三四郎と速読(?)

読了しました。なんて切なくてやるせないんでしょう。これが、若き日の片恋というものでしたね…。ずっと長いあいだ、忘れてました。この感じ。

あまりに無知でした。漱石が恋愛小説(と言ったら怒られますか?)を書いていたということを、まったく知りませんでした。

『門』や『こころ』もそうと言えばそうなのですが。

三四郎って、柔道の話だと子供の頃から思い込んでいました。

愚か者です。反省。

読めば読むほどに目の前が開け、文学というものを知らぬ自分が恥ずかしくなる。ずっと読みますよ、このまま。

『創作家の態度』と『三四郎』の読了報告が続きましたが、投稿が遅れただけで、三四郎には一週間かかっていますです。

石田衣良さんが、Youtubeで配信されていた小説教室で仰っていました。

「小説家になりたかったら、各ジャンルの本を千冊ずつ読みなさい」と。

「一日に2〜3冊は読めるでしょ」とも。

僕は本を読むのが早くはなく、読む時間も限られていますので、大体の本は二週間前後かかります。それでは千冊読むのに四十年です。「小説家になりたい」という表現の是非と僕自身の態度は一旦片隅に置いておくとして、四十倍の読書スピードが可能かどうか分かりませんが、少し、早く読む練習を始めました。

その最初の結果が、『三四郎』の一週間。いつもはどうしても朗読するようなスピードで読んでしまいますが、今回はひと眼で十文字前後を見て、次へ行く。という読み方をしてみました。難しい表現のところはぱったり止まりますが、会話文や平易な表現の地文はどんどん先へ進めました。内容も以外と分かっていたかも。でも、ゆっくり読む時ほど味わえていないのではないかとは思います。文学を読むのに味わわないというのは犯罪的かもしれませんが…。

明日からは、『それから』を読みましょう。

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