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残しておきたいツイート

今日はこんなツイートから。

1.

良い言葉でしょー?

2.

こんな風に思ってもらえる物語を、紡いでいきたいもの。ですねえ。

3.

読者がいなければ、作家も存在できない。
読者のことを考えなければ、作家であるとは言えない──?

4.

こんな話題で盛り上がったことがありました。
結局、『ケプラーズ5213』の表紙の真ん中にある円窓の中に小さくケイト・シルバーバーグを入れるに留まりましたが……もちろん、売上げへの好影響はありません!
(まあ、いわゆる美少女表紙とはあまりに違いますし、ね)

そういえば、『太陽の子孫』の初版は一応美少女でしたね。ただ、絵が可愛くないので実際全然売れず、こちらもいつもの感じに戻しましたが。
経緯はここに(笑。

5.

師匠。
《魔法を使える》という言葉を、創作するとか、作品を生み出すとか読み替えると、勇気をもらえる。

6.

まず、面白い作品を生み出すこと。
面白い物語を思いついた時に、それを表現し得る力を蓄えておくこと。
それから、それからだ。

7.

(こちらのツイートは埋込めなかったので、キャプチャ画像です)
(こちらのツイートは埋込めなかったので、キャプチャ画像です)

例えば朗読したときを想定したリズム、息継ぎ、いかに滑らかに視線を動かせるか。
そんなことを、僕も考えて書いています。
とても、大事なことだと思う。

8.

リズム、っていろいろある。
理解のリズム。これは文章の構造に大きく関わることですよね。
プロットを小説に落としはじめる時、ここをしっかり練っておかないとバランスが崩れてリズムが作れなくなる。
気を付けなければ!

9.

これは絵に関するツイートですが、小説にも当てはまりますよねえ。
リアルをどれだけ歪曲するか、想像と空想が事実をどれだけねじ曲げられるか、どこまでリアルを保てば読者さんがついて来れるか?
日々、精進。

10.

今晩の最後は硬派に。

考える。

じゃ、また明晩!

ヘイ、9月のKUはどんなもんだった!?

セルパブ作家のみなさん、9月はどうでした?

KU(Kindle Unlimited=Amazonの読み放題サービス)が始まって2ヶ月が経過しました。

さて、出版社がかなりの読み放題本を引き上げ、お試し需要も一段落したKUですが、かなりの利用数低下が懸念されましたね。僕の場合はどうだったでしょう?
悪影響がなかったとは言えませんが、もろに受けた感じでもありません。
8月にどーんと増えたわけでもないので、山谷が小さいだけとも言えますが……。

では、まずは世間の出版社関連状況の観察から。
日本独立作家同盟理事長、鷹野凌さんのツイートを貼っておきますね。

いろいろと減少している中、アダルトの登録点数がかなり増加しています。
これは、アダルトカテゴリーで何百万ページも読まれたという方の存在が大きいのでしょうね。別のチャネルで売られていたアダルトコンテンツが大挙してKUに押し寄せたような感じでしょうか。

そうそう、8月のKENPのレートは多くの方が予測したような超低水準ではなく、0.5円@ページという比較的安心できる水準だったことも書き添えておきます。

では、僕個人の状況です。

KU開始後1ヶ月で書いたこの記事(KINDLE UNLIMITED、どうですかね?)と同じように、グラフ化して見てみましょうか。

先月のグラフに9月分を足しました。KENPページ単価は、仮に8月と同じ0.5円で入れています。

(まあ、単位は今回も内緒w)
(まあ、単位は今回も内緒w)

KENPページ数は8月の半分ほどになったものの、それ以前のページ数と比較すれば、特別低いものではないように思われます。印税額も、低い水準ではありながらもぎりぎり平常運転を維持、という感じでしょうか。

では次に、売上げ冊数と無料DL数の推移です。

kenp_1609_02

これもやはりKUの影響云々というより、長期的な傾向が大きいです。
これまで無料公開していた小説のうち、『壁色のパステル』と『夜啼く鳥』の無料を止めましたが、大きな悪影響は出ていないように思います。KUの影響だけで無料本のDL数が大きく減るということはなかったのではないかと思います。
もちろん、無料キャンペーンという飛び道具を使っていませんので、そのあたりの影響具合は計れないのですが。

最後に、印税額の推移です。
こちらはやはり、悲しいものがありますねえ。

kenp_1609_03

まあ、KUの影響はない。と言い切りたいところですが、やはり有料本の売上げは低いです。価格の高い本もほとんど動いていませんし、この1年以上で最低の印税額になりました。
でも、これからですよね、いろいろと。

10月は新SF雑誌『現実以外 -オルタニア-』も出ますし、それでちょっとだけ知名度が上がったりするかもしれないなんて、期待していたりなんかしています。
(期待してるだけじゃだめだ。自分で動くんだ!)

