Category Archives: 自作について

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第9話「探索」

本作の無料公開期間は終了しています。現在はAmazon専売となっていますため、連載本文も『お試し読みとしての第1話』に差し替えさせていただきました。ご了承下さい

淡波無料本の中で1番人気(2017.1月現在も!)の『さよなら、ロボット』を「再放送」と題して連載しているこのシリーズですが、お楽しみいただいてますでしょうか?

もしも第1回を見逃してしまったあなたのために、こちらにリンクを張りますね!
第1話『シード』
(このページのタグクラウドで「さよなら、ロボット」をクリックすれば、連載を辿れますよ)

前回は、とうとうバチカンでスミカの巻き込まれる恐ろしい事件が勃発したエピソードでしたね。

第9話の「探索」では、そんな中で考えるマサル。そして、ジェイクが、タリーが言います。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。

 アメリカがまた戦争を始めるのか……。今世紀に入ってから一体何度めのことだろう。だが今度はいつもの身勝手な介入とは趣を異にしている。少なくとも大半のキリスト教世界はアメリカの参戦に諸手を挙げて賛成するのだろう。経済浮揚目的の内政干渉や侵略ではなく、一世紀も前から標榜してきた《世界の警察官》としての役割を本当に果たす時が訪れたのだから。

では、続きをどうぞー。

第9話『探索』
『さよなら、ロボット』第9話

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第9話『探索』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第10話の『マサチューセッツ』です。
是非、またおいでくださいね!


この物語は、毎週木曜日に1話ずつ掲載します。


もう待ちきれない!
というあなたは、Amazon Kindle Storeに急ぎましょうか!

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第8話「陽動」

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淡波無料本の中で1番人気(2017.1月現在も!)の『さよなら、ロボット』を「再放送」と題して連載しているこのシリーズですが、お楽しみいただいてますでしょうか?

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第1話『シード』
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前回は、姿を消したロボットたちの行方と、不可解な行動についてのエピソードでしたね。
物語がどんどん盛り上がってきましたよ!

第8話の「陽動」では、ジャーナリストとして主人公たちが意見交換をする中、とうとう恐ろしい事件が勃発します。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。

 父さんが俯いて言った。
「大丈夫、ロボットが意図して人に危害を加えることはないよ。それは五十年来破られたことのない不変の法則だから」
 今ひとつ自信はなかった。ロボットは故意にカメラを壊し、橘氏の漁船を盗んだのだ。何処か目的地があって、奴等は出帆したのだ。各国で姿を消した無数のロボット達も、恐らくは同じ場所へと向かい、行進を続けているのだ。

では、続きをどうぞー。

第8話『陽動』
『さよなら、ロボット』第8話

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第8話『陽動』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第9話の『探索』です。
是非、またおいでくださいね!


この物語は、毎週木曜日に1話ずつ掲載します。


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『歌うシェパード』を書く01:古文書解読中

この物語を描きたくて、僕は小説を書き始めた

かもしれない物語、『歌うシェパード』について、しばらくの間不定期に進捗を書いていきたいと思う。

まずは、3冊の手帳に書き散らかされたメモをまとめていく作業だ。写真に撮って、画像をLibre OfficeのImpressに貼り付けて、分かる限りの解説を付け加えていく。

でも、やはり厳しいものがあるなあ……。

最もたくさんの情報を書き込んでいたと思われた手帳は、2006年のもの。
見開き2ページにびっしりと書かれていたが、その半分は地図だった。文字情報はあまり多くない。
しかも、誰かに見られると恥ずかしいからなのか、ほとんどがかなり省略された英文で書かれていた。
正直、今見ても自分が何を考えて書いたのかよく分からなかったりして。

あらすじも何も書かれていない。
そこそこ長い時代にわたって続く物語になるつもりなのだけれど、書かれているメモ書きはバラバラで、どの記述がどの時代のことなのかさっぱり解らない。
何といっても小説を一度も書いたことがなかったころのメモ書きなのだ。

正直、手書きのメモをテキストに起こしたところで、形になりそうな気がまるでしない。
試しに時間の経過に合わせてメモ書きを並べ替えてみたが、あまりに歯抜け過ぎてまるで話にならなかった。

どうして存在するのかも分からないメモがたくさんある。
当時は頭の中にある程度ストーリーがあったはずだ。
書いたと思い込んでいたエピソードが一文字も書かれておらず、イメージだけが残っている断片的なシーンがたくさんある。
まあ、それを文章として起こす力が当時の僕に備わっていたなら、きっと小説を書いていただろうけど……。

