Tag Archives: フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん

お伽噺連載『魔女と王様』第7話

こんばんは!

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。
今夜はその、第7話『森の暮らし』です。

どうやら森での暮らしは、ニーダマが考えていたのとはちょっと違っていたみたいです。
でもニーダマはローズンの言葉をきちんと聞いて、まるで王子様なんかではないみたいな暮らしを、始めているようですよ……。

ではでは、はじまりはじまりっ!

『魔女と王様』第7話
『魔女と王様』第7話
(表紙の絵はまだダミーですよ……w)

いかがでしたか?

ニーダマは本当にもう、王子でなくなってしまってもいいのでしょうか……?

BiB/iの表示に不具合のある方用のPDFは、こちらです!
[第7話]


本連載は、基本的に毎週土曜日と水曜日に1話ずつ掲載します。


『とっても小さな九つの国』の既刊シリーズはこちら!
(どちらも未読でも、『魔女と王様』はお楽しみいただけます)


初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。もちろん、Kindle Unlimited対応ですから、会員の方は無料で読めますよっ!




本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

お伽噺連載『魔女と王様』第5話

こんばんは!

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。
今夜は、その第五話。

開け放たれた窓の奥に、二つの幸せそうな笑顔があります。
それを、じっとフォルウが見ているのでした。
その笑顔は、誰のものでしょう?

さて、はじまりはじまりっ!

『魔女と王様』第五話
『魔女と王様』第五話
(表紙の絵はまだダミーですよ……w)

いかがでしたか?

ほんとうに、ニーダマのうそから悪い事ことが起きなければ良いのですが……。

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[第五話]


本連載は、基本的に毎週土曜日と水曜日に一話ずつ掲載します。


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(どちらも未読でも、『魔女と王様』はお楽しみいただけます)


初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
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本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

シンチョク0716

先日ちらりと書いたけれど、今は2作を並行で進めています。
連載中の叙事詩『ティプトン』も入れれば3作ですが。

1作は、ご存知『ルルルとリリリ』のシリーズ、『とっても小さな九つの国』の最終巻。タイトルは『魔女と王様』に仮決定中です。
以前は『やさしい北の魔女とわがままな南の王様』と仮題を付けていましたが、考えてみれば(考えてみなくても)、王様のいるエックエックの国は、小さな国々の中で北方に位置しています。今回出てくる魔女ローズンの住む森はエックエックの国の北にある湖の北側に面しているのですから、位置関係としては間違っていないのですが……。
map2

 

この地図の、ちょうどタイトルが書いてあるあたりにあるのが北の湖。『ルルルとリリリ』の中では、まだこの国の存在は何となく曖昧にしていました。『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』でリンガリンガの国をぼやかしていたように、ね。

お話が進むに従って世界の全容が見えてくるようにしたかったので、今回の『魔女と王様』で、小さな国々の全体像が見えるというわけです。
(そんなにもったいぶる内容じゃないですが──)

ま、それはいいとして、先週の初めに書き始めた『魔女と王様』。約二週間後の今日で、概ね半分まで来ました。今回は短いお話になる予定で、現在25話まで書けています。文字数で言うと27,000字ほど。
このお話も淡波ログで連載する予定ですが、今度は物語を書き終わって推敲を最低1回は回してから開始しようと思います。『ルルルとリリリ』の連載を終えてから発売までの修正や準備がかなり大変だったし、毎回の更新もスリル満点でしたよね。だから今回は、《連載を載せるだけで》、《間に合わせるだけで》手いっぱいになってしまわないようにしたいのです。きっと、その方が内容も濃くなりますし。

そしてもう一つのお話は、サイバーパンク(風)の物語です。そう、あれですね。
(いや、誰も知らないか……)
絵師の禅之助さんがツイッターでアップしてらした『完全包囲』というイラストからインスピレーションを得て突然書き始めてしまった作品です。小説の仮タイトルも『完全包囲』(禅之助さん、勝手に使ってゴメンナサイ!)。
これは『ルルルとリリリ』の連載中から書き始めていましたが、最近はご無沙汰気味。ファイルの更新日を見たら、最終更新からもう三ヶ月も経過していました……。
こちらは現在まだ19,000字ほど。この作品も長編にはならないと思いますので、恐らくはここで半分くらいかなぁと。

目下の目標は、『ティプトン』の連載が終わる前に『魔女と王様』の連載を開始し、同時に『完全包囲』の執筆を再開する。というところでしょうか。淡波ログに来れば、週に一度は何かしら新しいストーリーが載っているようにしておきたいのですよね(まあ、連載を追いかけていない──ほとんどの──人にとっては、それを読もうという動機付けになるわけではないのですが……)。

さて、来週末もシンチョクを報告しますよ。37話くらいまで進んでいるといいのですがねえ……。

じゃ、今日はこんなところで!
(今回は自分の話ばっかりだ──失礼をば!)

