮っただけだったので使い勝手までは気にしていませんでした。また、範囲選択も不便になってしまい、ハイライトしたい部分をうまく選択できなかったりします。これが新しいOSのせいなのか、校正用に適当に変換しただけだから内部的なタグがおかしいからなのか分かりませんが、ちょっとストレスになっています。

でもきっと、最近出た新しいKindle Voyageだとサクサクなんでしょうね。。

淡波亮作の作り方