ひとつひとつ、わけの分からない部分や繋がりそうもないエピソードの種、それから理由のない描写たちを拾い集めている。
まだまだ何も見えてきてはいないけれど、このカラフルなイメージがやがて一つの大きな物語を紡ぎ出せるように、十年前の空想を思い出そうとしたり、新たなイメージを生み出したり、少しずつ少しずつだけれど、文字を書いて、並べ替えて、書き直して、という作業を行なっているのだ。

本当にまだ歩き出したばかりだけど、きっと良い作品になることを信じて、みなさんに「面白いっ!」と感じていただける物語になることを信じて、めげず止まらず書いていくのだ!
(もちろん、止まったっていいんだけどね)

つまらない独り言に付き合ってくださいましてありがとうございます。

また、進捗を書かせて頂きますね。

じゃ、また明晩!

2016年の活動を総括!

えー、もうアレですよね。
大晦日ともなれば、セルパブ界隈ではみなさん総括のブログやらツイートを終わらせた頃、読むほうも、もう読み飽きた頃かもしれませんねえ。
でも、今日も淡波はめげません。
はりきって総括していきますよ!


まずは文芸方面から

【2016年に発売した単著】

2016/1/6
『ガラスたちの永遠』

2016/1/15
『太陽の子孫』

2016/7/7
『ルルルとリリリ 上』 〜とっても小さな九つの国〜
『ルルルとリリリ 下』 〜とっても小さな九つの国〜

2016/8/21
『乾いた四行のあいだ、湿った四行のあいだ、何でもない、何かが、』

2016/12/12
『希望の夜、絶望の朝』
(ティプトン・スティーブンス名義、淡波亮作訳)

短編1作、中編1作、長編童話1作、詩集2作。という結果です。
文字数はどんな感じでしょうか。
ガラス〜 18,254字
太陽〜 56,991字
ルル上〜 53,130字
ルル下〜 55,600字
乾いた〜 10,092字
希望の〜 14,100字
合計:208,167字

【2016年に参加した雑誌など】

2016/2/1
『別冊群雛 (GunSu) 2016年 02月発売号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~』
ショートショート『声の主は?』を掲載。こちらはクェイル賞への応募作で、〈クェイル・ビックリ賞〉を受賞しました!!
さらにゲスト寄稿作品として短編『白く、白く、儚きモノよ』を掲載。フランケンシュタインの現代版大胆翻案という意欲作です。(フランケンシュタイン〜は後付けでしたが)

〈自分発〉ではなく、作家として誘っていただいた経験も初めてでした。この別冊群雛がなければ、オルタニアの創刊時にも自分の名前は出なかったのだろうなあと思うと、感慨深いです。

2016/2/29
『月刊群雛 (GunSu) 2016年 03月号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~』
ショートショート『俺は宇宙人』を掲載

2016/10/27
『SF雑誌オルタニア vol.1 [現実以外]edited by Sukima-sha』
連作短編『痛みの見せる夢』を掲載

2016/12/15
『SF雑誌オルタニア vol.2 [Locked]edited by Yoshie Yamada』
痛みの見せる夢の第2幕、『繭子』を掲載

こちらの文字数は、
声の〜 2,740字
白き〜 10,709字
俺は〜 3,103字
痛み〜 10,642字
繭子〜 13,316字
合計:40,510字

総計で248,677字でした。
(数値は推計です)
でもね、実はそれだけじゃないのです。2016年は別のペンネームで全く異なる作品を書くようになった年でもありました。それぞれのブランド戦略があるので、これは完全機密ですが(笑)
別名儀で書いて発表したもの、しなかったものを合わせると、10万字強。総合計で約35万字。それなりの大長編がすっぽり入る文字数ですよね!
まあ、長編小説をリリース出来なかったのは残念ですが、執筆ペースとしては悪くないかなあと、思うことにします。

文字数にこだわるなんて全く意味はないのですがね。

『とっても小さな九つの国』シリーズの完結編である『魔女と王様』は現在も絶賛連載中ですし!

