Category Archives: 自作について

作品ページを更新

新作小説『ケプラーズ5213』の発売に合わせ、作品のWEBに新ページを作成しました。書籍情報についてはAmazon Kindle Storeに掲載のものとほぼ同じですが、こちらには〈読書の友〉コーナーと〈関連作品〉コーナーがあります。読書時に役立つ(かもしれない)ちょっとした情報と、動画などへのリンクです。

ベースにしたデータは予告編などのものですが、今日新しく作ったCG画像もありますので、是非見て下さいね。

ちょうど小説の冒頭部分のシーンがありますので、読み始めてからすぐに画像を見ると、イメージが浮かびやすくなりますよ!

『ケプラーズ5213』サウンドトラック

keplers 5213 soundtrack
keplers 5213 soundtrack

新作小説『ケプラーズ5213』の明日リリースに先立ち、サウンドトラックをsoundcloudにアップしました。予告編の為に作ったものなので、6トラック合計でたった2分30秒しかありません。史上最短のサウンドトラックかもしれませんよ。

あっという間に聴き終わりますので、よろしければどうぞ。

今回は歌ものはありません。途中まで劇中歌を作りかけていましたが、小説のリリースに間に合わなかったので、現状はここまで。ひょっとすると、そのうち追加するかもです。

6トラック中、iPod touchのアプリ〈Music Studio〉完結で作ったのものが3点、Macの〈Reason〉で作ったものが3点です。Reasonのシンセはエフェクト的に使える面白い音が多いので、宇宙とか異星人の雰囲気を上手く出せます。(ほぼプリセット音のままで重ねた程度ですが)
もし、この2つのソフトの使い分けが分かる人がいたら、かなりマニアですねえ。

誰の何の役にも立たない記事でした。

『ケプラーズ5213』の表紙デザイン、上がりました!

『ケプラーズ5213』表紙デザイン
『ケプラーズ5213』表紙デザイン

表紙デザインを初公開!

最後に少しだけPhotoshopで合成、調整していますが、ほぼBlender完結です。文字も含めて!
しかもレンダラーはBlender Internalです。丸の中の宇宙船ティオセノス号は予告編のフレームから書き出したものなのでInternalとCyclesのハイブリッドですが。
元データは長辺4,800ピクセルもあるので、Cyclesだととてもレンダリングが終わりません。Internalだとほんの数分ですからね!

Blender標準マテリアルのエミッション値を上げたもの+GIでのレンダリングは意外ときれいで早いんです。よく見ると緑の光がサンプル不足で妙なエッジが出てますが、Fireflyもノイズもなくて、こんな絵を作るのには便利なんです。きれいでしょ?

ベースのデザインは予告編からの流用です。え、まだ見ていない? では、こちらからどうぞ!

さて、いよいよ小説の発表も近づいて来ました。

いよいよ新作の予告編を公開!

Kate Silverberg in a Fridge.
Kate Silverberg in a Fridge.

12月発売のSF小説、『ケプラーズ5213』の予告編を公開しました!ショット数は少ないですが、思いのほか手間が掛かりました。今日はヒロイン、ケイト・シルバーバーグの髪の毛を延々と描いていました…。
ちなみにこの画像、下記のような手順で作っています。

1. iPod touchのスカルプトアプリiDoughで頭部をモデリング
2. Blenderにインポートし、更にスカルプトと頂点編集で形状を整え
3. Blenderで質感設定し、周囲の環境(冷凍睡眠装置や毛布など)を作成してレンダリング→冷凍睡眠装置は映ってませんね!
4. Photoshopで髪の毛などを追加。ペンタブレットを使って、一本ずつ描きました
5. 顔と髪の毛の全体の明暗と色調をPhotoshopで調整
6. Motionで様々なフィルターやエフェクトをかけ、完成

是非、見て下さいね!

こちらからどうぞ!