よし、準備は万端整いつつある(!?)

珍しく強気(?)のタイトルを付けてみましたが、何のことだかはもうお分かりですよね?
ね?

これまでずっと出版準備中と称して推敲・校閲・絵の描き直しに邁進していた『ルルルとリリリ』。
とうとう、もう直せるところがなくなりました。
(もちろん、間違いがもうない、という意味ではないんですけどねぇ)

この淡波ログのヘッダにも掲載していますが、既に『太陽の子孫』の表紙リニューアル&内容修正版は、7/7の発売と決定しました。そして連載終了から2ヶ月半も経ってしまった『ルルルとリリリ』ですが、こちらもいよいよ7/7発売に決定することにしました。
(言い方が回りくどい……だって、まだ完璧には完成してないんだもの)

結局、今週も予定になかった2点の絵を描き直し、いや、3点だ。手描きで修正を入れたものが2点……。もちろん、100ヶ所を超える文字修正も全て反映し、もう1周し、更に入った修正も反映し、ようやくepubデータの準備も整いました。

発売前最後の『ルルルとリリリ』情報は、上下巻の表紙を並べて公開、といきましょう。
covers

はい、ここで気づきましたね?

シリーズタイトルの『とっても小さな九つの国』ですが、番号が2と3になっています。当然、1は『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』なのですが、表紙に統一性がないのはいやですよね。そのため、急遽エビネルさんのほうの表紙もリニューアルすることに相成りました。エビネルさんの表紙絵はモノクロ線画のみでしたから、これはちょっと寂しい。

発売日がどんどん迫る中、またもや追加工事が出てしまったわけですが……。何とかなるかな、なりますよね。

さて、7/7に出る淡波作品は、

『ルルルとリリリ』の上下巻(新刊)
『太陽の子孫』(リニューアル版)
『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』(表紙リニューアル版)

ということで、全4冊になります。
(マジで、間に合うのか──)

さあさあ、乞う、ご期待!

連載の効用

さて、無事に二回目の連載小説(お伽噺は小説って言うのかなあ?)を終えたところで、連載の効用ってやつを書いておこうかなと思った淡波でございます。
本当に効果があるかないかは別として、連載して良かったなあと思っているので、その気持ちが大きいうちにまとめておこうかと──。

さ、スタート!

■誤字脱字が減少したっ!

これは一話あたりの分量がとても少ない(900〜1,100字くらいまで)ということにも起因しますし、子供向けだから、ということもありますが、いいサイクルだったんじゃないかと思います。
なぜ、誤字脱字が少なかったのかを箇条書きにしてみました。

・執筆後、ルビを振る必要があったので、一話ずつじっくり読み直した。
・BiB/iに変換してから表示を確認し、その時にブログに書く粗筋的な紹介を書くためにもう一回読んでいた。
・もちろん、PDF版もざっくり目を通していたので、そこでもチェックになった。
さらに
・カクヨムに投稿する際にはサブタイトルを付けるために一話ずつもう一度、ざっと目を通せた。

一気に全体を読み直したりチェックするのとは異なり細切れに作業を行なったため、《冷静に》《疲れないで》《無意識に読み飛ばさないで(コレ大事!)》出来たのではないかと思います。
こんなことで、誤字脱字を減らせたのかな、と。

実際、紙の出力を読んだ妻から指摘されたのはルビの間違いが一箇所と、言葉の選び方が不自然なところがあった一箇所だけ。自分ではまだ読み直している途中ですが、いまのところ、衍字を一箇所見つけただけです。
(え、いや、その後で重大なストーリー上の過ちを発見(顔面蒼白)! 即、アップ済みのものをすべて修正しました。えへへ)

では、次。

■執筆ペースの固定化(?)

