Category Archives: 自作について

猫になりたい──3

お腹がこんなにたぷたぷしていても
めやにはなくそたっぷりたまっていても

生まれてこのかた
一度もお風呂にはいっていなくても

一日、何もしないで転がっていても
食べたい分だけ食べて放っておいても

好きなときに好きなように鳴いても
トイレの砂をぐちゃぐちゃに散らかしても

障子をびりびりに破っても
カーテンをびりびりに破っても
ソファをばりばりに破っても
柱や扉にぎりぎりと傷を付けても

じゅうたんを毛だらけにしても
一張羅を毛だらけにしても

撫でられて嫌な顔をしても
おいでと言われて逃げても

爪を立ててちょっとした怪我をさせてしまっても
花瓶を倒してじゅうたんを水浸しにさせてしまっても

もしわたしが猫だったら、
誰にも叱られることはない

もしわたしが猫だったら、
何も気にせず

ただ愛されて

幸せな日々を過ごせるのに




お茶の間のアイドル、ネコのミーム。人気はCMに始まり、ミームをあしらったチョコレートは飛ぶように売れ、テレビもネットも可愛いネコで溢れていた。さらにどういうわけか、時を同じくしてハリウッドからはネコが主役の映画が同時に2本も届けられた。世界は、ネコの一大ブームに沸いていたのだ。
降って湧いたネコブームに乗り、俺の会社もついにネコ業界へと乗り出したらしい。街を散歩する犬の姿が眼につかなくなった頃、世界の歯車は、大きく狂い始めたのだった。

猫になりたい──2

ごろごろごろおん

ぼやー

のっそりのそのそ
ふぁああああっ

きっ
しゅたたたたたたっ
さささ

とんっ

ぺし
とすとす

ふにゃああ
しゃっしゃっしゃっ
ちゃっちゃっちゃっ

ぽて

ぐるん

ぐるんぐるん

ごろごろごろおん




お茶の間のアイドル、ネコのミーム。人気はCMに始まり、ミームをあしらったチョコレートは飛ぶように売れ、テレビもネットも可愛いネコで溢れていた。さらにどういうわけか、時を同じくしてハリウッドからはネコが主役の映画が同時に2本も届けられた。世界は、ネコの一大ブームに沸いていたのだ。
降って湧いたネコブームに乗り、俺の会社もついにネコ業界へと乗り出したらしい。街を散歩する犬の姿が眼につかなくなった頃、世界の歯車は、大きく狂い始めたのだった。

『ケプラーズ5213』作品ページを更新

知っている人は知っている、絵師の禅之助さんが描いてくださっていたファンアートが先週完成しました。こちらの作品ページに掲載させていただくと共に、最近の読者さん情報を加え、更新しました。

禅之助さんのツイートを、少しまとめさせていただきますね。

まずはこちらの《ためし書き》。
迫力ありますね!(読者の皆さんは、どのシーンか分かりますよね!?)


(↑こちらは実現しなかったようです。笑)

 
色塗り開始以降の作品は、作品ページでご覧ください!

お越しを待ってます!


遅過ぎる、遅過ぎる(藤崎さんごめんなさいw)

リビングで2時間:3日間で0文字。
(本日の記事は言い訳全開です。何書いてるんでしょうね……ほんと)
 →これ書いてる時間に小説書けよ、って言われそうですが、そんな脳ミソ状態じゃないのですわ。
 《記事公開直前に追記:電車で2枚、書きましたよ!)