新作の執筆状況6

新作『ケプラーズ5213』、まだ三回目の校正中です。もう少しなのですが、Kindle化までにはまだまだ時間が必要で…。そこで、ということで、予告編の一部が少しずつ出来てきていますので、Work in Progress動画をちょっとだけお見せしますね。←音はまだです。

マシンパワーが<これ以上は無理!>というので、これ以上の画質アップはご勘弁(最終はQHDサイズになります)。本当はもっときれいにレンダリングしたいのですが、やはり1フレーム1分以内のレンダリング時間に抑えたいですし。
このカットは全体で二十秒(=600フレーム)あるので、満足いく画質になるまでサンプル数を上げると100時間前後はかかってしまうのです。電気代はもちろん、愛機にそんな無理をさせたくないですもの。
ディティールをDisplacement Mapping で出しているため、Cyclesだけではかなり酷いノイズでした。それを少しでも目立たなくしようと、Blender Internalのレンダリングとハイブリッド・コンポしています。(あ、もちろんCaustics offとか、Filter Glossy、Multiple importanceとか、ノイズ軽減の基本は押さえた上で、Despeckleもかけて)

この記事は、誰の役にも立たないかなあ…。

改めて、Blender.orgのCyclesリファレンスページで、ノイズを減らす方法を読み直しました。

上記で書いた他に、マテリアルの色値を1(真っ白など)にしてはいかん、とか、透明の影に気を付けろ、とか、ありますね。これらの基本でしたね。このシーンは透明物のない、減衰光のない、遮蔽空間のない宇宙のシーンなのであれですが、インテリアシーンなどでFireFlyやノイズに困っている場合、先ほど上げたページを読んでみるといいかもです。

いつか、誰かの役に立ちますように!

iText Proがアップデート

全然気が付いていませんでしたが、愛用のMac用エディター、iText Proが11/6にアップデートされていました!
いつもMacOSからのアップデート・ノーティフィケーションが入ると、取りあえず明日、また取りあえず明日と伸ばしていたので、気付くのが三日間遅れたようです。丁度いま、『ケプラーズ5213』の三度目の校正中で、何か便利になったらいいなあと思いましたが、ぱっと見は変わらなさそうです。
ちょっと触ってみて気が付いたのは、
1.保存メニューが変わって、「別名で保存」がなくなっています。「複製」をしてから「保存」するという方法がありそうですが、「名称変更…」というメニューも加わっており、編集中のファイル名を変えられるようになっています。タイトルバーのファイル名をいきなり変更できるんです。これは新機軸かも。ファイル名を変更してから保存すれば、別名で保存と同じことですね。その後⌘+Sで保存でき、保存ダイアローグが出ません。これは面白い。効率アップになるかもです。

2.文字を編集すると、「編集済み」という表示がタイトルバーに出ます。ちょっと気が利いていますね。

(残念な部分)
ルビや傍点の機能が便利なのですが、これがePubと互換性がなく、html書き出しをすると変なリンク埋め込みになってしまいます。他の独自機能もそんな感じで。ここがePub互換になるといいのになあ、とずっと思っていましたが、まだお預けのようです。ただ、WEBページにはちょっとだけePubに関する記述がありましたので、作者さんもひょっとして気にして下さってるのかも、なんて期待を持ってしまいます。

これから使ってみて、別の新機能に気が付いたら、また書きますね。それにしても、アップデートが止まっていなくて良かった。

この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

そうそう、書き忘れていました。Alt キーを押しながらファイルメニューをクリックすれば、従来のようにファイル名を変更して新規ファイルを保存出来ますよ!
(1/6追記)

新作の執筆状況5 タイトル発表

「ケプラーズ5213」となりました。

途中からずっとこの仮タイトルだったのですが、どうもインパクトに欠けると思い、決め切れませんでした。語呂が「スペース1999」と似ているところは気に入っています。

さて、発売までにはまだやらなければならないことが沢山あるのですが、今週から別の短編を書き始めました。シリーズもののSci-Fiで、同じテーマをずっと追いかけます。月〜金までにほぼほぼ一本書き上がり、今日それを校正しながら修正し、二稿まで行きました。この短編はほとんどiPod touchのPlain Textで執筆。次の短編は7 note miniで、タッチペンで書くと決めています。毎週執筆環境を変えることで、四十肩が再発しないように、という涙ぐましい努力だったりするわけです。

これはケプラーズ5213の後、Kindle Storeに上げる予定。短編を順次上げて、全作完成後に一冊にまとめます。これによって、次作の発売以降、二ヶ月間ほどは、ほぼ常に「新刊」がKindle Storeに上がっている状態になる。という計画なのです!

