【魔女と王様】連載お伽噺 第48話『ローズンは震える声で』

みなさん、こんばんは!

前回、ケーリアはローズンに赤ちゃんができたことと結婚の相手を知って、
とっても驚き、椅子から落っこちてしまいましたね!

落ち着いたケーリアは考えます。
なんだか何か、おかしいような気がするのです。

そして……。

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第48話『ローズンは震える声で』です。

では、始まりです。

第48話『ローズンは震える声で』
『魔女と王様』第48話

BiB/iの表示に不具合のある方用のPDFは、こちらです!
第48話『ローズンは震える声で』


いかがでしたか?

かわいいローズンのために、どうすれば良いだろう。
ケーリアは、いいことを考えました。

次回は、第49話『でも、あの人が』です。

では、お楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に通常1話ずつ掲載します。


『とっても小さな九つの国』の既刊シリーズはこちら!
(どちらも未読でも、『魔女と王様』はお楽しみいただけます)


初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
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本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

BLENDER-99-11/ファイル操作の基本

みなさんこんばんは。
ビューポートのいろんな見方はマスターしましたか?
前回は何も作りませんでしたが、制作の上ではとても重要な基本でしたね。

◇ここでちょっとお詫びです。◇
前回の更新日にBlender-99を見てくださった方は、今回は『キューブに任せろ! その3』だと思っていたかと思います。
でも、何回か続けて勉強する場合は、ファイルを保存したり開いたりという操作が必要になります。
Blenderは、そのあたりのインターフェースが少々独特なため、今回はその部分を学ぶように変更させていただきました。

では、はじめましょう!

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -11 ファイル操作の基本】

Blenderのファイル関連表示と操作は独特ですが慣れればとても使いやすいですし、WindowsやMac環境の間で違いがほとんどないのも優れた点です。
まずはファイルメニューを見てみます。

 

こちらのメニューは、初期設定の回で学びました。
こちらのメニューは、初期設定の回で学びました。

 

ファイルメニューの機能は、何となく想像出来るものとよく分からないものがあると思います。一度に解説しても覚え切れませんので、今回必要なところだけ、最低限の解説にしましょう。

◇Fileメニュー◇

New:文字通り、新しいファイルを作って作成を始めます。

Open:既に自分のパソコンに保存してあるファイルを開いて、続きの作業を行ないます。

Open Recent...:既に保存してあるファイルの中で、最近作ったもののリストが右向き▲の右に出ます。

Recover Last SessionとRecover Auto Save:いずれも、不意にBlenderが終了してしまった場合に以前のファイルに戻るためのものです。まだ、不要かと思いますが。

Save:既に指定済みのフォルダへファイルを保存するためのものです。初めて保存するときは、Save Asと同様、どこに保存するかを尋ねるWindowが開きます。

Save As:別の名前でファイルを保存したいときに使用します。元のファイルはフォルダ内にそのまま残ります。現在開いているファイルの名前が、ここで指定したものに変わります。

Save Copy:現在開いているファイルの名前は変更せずに、保存するファイルだけ名前を変えられます。途中段階のデータを取っておきたい場合などに使います。

それでは、初めてファイルを保存するときの手順を見てみます。

左端の列だけでこんなに覚えることが!
左端の列だけでこんなに覚えることが!

 

まずは左端の列から見ていきましょう。これらは全て、ファイルを保存するための場所(=フォルダ)に関する機能です。

いつもBlenderのファイルを保存するところを決めておきたい場合や、たくさんのファイルを整理して保存したいとき、とても役に立ちます。

でも、まだみなさんはそこまで必要ないですね。System Bookmarksにはきっと「My Documents」や「Documents」フォルダがあると思いますので、それを探してクリックしましょう。クリックは1回でOKです。ダブルクリックの必要はありません。

◇ファイル関連はシングルクリック◇
フォルダ名やファイル名を選択するときの操作は、いずれもクリック1回です。WindowsやMacの標準的な操作ではダブルクリックですから、少々混乱してしまうかもしれません。でも、慣れると便利なんですよね。どうしてこれまでダブルクリックが必要だったのかな? なんて疑問に思うほどです。

あれれ、コレ何だ??
03

標準設定では、Blenderは日本語を表示出来ません。□で表示されているのが、日本語です。こうなっているとさっぱり分かりませんね。本当は初期設定で変更出来るのですが、それをやってしまうとCG用語がいろいろと変な日本語に訳されてしまい、案外分かりづらくなってしまいます。そのうえ文字の横幅が半角英数字の倍サイズになってしまいますので、機能の名称が表示し切れなくなって見にくくもなるのですね。
そのため、Blender-99では英語表示のままで学びます。Blender関連のフォルダ名は、出来るだけ英語で付けるようにしましょう。
(日本語で勉強したい人、ごめんなさい!)