この連休は執筆三昧の予定だった。そして今日はいよいよ『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』テーマ曲のヴォーカル録りをする予定にもしていた。

ところが、先週の木曜日に会社で泊まりがけの仕事になってしまって以来、全ての予定が崩れてしまった。本当は今ごろ『ルルルとリリリ』のクライマックスを書いている筈だったのだけれど、お恥ずかしい話、まだほんの冒頭部分までしか筆が進んでいない。徹夜の影響で──仮眠は取ったけどね──、土曜日は家事手伝い以外何もできず、ひたすら寝ることになった。そして日曜日はまた出勤、夕食が終わって落ち着いたのは22時過ぎだ。さらに今日も出勤となった。
午前中、かろうじて2時間ほどMacに向かう時間が取れたけど、価格改定の影響でまだあれこれと片づけなきゃならない雑務が残っていて、それをこなす時間にしなければならなかったのだ。

出版社名を変えたということは、表紙を差し替えなければならなくて、昨夜、ケプラーズ5213のランディングページの価格をはじめとした各種情報をアップデートしたのに引き続いて、今日は作品ページ(このページからリンクしているこれ)の表紙を全差し替え(サムネと実寸画像の両方)して、試し読みのEPUB内にある表紙画像も差し替えて……とやっているうちに時間切れ。

今日までで『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』のまとめ読みページは消えることになっているのだけど、さて、その差し替え作業をする時間をこの後取れるかどうかは、まだ見えないのだ。
もともとは第五話までの試し読みを用意しようと思っていたんだけど、物語の切れ目と興味の引きを考えて、第七話目まで読めるようにしようと考えを改めた。一応EPUBとPDFは作ったので、多分、大丈夫なんじゃないかなあと思っている次第。

テーマ曲の方は、結局何も進行していなくて、ヴォーカル録りどころかバックトラックも途中段階──。

まあ、そんな淡波ですが、今後もお付き合い頂けたら嬉しいなあ、と。

ではまた明晩!

エビネルさん裏話

こんな記事を書いて、誰か興味を持ってくれるのだろうかと思いつつ──。

僕は本当に計画的にものごとを進めるのが苦手だ。無事に完結したのでバラしてしまうと、実は『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』は、何も、一切何も考えずに書き始めたお話なのだ。粗筋も、設定も、なあーんにも。

ある朝目が覚めたとき、
《フックフックの、エビネルさん》という言葉が頭に浮かんでいた。

何だろうこれ? と思いながらも、既にその時、物語の、しかもこれまでに書いたことのないタイプのお伽噺の種になりそうな気がしていたのだ。そしてその言葉を布団の中でくり返すうち、《と》が浮かんだ。

「あ、対になる何かだ」と思った。

「エビネルさんだから、エビ。じゃあ、カニだな」と、信じられないほど短絡的に、空想を繋いだ。

「カニ、が頭で、エビネルさんと対になりそうな名前は……うーん、、カニエスさんがいいや」
「じゃ、国の名前は?」と、考えて、フックフックが国の名前であることに気づいた。
「トッカトッカ」
「あ、決まりだ。『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』これはいいタイトルだな」
そんな調子だ。

エビだから、痩せている。と考えたわけではないのだけれど、何となくエビネルさんは痩せたイメージだった。《やせっちょ》という言いかたを思いついて、これはお伽噺っぽいなあと自分に感心していた。
「対だから、カニエスさんは《ふとっちょ》だな」これもすぐに決まり、でもそれだけじゃつまらないから、ということで、《やせっちょだけどお腹は出ている》というイメージが出来た。当然、カニエスさんは《ふとっちょだけどお腹は出ていない》キャラクターだ。
エビネルさんはお酒が好き、という設定も、もちろん、このお腹から。

それだけ考えて、とりあえずタイトルをメモって、いきなり書きはじめたのだ。そう、ストーリーは何一つ考えていなかった。
で、勢いと雰囲気だけで、ずんずんここらまで書いてみたんだな。

お話は、こうして始まった。
お話は、こうして始まった。

(そうそう、これは先日、iPad miniの画面表示の説明のために使ったテキスト)

こうやってお話を書きながら周囲の様子を想像しはじめるたら、イメージが一気に広がったのだ。
真っ黒ずくめのおばあさんが登場した辺りで、全体のストーリーを構想して、粗筋もこの頃に書いてみたのだと思う。まあ、それにしたって、もうはっきりとは覚えてなんかいないんだけど。

