どこかへ無くしてしまったと思い込んで、ずっと行方不明になっていた茨木のり子さんの詩集、「倚りかからず」が見つかりました。自分の本棚に、普通にありました。何回も何回も探したはずなのに、どうしてか、今晩急に見つかりました。
表題作の「倚りかからず」「笑う能力」「時代おくれ」の三つだけ、読みました。
いつ読んでも、茨木のり子はいいなあ…。
よくWEBでも紹介される表題作の印象から、生真面目で深刻な作風と思われがちかもしれませんが、ユーモアに溢れていて、それでいてザクッと刺されます。
「時代おくれ」の中に、こんな一節があります。
そんなに情報集めてどうするの
そんなに急いで何をするの
頭はからっぽのまま
出展:ちくま文庫「倚りかからず」茨木のり子 著
同じことを、よく思います。ググって終わりにしないこと、Wikiを読んで知ったつもりにならないこと、自分の頭で考えること。もっともっと大事にしたいです。