◇どうしても日本語にしたい人は……◇
簡単です。初期設定(=User Preferences)で、「System」のタブを選択して、右下に現れた「International Fonts」にチェックを入れるだけです。
ちゃんと収まっているものもあれば、溢れているものもあります。漢字があるものはむしろ英語より短く表現出来たりもするのですが……
ちゃんと収まっているものもあれば、溢れているものもあります。漢字があるものはむしろ英語より短く表現出来たりもするのですが……
(GIFアニメが再生されないときは、クリックしてください)

では、ファイル保存の方法を見てみましょう。
05

先ほどの図を見ながら保存先のフォルダを選択したら、この図を見ながらやってみましょう。

①これが、今いるフォルダを示しています
②ここでファイル名を付けます
③ボタンを押すとファイルが保存されます

出来ましたか?

一連の流れをGIF動画にしてみました。

ファイル名を付けるときも、枠内を1回クリックして文字を打つだけ。拡張子は気にしなくても、保存時にはちゃんと自動で付きます。
(GIFアニメが再生されないときは、クリックしてください)

 

他にもいろいろと便利な機能があります。
もちろん、普通のWindowsやMacの保存ウィンドウと同じように、アイコン表示や詳細表示、時間やファイル名での並び替えも出来ます。
フィルタ機能を使えば、Blenderのファイルだけを表示したり、フォルダ表示を省いたりすることも可能です。

いくつかの機能を順番に試した動画をこちらに上げますね。


(ちょっとマウスの動きに迷いが見えますが、そこはご愛嬌で(笑)

ファイル名の横にある「+」「−」の記号は、ファイルのバージョンを番号管理したいときに便利です。
途中まで作ったものを取っておいて、そこから先は別のファイル名にしたいときは、このボタンを押して番号を変えるのです。

いかがでしょうか。

「なんだかよく分からないなあ」

「あ、なんだか便利そう」
と思えるようになったら良いのですが……。

では、ようやく次回は椅子制作の続きに戻りますよ!

【今回の学び】

・ファイル操作
【次回の学び】

・オブジェクトの移動
・オブジェクトの複製
・トランスフォームのリセット

それでは、次回をお楽しみに!

Happy Blending!!

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第11話「晩餐」

本作の無料公開期間は終了しています。現在はAmazon専売となっていますため、連載本文も『お試し読みとしての第1話』に差し替えさせていただきました。ご了承下さい

淡波無料本の中で1番人気(2017.1月現在も!)の『さよなら、ロボット』を「再放送」と題して連載しているこのシリーズですが、お楽しみいただいてますでしょうか?

もしも第1回を見逃してしまったあなたのために、こちらにリンクを張りますね!
第1話『シード』
(このページのタグクラウドで「さよなら、ロボット」をクリックすれば、連載を辿れますよ)

前回は、マサチューセッツの各地でグラマン氏を訪ね、とうとうそれらしいグラマン氏と出会ったエピソードでしたね。

第11話の今回は、そのグラマン氏の邸宅での晩餐、そして、マサルは想像もしなかった出来事に巻き込まれてゆきます。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。

 「では、決まりですかな。十七時に、その住所を訪ねて来てくれますか」
そう言ってラケットを手に取りコートに戻るグラマン氏の姿を、俺は横目で見送った。何気なく名刺を裏返すと、そこには淡いグリーンで何かのロゴマークのようなイラストが描かれていた。縦長の長方形の右辺に短辺を接して、左に九十度回転させた台形が配置されていた。音声の記号か? 某かの既視感を持ったが、俺はそのまま忘れてしまった。今度のグラマン氏からは、今までの話したがり連中より少しはましな話を聞けるだろうか、との思いに包まれて。

では、続きをどうぞ。

第11話『晩餐』
『さよなら、ロボット』第11話

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第11話『晩餐』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第12話の『それは、誰だ?』です。
是非、またおいでくださいね!


この物語は、毎週木曜日に1話ずつ掲載します。


もう待ちきれない!
というあなたは、Amazon Kindle Storeに急ぎましょうか!

