Tag Archives: iPad mini

iPad mini4の調子は?

もうね、因縁なんてどうでもいいや。快適。ひたすら快適。さよなら、iPod touch。

と、言うわけにもいかないのだ。やっぱり大きいもの。ポケットに入れておいて、ちょこっと出してSNSを確認したり、LINEで電話を掛けたり、という用途には、ポケットに入らないサイズの端末は向かなかった。当然だ。Podcastや音楽を聴くのも、iPad miniよりiPod touchの方が快適だし、ね。

では、これは良かったぞ、という使い勝手はどんなもの?

まずは作曲に愛用しているMusic Studioから。

・作曲するときの効率が大きく上がった!
同時に見えるトラックの数が全然違うから、全体の構造を把握しやすいし、調整もやりやすい。

トラック表示画面:iPad mini
トラック表示画面:iPad mini
トラック表示画面:iPod touch
トラック表示画面:iPod touch

 

・キーボードが大きいから入力しやすい!
Music Studioは画面のサイズが自在に拡大縮小できるから、常に最適な大きさにスケールして使える。iPad miniの画面なら、二オクターブ半くらい表示できる。これだけあれば、大抵のフレーズは収まる。もう少し大きく表示すれば、コード弾きだってそこそこ出来てしまう。

キーボード:iPad mini
キーボード:iPad mini

 

これまでは、収まる範囲のフレーズだけ引いて、付け足し付け足ししていく必要があったのだ。

キーボード:iPod touch
キーボード:iPod touch

 

キーボード表示は2段にも出来るんだけど、iPod touchだと指同士がぶつかってしまって、あまりメリットを感じなかった。これもiPad miniのサイズなら、充分に実用的。

iPad miniならキーボードを2段にしても充分な大きさ
iPad miniならキーボードを2段にしても充分な大きさ

 

・何といっても一番恩恵を感じたのはピアノロールという編集画面の大きさだ!

この色の付いた四角が音符と同じで、横幅が広ければ長い音、色は音の強さ(紫は弱く、緑は強い)を示している。左にある鍵盤が音の高さ。
この画面上をドラッグして音符を選択し、音程・強さ・長さ・位置を調整するんだけど、今までは画面が小さかったから、細かい音譜を選択するにはいったん画面をかなり拡大して、編集する必要があった。でもそうすると、全体が見えないし、再生するとすぐにスクロールされて音符が見えなくなってしまっていた。画面が大きいと、拡大させ過ぎる必要もないし、再生で画面が動いても音符を追っかけやすい。と、まあ、いいことずくしだった。

ピアノロール:iPod touch
ピアノロール:iPod touch
ピアノロール:iPad mini
ピアノロール:iPad mini

 

さて、次。大事なのは執筆環境だ。

Plain Text2の画面比較をどうぞ。

iPod touch:縦位置での全体表示
iPod touch:縦位置全体表示

 

iPod touch:横位置での入力画面。四行しか見えない
iPod touch:横位置入力画面。四行しか見えない

 

iPod touch:横位置で変換候補を出すと、入力中の文章は見えなくなる。
iPod touch:横位置で変換候補を出すと、入力中の文章は見えなくなる。

 

では、iPad miniを。

iPad mini:広い!
iPad mini:広い!

(これ、最初に電車で書いてたバージョンなので、公開版とはちょっと違いますねえ)

iPad mini:前後関係が充分つかめる
iPad mini:前後関係が充分つかめる

 

iPad mini:入力中の文章はちゃんと見えてる
iPad mini:変換候補がたくさん表示されていても、入力中の文章はちゃんと見えてる

 

まあ、画面が大きいのだから全て当然のことなんだけどね、やっぱり実際に使ってみると、その違いは大きいなあ。

指紋認証も世間で聞くような「いまいち」とは思わない。ちゃんと指を当てれば、認証できないことは今まで一回もなかったし、これはとても便利。

カメラの解像度が8Mピクセルに上がってるのも相当ポイント高かった。(iPod touch 5thは5M)
しかもレンズ周りの性能もいいようで、3Mピクセルの違い以上に撮ったものはきれいになっている。特に、僕は新聞のスクラップを頻繁に撮るのだけど、今までは数段までしかキャプチャ出来なかった記事が、大抵のものは記事全体をキャプチャしてもちゃんと読めるものになる。これは相当助かったなあ。(お奨めアプリはGenius Scan。パース補正に明るさ自動補正〜二値化、ページにして整理するところまで一括で出来る。まあ古くからあるアプリだから、最近はもっと良いものがあるかもしれないけど)

お絵描き系のアプリも、これから使うのが楽しみ。
デメリットと言えば、やっぱり重いことかな。iPod touchはたった88gだったから、もう、持っていることを忘れるくらい軽かった。どんな姿勢で持っていても重さを感じることはなかったし、イヤフォンのケーブルを挿したままぶらーんとぶら下げてケーブルの捩れを直せたり、落としても画面が割れることもなかった。(だから、iPod touchはケースもカバーもなしで使っている)iPad miniは落としてしまえば壊れてしまうだろうから──まあ、落とさないとは思うけど──Smart Coverを付けている。これ、70gくらいあるみたいで、感覚的にはカバーだけどtouchの重さくらいあるという……。

寝転がって頭上に持つと、iPad miniは結構重い。長い時間は使っていられないしね。

なんだかまたつまらない記事を長々と書いてしまった……反省。

では、また明日も更新できますように……。

iPad miniとの微妙な因縁3

まさかの3回目。長過ぎず、さらっと読める記事を提供するというコンセプトの元に、一本を短めに……。
(既に説明がくどいな)

僕は仕事でちょっとしたARコンテンツ開発のようなことをしているのだけど、そのチェック用として突如脚光を浴びたのがiPad miniだった。
今はなき(アップルに買収された)メタイオ社の偉い方が、
「ARコンテンツのプレビュー用にはiPad miniが最適だ」とセミナーで仰ってたのも大きかった。

それまではiPadを使っていたのだけれど、何しろ重い。ARコンテンツを開発している間は、認識させる画像に端末のカメラをしょっちゅうかざしている必要がある。ずっと手に持っていなければならないわけで、とてもじゃないけど何時間もやっていられない。
じゃあ、iPad miniを導入しよう。と、ごく自然に話は決まった。

それから毎日のようにiPad miniをいじる日々が続いた。

一方プライベートでは、CPUがとても速くなって使いやすくなったiPod touch5を愛用していたわけだけど、またもちょっとした油断で、愛機が使い物にならないオールドマシンと化してしまった。

iOSのアップデートに対しては結構慎重になっていたつもりだった。より新しく重いOSが入れば、せっかくのCPUもすぐに時代遅れのものになってしまう。だから、iOS6を使い続けていた。それ以上は上げない気でいたから、iOS7もダウンロードしなかった。
そして、iOSは8になった。iOS6で動く僕のtouch5は快適快速だった。
しかし、愛用アプリのいくつかがiOS8対応になり、同時に6では起動しなくなってしまった。
「しまった!」と思ったときにはもう遅く、もうiOS8を入れる以外の選択肢はなくなっていた。いろいろと評判をサーチしてみた限り、iPod touch5とiOS8の組み合わせに問題はなさそうに感じられた。

そして、端末全体のバックアップを取ることもなく、僕はiPod touchをiOS8にアップデートした。駄目だったら工場出荷状態に戻すしかないのだから、データだけバックアップされていれば、iOS6に戻るだけなのだ。

悪夢が始まった……。

画面を縦横回転させると、反応するまでに10秒以上待つ──。
キーボードを変更すると、キー入力を受け付けるまでに10秒以上待つ──。
キー入力の途中で止まり、次の操作がしばらく出来なくなる──。
Facebookアプリはどうにもならない動作状況で、結局アプリを消すはめになった──。
作曲アプリの同時再生トラック数が激減。音飛びが頻発する──。
メールアプリを起動して、受信するまでに10秒以上待つ──。
メールを送ると、相手に着信するまでに10分以上掛かる──。
執筆に使っているPlain Text2が頻繁に、突然に落ちる。しかも、打った文字データが全て消える──。

まあ、よくぞこれで使っていられたなあという状況。
そしてこの夏、アップルから突然、iPod touch6が発売された。今回もサイズアップはなく、内部の高速化が行われた。
これはもう、決めるしかなかった。

さよなら、ロボット。じゃなくて、タッチ。

3代使い続けたtouchくんよ、残念ながらもう、さよならかも。と思いながら、ふともう一つの活路を思いついた。メインマシンをiPad miniに、iPodとしてtouchをダウングレードして使い続ければいいじゃないかって。出来ることは減るけど、小さくて軽い端末はやっぱり便利だろうと。

苦節3年、微妙な関係を続けながら、こうして僕の元にiPad mini4はやって来たのだ。
今はこの環境を手に入れて、本当にとても充実した毎日を送っている。

あれ?

もしかして、また続くかも……。
(因縁話はこれで終わりだけどね)

iPad miniとの微妙な因縁2

と、いうことで、昨日の続きを。

年が明けて2013年、僕はiPod touchの利用環境を改善させるため(というか、ネットワークを使い続けるため)、ついにモバイルWifiルーターを導入しようと決めていた。それまではNTTの月極め低価格Wifiスポットサービスがあって、それを利用していた。たしか350円@月で、主だった駅や商業スペースなどで使えるというもの。
当時はSNSもブログもやっていなかったし、帰るコールの代わりに、妻にメールを一本書ければそれで良かったのだ。

ときどき、Youtubeなどで見たい動画があったり(主にCGのチュートリアルだ)、家でDLし損ねてたりしたPodcastがあると、ちょこっと駅で繋いでDLしていた。とまあ、携帯電話を必要としない僕には、それで十分だったんだけど、あるとき、NTTが低価格Wifiスポットサービスを廃止すると発表したのだ。
この手のサービスは拡大するだろうと考えていた僕はとてもビックリしたのだけれど、まあ、世間的にはあのサービスを必要とする層はごくごく少数だったのだな、と納得もした。