そんなこんなの今日この頃です。

じゃ、また明晩!

お知らせ─無料本を有料にするよ!

Kindle Unlimited云々の話とは直接関係がないのですが、一つ思ったことがあり、すぐに実行しました。

これまで無料配布してきた小説のうち、次の2冊を有料に戻します。

『壁色のパステル』
『そののちの世界1 夜啼く鳥』

それぞれ理由があります。

『壁色のパステル』は、僕が初めて書いた小説。有料にしておいてもほとんど売れないし、淡波亮作を知っていただくために無料にしようと思って無料にしていました。
──でも、気付いたんです。

無料にするのは、自分に興味を持ってもらって、次の有料本に手を伸ばしてもらうため。
ところが、『壁色のパステル』には《その次に読む本》がありません。家族小説で、SF要素もファンタジー要素も一切ありません。もちろん誰も死んだりしませんし(笑)、不思議なことは何も起こらない平和な物語です。
内容にはそれなりの自信がありますし、初めて書いたからといって、別に文章が拙いということもない(はず)。
であれば、無料にしておく意味がないのではないのかな?
そう思ったわけです。
せっかく広橋悠さんをはじめ、素敵なレビューをいただいている本でもあるので、これはこれで一冊の独立した本として考えた方が良いだろう、とも思い。

『そののちの世界1 夜啼く鳥』については、10冊で構成される同シリーズの3冊も無料というのは、お金を出して買うモチベーションを減らしてしまうかもしれないな、というのが一つの理由。
もう一つの理由は、無料にするのは、シリーズ内でも最も面白い部類の本にすべきだろうと。

『夜啼く鳥』はかなり軽い内容で、さくっとすぐ読めて冒頭にはちょうどいいと思いますが、同様に無料化している5巻の『プロテイン・パック』や6巻の『段ボール箱の中の人形』に比べるとちょっと面白さのレベルは落ちます。これを最初に無料で読むと、せっかく無料の5巻や6巻に手が伸びにくくなるのではないだろうかと、思ったのですね。
逆に、5巻や6巻を気に入ってくだされば、「1巻から全部読みたい」と思う可能性も高いのではないかと。

まあ、そういった訳で、この2冊を有料に戻します。価格は元々設定していたとおりの250円(壁色)、99円(夜)です。
さっそく、BWインディーズと楽天KOBOで価格改定の申請を上げました。
『壁色のパステル』は楽天KOBOで出版停止手続きをして、Amazonではセレクト登録出来るようにしました。
これが通り次第、Amazonサポートさんに有料化をお願いする予定です。
(『壁色のパステル』については、セレクト登録を押すだけで良いかもですが)

と、いうことで、この2冊がAmazonで無料なのはあと数時間かもです。数日かもですが。
(この記事が公開された頃には、BWでは有料になっているはず)

もし、まだお持ちでない方は、今のうちにどうぞ!



彰子(しょうこ)はいったいどこへ? なぜ?
何ひとつ不自由なく、だが無為な日々を過ごす専業主婦の瀬口彰子。突然姿を消した彰子に、夫広平は戸惑い、自らを責める。
妻が隠すように持っていた伝説の抽象画家ヒルダ・ヴーハーの額を見つけるが、娘の言葉から、それが自分の不在時にのみ飾られていたことを知る。
──妻の失踪をきっかけに、平凡で平和な家族に訪れた小さな危機と再生を描きます。



いつもと同じ朝、恭一の目の前を飛び去った二羽のカラス──。
右手の青い袋に顔を向けると、そこには一羽のカラスが陣取っていた。この荷物は自分のものだと主張するかのように。
壊れ始める日常と、非日常がいつの間にか日常になってしまう違和感。そして、更なる非日常の連鎖が、あり得ない出来事を招く──。

Kindle Unlimited、どうですかね?