【魔女と王様】連載お伽噺 第47話『ケーリアの心配』

どうもみなさんこんばんは。

リンガリンガの魔女会議を休んでしまったローズンを心配して、ケーリアがやって来たようですよ。

そう、そしてケーリアは知ることになるのです。
何を、って?
みなさんは分かってますよね!

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第47話『ケーリアの心配』です。

では、始まりです。

第47話『ケーリアの心配』
『魔女と王様』第47話

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第47話『ケーリアの心配』


いかがでしたか?

ローズンのお相手を知って、ケーリアはびっくりです。
そして、ニーダマのことを猟師だと信じているのを知って、またまたびっくり。

さてさて、まだまだこれからどうなるかさっぱり分かりませんね!

次回は、第48話『ローズンは震える声で』です。

では、お楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に通常1話ずつ掲載します。


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『SF雑誌オルタニア vol.3』進捗!

と言っても、実はあまり進んでいなかったりするんですわ。
編集部はもう『にごたな』で、そりゃあもう大盛り上がりで。

僕がお呼びしたvol.3ゲストさんのうちのお一人はもう原稿を上げてくださったのですが、レギュラーメンバーがまだ絶賛げふんげふん中ですから、全体の形が見えてくるのはまだまだ先になりそうです。
(レギュラーメンバーでは、一人だけもう書き終わっているそうです。そう、みなさんのご想像通り、超絶的に筆の早いあの方です)

でも、別に心配することはありません。
セルパブ界きっての〈カバーキーパー〉である波野發作さんがどーんと構えてスケジュールを見張ってますからね(ガクブル)。

自分自身の原稿について言うと、第四稿まで進みました。
恐らくストーリー上の穴はもう塞げたかな、流れはきちんと整ったかな。というあたり。
『痛みの見せる夢』という連作の第三幕にあたる『醜い腕』という作品になります。
まだ、他の物語との関連性は全く見えていませんが。

表紙のCGについてはまだ進んでいません……でもまだ、大丈夫です。

ええ、余裕ですよ。

え、心配だって?

じゃ、ちょこっと見せちゃおうじゃないですか。
途中ですけどね、まだどう変わるか分かんないですけどね……。

じゃん。

さあ、どんな表紙になるか、想像してみよう! (強引)
さあ、どんな表紙になるか、想像してみよう!
(強引)

 

一応ね、このあたりはクレーター風です。
アップにしちゃダメですよ、そこまで作り込んでいませんから(笑

今夜は、こんなとこ。

じゃあまた、明晩!

『にごたな』からのお誘いが!

ども!
今日も釣りタイトルのアワナミアワーです。
(ふっふっふ、これで電書ちゃんファンがどばっと押し寄せるぜ)

『SF雑誌オルタニア vol.3』の編集長に指名していただいた件はもうご存じかと思いますが、あの電書ちゃんが編集長を務める『別冊SFオルタニア vol.2.5 にごたな』(正式名称がこれでいいのかどうかはさておいて)でも、編集メンバーとして参加のお誘いがありました!

応募作品の審査等々はすでに終了しているので、校正のお手伝いをするのかなあと思ったりしたのですが、どうもそれも違うようで。
じゃあ、何をお手伝いすればいいのかなぁと思いながら、まずは読んでねっていう電書ちゃんのお言葉に甘えてみました。

そんなわけで、掲載作品全6点を、夢中で読ませていただきました。

むむむー、クオリティがめっちゃ高いぞ!
こんなに面白い作品群が短期間で集まってしまうのも、電書ちゃんパワーなのかな。きっと、『にごたん』の効果なのでしょうねえ(『にごたん』って何なのか、よくわかってない)。

し、しかもですよ、こんな状況なのに、『にごたな』掲載作家さんで昨夜の『にごたん』にも参加しているひとが二人もいる……。
なんてパワーと行動力でしょ。すごいなあ。
(でも、若いモンには負けねー! と強がってみる)

掲載6作品はほんとうに面白くて、「読んでいいよっ」と言われてから半日くらいでどばっと読み切ってしまいました。
いつもはもっと読書スピードが遅いんですけどね。

特に、○○が良かったなあ。と言いたいんだけど、そこはまだNGでしょうね、さすがに。
まじで、レギュラーの座が怪しい雲行き……でも編集長だから大丈夫か!?

しかし待てよ……、
これに気を良くした電書ちゃんが、「通常版のオルタニアも編集長やるよ!」って言ってきちゃったらどうしたら良いんだろ?
vol.3はさすがに僕が最後まで担当出来るのだろうけど、次号はもしかしてやばいのか!?