また、特に数えてはいないのですが、ちょこちょこAmazonでレビューを戴いたり、カクヨムでも★を戴いたりした年でもありました。こうして少しだけでも評価をいただけたりすると、本当に嬉しくて、次を行なう力になりますね。


次、音楽とか映像方面。

【2016年に発表した楽曲と映像】

サウンドクラウドに上げた曲は2曲だけでした。今年は少なかったですね。
王木亡一朗さんの詞に曲を付けて歌った『欠伸なんかして』と、じねんじゃーさんの詞に曲を付けて歌った『じねんじゃーのテーマ vol.2』です。じねんじゃーのテーマについては、発表直後に映像を付けてくださる方が現われたり、ご本人がイベントでの登場に使用してくださったりしました。特に今年の後半は新たに振り付けまで付いて、各種イベントで白井市のゆるキャラたちが大勢で踊ってくださるというたいへん嬉しい盛り上がりでした。

・Youtubeにアップした映像作品はこちら。

『The Quails』:別冊群雛のプロモーション用に制作。歌ってます。

『とろろ姫の歌』:じねんじゃーさんとのコラボ第2弾。
もちろん、CGも自作です。お気に入りの作品です。

『SF雑誌オルタニア PV第1弾』:最初のPV。ティーザーCMなので短いです。オルタニア公式チャンネルでの掲載です。

『SF雑誌オルタニア PV第2弾』:日本語ロゴ版です。こちらも超短いです。

『SF雑誌オルタニア PV第3弾』:こちらが本番PV。歌ってます!

『A Song made with Blender』:CGソフトのBlenderで音楽を創っちゃおうという無理企画の成果です。

本数はそれなりに作りましたが、内容はあまり濃くないですねえ……。
(本業の方でも音楽作品がいくつか採用されたんですよ、実は)

雑誌『なんか』の動画は途中のままですし、積み残し感、アリです。
まあ、じっくりやります。『なんか2号』も発刊までもう少しかかるようですし。


【その他、CGとか】

Blenderの勉強会に初参加、そのためのポスター原画を2点提供させていただきました。
夏の出来事でした。

左のポスターは会場で希望者の方にプレゼントさせていただきました。右のものは今も我が家に貼ってあります!
左のポスターは会場で希望者の方にプレゼントさせていただきました。右のものは今も我が家に貼ってあります!

 

『太陽の子孫』の表紙をリニューアルしたのは記憶に新しいところですが、リニューアル効果はまったくなかったですね。

むしろ、手描きの表紙だった頃に海外で売れた分がなくなって、売上げはさっぱりです。
やはりタイトルが意味不明なのが大きいのだろうなと、今も改題の候補をいくつか考えています。

そうそう、制作中のCG Bookのことをすっかり忘れていました。

01_cap

こんな感じで鋭意制作中です。実際には制作中の画面やコンポジット・ノードのキャプチャなども盛り込んで、ちょっとだけCG制作の役に立つようにもしたいと思っています。古いものはレンダリングし直したり、マテリアルの設定をし直したりする必要もあって、なかなか先へ進みません。

デザインはAffinity Designerでやっているのですが、ページ物にするとPDF出力でエラーが出てしまい、ちょっと困っていたりします。今のところ、分割して書き出して後でページを合成する感じで考えていますが。

そして、忘れちゃいけないのがBlender-99シリーズですね。

scale1_ec

なかなか大変なものがありますけど、なんとか毎週継続し、昨日で第7回まで掲載しました。これからも頑張りますよ!


 

まあ、そんなこんなで2016年も創作に明け暮れた一年でした。きっと来年もそうなります。その次も……。

そろそろ、お時間のようですね。

ではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ!

(また明晩!)

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第7話「行進」

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(この連載のアクセス数がいまひとつ少ないのは内緒です)

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第1話『シード』
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前回は、人類保護法とロボットの現代史についてのエピソードでしたね。

第7話の「行進」では、姿を消したロボットたちの行方と、不可解な行動にフォーカスします。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。

狂騒の十年は、ある意味で人間の精神を一気に変革、或いは成熟させたと言っても良いのではないだろうか。あの、暗愚な十年を知らない世代が何を望み出すかは分からない。だが、俺にはジャーナリストとして、その記憶を風化させない義務があるのだ。

では、続きをどうぞー。

第7話『行進』
『さよなら、ロボット』第7話

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第7話『行進』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第8話の『陽動』です。
是非、またおいでくださいね!


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【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第6話「人類保護法」

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第1話『シード』
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今回は、時代背景を解説したものになります。
・この世界にはどうして動物がいないのか?
・科学技術が発展しているのに、どうしてあんなレトロなデザインのロボットなのか?

気になりますよね?

