マウスホイールを押し込んで動かす。
(GIFアニメーションが動かない場合は、クリックしてください)

BLENDER-99-07/ビューポート操作で3Dの森へ分け入ろう!

こんばんは!
毎週金曜日のBlender-99が待ち遠しい皆さん、今週も休まず書きましたよ!

これまでの授業を簡単におさらいしましょう。
第1回から第4回までは実際のBlenderには触らず、3DCGの基本概念のいくつかに触れました。
第1回『座標軸と原点』第2回『単位系』第3回『ポリゴン、基本のき』第4回『プリミティブ、その不可思議で便利なもの』
でしたね。

そして第5回目は、『インストールから始めよう!』でした。
インストールしてさっそくガシガシ3DCGを作ろうと思ったあなた、第6回目の『まず最初にやっておこう!』でちょっと肩透かしを食ったかもしれません。

そして第7回目の今回は、いよいよBlenderをぐりぐり触ります。
でも、まだモノづくりには入れません。素振りです。あくまで素振り。
だめですよ、素振りを疎かにしては、球をきれいに打ち返すことが出来ませんからね!

ということで早速始めましょう。

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -07 ビューポート操作で3Dの森へ分け入ろう!】

さあ、いきなり知らない言葉が出てきましたよ、〈ビューポート〉ってなんでしょう?

Blenderの起動画面を見てみましょう。

起動直後(スプラッシュスクリーンを閉じた後)のBlenderはこんな感じです。
起動直後(スプラッシュスクリーンを閉じた後)のBlenderはこんな感じです。

 

みなさん、ご自分のパソコン画面とだいたい同じ見掛けになっていますよね?
この中に、ビューポートと呼ばれる領域があります。

ここです
ここですね

 

実際に3Dの形(Object=形状)が表示されている部分を、3D Viewport(ビューポート=表示域)と呼びます。

Blenderは、操作時にショートカットキー(アルファベットや数字など、キーボードのキーを押して機能を呼び出すもの)を多用します。マウスカーソルの表示されている場所によって、ショートカットの効き方、内容が変化しますので、今、マウスカーソルがどこにあるかが大事なポイントです。

3Dの操作をするためのショートカットキーを使用するときは、このビューポートにマウスカーソルがあることが重要なのです。

Blenderの初期画面について、名前と機能を簡単にまとめておきましょう。

1. 全体のメニューと状況表示
いちばん左を見ると、「i」というアイコンがあります。いかにも「インフォメーション」という感じですね。
実はBlenderの画面構成は自由自在にカスタマイズ出来るので、ここも替えてしまえます。でも、ここはそのまま使うのが賢明。常に表示されていて、ファイル関連の機能を使ったり、現在のポリゴン容量を確認したりします。
画面構成のプリセットもあり、用途によって使い分け出来ます。でも、まだ触らないほうが良いでしょう。標準のままで自分のやりたいことに合わせてちょっとずついじれば良いので。

2.ビューポート
正確に言うと「3Dビューポート」。
初期状態では、キューブが一つ、カメラ(黒い三角のついたもの)が一つ、ライト(照明、黒丸に二重点線囲み)が一つあります。
XY平面上には、長さや大きさを分かりやすくするためのグリッド線が描かれています。

3.ツールバー
左隅を見ると、タブがたくさん並んでいます。ここで、必要に応じて各種のツールを切り替えられます。
このツールバーは、3Dビューポートに付随するものです。3Dビューポートのツール群ということになります。
おいおい、深く見ていきます。

4.モードごとに変化するメニューと機能群
現在は、3Dビューポートで様々な機能を操作するときのメニューが並んでいます。
左隅にあるキューブのアイコンが、2〜4のパネルを3Dビューポートとして表示させている切り替えボタンです。
ここをクリックすると、画面を切り替えられるメニューが出ます。
全ての機能を全ての場所に割り振ることが出来るのですが、混乱するだけなので、まだ触れないでおきましょう。

5.全体のプロパティパネル
わざわざ「全体の」と書いたのは理由があります。
今後使用する各パネルには、独自のプロパティパネルを持つものがあります。
3Dビューポートもその一つ。混同しないように明記しました。

07_04
3Dビューポートの右端にプロパティパネルを表示しました。 全体のプロパティパネルとは内容が全く異なります。

 

6.アウトライナー
3Dビューポートに存在する全てのオブジェクトをリスト表示しています。
使い慣れると便利ですが、まだ気にしなくて良いでしょう。
(僕自身も、実はあまり使用していません)

7.タイムライン
アニメーションを作成するときに使います。緑色の縦線が、現在のフレームを示しています。
まだ気にしなくて良いでしょう。

8.モードごとに変化するメニューと機能群
「あれ?」と思いましたか?
これは、タイムラインのメニューと機能群です。タイムラインに付随する要素ですね。
Blenderには様々なモード(画面、エディター)があり、それぞれが独自のメニューを持っています。ですから、独自のメニューを持つ機能の画面を表示すると、これも複数が存在することになるのです。


出来る限り簡潔に解説しようと思いましたが、すっかり長くなってしまいました。まだまだ、ほんの一部分しか紹介出来ていません。それだけ多機能かつ複雑なのが、3DCGソフトなのです。

では、マウスを使って、Blenderの3Dビューポートをいじってみましょう。

形を作り始める前に、ビューポートでのマウスの操作方法を知っておくことが大事です。

1. 近づく、遠ざかる
まずマウスホイールを回してみましょう。奥へ回すとキューブが大きくなり、手前に回すとキューブが小さくなりますね。
「拡大縮小」と思いがちですが、そうではありません。
ビューポートを見ている自分が、キューブに近づいているのです。画面にはカメラがありますが、自分がそれとはまた別のカメラになったイメージです。