この『にごたな』、vol.1、vol.2より売れちゃうかもしれませんよ。
で、『にごたな』に引っ張られて既刊の人気が急上昇し、つられてvol.3でどっかーん!
どうですかね、こんなストーリー。

既に掲載作と作家さんの情報はオープンになっているので、ここでもお知らせしておきますね。
え、あの人が書いてるの! 読みたいっ!
と思った人は、2月中旬頃の発売予定日を要チェックですよ!

◇にごたな掲載作品◇

1)遊星ジャーナル『大いに偉大なる重力の遊星』(片倉青一)
2)終の日、きみに祝福を。(雪車町地蔵)
3)『非愛同盟』謹製『愛の狩人』(解場繭砥)
4)軋む腕~宇海高校文芸部~(六畳のえる)
5)イャーシチェリッツァ村の少年達(ヤミヲミルメ)
6)親も春日井(にぽっくめいきんぐ)

もちろん、電書ちゃんが言っていたとおり、掲載されなかった作品も良作ぞろいだったそうですよ。
僕もお許しが出れば読んでみたいなと思っています。
(そこは編集長の役得で!)

楽しみですね。

震えて待て!
(王木亡一朗調で)

じゃ、また明晩!

【魔女と王様】連載お伽噺 第46話『トッカトッカからの贈り物』

どうもみなさんこんばんは。

前回はリンガリンガの魔女会議の様子でしたが、今回は一つ前のお話の最後の続きです。
トッカトッカの国からひとりのお姫様がエックエックに到着したのでしたね。

え、トッカトッカにお姫様なんているのかって?
そりゃあ「国」ですもの、ちゃんといるんですよ。

でも……。

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第46話『トッカトッカからの贈り物』です。

さあ、お姫様はどんなひとなんでしょうか。
始まり始まり〜。

第46話『トッカトッカからの贈り物』
『魔女と王様』第46話

BiB/iの表示に不具合のある方用のPDFは、こちらです!
第46話『トッカトッカからの贈り物』


いかがでしたか?

トッカトッカの王女メルーナ、なんだか可愛らしいですね!
でも、ニーダマがもうローズンと結婚しているということを、ピーテルは誰にも話していないのでしょうか?
少なくとも、王妃レモンは知らないか、知っていても何とも思っていないようです。
それを、ニーダマ自身はどう思っているのでしょう……。

次回は、第47話『ケーリアの心配』です。

では、お楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に通常1話ずつ掲載します。


『とっても小さな九つの国』の既刊シリーズはこちら!
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初の連載小説にしてほんわかしたお伽話『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』。
大変好評を戴いた物語はそのままに、新たに描き下ろしの挿し絵を加えた電子書籍版です。もちろん、Kindle Unlimited対応ですから、会員の方は無料で読めますよっ!




本作は、ほんわかとしたお伽噺『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の五年後のお話。著者ブログに連載されたものに加筆修正し、全話の扉に描き下ろしの挿し絵を加えました。挿し絵の数は上下巻合わせてなんと93点!

BLENDER-99-10/ビューポート操作をもう少し

いやあ、早いもので、このシリーズも10回目を迎えました。
全99回でBlenderの基本を学んでいこうというこの企画ですが、既に進捗は10%。
このままのペースでいくと、99回では収まりませんよね。
でも、そこはもう、文字数ページ数は気にしなくていい電子コンテンツの強みです。

週に1回だと約2年の長期連載になるわけなのですが、まあ、毎週追わなくてもいいのです。
ちょっと溜まってから、〈毎日1回分、5日連続で挑戦〉のような取り組み方で良いと思います。

長くなりますが、これからもお付き合いくださいね!


さて、今回も前回からの続きですが、今回はキューブを使ったモノづくりではありません。
もう一歩進む前に、学んでおかなければ効率が悪化することがあるのです。

では、早速はじめましょう!

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -10 ビューポート操作をもう少し】

まずは、Blenderを起動しましょう。いつも見慣れた起動後の画面です。

斜め上からキューブを見下ろしています
斜め上からキューブを見下ろしています。

 

さて、キューブを真っ正面から見てみましょう。

マウスのホイールをグイッと押し込んで正面に持ってこようとしますが……
マウスのホイールをグイッと押し込んで正面に持ってこようとしますが……

 

どんなに頑張っても〈完全な真っ正面〉にすることは出来ません。
まあ、なんとか出来たとしても、パース(=つまり遠近)感がついていて、今回求めているような、〈正確にキューブを移動する〉ための画面の見え方にはなっていません。