あとはもう、登場人物たちの言いなりになって話を書き進めるだけ。特に、真っ黒ずくめのおばあさん(=リンガリンガのおばばさま=魔女)の力が強くて、もうホント、このお話はおばばさまの言うとおりに書いた感じだった。
子供たち二人の魅力にも助けられて、主役二人の影がちょっと薄かったような気もするけど、まあ、全体としてはそれなりにバランスが取れていたようにも思うし、何だかこういうお話が気に入ってしまったのだ。

今一つ、続編の形がはっきりして来ないのだけど、うーん、また何も考えないで書き始めてしまおうかな、とも思う淡波なのです。盛り込むべき内容はもう決まってるんだし、ね。

では!

ニッチな、とてもニッチな層向けのお話ですがね。

はい、ちょっと開きましたが、それでは《公募に出しました記事》の続きです。

最近は、星新一賞のようにデータで応募できるものが増えてるのかな?
僕はほとんど応募経験がないのでよく分からないのだけど、今後Macでウェブ応募する人の参考になりそうなことがあったかもしれないのだ。
というお話。

星新一賞では、応募可能なフォーマットは「ワード」「RTF(リッチテキスト・フォーマット」「テキスト」だったかと思う。縦書き・横書きは自由。もちろん、僕の愛用するHagoromo形式はNGだ。

僕はいつも小説を書くとき、できるだけ完成した書籍のイメージに近い環境でやっている。縦書きで、フォントはもちろん明朝体。行間にも気を使うし、紙の色もちょっと暗めにしたりする。まあ、これは目が疲れにくいってのもあるけどね。

これがオリジナルの表示状態。この見栄えのまま執筆している。
オリジナルの表示状態。この見栄えで執筆。(アレの応募作ではありません!)

 

さて、今回もHagoromoを使って完成イメージに近い状態で書き進めたわけなんだけど、応募するためのファイルに書き出す段階で、ハタと立ち止まったのだ。
自分が見ているこの状態に近い見かけで入稿したいと思っても、所詮、世間はWindowsが標準だ。Windowsのワード(&標準フォントに標準設定)で書いた小説をワード形式で応募するなら、まあほぼほぼ誰の原稿でも同じような見かけになるかもしれないけど、Macの場合はそういうわけにはいかない。

せっかくのWYSIWYG環境(なんて懐かしい言葉だろう!)も、プラットホームが異なればまるで役には立たない。

RTFは書式を保ってくれるんだったよな、と思い、ちょっと書き出してみる。
それをHagoromoで読み込んでみた。結果は下記の通り。

・ルビ:再現不可
・行揃え:再現された
・文字サイズ:再現不可(妙に大きくなっていて読みづらい。どこかの設定だけが生きてしまうのだろう)
・縦中横:再現不可
・圏点:再現不可
・文字飾り:太字は再現された(他は未使用)

次にiText proで読み込んでみる。
上記に加え、縦書きも再現不可だった。これは意外。用紙も横位置で、これは読みづらい。

次、ダブルクリックして、Mac標準のText Editで開く。うむ、意外に近い。今度は字が小さくて文字数が多めになる。一行も長いし、これも読みづらいな。
(ちなみに、ルビありで書いた文書を書き出したrtfは、Text Editで開くことがが出来なかった)
フォントはいずれの場合もきれいな明朝が保持されているけど。

そうそう、一応、Macのワープロといえば、Pagesもある。あはは、読み込むことすらできなかった。RTFには対応していないのだった……。

次だ。
ワードで読まれるケースが多いのではないかと思い、Libre Officeで読み込んでみた。iText proと同様の状況。

続いてOpen Office。こいつにの明朝体は信じられないくらい読みづらい書体だった。

Open Officeだと書体がこんなことに
Open Officeだと表示がこんなことに

 

