『歌うシェパード』を書く01:古文書解読中

この物語を描きたくて、僕は小説を書き始めた

かもしれない物語、『歌うシェパード』について、しばらくの間不定期に進捗を書いていきたいと思う。

まずは、3冊の手帳に書き散らかされたメモをまとめていく作業だ。写真に撮って、画像をLibre OfficeのImpressに貼り付けて、分かる限りの解説を付け加えていく。

でも、やはり厳しいものがあるなあ……。

最もたくさんの情報を書き込んでいたと思われた手帳は、2006年のもの。
見開き2ページにびっしりと書かれていたが、その半分は地図だった。文字情報はあまり多くない。
しかも、誰かに見られると恥ずかしいからなのか、ほとんどがかなり省略された英文で書かれていた。
正直、今見ても自分が何を考えて書いたのかよく分からなかったりして。

あらすじも何も書かれていない。
そこそこ長い時代にわたって続く物語になるつもりなのだけれど、書かれているメモ書きはバラバラで、どの記述がどの時代のことなのかさっぱり解らない。
何といっても小説を一度も書いたことがなかったころのメモ書きなのだ。

正直、手書きのメモをテキストに起こしたところで、形になりそうな気がまるでしない。
試しに時間の経過に合わせてメモ書きを並べ替えてみたが、あまりに歯抜け過ぎてまるで話にならなかった。

どうして存在するのかも分からないメモがたくさんある。
当時は頭の中にある程度ストーリーがあったはずだ。
書いたと思い込んでいたエピソードが一文字も書かれておらず、イメージだけが残っている断片的なシーンがたくさんある。
まあ、それを文章として起こす力が当時の僕に備わっていたなら、きっと小説を書いていただろうけど……。

ひとつひとつ、わけの分からない部分や繋がりそうもないエピソードの種、それから理由のない描写たちを拾い集めている。
まだまだ何も見えてきてはいないけれど、このカラフルなイメージがやがて一つの大きな物語を紡ぎ出せるように、十年前の空想を思い出そうとしたり、新たなイメージを生み出したり、少しずつ少しずつだけれど、文字を書いて、並べ替えて、書き直して、という作業を行なっているのだ。

本当にまだ歩き出したばかりだけど、きっと良い作品になることを信じて、みなさんに「面白いっ!」と感じていただける物語になることを信じて、めげず止まらず書いていくのだ!
(もちろん、止まったっていいんだけどね)

つまらない独り言に付き合ってくださいましてありがとうございます。

また、進捗を書かせて頂きますね。

じゃ、また明晩!

残しておきたいツイート

さて、平常運転でいきますよ!

今夜はこんなツイートから。

1.

おお、新年初まとめらしいステキな情報じゃないか!
と自画自賛。

2.

ふむふむ。
なんだかんだ言っても、技術ってのは大事なんですよ、ね。

3.

発想の転換、的な。
技術+発想=面白い作品!

4.

常識を疑うことも、発想の転換の入り口ではないか。

5.

ある価値観の対極にある価値観。
いろいろあって、価値判断も様々。

6.

最後まで読んでもらえるもの、読みたいと思えるものを生み出してゆきたい。

7.

8.

コメント無用、か。

9.

「馬鹿」を「無知」に置き換えるといい、とか、
「自分は間違っているかもしれない」と考えるといい、とか、
多くの方の思考を刺激した名ツイート。
いや、名言。

10.

なんだろう、何故だか沁みるなあ、これ。

じゃ、また明晩!

【魔女と王様・大晦日スペシャル特番】連載お伽噺 第39話『とてつもなく大きな木』、第40話『魔女王ザネリの言葉』

さあ、今年もいよいよ最後の日ですね。
紅白歌合戦を観ながらこれを読んでいる人も多いのではないでしょうか?
(いないって)

今週もスペシャル特番として2話分を一挙掲載です!
では、好きでない歌が始まったら、『魔女と王様』を読みましょうね!
(いないって)

どこからか飛んできた燃え盛る矢が、あずまやの柱に突き刺さります。
フィーラはとっさにしゃがみ込み、ニーダマは矢が飛んで来たと思われる方向をにらみます。
びっくりした人々のどよめきが広がり、そして……!

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第39話『とてつもなく大きな木』と、第40話『魔女王ザネリの言葉』です。

第39話『とてつもなく大きな木』
『魔女と王様』第39話

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第39話『とてつもなく大きな木』


第40話『魔女王ザネリの言葉』
『魔女と王様』第40話

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第40話『魔女王ザネリの言葉』


いかがでしたか?