まあ、最近もっともホットな話題のひとつですから、今週もKindle Unlimitedの話題でいきます。

8月のKENPのページ単価はかなり下がるだろうと、誰もが予測していると思います。
最終的な数字はAmazonからの売上げレポートが出るまで分からないと思いますが、多くのひとは0.5円@ページか、それを下回るくらいじゃないかと予測していますよね。
僕は、もっとかなり下なんじゃないかなあと思ってます。KENPの数字が何倍にもなったひとがたくさんいそうですし、出版社も8月はかなりKU対応本を投入しましたもんね。特にコミックとか。
あまりにKUで読まれ過ぎて、この本はKU撤退させてと出版社がAmazonから言われるとか、そんな話題もありました。

これですね。

Amazonからの分配総額(KDPセレクトのグローバル基金)は劇的に増えたりしませんし、KU契約の分が増えたとしても、それを世界中の(日本中の?)本が喰い合うわけなので、読まれれば読まれるほどページ単価は下がるわけですよね。
そうすると、これまでよりグッとKENP既読数が増えていれば印税額が激減することもないでしょうが、これまでと同じレベルの既読数だった場合、目も当てられないレベルになる可能性があります。

僕の場合を見てみます。

推移が分かりやすいように、昨年9月から1年間の各数値をグラフにしてみました。
(単位はご想像にお任せしますが……!)
KENP

多少の揺れはあるものの、昨年の11月をピークに減少し続け、7月にはね上がった傾向が8月も維持され……と見るのが普通でしょうか。
KUの始まった8月にいきなり急伸しているということはないようです。
昨年11月というと出版作品もなく、特に目立った動きはないのです。当時の淡波ログを一ヶ月分ひっくり返して見ると、ひとつ「もしかしたら?」というものが見つかりました。

《日々更新》を開始してから3ヶ月あまり、まだいろいろな連載を始めてはおらず、日々、エッセイ的な記事を書いていました。
『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の毎日連載が終了したのが10月5日で、10月と11月は、日々いろいろな記事。
12月に入ると今度は『ルルルとリリリ』の連載が始まり、通常の記事は減ります。そして、記事を書く負担を減らすために思いついた、《雑誌的な進め方》として、数々の新連載記事を始めたわけです。「ツイートまとめ」「今週の一枚」などなど。
そしてとても残念なことに、この12月からKENPがまた落ちているんですよね。
これ、相関関係がありそうです。
連載の体裁を取ることで、初めて来た方が興味を持ちづらくなっているのかもしれません。「第○回」と書いてあるだけで、「あ、オレには関係ない」って思われて引いてしまう可能性があるのではないか、と。
7月のKENPがいきなり復活するわけですが、これの理由はよく分かりません。もしかして、このころは『ルルルとリリリ』の挿し絵ネタを何度も書いていましたし、Twitterなどにも絵をアップしていました。このあたりで、絵の好きな人に少々アピールしたのかな、と思ったりはしますが──。

では、引き続き他の要素を見てみます。
売上げ冊数と無料DL数を並べたものです。
売上げ冊+無料DL

なんと、無料DL数に於いてはKENPと全く同じ傾向が出ています!
これは驚きました。
売上げ冊数の傾向はそれほど明確ではありませんが、この春から減少しているのは明らか。8月は地を這うような数字です。

次は棒グラフにしてみました。
売上額とKENP印税額の推移です。
売上げ+印税

Kindle Unlimitedの始まった8月の売上額は少ないですが、実は4月や7月のほうが低くなっています。
と、いうことは、売上額に対するKENPの影響は決して大きくはない、と言ってもいいかもしれません。むしろ、ここ淡波ログで掲載している記事の内容が、本の売上げ、無料DLに大きく影響しているという推論が成り立つのですね。
KENPのページ単価が劇的に下がれば、8月の売上総額はかなり悲惨なことになりますが……。

そしてもう一つ、最近の淡波ログ、CG関連の記事にアクセスが集まる傾向にあります。
ちょっと本日午前中のアクセスランキングをキャプってみました。

スクリーンショット 2016-09-04 11.16.21

おいおいおい……、こんなか!?