元々の書体設定は「ヒラギノ明朝プロ」。それが、Open Officeでは「Hiramin Pro」と表示されている。略称だよな、同じ書体の筈だよな、と思いつつも、信じられないほど汚い。文字間と行間がベタ組みになってしまい、こんな表示では絶対に読みたくない! って強烈に思わせるものだったんだな……。
きっと、Microsoft互換のための処置なんだろうなと思いつつ、うむむ、これはかなりリスキーじゃないかと考え直したのだ。
RTFで出したところで、それがWindowsのワードで開かれたときにどんな風に見えるのか、全然分からないのだからね。きっと、ワード上もしくはワードからプリントされた紙で読まれるのだろうし。

結局のところ僕は、縦書きすら諦めることにした。何の設定もない、改ページも文字寄せもない、プレインテキストでデータを提出することに決めたのだ。

EPUBで出せればいいのになあ〜と思いつつ、それはそれで後のデータ流用が大変だし、印刷もね……とも思うわけで。

まあ、そんな当たり前のところにたどり着くまでに時間がかかったという、アホなお話なんだけど。

結論を言うと、
「Macで執筆しているあなた、文学賞にデータで応募するときは、プレインテキストが良いんじゃないかと思いますよ」
と、いうことでした。

では、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!
(立たないだろうなあ)

『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』の今後

たくさんの方にお楽しみ頂けて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後、この作品がどうなっていくのかを、ざっくり書かせていただきますね。

・Kindle Storeでの発売は、11月1日頃を予定しています。
《11/2追記:ようやく電子書籍化の編集に手を付け始めました。発売予定は大幅に遅れ、12/6頃の予定に変更します。これからテーマ曲をちゃんと作って、発売までにはサントラを完成させていたいなあと思いつつ。また、同時に『ルルルとリリリ』の連載を開始できるよう、何とか頑張ろうというところです。》

内容に手を入れるつもりはありませんので、連載と同じ内容です。もちろん、誤字脱字があれば修正しますよ。
できれば発売と同時に無料キャンペーンを行ない、愛読してくださった方が無料で入手できるようにしたいと思います。それから、最初の2週間は低価格で、その後、定価にするという3段階で考えています。
また、最初の90日間はKDPセレクトに登録し、その後、各種ストアに展開します。

・上記の関係もあり、まとめ読みページ(最終話まで追加しましたよ!)に置いてあるファイルは、いずれも10月12日までで消えることになります。その代わりとして、第五話まで入れた試し読みバージョンを用意します。(連載のBiB/i版も同様です)

・絵本版については、まったく進行していません。時間が掛かるかも。大人語翻訳版についても同様で……。
《11/2追記:これ、ムリじゃないか? と考え始めているところ……頑張れ淡波!という声があればなあ》

・BGMについては、近々『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさんのテーマ』を録音する予定です。ほぼほぼ内容は固まっているので、あとは作業に移すだけ、です(それが時間掛かるんじゃないの?)
本当はPVを作る計画だったのですが、これは諦めざるを得なさそうです。どうにも時間が取れなくて。とほほ。
他にはインスト曲を幾つか作ります。まだメモ程度のレベルですが、
『歩いて行こう』『やどやの夜』『うそつき裁判』『家路』……などなど、予定していますよ!
《11/2追記:これはやります。ええ、やりますとも。やりますやります、嘘じゃないっす》

そして、気になる続編ですが──
(え、誰も気にならないって?)
エビネルさんの執筆中からだいたいの枠組みは出来ていて、もう少し詰めたら書き始められます。仮タイトルは『ルルルとリリリ』。そう、あの二人が主役です。
そしてもう一つ、『やさしい北の魔女とわがままな南の王様』という物語も構想中。このお話、三部作になるかもしれません。『ルルルとリリリ』の内容を考えながら、どうも魔女と王様のエピソードは同じお話に入れられそうもないんじゃないか、と思い、分けようかと思っているところ。うまくまとめられれば、分けないかもしれませんが。

これらのお話もきっと、本ブログで連載させていただくことになると思いますので、その時はまた宜しくお願いしますねっ。
《11/2追記:大丈夫です。ちゃんと書きます。ええ、書きますって。書きます書きます、嘘じゃないっす》

大風呂敷広げちゃったかな〜、と思いつつ。
《11/2追記:どきっ》

ではまた!