なんと、炎の矢は、東の魔女王ザネリが放ったものだったのです。
そしてその理由はニーダマにとって、とてつもなく恐ろしいものだったに違いありません。
イザビィの口を借りたザネリの言葉は、まだ続きます!

次回は、第41話『ゼウォーラの子供たち』です。

では、次回もお楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に通常1話ずつ掲載します。


『とっても小さな九つの国』の既刊シリーズはこちら!
(どちらも未読でも、『魔女と王様』はお楽しみいただけます)


初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。もちろん、Kindle Unlimited対応ですから、会員の方は無料で読めますよっ!




本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

2016年の活動を総括!

えー、もうアレですよね。
大晦日ともなれば、セルパブ界隈ではみなさん総括のブログやらツイートを終わらせた頃、読むほうも、もう読み飽きた頃かもしれませんねえ。
でも、今日も淡波はめげません。
はりきって総括していきますよ!


まずは文芸方面から

【2016年に発売した単著】

2016/1/6
『ガラスたちの永遠』

2016/1/15
『太陽の子孫』

2016/7/7
『ルルルとリリリ 上』 〜とっても小さな九つの国〜
『ルルルとリリリ 下』 〜とっても小さな九つの国〜

2016/8/21
『乾いた四行のあいだ、湿った四行のあいだ、何でもない、何かが、』

2016/12/12
『希望の夜、絶望の朝』
(ティプトン・スティーブンス名義、淡波亮作訳)

短編1作、中編1作、長編童話1作、詩集2作。という結果です。
文字数はどんな感じでしょうか。
ガラス〜 18,254字
太陽〜 56,991字
ルル上〜 53,130字
ルル下〜 55,600字
乾いた〜 10,092字
希望の〜 14,100字
合計:208,167字

【2016年に参加した雑誌など】

2016/2/1
『別冊群雛 (GunSu) 2016年 02月発売号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~』
ショートショート『声の主は?』を掲載。こちらはクェイル賞への応募作で、〈クェイル・ビックリ賞〉を受賞しました!!
さらにゲスト寄稿作品として短編『白く、白く、儚きモノよ』を掲載。フランケンシュタインの現代版大胆翻案という意欲作です。(フランケンシュタイン〜は後付けでしたが)

〈自分発〉ではなく、作家として誘っていただいた経験も初めてでした。この別冊群雛がなければ、オルタニアの創刊時にも自分の名前は出なかったのだろうなあと思うと、感慨深いです。

2016/2/29
『月刊群雛 (GunSu) 2016年 03月号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~』
ショートショート『俺は宇宙人』を掲載

2016/10/27
『SF雑誌オルタニア vol.1 [現実以外]edited by Sukima-sha』
連作短編『痛みの見せる夢』を掲載

2016/12/15
『SF雑誌オルタニア vol.2 [Locked]edited by Yoshie Yamada』
痛みの見せる夢の第2幕、『繭子』を掲載

こちらの文字数は、
声の〜 2,740字
白き〜 10,709字
俺は〜 3,103字
痛み〜 10,642字
繭子〜 13,316字
合計:40,510字

総計で248,677字でした。
(数値は推計です)
でもね、実はそれだけじゃないのです。2016年は別のペンネームで全く異なる作品を書くようになった年でもありました。それぞれのブランド戦略があるので、これは完全機密ですが(笑)
別名儀で書いて発表したもの、しなかったものを合わせると、10万字強。総合計で約35万字。それなりの大長編がすっぽり入る文字数ですよね!
まあ、長編小説をリリース出来なかったのは残念ですが、執筆ペースとしては悪くないかなあと、思うことにします。

文字数にこだわるなんて全く意味はないのですがね。

『とっても小さな九つの国』シリーズの完結編である『魔女と王様』は現在も絶賛連載中ですし!

また、特に数えてはいないのですが、ちょこちょこAmazonでレビューを戴いたり、カクヨムでも★を戴いたりした年でもありました。こうして少しだけでも評価をいただけたりすると、本当に嬉しくて、次を行なう力になりますね。


次、音楽とか映像方面。

【2016年に発表した楽曲と映像】

サウンドクラウドに上げた曲は2曲だけでした。今年は少なかったですね。
王木亡一朗さんの詞に曲を付けて歌った『欠伸なんかして』と、じねんじゃーさんの詞に曲を付けて歌った『じねんじゃーのテーマ vol.2』です。じねんじゃーのテーマについては、発表直後に映像を付けてくださる方が現われたり、ご本人がイベントでの登場に使用してくださったりしました。特に今年の後半は新たに振り付けまで付いて、各種イベントで白井市のゆるキャラたちが大勢で踊ってくださるというたいへん嬉しい盛り上がりでした。

・Youtubeにアップした映像作品はこちら。

『The Quails』:別冊群雛のプロモーション用に制作。歌ってます。

『とろろ姫の歌』:じねんじゃーさんとのコラボ第2弾。
もちろん、CGも自作です。お気に入りの作品です。

『SF雑誌オルタニア PV第1弾』:最初のPV。ティーザーCMなので短いです。オルタニア公式チャンネルでの掲載です。

『SF雑誌オルタニア PV第2弾』:日本語ロゴ版です。こちらも超短いです。

『SF雑誌オルタニア PV第3弾』:こちらが本番PV。歌ってます!

