スカイクロラじゃないよ。そっちは読んだことも観たこともないので。あ、そんなこと誰も言ってないか……。
スカイラーってのは、シンガーソングライターのSchuyler Fiskのことだ。
たまたまAmazonプライムのお試しに登録してみたので、これまで微妙なポジションだったアルバムを聴いてみた。
その一つが、これ。
Schuyler Fiskの『Blue Ribbon Winner』だ。
発売された2011年当時、あまり評判が芳しくなかった記憶があって買っていなかった。ファーストアルバムが素晴らしい出来だった分、がっかりしたくないというのもあって。
そこで、プライムで聴いた。
良い。もう、まんまスカイラー節で、「もっと売れるように、よりポップにしてみました」とか、「1枚目が売れたんで、ちょっと大編成(生)で豪華な感じに」みたいなことがなくて、自然な成り行きで作った感じが漂っている。ファーストアルバムと曲が混ざっても違和感がない。
悪く言えばワンパターンなわけだが。
サビでゾンビゾンビと連呼する『Zombie』っていうちょっといただけない曲もあったけど、全般的にはナイス。
この人、曲のほとんどがラブソングなのだけど、ゾンビはないよね、と思った反面、自分自身か昔の彼のことをゾンビと言っているのかな、と思ってもみた。
でも歌詞を聴いていると(ちゃんとは聴いていないけど)、やっぱりゾンビソングっぽい。
もしかしたら、何かゾンビ関係(笑)のテレビ番組の主題歌か何かかなあ……知ってる人がいたら、教えてくださいな。
あ、それより知らないよね、Schuyler Fiskって。
いわゆる知る人ぞ知る系の渋い実力派ではなく、大メジャーでもない微妙な位置付けのフォーク/おとなしロック系シンガーソングライター。
俳優もやっているらしく、僕も借りて見たアメリカのOCっていう昼メロみたいなドラマ(当時、「英会話の勉強に役立つ日常生活系アメリカドラマの代表選手」みたいな紹介をされていて、ね)に出ていたんだけど、全然気がつかなかった。全シーズンは見なかったので、そもそも出ているエピソードを見ていない可能性も高いけど。
親は有名人らしく、七光りとの声もあったな。知りたい人はwikiってね。デビュー当時はセレブってことで話題にもなった。
で、この人、アイドルみたいなものかと言うと、全然そんなことはない。
圧倒的にライブの歌がいいの。ギター弾き語りで。
テクニックがどうのということはなく、どちらかと言えば《ヘタウマ》なんだけどね、何ともいえない味がある。もちろん生で観たことはないけど、Youtubeにライブビデオがいくつか出てるので。
デビュー作のタイトル曲なんか、アルバムを買って聴いたときに同じ曲だと気づかなかったくらい違う。
両方とも貼っておこうかな。
まず、ライブ版。
すっごくいいのに、10,000再生くらいしかない。まあ、僕の好みがそのくらい偏ってるってことかな?
(あ、今聴くと、ちょい歌が下手だなあ……でも、それを凌駕する雰囲気の良さなんだよ!)
で、レコーディング版。
ちゃんとしたバンド編成のアレンジにすることで急にポップチューンになってしまい、原曲の持つ曖昧で粗削りで、でもエモーショナルな魅力が半減してしまうと、僕は思うんだけど……どうかなあ?
気に入ったら、他にも聴いてみて!
じゃ、また明晩!