漱石の『創作家の態度』を読了。
明治41年の講演です。時代なのか、留学帰り(七年後ですが)だからなのか、講演の中に英語がチラホラと出てきます。
それも、普通のひとが耳で聞いても理解できないようなラテン語起源のような難しい単語を、何の説明もなく使っているんです。欧米文化がどどっと入って来て、一般の人もそんな難しい単語を知っていたのか、それとも漱石が観衆を煙に巻いて喜んでいたのか…。
主観と客観、自然派と浪漫派、それぞれだけでは成り立たない。それぞれの中に相対するそれぞれがある。そんな話、と解釈しました。ちょっと読みづらいですが、ためになりました、よ。
今度は『三四郎』を読み始めました。