まずはじめに、白状しておかなければならないことが一つあるんですよね……
今回取り上げさせていただいたコユキキミさんのお名前、僕はずっとコユキミミさんだと思ってたんですよ。
で、ぶくにぇーのツイートを見た時、アレ、こいつ間違ってんじゃん。と思ったんです、実は。
後でコユキさんの著書を探そうと思ってAmazonで「コユキミミ」をサーチしたら、結果がゼロ。
出てきた候補は当然、女優の小雪さんだったり(牛野さんではないっ)。
まっさかあ、と思って「コユキキミ」でサーチしたら、出ました出ました。当然です……。
ツイッターで会話させていただいたこともあるのになあ。本当にゴメンなさい、キミさん!
と、まあゴタクはいい加減にして、本題に入りましょうか。
たまにはこんなコメディータッチの爽快ヒーローものはどうかニェー。子供向けのような読みやすさの中にシングルマザーの視点が生きているニェニェ!
それが、コユキキミさんの『むささびレディーは君のために翔ぶ』だニェ!#セルパブ本って面白いhttps://t.co/tNwPSxjLtx— ぶくにぇー (@bukunyee) 2016年7月18日
コレです、コレ。
自分が今まで読んできたセルパブ本を振り返ると、こういうテイストのものにはまず触れたことがなかった。
ぶくにぇーがこう言うなら読んでみようじゃないの。というのが今回の主旨なわけです。
あはは。
面白かったですよ。子供向けなのか大人向けなのかちょっとつかみきれないけど、軽い読み口。読みやすくわかりやすい。
ちょっと凝った伏線もあったりして、きちんとしてます。
惜しむらくは、こういったタイプのお話が好きな人向けに書かれてることがにじみ出ているので、始めのつかみで乗り切れないと辛いかも。
いやいや、それって、美点じゃないの? 対象を絞っているということは、描きたいものが絞られてるし、ターゲティングも出来てるってことだもんなあ。
怪人やヒーローたちの設定がおふざけ要素たっぷりなのも、もちろん狙ってるんだろうし、これはきっと、《振り切って》書いてみたって感じなのだろうなあと思ったり。
物語の内容をちょこっと。
スーパーヒーローが当たり前に存在する世界が舞台。例えて言うなら、映画『ミスター・インクレディブル』のご近所版か。敵も味方も生活感丸出しで。
主人公のムササビレディーが、その能力にも関わらずちょっと引退間際っぽく思われてるところなんかも、『ミスター〜』を彷彿とさせます。パクリとかって言うんじゃなく、これはもうスタンダードですよねー。
ムササビレディーがどうしてシングルマザーになったのかというのがミソで、なかなか読ませます。
──やられました。
うむ。他の作品も読まねばな……と思った今日この頃。
じゃ、また明晩!