ここで、新しいキーワードが出てきました。
「パース」です。
正確にいうと、「パースペクティブ」です。
人間の目は、何かを見るときに遠近を感じます。当然ですよね。
近くのものは大きく見え、遠くのものは小さく見えます。
これが、「パースペクティブ」。

Blenderの画面で見てみましょう。
キューブを手前から奥にかけて、ずらりと並べてみました。

Perspectiveビュー(=パースあり)
Perspectiveビュー(=パースあり)

 

手前が大きく、奥が小さくなっています。
このことによって、奥行き感がわかります。
画面の左上に注目すると、「User Persp」と書かれていることがわかります。

これは、「カメラから見たのではなく、ユーザー(=つまりあなた)が3Dビューポートを直接見ている、〈パースあり〉の画面です」という意味です。

パースあり、ということは、パースなしもあるのでしょうか?

もちろん、あります。パースをなくした画面を見てみます。

Orthographicビュー(=パースなし)
Orthographicビュー(=パースなし)。オルソビューといいます。

 

ありゃりゃ、なんだか変ですね。遠くへいっても小さくならないので、手前の7つしかキューブが見えません。どちらが手前でどちらが奥かも分かりませんし、ほとんどのキューブは、画面の外にあふれています。

こんなに見にくいのに、どうしてこんなものがあるのでしょう?

それは、物の形を正確に知るため、正確な距離や角度を知るためです。

さ、「5」のキーを押してみましょう!(押して、すぐ離します)
これが、パースのありなしを切り替えるキーです。
繰り返し、何回も押してみましょう。

 

5のキーを押すたびに、「パースビュー」と「オルソビュー」が切り替わります。
5のキーを押すたびに、「パースビュー」と「オルソビュー」が切り替わります。

5キーの役割、覚えましたね。
実は、この数字キー、他の数字にもビューポートの見え方に関する各種機能が割り当てられています。
いっぺんに見てみましょう!

奇数のキーには、それぞれ正対するビューが割り当てられています。
奇数のキーには、それぞれ正対するビューが割り当てられています。
次々に押してみましょう!

 

右側から見るためのキーは3が割り当てられていますが、左側からのものはありません。
さて、不要なのでしょうか?
いいえ、そんなことはありませんよね。真左からだって、見たいです。
そんなときは、「Ctrl」キーを押しながら、数字キーを押します。
そうすると、数字キーの役割の180度反対側からのビューになります。

?がありますが……
?がありますが……

 

出来ましたか?
さて、カメラビューの逆は何でしょう?
これは、「現在選択されているオブジェクトをカメラにしたときの見え方」ということになります。
こんがらがりますね。この機能はまだ当分使うことがないと思いますので、忘れてしまって問題ありません。
(実際、僕もほとんど使うことがありませんから!)

さて、今度は偶数キーの役割が気になりますね。
え?
もうやってみましたって?
何だか、意味が分からなくなかったですか?

やってみましょう。
2キーを連続して押してみます。

押すたびに、ちょっと(=15度)ずつ視点が回転します。
押すたびに、ちょっと(=15度)ずつ視点が回転します。

 

自分が下に回り込んでいくのですが、見た目からいうとバームクーヘンを焼くようにオブジェクトが向こう側にぐるぐる回っていくような感じですね。
これが、2のキー。
では、4は何でしょう?
もう想像がつきますよね。
4は、時計回転にビューが15度ずつ回転します。
6は、反時計回転です。
同様に、8は2の逆回転です。

Ctrlキーを押したときはどうなるかって?
やってみましょう。
Ctrlキーを押しながら、偶数のキーを順に押してみます。

これは、カメラで言うと「パン」という動きです。
これは、カメラで言うと「パン」という動きです。

 

自分は真直ぐ前を向いたままで、上下左右に動く感じです。
この動きは、マウスだと「Shift + ホイールのドラッグ」ですね。
(「ShiftもしくはCtrl+ホイールの回転」というやり方もありましたね。忘れてしまった方は、第7回に戻って再確認しましょう!)
この場合のShiftも「パッと押す」のではなく、「押したまま」です。

◇〈押しながら〉と〈押す〉の違い◇
マウスでのショートカットの扱いに慣れていないと、この二つの違いに戸惑います。
CtrlやShiftキーを使って〈押しながら〉というときは、キーから指を放してはいけません。「+」以降のキーは、ShiftやCtrlキーを押し込んだ状態で、〈押し〉ます。この〈押す〉は、パッと押して放すことです。ちょっと混同しやすいポイントですが、しっかり覚えておきましょう。