見事に90%以上のアクセスがCG関連記事です。しかも、Manuel Lab関連が大半を占めているという……。毎日、数人の方がManuel Labの記事を順番に読んでくださっている感じ。これ、その方たちが小説に全く興味がなければ、作家としての淡波にはまるで興味が湧かないということですよね……。
まあ、いずれCG関連の電子書籍を出してドカンと!(と言い始めて早一年以上……)

数字は正直です。

現在の方法を続けている限り、ジリ貧は避けられないのではないかとびくびくしてきた、今日の淡波です。
でも、『魔女と王様』と『ティプトン』の連載は続けますし、他の連載も続けますよ。

【教訓】
 ・ブログの内容と小説の売上げには、実は相関関係があった!
 ・連続性のない連載には、「第○回」と書かない方が良さそう
 ・連載という体裁を取らない連載の方が、初めて来た方には優しいかも
 ・自分を探してここへ来たひとが、迷子にならずに興味を持ってくれる記事が大切

あなたの傾向は、どうでしょう──?

じゃ、また!

見つけた!読んだ!新しい作家さん。

その名はキリユキマサハラさん!
いいなあと思う作家さんを見つけると、とても嬉しい。それが、誰かからの紹介ではなくて自分で見つけた人だったりすると、更に嬉しい。
セルパブ夏100にも載っていなかったし、まさにお宝発見!って感じで。

キリユキさんのことは、ほんとうにたまたま、Amazonのサイトをぐるぐる回遊している時に何番目かのオススメにぽこんと現われたのでした。
出てきたのは『ランナーズ・ナイト』という最新短編作。

あ、0円だ。と思い、まずは作品紹介をチラ見。
あ、スポーツのお話だ……。
実は、スポーツのお話はあまり好物ではなく、どちらかというと興味をそそられることはなかったんですよね。で、内容をちゃんと読みもせず。

で、次に目が留まったのが、本のボリューム。
あ、12ページ。短い。すぐ読めそう。

そしてそのままスクロール。自己紹介を読んでみました。
ここまではまあ、WEBサーフィン・モードです。うん。
で、ここで、「ん? なんかこの人、文章上手そうだぞ……」
と思ったわけです。

キリユキさんの自己紹介に出てくる作家では、どちらかというと村上春樹さんも好きではないし、読んだことがあるのはジョン・アーヴィングくらい。しかも、よせばいいのに原書で読んで途中で挫折……。

でもなぜか、興味が湧いたんですよね……出会いと言うのは不思議なもので。

はい。で、読みました。
読んで大正解!

『ランナーズ・ナイト』、いいですよ、これ。
文章は端正で、文学らしい嘘とリアルな描写がとてもいいバランスで入り混じり、読んでいて心地よく、また、ズンと重い部分もあり。
意外なほど普通な結末も、とても納得できる良い結末だなあと思いました。
なにより、たった12ページの中にとても濃いドラマが詰め込まれているし、何気ない伏線も嫌みがなくて好み。

もちろん、第一作目の『大蟻とウィスキー』もすぐにポチりましたよ!
30ページあるので、倍の時間楽しめそう。
(こちらも無料でした!)

この感想にピンと来た方は是非、読んでみてくださいね〜!

シンチョク─0820

今週はお盆休みで、今まで出来なかったことをじっくり進められました。

1:
『魔女と王様』はepub推敲後、紙に出力して妻に読んでもらい、入った赤字を修正。自分でももう一回読んで連載データの準備に入る予定です。
明日、もう一度紙原稿で読む時間を取れれば、来週土曜日から連載開始したいなあと思っていますが、まだ何とも言えません……

2:
既にご存知の方も多いかもしれませんが、第二詩集の『乾いた四行のあいだ、湿った四行のあいだ、何でもない、何かが、』をAmazonさんで予約出版。発売は明日、8/21からです。

長いタイトルですね〜。あんまり長いとあちこちで面倒なことが起こったりします。ちょっと後悔(笑)。

「四行」と入っていますが、いわゆる四行詩ではありませんので、ご了承を。「詩」というスタイル、行間についての表現を「四行」という言葉に代表させただけなのですが、ちょっと分かりづらかったかもですね……。

