この物語を描きたくて、僕は小説を書き始めた
かもしれない物語、『歌うシェパード』について、しばらくの間不定期に進捗を書いていきたいと思う。
まずは、3冊の手帳に書き散らかされたメモをまとめていく作業だ。写真に撮って、画像をLibre OfficeのImpressに貼り付けて、分かる限りの解説を付け加えていく。
でも、やはり厳しいものがあるなあ……。
最もたくさんの情報を書き込んでいたと思われた手帳は、2006年のもの。
見開き2ページにびっしりと書かれていたが、その半分は地図だった。文字情報はあまり多くない。
しかも、誰かに見られると恥ずかしいからなのか、ほとんどがかなり省略された英文で書かれていた。
正直、今見ても自分が何を考えて書いたのかよく分からなかったりして。
あらすじも何も書かれていない。
そこそこ長い時代にわたって続く物語になるつもりなのだけれど、書かれているメモ書きはバラバラで、どの記述がどの時代のことなのかさっぱり解らない。
何といっても小説を一度も書いたことがなかったころのメモ書きなのだ。
正直、手書きのメモをテキストに起こしたところで、形になりそうな気がまるでしない。
試しに時間の経過に合わせてメモ書きを並べ替えてみたが、あまりに歯抜け過ぎてまるで話にならなかった。
どうして存在するのかも分からないメモがたくさんある。
当時は頭の中にある程度ストーリーがあったはずだ。
書いたと思い込んでいたエピソードが一文字も書かれておらず、イメージだけが残っている断片的なシーンがたくさんある。
まあ、それを文章として起こす力が当時の僕に備わっていたなら、きっと小説を書いていただろうけど……。
ひとつひとつ、わけの分からない部分や繋がりそうもないエピソードの種、それから理由のない描写たちを拾い集めている。
まだまだ何も見えてきてはいないけれど、このカラフルなイメージがやがて一つの大きな物語を紡ぎ出せるように、十年前の空想を思い出そうとしたり、新たなイメージを生み出したり、少しずつ少しずつだけれど、文字を書いて、並べ替えて、書き直して、という作業を行なっているのだ。
本当にまだ歩き出したばかりだけど、きっと良い作品になることを信じて、みなさんに「面白いっ!」と感じていただける物語になることを信じて、めげず止まらず書いていくのだ!
(もちろん、止まったっていいんだけどね)
つまらない独り言に付き合ってくださいましてありがとうございます。
また、進捗を書かせて頂きますね。
じゃ、また明晩!