読書/また、戻ってきた

ども。
レ・ミゼラブルの第一部を読み終えた淡波です。
うーむ。やはり名作は読んでおくにこしたことはないなあと、しんみり思い、反省し、嬉しい気持ちにもなっているところです。
前半で「これって無駄だろ」って思っていた記述が、やっぱりじわじわと効いてくるんですよね。

伏線というのではなく(伏線といえるものもあるけど)、どちらかというと人物描写の面で。もうとにかく、丹念に丹念に主要な登場人物の過去、生い立ち、暮らし、言動の描写が続いていました。
「この人はこういう人です」ということを説明としては書かずに、言動をじっくりじっくり長く描くことでシーン全体として描写している。だから、二度と登場しなくてストーリーとは無関係な人物のことも丁寧に描いていたりするのですね。そりゃあ、長くなるわけです。
ストーリー上重要なことも重要でないことも分け隔てなく、その人物の人となりを表現するために必要な要素は全部描写しましょう、とばかりに書かれてますから。
現代の小説が数行で済ましてしまえるようなことを、もう、延々と十ページ以上にも亙ってやっていて、それがストーリーとは直接関係なく、ブツッと終わってしまったり。そして、全然違うエピソードに進んで行くわけです。ずっとそれの繰り返しなんですけど、やっぱり読んでいると、登場人物の人となりが「生きた」ものとしてちゃんと自分の心の中にしまい込まれているんですねえ。

それが、ストーリーの本筋を味わう上で、じんわりと効いてきて。

まだまだ先は長いです。
学ぶことがいっぱいあります。

この作品に限らず、もっともっと読みたいな。
(つーか、物書きのくせに名作文学もロクに読んでなかったなんてね、あかんあかん……)

じゃ、また明晩!

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