『A Song made with Blender』:CGソフトのBlenderで音楽を創っちゃおうという無理企画の成果です。

本数はそれなりに作りましたが、内容はあまり濃くないですねえ……。
(本業の方でも音楽作品がいくつか採用されたんですよ、実は)

雑誌『なんか』の動画は途中のままですし、積み残し感、アリです。
まあ、じっくりやります。『なんか2号』も発刊までもう少しかかるようですし。


【その他、CGとか】

Blenderの勉強会に初参加、そのためのポスター原画を2点提供させていただきました。
夏の出来事でした。

左のポスターは会場で希望者の方にプレゼントさせていただきました。右のものは今も我が家に貼ってあります!
左のポスターは会場で希望者の方にプレゼントさせていただきました。右のものは今も我が家に貼ってあります!

 

『太陽の子孫』の表紙をリニューアルしたのは記憶に新しいところですが、リニューアル効果はまったくなかったですね。

むしろ、手描きの表紙だった頃に海外で売れた分がなくなって、売上げはさっぱりです。
やはりタイトルが意味不明なのが大きいのだろうなと、今も改題の候補をいくつか考えています。

そうそう、制作中のCG Bookのことをすっかり忘れていました。

01_cap

こんな感じで鋭意制作中です。実際には制作中の画面やコンポジット・ノードのキャプチャなども盛り込んで、ちょっとだけCG制作の役に立つようにもしたいと思っています。古いものはレンダリングし直したり、マテリアルの設定をし直したりする必要もあって、なかなか先へ進みません。

デザインはAffinity Designerでやっているのですが、ページ物にするとPDF出力でエラーが出てしまい、ちょっと困っていたりします。今のところ、分割して書き出して後でページを合成する感じで考えていますが。

そして、忘れちゃいけないのがBlender-99シリーズですね。

scale1_ec

なかなか大変なものがありますけど、なんとか毎週継続し、昨日で第7回まで掲載しました。これからも頑張りますよ!


 

まあ、そんなこんなで2016年も創作に明け暮れた一年でした。きっと来年もそうなります。その次も……。

そろそろ、お時間のようですね。

ではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ!

(また明晩!)

BLENDER-99-07/ビューポート操作で3Dの森へ分け入ろう!

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -07 ビューポート操作で3Dの森へ分け入ろう!】
(本記事は連載時の内容を抜粋したものであり、電子書籍の内容とは異なります)

さあ、いきなり知らない言葉が出てきましたよ、〈ビューポート〉ってなんでしょう?

Blenderの起動画面を見てみましょう。

起動直後(スプラッシュスクリーンを閉じた後)のBlenderはこんな感じです。
起動直後(スプラッシュスクリーンを閉じた後)のBlenderはこんな感じです。

 

みなさん、ご自分のパソコン画面とだいたい同じ見掛けになっていますよね?
この中に、ビューポートと呼ばれる領域があります。

ここです
ここですね

 

実際に3Dの形(Object=形状)が表示されている部分を、3D Viewport(ビューポート=表示域)と呼びます。

Blenderは、操作時にショートカットキー(アルファベットや数字など、キーボードのキーを押して機能を呼び出すもの)を多用します。マウスカーソルの表示されている場所によって、ショートカットの効き方、内容が変化しますので、今、マウスカーソルがどこにあるかが大事なポイントです。

3Dの操作をするためのショートカットキーを使用するときは、このビューポートにマウスカーソルがあることが重要なのです。

Blenderの初期画面について、名前と機能を簡単にまとめておきましょう。

1. 全体のメニューと状況表示
いちばん左を見ると、「i」というアイコンがあります。いかにも「インフォメーション」という感じですね。
実はBlenderの画面構成は自由自在にカスタマイズ出来るので、ここも替えてしまえます。でも、ここはそのまま使うのが賢明。常に表示されていて、ファイル関連の機能を使ったり、現在のポリゴン容量を確認したりします。
画面構成のプリセットもあり、用途によって使い分け出来ます。でも、まだ触らないほうが良いでしょう。標準のままで自分のやりたいことに合わせてちょっとずついじれば良いので。