で、結局《アレ》には送ったの?

と、その前に、言っとかなきゃならないことがあった。9月30日を最後に大幅値上げすると言っていた淡波有料本ですが、諸般の事情で数日延びてます!(本業が忙しくて時間が取れなかっただけですが……)

で、ストアの更新作業をするのは明日の昼頃になりそうだから、早くて10月3日の夕方くらいでしょうか、新価格になるのは。
10月から値上げしますよっていう告知をディジィーさんがブログで紹介してくださったりツイートしてくださったお蔭さまで、9月29日、30日の二日間は、今までにないほど売上げがあったんです──と、言っても一桁──が、10月に入ってからがくりと落ちて……(あれ、やっぱりこういう話をするときはですます調でないと違和感ある)。

まだ、もう少しの間は現状の価格ですからね、このページの右側に並んだ著作にもし気になった本があれば、無料本からちょこっと読んでみてはいかがでしょ。で、新価格になる前に有料本を読んでね、というお誘いだったりして。
(その日のうちに両方に手を伸ばしてね、という強引さも、時には必要なのだ)

では、次の話題、メインの話題に行きましょ。
《アレ》の結論はと言うと、もっちろん送ったのだ。星新一賞。
何とか3,200字あまりを削って書き終わった後、校正しながら読み直してたんだけど、文字数がいったん規定以下になると、それから先の修正はそれほど辛くないということが分かった。

これはちょっとした収穫だったかな。いつもは文字数を気にしないから、こういう制約も悪くない、ってね。
ちょっと書き足してはちょっと削る、の繰り返しで、徐々にバランスをもう一回整え直すことができたのだ。

まあ、美味しいところはかなり削ってしまったけど、それはそれ、そもそもあの文字数の短編に盛り込むには無理のあるエピソードなんだからと思って割り切ることにしたら、気が楽にもなったりして。

作品に自信の程は?
あ〜、ないない。全然ない。下読みは通るかな、せめて。というくらい。
そこそこ理系で、アイデアは悪くないとは思ってるけど、まあ、使い古されたネタだし、ちょこっとだけ視点が新しくて、ITっぽい概念を作ってみたりしたくらいかな。つまらなくはないと思うけど、《賞》って言うとね……。
うーん、普通に短編集に入れて、面白いとは思ってもらえそうかなというレベル。
「99円ならぜ〜んぜん損はないぜ、むしろすげーおトク!」って感じ。
読んでくれた人が面白がってくれたらいいなあと思いつつ。

とまあ、そんな感じです。
前回の記事を読んだ人は、当然出したでしょ、と思ったでしょうしね、わざわざブログで記事を立てるほどのことでもなかったなあ。

ところでところで、公募と関連してちょっと書いておきたいことが一つ出て来たんですよ。最近の公募って……、

はい。時間切れ。

では、続きは明日!

(ますます盛り上がる『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』もよろしくねッ!)

価格改定の件をアップデート

そう言えば、10月1日から有料本の価格改定を行なう予定だったのだ。でも先週は、急に星新一賞に応募しようと思いついて新作を書いたり、それが長過ぎたために相当苦労して縮めたりしていた影響で、時間があまり取れなかったのだな。おおかたの表紙は修正し終わったのだけど、どうも平日の夜に著作全てのデータをストアで更新できる気がしないのだ。(ちょっと弱気……)

出版社表記を全て差し替えるので、無料本も含めて全冊を更新する予定なのだ。そうすると、全18冊ある。このうち11冊は楽天さんにも出してるから、全部で29冊分。しかも、一部は表紙を変えてるから、その準備もあるのだった。