当初は毎日一話、中盤からは週に四話、と連載ペースを固定していたので、最低限、一週間にどれだけ前に進めなければならないかが見え、精神的に良い部分もありました(終盤のプレッシャーは凄まじいものがありましたが)。
どうしても厳しい時は、とにかく連載に追いつかれない分だけ書けばいいと思えましたし、長い目で見て、連載終了頃までどんなペースで先へ進めばいいかも分かりやすかったですね。

■事前プロモーション

連載中は、各回ごとにブログ記事の宣伝ツイートを流しましたし、Twitterの自分の名前にも@ルルルとリリリ好評連載中と付けました。これを四ヶ月半継続したお蔭で、この物語の認知度は(僕のこれまでの作品と比べると)上がったのではないかと思います。
もちろん、アリの産毛の背比べ程度ですが。
まだ電子書籍の発売日を決められない状況ですが、皆さんの記憶が蒸発してなくなってしまう前に出したいなあと思っていたり。
(無理)

カクヨムへの掲載も、効果があるのではないかと思っています。
セルフ出版の界隈(自分の周囲限定)では、あまりのカクヨムでの不人気に絶望して撤退してしまう方もいますが、僕は、それはもったいないんじゃないかと。そもそもWEB小説とは想定読者層も書く人の年齢層も違うので、別ルートに少しだけでも広げられれば、と。
この淡波ログでの『ルルルとリリリ』のビュー数は、きっと1,000前後です(個別にカウントはしていないし、中盤以降は一度に複数話公開なので単純には比べられませんが)。カクヨムではその三分の一くらいの数字がプラスされていますし、僕のことを全く知らなかった人にも少しは届いていることを加味すれば、効果はあると考えてもいいのではないでしょうか。
好意的なレビューも得られましたしね!

ちょこっとだけ読んだり目にしたりした方が、電子書籍化を機に「ちゃんと読んでみようかな」と思ってくださる可能性は、結構あるのではないかと思ったりして。
(でも、『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』は正直あんまり売れてませんがねえ……)


とは言え、連載はやっぱり大変。『とっても小さな九つの国』は三部作なので、もう一度、年内に連載を行なうことになるのです。
更新を楽しみにしてくださる方がごく少数でもいるということにも、大きな励ましをいただきました。
これも、創作のモチベーションに繋がる《効用》ですよね!

では、次の連載もお楽しみに。
また明晩!

『ルルルとリリリ』連載を終えて

4ヶ月超にわたる連載を終え、まだ熱のさめやらぬ淡波です。
楽しかったり辛かったり、何とか一回も掲載を落とさずに完結できたことだけは、ちょっとばかり褒めてやってもいいですよね?
ね?

最初の連載である第一部の『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』は、いろいろな方に面白いと言っていただけました。第二部(続編)である『ルルルとリリリ』が前作と比べてつまらないと言われたらどうしようと、プレッシャーもかなりのものがありました。

しかも、書けば書くほど長くなってしまい、もう本当にこの物語はちゃんと終わるのだろうかと思ってもいました。最新話を公開した後、次の原稿がだいたい出来上がっても、いつも「まだまだ先が見えないよぉ」という状態でした。次第に書き終わった分のストックがなくなり、三月に入った頃はもう、毎週毎週やばいやばいとつぶやいていたような気がします。

終わってみればエビネルさん(=約45,000字)の倍以上もの長さ(=10万字オーバー)になってしまい、子供向けとしてはちょっと長すぎたかなあと反省。

でも幸い、最初の読者である妻からは、「エビネルさんより面白かった」との感想を引き出すことができ、一安心したのが昨日のことのようです。
果たして皆さんの心に届いたかなあと、今は不安(とほんのちょっとの期待w)でいっぱいです。
(だって、これを書いているのは最終回公開の直前なんだもの。今夜の反応にどきどきです。反応ゼロかもしれないけど……)

そんなことを言っていても始まらないので、未来のことを。
今後の予定などをちょっと、書いておきましょうね。

現在は、アイキャッチ画像にあるように、現在は書き終えた物語を紙に出力して推敲と校閲を同時進行中。全体の構成を変えることはないと思いますので、主に誤字脱字つぶしと表記の統一、漢字を仮名に開いた方がいいところやその逆の取捨選択などを行なっています。