2.ビューポート
正確に言うと「3Dビューポート」。
初期状態では、キューブが一つ、カメラ(黒い三角のついたもの)が一つ、ライト(照明、黒丸に二重点線囲み)が一つあります。
XY平面上には、長さや大きさを分かりやすくするためのグリッド線が描かれています。

3.ツールバー
左隅を見ると、タブがたくさん並んでいます。ここで、必要に応じて各種のツールを切り替えられます。
このツールバーは、3Dビューポートに付随するものです。3Dビューポートのツール群ということになります。
おいおい、深く見ていきます。

4.モードごとに変化するメニューと機能群
現在は、3Dビューポートで様々な機能を操作するときのメニューが並んでいます。
左隅にあるキューブのアイコンが、2〜4のパネルを3Dビューポートとして表示させている切り替えボタンです。
ここをクリックすると、画面を切り替えられるメニューが出ます。
全ての機能を全ての場所に割り振ることが出来るのですが、混乱するだけなので、まだ触れないでおきましょう。

5.全体のプロパティパネル
わざわざ「全体の」と書いたのは理由があります。
今後使用する各パネルには、独自のプロパティパネルを持つものがあります。
3Dビューポートもその一つ。混同しないように明記しました。

07_04
3Dビューポートの右端にプロパティパネルを表示しました。 全体のプロパティパネルとは内容が全く異なります。

 

(6.~8.抜粋版につき省略)


出来る限り簡潔に解説しようと思いましたが、すっかり長くなってしまいました。まだまだ、ほんの一部分しか紹介出来ていません。それだけ多機能かつ複雑なのが、3DCGソフトなのです。

では、マウスを使って、Blenderの3Dビューポートをいじってみましょう。(抜粋版につき省略:電子書籍版をご覧ください)

【左クリック標準の設定にしたつもりなのに、戻っているのは?】
Blenderの初期設定は、保存しないと消えてしまいます。それはまだ説明していませんでしたね。
07_09
初期設定を追えたら、左下にある「Save User Settings」をクリックして保存します。

 

これで自由自在に画面を動かすことが出来るようになりました!
作成したオブジェクトを、どんな方向からでも、遠くからでも近くからでも観察出来ます。

でも、うまく動かせなくて、キューブがどこか見えないところへ行ってしまいましたか?

大丈夫。そんなときは、「.」キー(ピリオドキー、「。」と同じ。句点のキー)を押しましょう。キューブの選択状態が解除されていなければ、キューブが画面の中央に戻ってきます。


え、それでもだめ?

もしかして、マウスの右や左ボタンを押しまくってしまいませんでしたか?
きっと、キューブの選択が解除されたり、ライトやカメラを選択してしまっているのかもしれません。
そんなときは、〈3Dカーソルをリセットする〉という裏技があります。

これが3Dカーソル
これが3Dカーソル

3Dカーソルというのは、Blenderでオブジェクトを作成したり、複数オブジェクトの位置を合わせるときの基準となるものです。通常は原点(X=0, Y=0, Z=0の座標)にあるものですが、必要に応じて適宜場所を動かします。
(これを駆使するのは、まだずっと先のお話)
この3Dカーソルは、右クリックすることで位置を変更するのですが、たまたま画面上で右クリックすると3Dカーソルの位置が移動してしまうのです。これをリセットする操作が、「Shift + c」です。もし3Dカーソルが画面上で見えなかったり遠い場所にあった場合は、この操作で原点に戻ります。と同時に、画面の中央に表示されます。
だから、何もかもがどこかへ行ってしまってわけの分からない状態になってしまったら、Shiftキーを押しながら「c」キーを押しましょう。
それで、解決するはずです!


え、それでもまだだめ?

さては、レイヤー切り替えのショートカットを押してしまいましたね。

前回の初期設定で「Emulate Numpad」をチェックしていない場合や、テンキーのあるパソコンの場合、文字キーの上に並ぶ数字キーはレイヤーの切り替えボタンになっています。
数字を押すごとに、そのレイヤーだけが表示される仕様です。
初期状態では全てがレイヤー1に入っています。
もし、不用意に2のキーや3のキーを押してしまうと、レイヤーが2や3に切り替わってしまうのです。
そんなときは、1のキーを押しましょう。


それでもダメな場合は、Blenderを終了させてもう一度起動しましょうね。
初期状態に戻るはずですから……。
もちろん、ファイルを保存しないこと!