第6話の「人類保護法」は、人類が自ら選んだ未来の謎を解く鍵がちりばめられたエピソードです。

先週のお話は、こんな終わりかたでした。
編集部から突然入った緊急メッセージでしたね。

「残念だがこちらからは何もないよ」
 俺は極く短い通話を切った。テッド・アンダースンについて俺から提供できる惰報は何もなかったし、メキシコでの諸事情についても何かを与えられる立場ではなかったのだ。

では、続きをどうぞー。

第6話『人類保護法』
『さよなら、ロボット』第6話

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第6話『人類保護法』(PDF版は、書式などが若干異なることがあります。ご了承下さい)


いかがでしたか?

次回は第7話の『行進』です。
是非、またおいでくださいね!


この物語は、毎週木曜日に1話ずつ掲載します。


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オルタニア第2号『Locked』発売!

いやあ、実にスピーディーですねえ。
第1号から約1ヶ月半、予定通り12/15に第2号が発売されました!
不定期刊ですし、一時は年内の刊行が危ぶまれましたが、いろいろな障害をなんとか乗り切って、無事にこぎつけました。

編集長山田佳江氏の辣腕に感謝です!
(おされな表紙イラストも、編集長の作品なのです)

オルタニアはBCCKSの配信システムを用いて各種電子書籍書店に順次配信されるのですが、現時点で、BCCKSのほか楽天KOBO、Amazonでも配信が始まっているようです。

ご興味のある方は、お好きな書店でどうぞ!

【そう、ここでひとつ、BCCKSで購入する利点を】

電子書籍を読む週間のある方は、きっとスマホなどの端末にリーダーのアプリを入れていると思います。iOSだったら、iBooksがとっても扱いやすくて読みやすいですよね。

iBooks、アップルから買ったものしか読めないと思っていませんか?

いいえ、実はそんなことは全然ないのです。各種のリーダーアプリは、だいたいepubという形式に対応していて、データを入れれば読むことができます(残念ながら、Kindleはmobiという独自形式で、epubをそのまま読むことは出来ません)。

BCCKSにも専用のリーダーアプリがありますが、購入の時にepubファイルをダウンロード出来るようになっているのです。BCCKSのリーダーで読みたい人は購入後に同期されますし、iBooksリーダーに送って読むのも簡単です。
KOBOのリーダーでだって、読めると思いますよ。

オルタニア情報に戻りましょう。

山田佳江さんデザインのかっちょいい公式ページも更新されて、第2号の情報が掲載されています。

今回のオルタニア、『Locked』というだけに、テーマは密室です。
推理小説ばりに密室テーマを扱った物語があれば、閉ざされた空間で進行する物語があり、こころのあり方や生き方を密室と捉えた物語があります。

僕の作品はどんなでしょう?
創刊号の紹介でも書きましたが、この作品は連作短編になっています。『痛みの見せる夢』というのが通底したテーマになっていて、創刊号では『現実以外』、今回は『Locked』というダブルテーマを盛り込んだものになっています。
各作品に直接のつながりはなく、続きものではありません。創刊号の作品を読んでいる必要はまったくありませんし、両方読んでも、どうしてこれが関連作品なのかまったく分かりませんのであしからず(笑。

タイトルは『繭子』。今回もSFテイスト濃いめです。自分でepubチェックをするためだけに作成した扉絵がありますので、こちらにアップしちゃいましょう。
coccon_s

中央に置かれた繭。そして背景の赤黒い空間。
これ、すべてが物語のヒントになっています。
誰も見ない可能性のある絵を、よくもまあ作るもんですよね。
いや、シリーズが完結したら、そのうち単著として出すつもりなので、その扉絵にはなりますね。前回のは作っていませんけれど。


今回のオルタニアも素晴らしいゲスト作家さんに恵まれて、厚みと幅をもたらしてくださいました。

米田淳一さんが書いてくださった作品解説が公式ページにありますので、是非、いらしてくださいね!

今回も、とても面白くて、でも捻りを加えまくった作品が大集合しています。

そしてそして、
巻末には衝撃の事実発表が……。

購入してくださった読者さんだけにお教えするマル秘情報ですよ。

では、宜しくお願いしますねーーー!

【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第5話「サミュエル・Y・グラマン」

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第1話『シード』

今回は、謎の奇病であるグラマン氏病の命名のもとになったアメリカの配管工プラマー、サミュエル・Y・グラマンを中心にしたエピソードです。
第5話のタイトルも、そのものずばりの「サミュエル・Y・グラマン」ですね。

先週のお話は、こんな終わりかたでしたね。

 父さんはどうだ?
 謎の病気の原因は──俺の手によっても、医学によっても──結局解き明かされることなく、コールドスリープから帰還したことが全くの無意味に終わってしまうかも知れないと俺が考えていることを、悲しむだろうか。それとも、俺らしいと笑うのだろうか?