3:
個人出版相互扶助サイト「なんなの」で募集しているショートショートに「書きます!」と参加宣言してからはや一ヶ月超。ようやく一篇を寄せることが出来ました。ちょっとした軽いSF作品です。いかにもSSっぽくはない雰囲気を目指してみたんですが、どうだったかなあ。

作品は、こちらの一覧からどうぞ。

「なんなの」には、なかなか味わいのあるSSがいくつも掲載されています。ご存知でなかった方は行ってみてはいかがでしょう。「なんなの」に寄せられた作品は、来年の元日付近に電子書籍で出版する予定になっていますから、ユーザー登録&参加もぜひっ!

ちなみに、「なんなの」では横書き&デフォルト書体での表示になっていますので、こちらに縦書きpdfを掲載させていただいちゃいます。

4:
こちらはまだ詳しく言えないのですが、ある方からご依頼があり、ちょっとした音楽と映像を制作しています。こちらは地元ネタではなく、文芸方面で。
この春話題になった……へっへ。
楽しいコラボです。

5:
もう一つ、ある方々からお誘いを受けて、SF短編を書きました。9月末か10月にみなさまの目に触れる形に出来るかなあというところです。
これはもともと連作短編として構想しているもので、次回作のプロットも既に出来ています。
(これじゃ、何の事だかまったく分からないでしょーけど!)

6:
話題のKUですが、僕のところはあんまりプラスの影響が出ていない模様です。赤グラフは止まって、マイナスの影響は結構あるんですけど、KENPの数字は先月と同水準で。まあ、ここ何日か多少伸びているので、最終的には増加する予感はありますけど。

今週は、こんなところです。
結構盛んな活動が目撃される淡波のこの頃でした。

じゃ、また明晩!

読んだよ:月野玉子さんのショートショート

ども。

タイトルを「月野玉子さんのショートショート」としたのは、読んだのが1冊ではなかったから。
読んだ本はこちらの3冊です。

・ショートショートの戦線1
・ショートショートの衰退2
・ショートショートの衰退3

どうして同じシリーズじゃないかというと、たまたま積んでいたので……はい。
他にもショートショートの反撃というシリーズが5巻まで出ていたりしますね。たくさんショートショートを書いている方です。

で、3冊一気読みなのは、何しろ軽い読み口ですぐ読める。本を開いた時に出る読書時間の目安では合わせて2時間ほどだったと思うのですが、3冊で1時間も掛からず読めたんじゃないかと思います。

どれも同じテイストの水彩画の表紙で、とても可愛らしいイメージです。
イメージが同じだと、続けて読むときに安心感がありますね。装丁全体の雰囲気もなんとなくプロっぽくて、ブランドイメージになっているんじゃないでしょうか。

Amazonの著者ページによれば、
「講談社主催の小説現代ショートショート・コンテストに3回入選。
また、「ショートショートの花束 6」「ショートショートの花束 7」「ショートショートの花束 8」に作品が収録されています。」
ということです。
選考委員を阿刀田高さんが務めてらっしゃる賞ですね。それに3度入選したのですから、つわものです!

さて内容は、ということですが、なにぶんショートショートなので、作品数はたくさんあります。一話ずつの紹介はできないので、全体感を。

僕の感覚では、《もっと軽い星新一》というイメージでしょうか。
文章はこなれていて読みやすく、簡潔で感情を排した文体は、深入りせずにさくさくっと読めます。ショートショートですから、このくらいのスタンスが心地よいですね。
たまに落ちらしい落ちがなくて置き去りにされたりしましたが、それはそれ。まあ、単純に落ちるだけのストーリーばかり書いていると書き手としても飽きちゃうんじゃないかなあと思ったり(笑)。

もちろん、さらりと皮肉や風刺を忍ばせることも忘れてはいないけれど、星新一さんのようなドキリとさせる毒はありません。あくまでもさらりとしています。

宇宙船が地球を訪れて……というお決まりのストーリーが何作かありますが、それぞれにひねりがきいていて、なかなかにニヤリとさせます。

お値段もKDPにおける最低価格設定の99円がほとんど。セレクト登録もされていて、無料キャンペーンもたびたび行なっているようですよ。
KUなら全部無料で読めちゃいますね!