それが終わったら、挿し絵を描こうと考えています。
『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』では、電子書籍化のために十点程度の描き下ろし挿し絵を用意しました。ちょっと少なかった気もしますので、できれば二話につき一点くらいの挿し絵を入れたいなあと思っています。
全九十二話なので、四十六点もの挿し絵を描くって、ちょっと多過ぎるかな、大変すぎるかな?? と、今からびびってもいますが……。

挿し絵を描き終えたら、それを基に電子書籍のPVを作ろうかな、と。前作のように主題歌を作るかどうかはまだ考えていません。ちょこっと歌は作りたいですけどねえ。そう言えば、エビネルさんのPVは結局作り掛けでお蔵入りになっています。
そっちを先に仕上げた方がいいかしら?

当初の予定ではGW中に電子書籍で出したいなあと思っていました。でも連載の終了自体が予定より一ヶ月も伸びてしまったのと、ようやく原稿の見直しを始めたところなので、リリース時期は未定とするしかないようです。

で、いろいろ片づいてくるあたりで第三部『やさしい北の魔女とわがままな南の王様(仮題)』の執筆を開始します。これまでの二つの物語より、ちょっと対象年齢層が上がりそうです。と言うより、そもそも大人にしか読まれていないのですが(作者想像による)!
これは、恐らく第一部より短いものになる予定。というか、短くしたいですね。真夏になる前には連載を始めたいですが、どうなりますやら。
今、同時進行で初めてのサイバーパンク小説(!)を書いているので、そっちとのバランスもあるし、その後に書きたい長編もそろそろ考えたいし──。

いやあ、夏に向けて盛りだくさんですなあ。
がんばるぜいっ!

では、また明晩も来てね!



楽天KOBOさん(201円で販売中)のページはこちら!

初の連載小説にしてほんわかしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。
《第一話から第七話までを収録したお試し読み版が、こちらの作品ページにございます。》

遅過ぎる、遅過ぎる(藤崎さんごめんなさいw)

リビングで2時間:3日間で0文字。
(本日の記事は言い訳全開です。何書いてるんでしょうね……ほんと)
 →これ書いてる時間に小説書けよ、って言われそうですが、そんな脳ミソ状態じゃないのですわ。
 《記事公開直前に追記:電車で2枚、書きましたよ!)

この連休は執筆三昧の予定だった。そして今日はいよいよ『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』テーマ曲のヴォーカル録りをする予定にもしていた。

ところが、先週の木曜日に会社で泊まりがけの仕事になってしまって以来、全ての予定が崩れてしまった。本当は今ごろ『ルルルとリリリ』のクライマックスを書いている筈だったのだけれど、お恥ずかしい話、まだほんの冒頭部分までしか筆が進んでいない。徹夜の影響で──仮眠は取ったけどね──、土曜日は家事手伝い以外何もできず、ひたすら寝ることになった。そして日曜日はまた出勤、夕食が終わって落ち着いたのは22時過ぎだ。さらに今日も出勤となった。
午前中、かろうじて2時間ほどMacに向かう時間が取れたけど、価格改定の影響でまだあれこれと片づけなきゃならない雑務が残っていて、それをこなす時間にしなければならなかったのだ。

出版社名を変えたということは、表紙を差し替えなければならなくて、昨夜、ケプラーズ5213のランディングページの価格をはじめとした各種情報をアップデートしたのに引き続いて、今日は作品ページ(このページからリンクしているこれ)の表紙を全差し替え(サムネと実寸画像の両方)して、試し読みのEPUB内にある表紙画像も差し替えて……とやっているうちに時間切れ。

今日までで『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』のまとめ読みページは消えることになっているのだけど、さて、その差し替え作業をする時間をこの後取れるかどうかは、まだ見えないのだ。
もともとは第五話までの試し読みを用意しようと思っていたんだけど、物語の切れ目と興味の引きを考えて、第七話目まで読めるようにしようと考えを改めた。一応EPUBとPDFは作ったので、多分、大丈夫なんじゃないかなあと思っている次第。

テーマ曲の方は、結局何も進行していなくて、ヴォーカル録りどころかバックトラックも途中段階──。

まあ、そんな淡波ですが、今後もお付き合い頂けたら嬉しいなあ、と。

ではまた明晩!