では、続きをどうぞー。

第5話『サミュエル・Y・グラマン』
『さよなら、ロボット』第5話

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【再放送連載!】『さよなら、ロボット』第4話「スミカ」

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第1話『シード』

今回は、主人公森池マサルとは微妙な関係の美女、桐原スミカとの出会いを描いたエピソード。
第4話の「スミカ」です。

前回のお話は、こんな終わりかたでしたね。

 人々の最も身近にあった芸術である広告が失われたお陰で、長く沈潜していた芸術への興味と愛情が渇望となり、ふっと呼び覚まされたのであった。大企業の存立も怪しくなっていた。この旧秩序には反対意見が山程発信されたが、それらは個人から個人への私信に他ならず、新聞、雑誌の類は黙殺を決め込んでいた。世界規模で起こったコミュニケーションシステムの転換は、すなわち旧メディアの復権をも意味したからだ。

では、続きをどうぞー。
(直接続いてはいませんが、今回のお話と微妙にリンクしています)

第4話『スミカ』

『さよなら、ロボット』第4話

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次回は第5話の『サミュエル・Y・グラマン』です。
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シンチョク─1206/『希望の夜、絶望の朝』

今年はあと2冊出版する予定で進んでいた(はずな)のだけれど、ようやくその内の1冊をAmazonさんに提出しました。
新ジャンル(!?)SF叙事詩の『希望の夜、絶望の朝』です。

もう1冊のCG画集はどうかな……前回の進捗報告から、正直ほとんど進んでいないのですよね。うーむ。

で、SF叙事詩『希望の夜、絶望の朝』ですが、この淡波ログご愛読者のあなたならもうご存知の、『ティプトン』を改題した作品ですよね、はい。
僕にしては珍しく、出版前にかなり手を入れました。もちろん、これを書いたティプトン・スティーブンスの気持ちで、少しでも彼の心情に、彼が抱いたイメージに近づけるように、という推敲ですが。

予約販売用に登録し、発売日は12/12(月)予定としました。
すぐに出版しても良いのですが、予約販売にすれば通常販売より少しは露出時間が長くなるかな、というのと、もしも予約されれば、発売時にランキング反映されるから、同じ冊数が売れても少しだけ目立ちやすくなるかもしれない。という欲があります。
いや、きっとこの本ばっかりはそういう効果なんかまったく期待出来ないのでしょうが。
何しろ、誰も読む人のいなさそうな「SF叙事詩」というジャンル。しかも『ケプラーズ5213』のサイドストーリー(しかもしかもストーリーはない)ですからねえ。ケプラーズの世界を大好きになってくれたひとにとっては、きっと読んで面白い(暗い詩ばかりですが)でしょうけれど、未読のひとには「??」ですよね。

いえいえ、でもね、実はそんなこともないのですよ。
ケプラーズ未読のひとが読んでも、きっと何か感じることがあると思うのです。

生まれる前からずっと漆黒の宇宙を航行し続ける巨大宇宙船、ティオセノス号。
 閉ざされた世界の中で、目的地である植民星「ケプラー186f」が本当に存在するのか、果たしてティオセノス号は本当にその惑星に辿り着くことが出来るのか。船内で生活する人々はずっと、不安と疑問の中で生きています。
 本作の著者ティプトン・スティーブンスもまた、ティオセノス号で生まれ、巨大な宇宙船の中の世界以外はまったく知りません。書物から得たわずかな知識と想像力だけが、彼の未来を告げてくれるのです。
ティプトンは日々悩み、苦しみ、想像し、恨み、諦め、そして生きています。

この状況、何かと似ているとは思いませんか?

そう、今の世界ですよね。似ています。

僕はティプトンの目でティオセノス号の中の狭い狭い世界を見ながら、一般庶民には隠されている様々なことを想像しながら、過去や未来を想像しながら、僕らの生きているこの世界との類似性を強く感じていました。何もかもが全然違うのに、ひどく似ているのです。

だから、強い閉塞感を持たずにはいられないこの時代を暮らす誰もがきっと、ティプトンと相似形の悩みを、苦しみを、孤独を、感じているのではないかと思うのです。

僕と、同じように。