キューブが大きくなるにつれ、歪んできますね。これは、自分がキューブに近づいていることを示しているのです。 (GIFアニメーションが再生しない場合は、画像をクリックしてください)
キューブが大きくなるにつれ、歪んできますね。これは、自分がキューブに近づいていることを示しているのです。
(GIFアニメーションが再生しない場合は、画像をクリックしてください)

近づき過ぎると、キューブの中に入ってしまいます。
不思議な感じですね。

 

2.上下左右に移動してみる
またマウスホイールです。まず上下動から。
キーボードのシフトキーを押しながらマウスホイールを回転させます。
奥へ回すとキューブが下へ(つまり自分が上へ)、手前に回すとキューブが上に(つまり自分が下に)動きます。

07_06
Shift + ホイール (GIFアニメーションが再生しない場合は、画像をクリックしてください)

次は左右の動き。

Ctrl + ホイール (GIFアニメーションが再生しない場合は、画像をクリックしてください)
Ctrl + ホイール
(GIFアニメーションが再生しない場合は、画像をクリックしてください)

 

この操作、実は他にもやり方があります。シフトキーを押しながらホイールを押し込んで動かす方法です。上下だけでなく、左右や好きな方向に動かせます。Blenderの操作に慣れてくるとこのほうが便利になると思いますが、ホイールをグイッと押し込んで、しかもシフトキーと押しながら動かすというのが、初心者にはちょっとやりづらいことがあると思います。

両方試してみて、どちらでもお好きなほうで、どうぞ。

 

3. 世界をぐるりと回す

またマウスホイールです。グイッと押し込んで、そのまま動かしてみましょう。
キーボードには触りません。

マウスホイールを押し込んで動かす。 (GIFアニメーションが動かない場合は、クリックしてください)
マウスホイールを押し込んで動かす。
(GIFアニメーションが動かない場合は、クリックしてください)

 

うまく出来ましたか?
見本のように回らない場合、キューブが選択状態になっていないことが考えられます。
よく見ると、今までの見本は全てキューブの周囲にオレンジ色の枠線が付いていますね。これが、その3Dオブジェクト(物体)が選択されているという状態を表わしています。
オレンジ色の枠線になっていなければ、キューブを左クリックしてみましょう。
(もちろん、前回の内容どおり、〈左クリック標準〉に変更していることが前提ですよ)

 

【左クリック標準の設定にしたつもりなのに、戻っているのは?】
Blenderの初期設定は、保存しないと消えてしまいます。それはまだ説明していませんでしたね。
07_09
初期設定を追えたら、左下にある「Save User Sttings」をクリックして保存します。

(Blenderはその時の状態を全て保存しようとしますので、オブジェクトなどを何もいじっていない状態で保存することが重要です。いろいろオブジェクトを編集した後でユーザー設定を保存すると、その状態まで初期状態として保存されてしまいます!)

 


さあ、これで自由自在に画面を動かすことが出来るようになりました!
作成したオブジェクトを、どんな方向からでも、遠くからでも近くからでも観察出来ます。

でも、うまく動かせなくて、キューブがどこか見えないところへ行ってしまいましたか?

大丈夫。そんなときは、「.」キー(ピリオドキー、「。」と同じ。句点のキー)を押しましょう。キューブの選択状態が解除されていなければ、キューブが画面の中央に戻ってきます。


え、それでもだめ?

もしかして、マウスの右や左ボタンを押しまくってしまいませんでしたか?
きっと、キューブの選択が解除されたり、ライトやカメラを選択してしまっているのかもしれません。
そんなときは、〈3Dカーソルをリセットする〉という裏技があります。

これが3Dカーソル
これが3Dカーソル

3Dカーソルというのは、Blenderでオブジェクトを作成したり、複数オブジェクトの位置を合わせるときの基準となるものです。通常は原点(X=0, Y=0, Z=0の座標)にあるものですが、必要に応じて適宜場所を動かします。
(これを駆使するのは、まだずっと先のお話)
この3Dカーソルは、右クリックすることで位置を変更するのですが、たまたま画面上で右クリックすると3Dカーソルの位置が移動してしまうのです。これをリセットする操作が、「Shift + c」です。もし3Dカーソルが画面上で見えなかったり遠い場所にあった場合は、この操作で原点に戻ります。と同時に、画面の中央に表示されます。
だから、何もかもがどこかへ行ってしまってわけの分からない状態になってしまったら、Shiftキーを押しながら「c」キーを押しましょう。
それで、解決するはずです!


え、それでもまだだめ?

さては、レイヤー切り替えのショートカットを押してしまいましたね。

前回の初期設定で「Emulate Numpad」をチェックしていない場合や、テンキーのあるパソコンの場合、文字キーの上に並ぶ数字キーはレイヤーの切り替えボタンになっています。
数字を押すごとに、そのレイヤーだけが表示される仕様です。
初期状態では全てがレイヤー1に入っています。
もし、不用意に2のキーや3のキーを押してしまうと、レイヤーが2や3に切り替わってしまい、レイヤー1に入っているものは全部非表示になってしまうのです。
そんなときは、1のキーを押しましょう。
それで、今度こそ解決するはずです!


まあ、それでもダメな場合は、Blenderを終了させてもう一度起動しましょうね。
初期状態に戻るはずですから……。
もちろん、ファイルを保存しないこと!


 

今回は、基本のビューポート操作と最低限のトラブルシューティングを学びました。

次回からはいよいよ本当の3DCG制作に突入します。

請う、ご期待!

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