騙し騙し壊れたイヤフォンを使うのがいい加減ツラかったので、とうとうまた購入。今回は初のSURE製品。SUREと言えば、バンド経験者なら使ったことのない人はいない、マイクのメーカーさん。ヘッドフォンはもちろんオーディオ全般に定評がある老舗ですね。
SUREのイヤフォンと言えばSURE掛けというくらい、独特な掛け方も定着してますが、初めてそれにもチャレンジ。
昨夜届いて、一応気休め程度にエイジングらしきものを7時間ほど。さ、ここで耳がピクッと動いた方、いますよね。エイジングと言えば賛否両論。効果があるという科学的根拠も、意味がないという科学的根拠もなかったはず。
以前は効果があるか分からないなりに100時間ほど鳴らしたりしてたけど、今回は早くまともなものを使いたかったので、一晩だけ。
いきなり使い始めた方が、次第に音がこなれていくのを感じるかもしれないな、とも思いつつ。
まずは歩きながら耳に掛ける。
ケーブルがしっかり太くてちょっと硬め。SURE掛けって結構ムズカシイ。耳からスルッと外れつつ、なんとか固定。いったん固定すれば、硬めなだけにとても安定する。期待通り、タッチノイズはなく、いい感じ。
音は……あれ? 低音がない。高音もない。イヤ、そんなはずないだろ、SUREなんだから、と思い、グリグリと耳穴にイヤーパッドを押し込む。あ、やっぱり装着が悪かった。突然中低音が出てきた。
が、何しろベースが軽い。ベードラが寂しい。高音の抜けもないなあ。たしかにヴォーカルはクッキリ出てるし聴きやすい。定位もかなりはっきりしてる。
僕はドンシャリを求めてはいないし、ダンス系やヒップホップ系も聴かない。にしてもこの寂しさは何だ?
ハイハットがほとんど埋もれてるような……。
ふと思いついてiOSのイコライザーを各種試す。どれもしっくりこない。
どのプリセットに設定しても、よりバランスが悪くなるだけだ。
で、まんまの音に戻す。
ん? なんかこれ、落ち着かね?
と、改めて思った。いや、悪くないんじゃないの?
一言でいうと、疲れなさそうな音。BGMとして流すにはちょうど良いかもしれない。
ベースラインを追ったりサウンドのバランスを調整するのは無理っぽいからモニタリングにはちょっと使えないけど、ぼーっと聴くにはグーかも。
特筆すべきは、その遮音性。これはクリプシュの数万円の製品にも迫るかな、うん。
ホームに立っていて、電車が近づいてくることに気づく距離が確実に縮まった。これがノイズキャンセリングのものだと、全く気づかずに目の前に電車が現れたりするわけだけど、まあそこまで求めなくてもいいかな。
試しにベートーベンなど聴いてみる。うむ、まあ電車の中でもそこそこ静かな部分が聴こえる。
すごく良い、ということは全然ないんだけど、贅沢言わなきゃこれは、壊れるまで付き合えるかな。
アップルの高い方のアレよりはずっといいし、頑丈そうなのも魅力だな。
ということで、こんなの聴いて書きました。
・”Stairwells”, “Elements” By Kina Grannis
・”Everybody loves a happy ending” By Tears for Fears
・Depeche Mode のいろいろ
・ベートーベンの交響曲第1番 By ベルリンフィル(カラヤン)
・”Seanwes podcast” By Sean McCbe & Ben Toalson
メチャクチャな選曲だなぁ。最後のは音楽じゃないけどね。
(音楽好きな人に何じゃこりゃと言われること間違いなし……)
では、連載中の『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』も、宜しくお願いしますね!