KDPに絞ったら……途中経過

現在順次刊行中の短編集『そののちの世界』ですが、第六話からAmazonの独占販売に切り替えました。残念ながら、楽天KOBOでは第五話までしか読めないことになります。
ちょうど短編集の刊行を始めるタイミングでKOBO Writing Life に参加したのですが、やはり知名度ゼロの素人作家には厳しい世界です。
これまでKDP、つまりKindle Direct Publishing では、次のような方法で読者数拡大を狙ってきました。

1. 予告編公開(長編のみ)
2. 表紙画像の制作過程などTwitterでつぶやく
3. Twitterで出版予告
4. 出版
(5. 小説に付随する別コンテンツを随時公開)
6. Twitterで告知、Facebookでお知らせ
7. 無料キャンペーンを打つ
8. 無料キャンペーンをTwitter、Facebookで告知
たまにGoogle+でも告知

これらの中で最も重要なのが、やはり無料キャンペーンです。

短編集の連続刊行を開始する時、三ヶ月もずっと新刊書が並び続ければ注目されること間違いなし! と期待していたわけです。しかも、KOBOでは本の価格を常時無料に設定できるので、これならどんどん読者さんが集まるかも! と思って始めたわけです。

が! それは全くの考え違いだったことにすぐ気が付きました。そんなに甘いもんじゃありませんでした。
もともと無料の本は、特に情報として取り上げてもらえるチャンスもないのです。(もちろん、何らかの方法で「自ら」発信し続けることが大事なのですが)
その結果、KOBOでの配布数は惨憺たるものに。無料で配布しても、誰も来ない野っ原に放置しているのと同じ状態では、意味がありません。しかも、それによってKDPセレクトには登録できなくなりますので、Amazonでの無料キャンペーンも行なえなくなります。Amazonでも売り上げが伸びず、せっかくの三ヶ月連続出版ラッシュが無駄に終わりそうな雰囲気が見えてきました。

ここで、戦略の転換です。やはりAmazonの無料キャンペーンの力は絶大です。期間限定で無料になるのであちこちで告知していただけますし、最近は電書ちゃんねるプラスでも紹介していただけたり。
第六話の『段ボール箱の中の人形』からはKDPのみの刊行に絞りました。第七話の『サタンと呼ばれた男』発売直後の今週末、早速第六話の無料キャンペーンを打っています。もちろん、今現在もキャンペーンの真っ最中です(知らなかった方、今がチャンスですよ! -> 3/3(火)17:00終了)。

その途中経過がこちら。

無料キャンペーンの効果!
無料キャンペーンの効果!

初日は金曜日の夕方からなので仕方ないとして、二日目、三日目の伸びはすごいです。
今まで、あまり無料キャンペーンの対象にする作品はどんなものが向いているかを考えてはいませんでしたが、やはり、ドアオープナーにしたい作品には、短編が向いているのでしょうね。『孤独の王』のような大長編(一般的な文庫本換算で730ページ!)を無料で落としても、もともと興味のあった人でなければ読了は厳しいでしょうし。しかも、『孤独の王』はじっくりじっくり描写するスロースタート系ですし……。

さて、無料キャンペーンは火曜日に終了しますが、大事なのはその後です。DLしてくださった方が読んだ別の本の「この商品を買った人はこんな商品も買っています」欄に、『段ボール箱の中の人形』が並ぶことになるからです。
これまで、無料キャンペーンの終了後は有料本の購入数も増加しています。短編はいずれも99円で《お求めやすく読みやすい》ものになっているため、その効果には期待できるのではないかと、内心、わくわくしているのです。

(あ、もちろん、KWLをやめたわけではないんです。将来もう少し知名度が上がったら、あちらにもどんどん出していきたいと思っています)

さて、この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *