ニッチな、とてもニッチな層向けのお話ですがね。

はい、ちょっと開きましたが、それでは《公募に出しました記事》の続きです。

最近は、星新一賞のようにデータで応募できるものが増えてるのかな?
僕はほとんど応募経験がないのでよく分からないのだけど、今後Macでウェブ応募する人の参考になりそうなことがあったかもしれないのだ。
というお話。

星新一賞では、応募可能なフォーマットは「ワード」「RTF(リッチテキスト・フォーマット」「テキスト」だったかと思う。縦書き・横書きは自由。もちろん、僕の愛用するHagoromo形式はNGだ。

僕はいつも小説を書くとき、できるだけ完成した書籍のイメージに近い環境でやっている。縦書きで、フォントはもちろん明朝体。行間にも気を使うし、紙の色もちょっと暗めにしたりする。まあ、これは目が疲れにくいってのもあるけどね。

これがオリジナルの表示状態。この見栄えのまま執筆している。
オリジナルの表示状態。この見栄えで執筆。(アレの応募作ではありません!)

 

さて、今回もHagoromoを使って完成イメージに近い状態で書き進めたわけなんだけど、応募するためのファイルに書き出す段階で、ハタと立ち止まったのだ。
自分が見ているこの状態に近い見かけで入稿したいと思っても、所詮、世間はWindowsが標準だ。Windowsのワード(&標準フォントに標準設定)で書いた小説をワード形式で応募するなら、まあほぼほぼ誰の原稿でも同じような見かけになるかもしれないけど、Macの場合はそういうわけにはいかない。

せっかくのWYSIWYG環境(なんて懐かしい言葉だろう!)も、プラットホームが異なればまるで役には立たない。

RTFは書式を保ってくれるんだったよな、と思い、ちょっと書き出してみる。
それをHagoromoで読み込んでみた。結果は下記の通り。

・ルビ:再現不可
・行揃え:再現された
・文字サイズ:再現不可(妙に大きくなっていて読みづらい。どこかの設定だけが生きてしまうのだろう)
・縦中横:再現不可
・圏点:再現不可
・文字飾り:太字は再現された(他は未使用)

次にiText proで読み込んでみる。
上記に加え、縦書きも再現不可だった。これは意外。用紙も横位置で、これは読みづらい。

次、ダブルクリックして、Mac標準のText Editで開く。うむ、意外に近い。今度は字が小さくて文字数が多めになる。一行も長いし、これも読みづらいな。
(ちなみに、ルビありで書いた文書を書き出したrtfは、Text Editで開くことがが出来なかった)
フォントはいずれの場合もきれいな明朝が保持されているけど。

そうそう、一応、Macのワープロといえば、Pagesもある。あはは、読み込むことすらできなかった。RTFには対応していないのだった……。

次だ。
ワードで読まれるケースが多いのではないかと思い、Libre Officeで読み込んでみた。iText proと同様の状況。

続いてOpen Office。こいつにの明朝体は信じられないくらい読みづらい書体だった。

Open Officeだと書体がこんなことに
Open Officeだと表示がこんなことに

 

元々の書体設定は「ヒラギノ明朝プロ」。それが、Open Officeでは「Hiramin Pro」と表示されている。略称だよな、同じ書体の筈だよな、と思いつつも、信じられないほど汚い。文字間と行間がベタ組みになってしまい、こんな表示では絶対に読みたくない! って強烈に思わせるものだったんだな……。
きっと、Microsoft互換のための処置なんだろうなと思いつつ、うむむ、これはかなりリスキーじゃないかと考え直したのだ。
RTFで出したところで、それがWindowsのワードで開かれたときにどんな風に見えるのか、全然分からないのだからね。きっと、ワード上もしくはワードからプリントされた紙で読まれるのだろうし。

結局のところ僕は、縦書きすら諦めることにした。何の設定もない、改ページも文字寄せもない、プレインテキストでデータを提出することに決めたのだ。

EPUBで出せればいいのになあ〜と思いつつ、それはそれで後のデータ流用が大変だし、印刷もね……とも思うわけで。

まあ、そんな当たり前のところにたどり着くまでに時間がかかったという、アホなお話なんだけど。

結論を言うと、
「Macで執筆しているあなた、文学賞にデータで応募するときは、プレインテキストが良いんじゃないかと思いますよ」
と、いうことでした。

では、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!
(立たないだろうなあ)

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