例えば、病院での時間待ち、待ち合わせ、ちょっとした時間つぶしに最適ではないでしょうか。

ルビ、どうしてる?

本日の記事は昨日の続きです。
昨日の記事はちょっと文字数が増えてしまったので、「自分だったらこのくらいまでしか読まないかも」というあたりで切りましたw。

さて、ルビについて、いま一つどうしようかなあと考えているのが、Furi『振り仮名』サイトを利用するかどうか。
このサイト、日本独立作家同盟の鷹野理事長が教えてくださったもの。テキストファイルをアップロードするか、テキストボックスにペーストすると、自動的にルビ付きのHTMLファイルを生成してくれる優れものなんです。

こんな、超シンプルなページです。
こんな、超シンプルなページです。

シンプルなページながら、機能はちゃんと備わっています。
見ての通り、書き出す形式は「BCCKS」「HTML5」「でんでんマークダウン」の3種。
そして、開くひらがなのレベルも選べるのです。

総ルビなら小学1年生向けですね!
総ルビなら小学1年生向けですね!

僕もちょこっとテストをしてみたのですが、振り間違いもほぼなく、手で振ったものと遜色のないルビが振られました。
僕の場合は総ルビということもあり、文章量が多いとエラーが出てしまいます。いろいろ試したところ、1話分(1,000〜1,200字くらい)なら問題なく変換できます。

今までかなりルビ振りには苦しんできたので、これは本当に福音。
でもね、僕のワークフローにはちょっとはまらなさそうなんですよね。この方法だと。

愛用のエディタHagoromoでは、執筆時にルビや圏点を振りながら、縦中横や行の下揃えなども全部最終形のepubと同じ形で盛り込めます。

Hagoromoからepubを書き出すと、ほぼそのままの形で販売できるepubが出来上がるのですよね。僕の場合はそこにちょこちょこ手を入れるのですが、一度HTMLに書き出してしまったものを再びHagoromo形式に戻すことは出来ませんから、後々のepub編集が逆に辛くなってしまいそうなのですよね……。

『振り仮名』サイトにはルビ機能しかありませんから、縦中横や圏点、他の書式は後から手作業でやらざるを得なくなります。もちろん、cssも自分で手編集し直さないといけないでしょうし。
う〜む。

それでも、ルビが自動で付くのは非常に魅力的ですよね〜。

さて、まだ連載をいつから開始するのかも決めていない状況ですから、もう少し悩もうかと思います。いいやり方が見つかるかもしれないですし。

WEBページに載せるものに振るルビならばっちりですから、ご存知なかった方はお試しになってはどうでしょう?

最後に、『魔女と王様』第一話の前半部分をFuriで変換したものをお見せします。

まずは、ページのキャプチャから。

HTMLのタグを見慣れていないとびっくりするかも。
HTMLのタグを見慣れていないとびっくりするかも。

 

こんな風に、変換結果が直接ページ上に表示されますが、慌てなくて大丈夫。例えばブログ上に掲載するのであれば、この文字すべてをテキストエディタにコピペするだけでオッケーです。

独立したHTML書類にするのであれば、HTML書類であることの宣言や各種のタグが必要になりますが、皆さんの使っているワープロやエディタに、HTMLの書き出し機能はありますよね?
あれば大丈夫。適当な短い文章をHTMLで書き出しておいて、<body>タグから</body>までの中身をそっくり入れ替えてしまえば良いんです。

では、この文字をこのブログのエディタに「そのまま」貼り付けてみますね!


1 (ぎん)(きつね)

「そら()けー、ほれ()けー!」

ほんとうは(ちい)さい(こえ)でしたけれど、ニーダマは愛馬(あいば)パカラの(みみ)(くち)(ちか)づけて()いながら、かかとで(はら)()りました。あの、(うつく)しい(ぎん)(きつね)が、(いま)まさにニーダマの()(まえ)姿(すがた)(あらわ)したのです。これは、興奮(こうふん)しないわけにはいきません。