今回は、基本のビューポート操作と最低限のトラブルシューティングを学びました。

次回からはいよいよ本当の3DCG制作に突入します。

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第7話「行進」

本作の無料公開期間は終了しています。現在はAmazon専売となっていますため、連載本文も『お試し読みとしての第1話』に差し替えさせていただきました。ご了承下さい

淡波無料本(2016.12月現在)の中で1番人気の『さよなら、ロボット』を「再放送」と題して連載しているこのシリーズですが、お楽しみいただいてますでしょうか?
(この連載のアクセス数がいまひとつ少ないのは内緒です)

もしも第1回を見逃してしまったあなたのために、こちらにリンクを張りますね!
第1話『シード』
(このページのタグクラウドで「さよなら、ロボット」をクリックすれば、連載を辿れますよ)

前回は、人類保護法とロボットの現代史についてのエピソードでしたね。

第7話の「行進」では、姿を消したロボットたちの行方と、不可解な行動にフォーカスします。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。

狂騒の十年は、ある意味で人間の精神を一気に変革、或いは成熟させたと言っても良いのではないだろうか。あの、暗愚な十年を知らない世代が何を望み出すかは分からない。だが、俺にはジャーナリストとして、その記憶を風化させない義務があるのだ。

では、続きをどうぞー。

第7話『行進』
『さよなら、ロボット』第7話

BiB/iの表示に不具合のある方用のPDFは、こちらです!
第7話『行進』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第8話の『陽動』です。
是非、またおいでくださいね!


この物語は、毎週木曜日に1話ずつ掲載します。


もう待ちきれない!
というあなたは、Amazon Kindle Storeに急ぎましょうか!

【魔女と王様】連載お伽噺 第38話『杖と冠』

さあ、冬休みですね。年末年始ですね。

こたつに入ってみかんを食べながら、『魔女と王様』を読みましょうね!

戴冠式に合わせて用意された素晴らしい紋章、おごそかに始まる式。
二人の素晴らしい姿に、拍手と歓声がお城中に響き渡ります。
ところがそこに……!

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第38話『杖と冠』です。

第38話『杖と冠』
『魔女と王様』第38話

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第38話『杖と冠』


いかがでしたか?

新しい王様ニーダマ、大臣長フィーラ、そして民たち。
幸福の絶頂に打ち込まれた炎の矢は、いったい誰の手で!?

次回は、第39話『とてつもなく大きな木』です。

では、次回もお楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に1話ずつ掲載します。


『とっても小さな九つの国』の既刊シリーズはこちら!
(どちらも未読でも、『魔女と王様』はお楽しみいただけます)


初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。もちろん、Kindle Unlimited対応ですから、会員の方は無料で読めますよっ!




本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

味方を作る、参加者を作る

 


■今、いるところ


「読まれたい・見られたい・聴かれたい」
「見つけられたい!」
「いったん触れてもらえれば作品の良さを分かってもらえるはずなのに!」

これは、創作を行なっていて作品を発表しているのに、まだ認められていない、広がっていない誰もが思うことなのではないでしょうか。

ぼくもずっと、こんなことを思いながら自作の宣伝をしたり、創作仲間と話をしていました。
でも、周囲にいるのは自分と同じようなことをやっている人たちばかり。

何年も活動をしているとそれなりに周囲に知られ、それなりに作品が売れるようにもなります。
でも、それは「それなり」にすぎません。
年末が近づくにつれ、ことしも「大ブレイク」出来なかった(笑)という事実が、両肩にのしかかってくるのです。

やっぱり同業者ばかりと仲良くしていてもダメだよな。
そんな当たり前の事実が、改めて重みを持ってきます。

 


■「参加者を増やす」ってどういうことだろう


「巻き込む」と言ったほうが良いのかもしれません。今まで無関係だった他者を、参加者にする。そして、商品(もちろん、小説のことだけど、何に置き換えて読んでも構いません)を欲しくさせる。欲しくなってもらうということです。

先日、にしのあきひろさんのブログ記事を読んで、それを改めて強く感じました。
僕はテレビを見る習慣がないので、この方のことは新聞記事でしか存じ上げません。煙突の絵本を描いた人ということくらいしか知りません。
本業はコメディアンらしいということを知っている程度です。

彼がブログで言っていることに対して、
「そんなの当然だ。おれたちはずっとやってるぜ」
と思う人は多いかもしれない。でもね、ちょっと立ち止まってみませんか。
振り返ってみませんか。

「セルフ・パブリッシングの読み手=書き手だ」
よく、そう言われるのはご存知のことと思います。
だから、前述のブログ記事についても、似たようなものだと思い込んで斜め読みすることも出来ます。
でもね、それは大きく違うのです。

彼がやったことは、単に「絵本の描き手を自作に参加させる」ことではありません。

36人のスタッフを結集し、それぞれ得意分野を任せて自分は監督としてクオリティをコントロールする。
そこまでは、現在僕らがやっているセルパブ雑誌制作と大きな変わりはないでしょう。
確かに、「様々な絵本の描き手を自作に参加させた」ということです。