エビネルさん裏話

こんな記事を書いて、誰か興味を持ってくれるのだろうかと思いつつ──。

僕は本当に計画的にものごとを進めるのが苦手だ。無事に完結したのでバラしてしまうと、実は『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』は、何も、一切何も考えずに書き始めたお話なのだ。粗筋も、設定も、なあーんにも。

ある朝目が覚めたとき、
《フックフックの、エビネルさん》という言葉が頭に浮かんでいた。

何だろうこれ? と思いながらも、既にその時、物語の、しかもこれまでに書いたことのないタイプのお伽噺の種になりそうな気がしていたのだ。そしてその言葉を布団の中でくり返すうち、《と》が浮かんだ。

「あ、対になる何かだ」と思った。

「エビネルさんだから、エビ。じゃあ、カニだな」と、信じられないほど短絡的に、空想を繋いだ。

「カニ、が頭で、エビネルさんと対になりそうな名前は……うーん、、カニエスさんがいいや」
「じゃ、国の名前は?」と、考えて、フックフックが国の名前であることに気づいた。
「トッカトッカ」
「あ、決まりだ。『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』これはいいタイトルだな」
そんな調子だ。

エビだから、痩せている。と考えたわけではないのだけれど、何となくエビネルさんは痩せたイメージだった。《やせっちょ》という言いかたを思いついて、これはお伽噺っぽいなあと自分に感心していた。
「対だから、カニエスさんは《ふとっちょ》だな」これもすぐに決まり、でもそれだけじゃつまらないから、ということで、《やせっちょだけどお腹は出ている》というイメージが出来た。当然、カニエスさんは《ふとっちょだけどお腹は出ていない》キャラクターだ。
エビネルさんはお酒が好き、という設定も、もちろん、このお腹から。

それだけ考えて、とりあえずタイトルをメモって、いきなり書きはじめたのだ。そう、ストーリーは何一つ考えていなかった。
で、勢いと雰囲気だけで、ずんずんここらまで書いてみたんだな。

お話は、こうして始まった。
お話は、こうして始まった。

(そうそう、これは先日、iPad miniの画面表示の説明のために使ったテキスト)

こうやってお話を書きながら周囲の様子を想像しはじめるたら、イメージが一気に広がったのだ。
真っ黒ずくめのおばあさんが登場した辺りで、全体のストーリーを構想して、粗筋もこの頃に書いてみたのだと思う。まあ、それにしたって、もうはっきりとは覚えてなんかいないんだけど。

あとはもう、登場人物たちの言いなりになって話を書き進めるだけ。特に、真っ黒ずくめのおばあさん(=リンガリンガのおばばさま=魔女)の力が強くて、もうホント、このお話はおばばさまの言うとおりに書いた感じだった。
子供たち二人の魅力にも助けられて、主役二人の影がちょっと薄かったような気もするけど、まあ、全体としてはそれなりにバランスが取れていたようにも思うし、何だかこういうお話が気に入ってしまったのだ。

今一つ、続編の形がはっきりして来ないのだけど、うーん、また何も考えないで書き始めてしまおうかな、とも思う淡波なのです。盛り込むべき内容はもう決まってるんだし、ね。

では!

『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の今後

たくさんの方にお楽しみ頂けて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後、この作品がどうなっていくのかを、ざっくり書かせていただきますね。

・Kindle Storeでの発売は、11月1日頃を予定しています。
《11/2追記:ようやく電子書籍化の編集に手を付け始めました。発売予定は大幅に遅れ、12/6頃の予定に変更します。これからテーマ曲をちゃんと作って、発売までにはサントラを完成させていたいなあと思いつつ。また、同時に『ルルルとリリリ』の連載を開始できるよう、何とか頑張ろうというところです。》

内容に手を入れるつもりはありませんので、連載と同じ内容です。もちろん、誤字脱字があれば修正しますよ。
できれば発売と同時に無料キャンペーンを行ない、愛読してくださった方が無料で入手できるようにしたいと思います。それから、最初の2週間は低価格で、その後、定価にするという3段階で考えています。
また、最初の90日間はKDPセレクトに登録し、その後、各種ストアに展開します。