ニーダマは一瞬(いっしゅん)たりとも()(はな)さないようにしながら、(こし)にゆわいた弓矢(ゆみや)(うし)()にまさぐりました。すると突然(とつぜん)、パカラの(あし)()(しろ)(こおり)(うえ)(すべ)り、キラキラと(ひか)(こおり)(きり)()()げました。そうです、夢中(むちゅう)でパカラを(はし)らせているうちに、いつの()にやらニーダマは(こお)った(みずうみ)(はい)ってしまっていたのです。

ニーダマは、ふと背後(はいご)()(かえ)ります。(しろ)(けむ)視界(しかい)()こうには、(いろ)とりどりの(はる)(はな)()(みだ)れていました。

(ぎん)(きつね)(あし)()め、こちらに(かお)()けました。そして、(くび)をちょっと()ってコーンとひと(こと)()くと、(こおり)(うえ)悠々(ゆうゆう)(ある)()しました。

「おのれ、(きつね)め! おれ(さま)馬鹿(ばか)にするなよ」

ニーダマはパカラの(はら)を、(ちから)いっぱい()()げます。びっくりしたパカラは、ヒヒーンといななくと(はし)()しました。


どうです、ばっちりでしょう?
みなさんも是非、チャレンジしてみてくださいね!

じゃ、また明晩!

─そしてKU来たる。

KU──。
つまり、もう誰もが知っているKindle Unlimitedのことだ。既にアンリミという愛称で呼ばれているらしい……。
(「いやいや、そんなにみんな知らないだろ、おれは聞いたこともないぜ」って突っ込みはなしだよ)

最近、Amazonでも楽天でも電子書籍の売上げがさっぱりだった。もちろん、もともとそんなに売れていたわけではないけれど、まあ、両ストアを合わせれば一日一冊程度は売れていた。

それが、7月半ばくらいからもうゼロの行進が続いていた。時々思い出したようにぽろっと売れる以外は、もう絶望的な状況。
きっと、KUの開始を待っている人が買い控えをしていたんじゃないかと思ったりしたのだ。
8月になれば、会員になりさえすればKUの登録本はいくらでも読み放題になるのだから、何も今、お金を出して買う必要はないよな。と思うのは当然だろうな。電子書籍はデータなんだし、所有欲に訴えるものはあまりない。
Kindleの本棚にずらりと並んでいても、そんなに嬉しくはないんだろう。
(僕はもともとあんまりコレクション癖がないので、そこはよくわからないけど──)

これまでじゃんじゃん売れていた人でも、アンリミの到来と共に返本ばかりが増え、ちっとも売れなくなってしまったと聞く。
うーむ……。

そして、僕は考えた。

アンリミを申し込むような人は、きっとヘビー読書家だ。こういう人たちの眼に、自分の作品を触れさせるチャンスを増やさなきゃいけない。
なんてったって、アンリミ者にとってアンリミ本は無料なのだから、読むスピードさえ付いて来られれば、いくらでも読んでくれるはずだ!
(はず、だ……!)

そんなことで、楽天で、ブックウォーカー・インディーズで、ちっとも売れない作品を、僕は引き上げることにした。
決まれば簡単。どちらも、管理画面から出版を停止するだけだ。楽天は、一晩(10時間程度)で作品が販売ページから消えた。
BWインディーズは、配本停止申請から実際に本が消えるまで、しばらく掛かるようだった。

そしてKindleのみで販売し、KDPセレクトに登録。
もちろんそれで自動的に、アンリミ対応になったという算段。こちらも、登録から数時間でストアにアンリミ対応として更新されていた。

今回アンリミ対応にしたのはこの三作。

unlimi_new

いずれもページ数が少ないので、収入に影響が出るほどではないのだけど、何しろ、手に取ってもらえるのがいい。
そして、ずっとは端末に入れておけない(同時に入れておけるのは10冊らしい)から、恐らくはDLしたら読みはじめてくれるはず。
そうなると、もう無料キャンペーンや常時無料本よりずっと読んで貰える可能性が高いのではないのかとさえ思えてくる。

さ、どうなるやら……。

1ヶ月か2ヶ月経過したら、影響がどのくらいあるかを報告するからねっ!

じゃあ、また明晩!