でも、そこから先は全く違いました。
彼は制作コストを回収するために、そして宣伝・販促に使うコストを得るために、クラウドファンディングという資金調達の仕組みを用いたわけです。一万人からコストを調達して、その一万人を「味方」に、「参加者」に、「当事者」に、してしまったわけです。

制作の過程をいろいろと公開して、資金を出した人が実際の制作に参加しているような気持ちにさせたようなのです。

自分が参加した作品は、買いたくなりますよね。
手元に置きたくなりますよね。
そして、他人に奨めたくなりますよね。

資金を出してもらった上で、お客さんにもなってもらえる。
これ、まさに目からウロコが落ちる考え方じゃないでしょうか。

僕らのオルタニアも、参加人数の数倍くらいは発売と同時に売れます。
(電子書籍は制作参加者の手元には無料で残せますから、その人数は除いて)

でも、そこから先が厳しいのですよね。
どんなに面白い小説が掲載されていても、評判が良くても、知らないものは買いようがありません。読みようがありませんもの。

ツイッターで宣伝ツイートをしても、それはチラ見されて流れていくだけ。
気がつかれずに、ただ流れ去って行くだけのケースの方が多いでしょう。
元から参加者の作品に興味があって、雑誌になったことでお得感が得られる人には、宣伝しなくても買ってもらえます。でも、興味がない人に興味を持ってもらうことって、本当に難しいものです。

 


■殻を破り、外に出よう


では、無名セルパブ作家の僕らに出来ることはなんでしょう?
クラウドファンディングで資金を調達して、紙本を作ることでしょうか?
知名度が致命的に足りない僕らに、お金を出す物好きがいるでしょうか?

きっと、お金を出してくれる人がいるとすれば同業者。作品を気に入ってくれている同業者くらいのものです。
セルパブ小説に、まだ純然たるファンはほぼ存在しないのですから。ゼロではないにしても。

自分の小説を気に入ってくれた人がいて、たまたまその人とSNSなどで会話するようになって、そうすると、実はその人も物書きだった。ということがあります。
だって、自分で小説を書いていない人が、他人のセルパブ小説に興味を持つことって本当に例外的な出来事なのですよ。
今のところ。

だから、「セルパブ界隈」と言われている小さな小さな世界で、僕らは自分の手足を喰らうイカのようなものです。
宣伝しても、それは、「世間の読書好きの一般人」には届きようがない。

彼ら、彼女らがこれから読みたい本を探す場所とは、繋がっていないのですから。

では、それはどこにあるのでしょう?

残念ながら、その明確な回答はまだありません。

多くの人がそれを模索して、なんとかして一般読者にセルパブ小説の面白さを知らしめるために活動しています。

商業本と遜色ない装丁で発刊されている『SF雑誌オルタニア』だって、そんな模索活動の一つです。
幸い、商業SF誌を読むような人々の一部に知ってもらえるような流れも少しだけ作れましたが、まだまだほんの入り口にすぎません。

「1円ライター・高級ライター」というライター界の流行語を生み出した〈コグチスミカ〉さんだって、そんな模索を行なっている一人でしょう。
セルパブ小説書きではなく、一般ライターの世界に殴り込みをかけたあの勇気が、「専業のプロではないけど、何とかして物書きでお金を稼いでいる私たち」の存在を、界隈の外へ知らせ、押し出したのです。

セルパブ本の情報を毎日つぶやいてくれているゆるキャラの〈ぶくにぇー〉だって、界隈の外に情報を届けようと努力しているに違いありません。彼(彼女?)が、ツイッターでの絡みにあまり応えてくれないのも、界隈の中に閉じこもることを避けて広い世間にセルパブ小説を届けようと考えているように思えてならないのです。

 


■僕自身のこと


実は、この淡波ログのサブタイトルは開設当初から「淡波亮作の作り方」です。
まったく無名の状態から、ブログ読者と一緒に淡波亮作という存在を創り上げていきたい。その過程をつぶさに見ていて欲しい。
という想いがこもっています。
まったく無名の僕がちょっとでも知られるようになれば、きっと初期からの読者さんは育ての親のような喜びを味わってくださると思うのですよね。
新しい作品が出たら、
「よしよし、そうか、よく頑張ったね。じゃあ、買ってやろうか」
と思ってくれるかもしれません。「かも」ですが。