・上記の関係もあり、まとめ読みページ(最終話まで追加しましたよ!)に置いてあるファイルは、いずれも10月12日までで消えることになります。その代わりとして、第五話まで入れた試し読みバージョンを用意します。(連載のBiB/i版も同様です)

・絵本版については、まったく進行していません。時間が掛かるかも。大人語翻訳版についても同様で……。
《11/2追記:これ、ムリじゃないか? と考え始めているところ……頑張れ淡波!という声があればなあ》

・BGMについては、近々『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさんのテーマ』を録音する予定です。ほぼほぼ内容は固まっているので、あとは作業に移すだけ、です(それが時間掛かるんじゃないの?)
本当はPVを作る計画だったのですが、これは諦めざるを得なさそうです。どうにも時間が取れなくて。とほほ。
他にはインスト曲を幾つか作ります。まだメモ程度のレベルですが、
『歩いて行こう』『やどやの夜』『うそつき裁判』『家路』……などなど、予定していますよ!
《11/2追記:これはやります。ええ、やりますとも。やりますやります、嘘じゃないっす》

そして、気になる続編ですが──
(え、誰も気にならないって?)
エビネルさんの執筆中からだいたいの枠組みは出来ていて、もう少し詰めたら書き始められます。仮タイトルは『ルルルとリリリ』。そう、あの二人が主役です。
そしてもう一つ、『やさしい北の魔女とわがままな南の王様』という物語も構想中。このお話、三部作になるかもしれません。『ルルルとリリリ』の内容を考えながら、どうも魔女と王様のエピソードは同じお話に入れられそうもないんじゃないか、と思い、分けようかと思っているところ。うまくまとめられれば、分けないかもしれませんが。

これらのお話もきっと、本ブログで連載させていただくことになると思いますので、その時はまた宜しくお願いしますねっ。
《11/2追記:大丈夫です。ちゃんと書きます。ええ、書きますって。書きます書きます、嘘じゃないっす》

大風呂敷広げちゃったかな〜、と思いつつ。
《11/2追記:どきっ》

ではまた!

フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん 最終話

終わってみれば本当に短いもので、四十五日間があっという間に過ぎてしまいました。
皆さんの心に少しでも何かを残すことができたら幸いなのですが──。

今まで読んでくださって、本当にどうもありがとうございす。皆様のリツイートやお気に入りが勇気づけてくれました。続けることができたのも皆さんのおかげです。
──たびたび感想を寄せてくださったあなたへ、
 「感謝の気持ちでいっぱいです! 続けさせてくれてありがとうございました!」

実は、結構甘く見ていたんですよね、この連載。
始まる前にほぼ書き終わっていましたし、あとは分けて書き出して、ブログに載せるだけ、なんて考えていました。
ところが始めてみると、いろいろなことが起こりましたね。

・BiB/iが再生できない環境が結構ある!
 これはPDF版を用意して(一応)解決しました。
 BiB/iについては、作者の松島智さんにもいろいろとアドバイスいただき、大変お世話になりました。この場を借りて、御礼させていただきます。本当にありがとうございました。

・公開しようとしたら、誤字脱字が!
 執筆時にもよく見ていた積りなのですが、ブログに載せて公開しようとして読み直したら気がついて、ということが何度もありました。
 公開後にもご指摘を受けて直したり、ということもありました。

・PDFが壊れてる!
 理由は分からずじまいでしたが、行の半分が欠けていたり、おかしな表示で書き出されていることが時々ありました。恐らくは印刷設定の余白が悪さをしていたのだろうと思いますが、気づいて直して、で、何とか乗り切りました。

・BGMが全然間に合わない!
 これは途中で思いついたので仕方ないのですが、読書シーンにあったBGMを提供しようなんてのは無理がありました。始めはテーマ曲と劇中歌だけのつもりだったので。あ、テーマ曲、まだですね。これについては、追ってお知らせします。

いろいろありましたが初めての経験でしたから、とてもいい勉強になりました。

前置きはこのへんにして、最終話が始まりますぞ!
(ね、ちゃんと、安心して読み聞かせできるお話だったでしょ!?)

Amazon Kindle Storeでの発売のため、連載データの掲載は終了しました。こちらは第七話までの試し読みとなります。

『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』試し読み

BiB/i表示に不具合があるかたへ:
『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』試し読み《PDF版》はこちらです。

明日は、今後の展開について少々書きますね。