と、まあ、そういうことでね、今度の週末中に、価格が変わります。たぶん10月2日(金)の適当な時間までは、まだ現在の価格かもよ、というのが本日のお知らせ。まずは無料本からどんどん差し替えて行くので、もしウォッチしていれば、タイミングが分かるかも。
(いやいや、そんなとこ見てるひとがいるわけないか……)

以前の記事を読んでくださった方はご存じかと思うけど、本当に大幅改定なので、興味のある方は今のうちにダウンロードしてくださると嬉しいな。

「まじか?」と思われてしまうような価格になりますので、請うご期待!

そうそう、せっかくだから、週末に作った新表紙を1冊、お見せしちゃおうかな。
(別に見たくないですけど、って言わないでさ)

絵まで変えたのはこの本くらいですが。
絵まで変えたのはこの本くらいですが。

 

では、20時更新の『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』も宜しくお願いしますなみ〜〜〜!

僕も《例のあれ》に挑戦してみることにした!

この時期、《例のあれ》、というだけでピンとくる人もいるかな?
ここのところ、Twitterに執筆状況を書いていた、《例のあれ》だ。
牛野小雪さん、月狂四郎さん、ほかにもたくさんのかたが書いていたはず。

そう、第三回星新一賞ですね!

僕はテレビを全然見ないので、コマーシャルも見たことがないし、この賞が今月末に締切りだということも、今年が第三回目だということも最近まで知らなかった。そもそも、牛野小雪さんのブログを読んで、その存在を知ったくらいなのだから。
だから、それを知った時点では応募する気は全くなかったし、エビネルさんのことで頭が一杯でそれどころではなかった。
でもね、何とかエビネルさんを書き終わってみると、急に、1本書けそうな気がしたのだな。

一万字だったら、二日あれば書けるよな。そう思った僕は、一昨日の夜、dropboxに投げ入れっぱなしになっているプロット──というほどのものじゃないけど──のフォルダをiPod touchでぼんやり見ていた。
どれか、星新一賞に相応しいお話はなかったかな? と。

で、幸い一つの粗筋を見つけたのだ。中編程度になる筈だったそれを、一万字の短編に書けるだろうか? などという(とても大事な)ことは全然考えもしないで、翌朝の出勤電車で僕は書き始めた。そう、僕には『そののちの世界』の短編を10日に1話、100日間書き続けた経験があるのだ。短編なら、すぐに書けるさ、なんて思ってね。

そして二日目の夜、つまり昨夜、一応、話としては書き終わったんだけど、字数をかなりオーバーしてしまった。1,200字、約3枚のオーバーだ。今まで、書いた小説を削ったことはほとんどない。さて、こんな僕にそれができるだろうか?
まだまだ書き足りない部分がかなりあって、増やすならいくらでもできるだろう。もともと、中編か長編にしてもいいくらいのネタだったのだ。美味しい部分をほとんど省いて、冷たい書き方をしてみたんだけど、それでも枚数が足りない。
もう少し書き足して全体を整えてから、整理し直して一気に削るしかなさそうだ。本当にできるかどうかは分からないけど、まだ時間はある。週末にでも、なんとか挑戦してみるつもり。

それでもどうしても駄目だったら諦めて、群雛の11月あたりに的を絞り直すという手もあるかな、なんて考えつつ。
(そう、群雛の場合は、同じ一万字目安だけど、あくまでもページ数が基準なんだよね。だから千字や二千字オーバーしても、既定のページ数に収まっていれば問題がないのだ。8月号に書かせていただいた『光を纏う女』も、たしか文字数では数千字オーバーしていたし、ね)

さて、どうなることやら分からないけど、まあ、締切りまで頑張ってみようかと思う今夜の淡波。

じゃ!

そうそう、もう先がどうなっちゃうのか分からない『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』を、明日もよろしくね!