そして、小説や文芸に無関係なことばかり記事にしているのも、界隈の外にいる普通の人たちに読んでもらいたいからです。
セルフ出版のノウハウなどばかりを書いていたら、セルフ出版に興味のない人がたまたまこのブログに立ち寄る可能性はゼロに近いでしょう。
その人たちが電子書籍を読むかどうか分かりません。本を読むかどうかも分かりません。
でも、Webで文章を読む習慣はあるかもしれません。それなら、電子書籍との親和性だって、ないことはないのです。きっと。

僕にはたまたま、プロのCG作家という別の顔があります。
元プロミュージシャンという顔もあります。

作家として興味を持ってもらうために、この二つは邪魔だと最初は考えていました。
「どうせ、いろいろやっている人は全て中途半端だ」
そう思われるのが恐かったからです。
でもね、そんなことはないのです。
CGは職業ですから、ガチです。半端な要素は一切ありません。
ミュージシャンは元職業ですから、これもガチです。まあ、売れなかったから撤退せざるを得なかったという意味では、半端者なんですが(笑。

小説は、職業以外でいちばん打ち込んでいるものです。
だからここにも、半端な要素が入る隙はないのです。
もちろん、小説のために映像を作ったりする時間を考えると、小説を書くこと以外には何もしていない人のペースには敵いませんが。

CGをテーマにした記事を書くのは、セルパブ小説界隈の外から一人でも多くの人を招き入れるため。
この淡波ログは、固定読者よりも検索流入読者のほうが多いのが特長のひとつです。まだまだビュー数は悲しいほど少ないですが、それでも、CGのことを調べたい人に役立ちそうな記事を増やすたびに、少しずつ訪問者も増えているように思います。
開設当初は訪問者ゼロ@日ということもありましたから、それを考えればものすごい進歩です。
それは、自分で狙って実現したことなのです(実現というほどではないけれど)。

そうやって来てくださった「いちげんさん」が、この場所で連載している小説に興味を持ってくださったり、固定読者になってくださったりすると最高なのですが……。

 


■今年も色々ありました


決して総括記事を書くつもりはなかったんですが、何となくそれっぽい感じになってしまいました。
小説関連の総括記事は、また書きますけれど。

何しろ、色々な雑誌や小説以外の電子書籍に参加させていただいたのがとても大きかった一年です。

これからも、少しでも多くの〈本好きな普通の人〉に届けるために奮闘し続けます。

これを読んでいるあなたも、一緒に頑張りましょうね!


それでは、また明晩!

【魔女と王様X’masスペシャル】連載お伽噺 第36話『エリュー、宣言する』、第37話『紋章』

こんばんはー。
おはよー。
こんにちはー。
(どれかは当てはまるはず!)

良いこのみんなが待ちに待ったクリスマス・イブですねー。
今夜は特別にプレゼント、クリスマススペシャルとして2話分をお届けしますよ!
(とっても小さな九つの国々は、クリスマスとは無縁なのですが、ね)

お城の中庭で横たわる王様ランドオが、力を振り絞って二人の王子に伝えます。
このエックエックの国を、今よりもっと素晴らしい国とするために……。

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第36話『エリュー、宣言する』、そして第37話の『紋章』です。

そして王様は!

第36話『エリュー、宣言する』
『魔女と王様』第36話

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第36話『エリュー、宣言する』


第37話『紋章』
『魔女と王様』第37話

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第37話『紋章』


いかがでしたか?

手を取りあうニーダマとフィーラ。
そして晴れ晴れと宣言するエリュー。

でも、偉大な王様を亡くしたエックエックの国は、これからどうなるのでしょうか……。
そして葬儀と戴冠式が迫るなか、エリューの頭に浮かんだ良い考えとは?

次回は、第38話『杖と冠』です。

では、次回もお楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に1話ずつ掲載します。
(今夜は特別!)


『とっても小さな九つの国』の既刊シリーズはこちら!
(どちらも未読でも、『魔女と王様』はお楽しみいただけます)


初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。もちろん、Kindle Unlimited対応ですから、会員の方は無料で読めますよっ!




本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

BLENDER-99-06/まず最初にやっておこう

お待ちかね!
今週も、Blender-99の時間がやってまいりました。

これまでは実際のBlenderには触らず、3DCGの基本概念のいくつかに触れてみました。

そして第5回目は、「インストールから始めよう!」でした。
本当にパソコンのことがよく分からないひとでもBlenderを始められるように、インストールって何のこと?
というところから、解説してみました。

さて、もう皆さんは無事に、Blenderをインストールし終わりましたね?
きっと、待ちきれなくて使ってみたのではないでしょうか?
そしてきっと、あまりに「何をしたらどうなるか」が分からなくて、あっという間に投げ出してしまったのではないでしょうか?

──実際ぼくも、初めてBlenderを起動したときはそうでした。
何も出来ずに、いきなり投げ出してしまったことを覚えています。

でも、それには理由があります。

さあ、そろそろ本日の授業を始めましょうか!