さて、思い通りに進みますことやら…。

新作の執筆状況4

Kindle校正とそこで入れた赤字のMac修正を終え、ようやく紙に出力します。つまり、いよいよ、自分以外の人の目が入ります!自分以外といっても家族ですが、緊張します。みんな僕より読書家なので、結構厳しいんですよ、これが。

そして、家族に読んでもらっている間に、予告編の制作を進めることになります。今回はあまり凝ったものにする積もりはないのですが、巨大宇宙船が出てきます。そのモデリングだけで、さあ大変!
こちら、現在作りかけ中のコロニー型巨大宇宙船、ティオセノス号です。

Work in Progress ティオセノス号
Work in Progress ティオセノス号

新作の執筆状況3

Cabin16, Cbin 16 Dormitory

TS2 Cabin16,   Cabin 16 Dormitory

新作のKindle校正を始めました。タイトルはまだ未定なのです。内緒、ではなくて、未定…。左上の絵は、主人公たちが住んでいるキャビンの平面図です。少しでも絵に起こすと、描写する時のスケール感や方向感覚などがつかみ易くなるので、まず絵を書いてみています。一つのキャビンには三つのドミトリー(共同寝室)と一つの個室、共有室があり、このキャビンには十人が住んでいます。右上の絵は話を書きながら作りかけたCG。向きが違いますが、左の絵のドミトリーの一つです。もしかしたら、予告編に登場するかもしれません!

さて、どれが主人公の名前でしょうねえ…?

この夏、自動的にソフトウエアアップデートがかかってからPaperwhiteの動作が重かったのですが、最近の読書ではいつの間にか慣れ、特に不便は感じなくなっていました。ところが、校正を始めて、キーボード入力ののろさや、一旦メニューが出るようになったことなどが気になって仕方がない!

先日Kindle校正について書いた際は、記事のためにキャプチャを撮っただけだったので使い勝手までは気にしていませんでした。また、範囲選択も不便になってしまい、ハイライトしたい部分をうまく選択できなかったりします。これが新しいOSのせいなのか、校正用に適当に変換しただけだから内部的なタグがおかしいからなのか分かりませんが、ちょっとストレスになっています。

でもきっと、最近出た新しいKindle Voyageだとサクサクなんでしょうね。。

新作の執筆状況2

たった今、新作にエンドマークを入れました。原稿用紙にして、530枚程になりました。短めになるだろうという予想は外れ、『さよなら、ロボット』より少し長い物語になりました。これまで最もエンターテイメント性が高いものになったように思います。文学的な香りは減ったかもしれませんが、より多くの読者にアピールするような、手に汗握る物語になったのではないかと、「今のところ」は自分で思っています。まだ直さなければいけないところがたくさんあり、先は長いです。が、何とか破綻することなく最後まで書き切ることができました!

舞台は、今年の春にその存在がNASAから発表されたケプラー186fという惑星です。地球からは492±59光年離れた、地球型に近い惑星です。ハビタブルゾーンといって、ある恒星系の中で生物が生息できる領域が設定されているのですが、ここは、恒星からの距離や、その惑星自体の大きさ、様々な環境要因から考えて生物が生息できる可能性が特に高いそうです。まだ、大気の組成も分かっていませんが…。

この惑星を舞台にSF小説を書き始めたのは、ひょっとしたら世界で一番早かったかもしれませんよ。今年の四月十七日にサイエンスに発表され、私が新聞でそれを知ったのはそれより後、執筆を開始したのは八月十七日のことでした。

発売はまだ先ですが、やっぱり人は住めないようだという結論が出る前に、夢のあるうちに読者に届けたいな、と思っています。まあ、今の宇宙望遠鏡では今以上詳しいことは分からなさそうなので、当分、夢が壊れることはないのかな、とも期待しています。