そこで、娘がiPhoneを買うついでに、僕もWifiルーターを買おうとショップに赴いたのだ。

そして、驚きのサービスに出遇った。
新規でwifiルーターを契約するお客さんには、iPad miniのWifiモデルを2,000円で提供するというものだ。たった、、2,000円だ。でも、僕の心にはあの悲しい思い出がずーんと沈んでいた。何万円も払って買おうとしたiPad miniを開梱することもなく返品した朝の記憶。
コンビニのカウンターに段ボールを載せた記憶。
愚かな記念日。

「いえ、いらないです」
僕は、反射的に即答していた。店員さんは驚いていた。断る人はいないと言われた。たった2,000円がもったいないとは思わなかったけど、僕はまた反射的に答えていた。

「不要なんで」と。
「本当に良いんですか?」と繰り返す店員さん。
いいからもう訊かないでよ、と恨み目になりつつ(心の中で、ね)、
「ええ、必要ないから、いらないです」と丁寧に繰り返す僕。

後ろ髪を引かれるようにして、ショップを出た。子供たちからは勿体なかったんじゃないかと言われた。でも、なんだかどうしても駄目だった。
ここでこれを手に入れるわけにはいかないのだ!
と、意固地になっていた。
(そんな大きな問題じゃないけどね〜)

それから数ヶ月後、iPad miniは意外な形で僕の前に現われる。

次回に続く──。

iPad miniとの微妙な因縁

ええ〜、遠視に続き、『微妙な』シリーズ第2弾(多分第3弾はないだろうけど)。

iPad mini 4を購入しましたよ!
僕はこの端末とは因縁があるのだ。まあ、「あ、そう」程度の話なんですが。

僕は長年iPod touchを愛用しているのだけど、いくつか不満があったのだ。まあ、端末の仕様だから文句を言う筋合いのものではなく、単に不満。
初代のiPad miniが発表される前、その新しい端末はiPadの小型版なのかiPod touchの大型版なのか、どっちなんだと噂になっていた。僕はiPod touchの大型版を欲していたのだけど、発表されたのは今までよりちょっとだけ大きいiPhone5と同じサイズのiPod touch5と微妙な大きさのiPad miniだったわけ。
まあたしかに大きくはなったけど、なった幅が微妙過ぎる……と。

iPod touchに対してそれまで思っていた残念ポイントはというと──

何しろ画面が小さい。(当たり前だけど)
細かく上げると、

1. 文章を書くとき、画面がキーボードと変換候補で埋まってしまう。アプリによっては入力された文章の表示が3行か4行しかなくて、前後関係をまったく把握できない。これは、文章書きにとってはとても大きなストレス。

2. 作曲アプリを使っていると、やはり編集画面が小さ過ぎて、とても疲れる。

3. お絵描きアプリにも画面が小さ過ぎて……。

4. スカルプトアプリにも画面が小さ過ぎて……。

てな感じかな。何しろ、小さいことの弊害が多いのだ。(特に僕の場合、遠視で──しつこい──UI等の字を大きく設定しているので、表示情報量が相対的に減ってしまう)
iPod touchはiPodのタッチパネル版などではなくて、やはり超小型のコンピューターだし、そういう使い勝手を想定したのがiOSでしょうと。
だから、iPod touchの画面が1.5倍くらいになるといいのになあ……と、ずっと思っていたのだ。で、発表されたiPad mini。どうしようかな、と悩んだけど、発売を待っている間に「これはいいんじゃないか?」という思いが大きくなり、ポチったのだった。
当時。
勢いで。

2012年の秋だから、ちょうどKindleを買った直後で、同じくらいの大きさだろうというイメージがあったんだよね。
Kindleは、コートなどのポケットにぎりぎり入るサイズ。恐らく、iPad miniも入るんだろうと思い込んでいた。
たまたま仕事の関係で、アップルからiPad miniが届く前日にアップルストアの近くに行ったんだけど、「そうだ、iPad miniの現物をいったん見ておこうか」と思って入ったのだった。

iPad miniを手に持っての第一印象は、
「あれ? 大きい」
だった。

そして、店員さんにお願いしたのだ。
「済みません、これ、ポケットに入れてみていいですか?」と。
(何言ってんだ、この客、という顔を一瞬しつつ、優しく「どうぞ」と店員さん)

入らなかった。入らなかった!

ぎりぎりでもポケットに入れば、iPod touchと同じ使い勝手で画面の大きな理想端末が手に入る。そう思っていた淡波は、大きく裏切られたのだった。(考えが浅いですね〜)

そして、淡波の取った行動は?

家に帰り、アップルストアのアカウントにアクセスし、いきなり購入をキャンセル。しかし、もうキャンセル出来ない。そこで、返品手続きを。
翌日、届いた段ボールをそのままアップルに送り返してしまったのだった。

注文してから返品するまでの一週間はワクワクしていたけど、これでどんより。そして週末、最寄りのPCデポで、こちらも発売されたばかりのiPod touch5を購入したのだった。

だが、そこからがiPad miniとの因縁の始まりだった────。

次回へ続く
(これで終わんないじゃん)