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -06 まず最初にやっておこう!】
(本記事は連載時の内容を抜粋したものであり、電子書籍の内容とは異なります)

起動画面を知る

Blenderのアプリアイコンをダブルクリックして起動します。Windowsの場合は画面下の起動バーに、Macの場合はDocに、それぞれ登録しておきましょう。きっと、これから頻繁に使うことになりますので!

(右隣はMakeHuman、左はMagicaVoxelですね)
(右隣はご存知MakeHuman、左は以前紹介したMagicaVoxelですね)

 

Blenderのアイコンが二つ並んでいますが、これは仕事でCGソフトを使うときの鉄則。特定の機能がきちんと継承されておらずバグが潜んでいることもありますから、バージョンアップしたときは、これまで使っていたものを残しておくのです。

起動した際の画面です。

Blender2.78a起動画面
Blender2.78a起動画面

前々回にも似たような画像を載せましたが、ちょっとだけ違います。バージョンは2.78a、前回紹介した最新バージョンですね。

 

さて、この画面についてもう少し書いておきます。知っておくと、ちょっとだけ便利になりますよ。

このさりげない中に、いろんな機能が!
このさりげない中に、いろんな機能が!

 

■左の列「Links」
Blenderが提供してくれる情報です。
上からざっと見てみます。

Donations:
寄付、ですね。Blenderは無料なので、開発は寄付とチュートリアルなどの販売益で支えられています。世の中に数ある有料のBlenderコンテンツを購入しても、Blenderの財団に一部が寄付される仕組みになっているものもあります。
Blenderが自身の創作活動の役に立つようなレベルまで使えるようになってきたら、寄付を考えるといいのではないでしょうか。

Credits:
Blenderはオープンソース。世界中のプログラマーが開発や検証に参加しています。その貢献者リストです。

Release Log:
そのバージョンで初めて搭載された機能や改善点のリストです。

Manual:
機能リファレンスのマニュアルです。残念ながら、日本語版はここにはありません。

Blender Website:
言わずとしれたウェブサイトですね。

Pyrhon API Reference:
Blenderはパイソンというスクリプト言語で機能追加や改善の開発を行なうことが出来ます。アドオンを作成するのも、パイソンを使います。そのリファレンスです。

 

■右の列「Recent」

最近使ったBlenderのファイル一覧です。ここに出るのは5ファイル。ウィンドウを開いたりファイルメニューから探したりする必要がないので、意外に便利なものです。

また、メニューバーにある同様の機能「Open Recent…」では、10ファイル分が残ります。

■右の列の下「Recover Last Session」

前回使用していたときの状態に戻したいときに押します(過信せず自分で保存することが大事です)。

ファイルメニューにも同様の機能があります。

autosave

 

「Recover Auto Save…」は、自分でファイルを保存し忘れていても、Blenderがちゃんと裏で保存しておいてくれる機能です。


初期設定

起動画面をざっくり理解したら、画面のどこかをクリックしましょう。どこでも良いです。起動画面が消えます。

皆さんが使っているのはデスクトップPC? それともノート型?

キーボードにテンキーがない場合にやっておくべき初期設定があります。
初期設定画面を開いてみましょう。

画面上のほうの「File」をクリックすると、ずらりとメニュー項目が現われます。その中の「User Preference」を選択しましょう。
「User Preference」を選択しましょう。

 

「Input」というタブをクリックしましょう。

pref02
左側に注目です。

 

真ん中あたりに「Emulate Numpad」というチェックボックスがあります。これにチェックを入れると、キーボードの数字キーがテンキーと同じ役割を果たせるようになります。

もう一つ、さらにとても大事な設定があります。

Blenderの初期設定では、「マウスの右クリックで選択操作をする」設定になっています。

一般的には、
「何かを選択するのは左クリック。右クリックは設定を出したりするもの」
という理解ですよね?

Blenderの哲学ではその根本が異なります。
「左クリックは決定するためのもの。選択は右クリック」
なのです。

Blenderは合理的に計画し、右と左の役割をきちんと分けたのですが、Blender以外のほとんどのソフトは左クリックが標準。慣れるのは難しいので、〈左クリックで選択する〉設定に変更したほうが使いやすいでしょう。

前掲の図でも「Left」が青くなっていますよね。
「Select With」というのが、「選択するボタンの側を選ぶ」ということです。
「Left」をクリックして青くし、〈左クリックで選択する〉設定に、変更しましょう!

さあ、必要な初期設定は以上で完了です。

「これをやっておけばもっと便利」という設定もありますが、それはまた次の機会にしましょう。

淡波亮作の作り方