進捗と言えば、『ルルルとリリリ』。
紙に出力して行なっていた推敲&校正が終了し、修正内容の反映に入りました。同時に、章ごとの内容をもとに二話分に一点の挿し絵を描くべく、内容を考え始めたところです。
そんな感じですかね。
あ、これで終わっちゃったらツイートの文字数よりも少ないので、修正に際して気を付けているポイントをちょっとだけ書いておきたいと思います。
「表記の統一」VS「書きたいように書く」。
これは常に悩んでいるところ。同じことを言うのでも、同じような言い回しをするとビジネス文書みたいに味気なくなってしまいます。表現の幅を広げることと、表記を統一することとはまた違った次元の話ではあるのですが。
例えば、全文にルビを振っているこの『ルルルとリリリ』では、仮名の振り方にも揺らぎがあります。
行く(いく)
行く(ゆく)
行った(いった)
行きます(いきます)
行きます(ゆきます)
これらは、国語表記としてはどちらも許されているもの。同じ言葉でも、場面の雰囲気や柔らかさなどによって、変えたい場合が出てきます。音読してみると更にその違いが鮮明になったりして、本当はどちらかに(どちらかと言えば「い」に)統一するべきなんじゃないかとも思うのですが、そこは正しく書くよりイメージの湧く文章を書くことを大事にしたいのですよね。
どっちでも変わらないって?
そう思える人は、それでもいいんじゃないかと思うのです。でも僕は、読んだときの言葉にならない雰囲気を大事にしたいのですね。
え?
そんなの勘違いだって?
それならそれでもいいのです。
読んだときに自然に入ってきて、僕が出そうとした・込めた空気を感じ取ってくれる読者さんが少しでもいれば、それはそれで成功なんじゃないかと。
『ルルルとリリリ』。
今、とても気に入っている作品です。
自分で読み終えて、いい作品を書けたな。と久々に思えました。
でも、説教臭いとか、皮肉を込め過ぎとか、感じる人もいるかもしれません。ただの面白い童話だと感じる人もいるかもしれません。僕は、ルルルとリリリの行動や、ガートルードの変化が、自分で書いていてとても嬉しかったのです。作者としても、結末を待ち望む読者としても、ね。
じゃ、また明晩!
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