 

3Dビューでのオブジェクトの見方、マスター出来ましたか?
自由自在に見られるようになったら、もう一つやっておかなければならないことがあります。

zキーを押してみましょう。
(そう、いつもどおり、3Dビューポートの上にマウスカーソルがあることを確認してからですよ!)
10_09

zキーを押すたびに、キューブが線だけになったり、元に戻ったりします。
この〈線だけの状態〉が「ワイヤーフレーム表示」です。
聞いたことのある言葉かと思いますが、〈針金のように、縁だけが見える〉という意味です。

ワイヤーフレーム表示にすると、形がはっきりと分かります。
ワイヤーフレーム表示にすると、形がはっきりと分かります。

 

さて、ここまでしっかり覚えられましたか?

次回は今回学んだいろいろな見え方を駆使して、キューブを移動したり複製しながら椅子の形にしていきますよ。

 

【本日の学び】

・3Dビューポートの様々な表示と操作
【次回の学び】(1/22、予定変更しました)

・ファイル操作
【次々回の学び】

・オブジェクトの移動
・オブジェクトの複製
・トランスフォームのリセット

それでは、次回をお楽しみに!

Happy Blending!!

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第10話「マサチューセッツ」

本作の無料公開期間は終了しています。現在はAmazon専売となっていますため、連載本文も『お試し読みとしての第1話』に差し替えさせていただきました。ご了承下さい

淡波無料本の中で1番人気(2017.1月現在も!)の『さよなら、ロボット』を「再放送」と題して連載しているこのシリーズですが、お楽しみいただいてますでしょうか?

もしも第1回を見逃してしまったあなたのために、こちらにリンクを張りますね!
第1話『シード』
(このページのタグクラウドで「さよなら、ロボット」をクリックすれば、連載を辿れますよ)

前回は、いよいよマサルはローレンス空港に降り立ち、父ケンイチを救うため、グラマン氏病の謎を解くたびに出発したエピソードでしたね。

第10話の「マサチューセッツ」で、マサルはとうとう、グラマン氏に出会うことになります。
そして、「メキシコ」、「ヒマワリ」というキーワードが提示されますが……。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。

 だが俺の見方では、どちらかといえばその症状は、遠い歴史の記録にしか残らぬ公害病や環境汚染が引き起こした障害に似たものだ。俺は科学技術の信奉者ではないが、現代の科学が末だ発見し得ないウィルスが世界に蔓延しているというのは、どう考えてもナンセンスだ。
 二〇四〇年代のこの土地を他の世界と隔てる《何か特異な要素》が必らず見つかる筈だ。俺は、場所と文化を特定することさえ出来れば、一気にグラマン氏の謎を解く鍵に近付けるような気がしていたのだ。


では、続きをどうぞー。


第10話『マサチューセッツ』

『さよなら、ロボット』第10話

BiB/iの表示に不具合のある方用のPDFは、こちらです!
第10話『マサチューセッツ』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第11話の『晩餐』です。
是非、またおいでくださいね!


この物語は、毎週木曜日に1話ずつ掲載します。


もう待ちきれない!
というあなたは、Amazon Kindle Storeに急ぎましょうか!

【魔女と王様】連載お伽噺 第45話『リンガリンガの魔女会議』

こんばんは。
前回のお話を読んでびっくりした読者さんも多かったのではないでしょうか。
いろんなことが次々と起こって、もう、これからどうなるのかさっぱり分かりませんね!

遠い西、リンガリンガの国では魔女たちがつどい、恒例の魔女会議が開かれようとしています。
でも、ちょっと様子がおかしいようですよ……。

土曜日と水曜日は、お伽噺『とっても小さな九つの国』シリーズの第三部、『魔女と王様』の連載です。

今夜はその第45話『リンガリンガの魔女会議』です。

さあ、どんなお話が始まるのでしょうね。
始まり〜。

第45話『リンガリンガの魔女会議』
『魔女と王様』第45話

BiB/iの表示に不具合のある方用のPDFは、こちらです!
第45話『リンガリンガの魔女会議』


いかがでしたか?

さてさて、ローズンがいなくてもどうやら無事に会議は終わったようです。
賢い魔女たちのことですから、きっと、人間と争いをしようなんて思わないのでしょうね。
でも……。

次回は、第46話『トッカトッカからの贈り物』です。

では、お楽しみに!!


本連載は、毎週土曜日と水曜日に通常1話ずつ掲載します。


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淡波亮作の作り方