シンチョク0806

まずは今週の進捗から。
『魔女と王様』の執筆は、現在ここです(ゴールが提示されていない「ここ」に意味はないんですが)。

スクリーンショット 2016-08-05 21.59.23

念のため、初めてここに来てくださった方のために簡単に解説を。

ここ淡波ログでの連載から始まった『とっても小さな九つの国』という三部作の第三部です。第一部の『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』、第二部の『ルルルとリリリ』(上下巻)は、それぞれAmazon Kindle Storeと楽天KOBO電子書籍ストアにて発売中です。

『魔女と王様』のボリュームですが、とうとう原稿用紙換算で200枚を超えてしまいました。100〜150枚程度の短い作品になるという予定はどこへ行ってしまったのやら……。
まあ、今回はプロットもきちんと書かず、初期設定だけ作ってスタートしましたからね──。
今回は、登場人物たちと一緒に動きながらでないと、お話の先が見えてこないような書き方でした。でした、と言ってもまだ終わっていないのですが。
既に終わった二つのお話の50年前の物語ですから、結末はもう決まっています。変えようがありません。そこへ向かって一直線に書けばいいわけだし、物語の中で起こるいろいろな出来事もだいたい決まっていましたから、苦労はあまりないような感じでもあるのですが、どうも考えていた構造が非常に《冷たい》というか、《出来事の集まりに過ぎなかった》というか、どうも作者が思うようには登場人物たちが行動してくれないのです。

童話を書いていると、人物たちの動機付けが結構難しいことに気付いたりします。あまり激しく感情を揺らしてしまうと、どうにも《お伽噺》のほんわかした雰囲気が壊れてしまい、半端なファンタジーのようになってしまいそうになります。
だからと言って、動機もない行動をさせるわけにも行かず、そのあたりのバランス感覚って難しいものですねえ……。

今週も、勢いにまかせて書いているうちに、当初の想定とは全く違う場所に着地してしまい。主人公が困ってしまったことがありました。うわあ、と思いながら時間を巻き戻し、ちゃんと世界が回り続けるように書き直したのは言うまでもありません。

そんな風にして、彼ら彼女らをなだめすかしながら、どうにかこうにかクライマックスまで書き終えました。恐らくは、あと1話か2話で終わろうとしているところなのではないかと思っています。
いよいよ本当にあと数枚、という感じになってきましたよ!

で、さて、その後ですよね、問題は。

今回のお話もこの淡波ログにて連載したいと思っているのですが、さて、どんなスパンで掲載しようか、悩んでいます。

『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』は毎日連載、『ルルルとリリリ』は毎日連載で始め、途中からは週一回の四話ずつに変更しました。
果たしてどちらが読みやすいのか、次を続けやすいのか、難しいところです。

一日あたりの量が少ない方が読む負担は減りますが、毎日ここへ来るのも面倒。
かといって、週一回でまとまった量だと、ちょっと多くて足が遠のいたり──。

自分自身が読者として経験していることで言うと、まあ、どっちでもいい。
面白ければ読むんですよね。はは。

例えば、王木亡一朗さんの『Our Numbered Days』(電子書籍化されていますが、連載時と同じものをnoteでも読むことが出来ますね)の場合は、週一回の連載。一回あたりの文字数は10,000字前後。原稿用紙にすると、30枚ほどでしょうか。WEBで読む連載としては結構な量です。
仕事で疲れた夜には電車で読むのが辛い分量でしたが、挫折せず、毎回楽しみに読めました。ちょっとだけ貯めてしまったこともありましたが。

そして、今楽しんでいる山田佳江さんの『アンフォールドザワールド』。こちらはカクヨムでの連載です。第16話の文字数を数えると2,177文字。原稿用紙7〜8枚です。これは、ほぼ毎日電車でさっと読むのにちょうどいい長さですよね。短すぎて物足りないということもなく、疲れていても負担になることのない文章量。

『ルルルとリリリ』の後半、週一回の連載で載せていたのは、毎回四話分、4,000〜5,000程度です。まあ、長すぎず、短すぎず、良かったのでしょうか……しかし、週一回としては少し物足りなかったかもしれないかな。

うーむ。
ということで悩みは尽きず、昨夜、とうとうツイッターで投票ツイートを上げてしまいました。
この記事が公開される時間はまだ、投票時間が終わっていないので、もし良かったら、、。

ま、今、こんな感じです。

さてさて、どんな結果が出るでしょうか?

じゃ、また明晩!




初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。




本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!