ユーザーランキングを見てまず気がつくのは、自分の《積ん読》の多さだ。
淡波亮作:気になる4,持ってる56、読んだ59
一目で《読んだ/積ん読》比の高いことが分かる。数字でいうと、比率は1.05だ。周囲のユーザーを見ると、自分の積ん読本比率の高さが目立っている。
そしてもう一つ、もっと重要なのが、《積んどかれてる本》の多さ。
僕の著書をサーチしてみると、こんな数字が見えてくる。(2015年11月8日現在)
■無料本
壁色のパステル:気になる1,持ってる1、読んだ1
さよなら、ロボット:気になる1,持ってる2、読んだ2
奇想短編集 そののちの世界
1 夜啼く鳥:気になる0,持ってる3、読んだ1
5 プロテイン・パック:気になる0,持ってる1、読んだ1
6 段ボール箱の中の人形:気になる0,持ってる2、読んだ3
孤独の王 第一部かけら:気になる0,持ってる2、読んだ4
■有料本(高価な部類)
孤独の王(合冊):気になる0,持ってる1、読んだ2
ケプラーズ5213:気になる2,持ってる3、読んだ3
奇想短編集 そののちの世界:気になる0,持ってる1、読んだ2
孤独の王 第二部別離:気になる0,持ってる3、読んだ1
孤独の王 第三部赤い影:気になる0,持ってる1、読んだ1
■有料本(安価な部類)
奇想短編集 そののちの世界
2 完全なテロメア:気になる0,持ってる1、読んだ1
3 可愛くてしかたがない!:気になる0,持ってる3、読んだ1
4 フローラ:気になる0,持ってる1、読んだ1
7 サタンと呼ばれた男:気になる0,持ってる2、読んだ3
8 五感の嘘:気になる0,持ってる1、読んだ1
9 希望の船:気になる0,持ってる1、読んだ0
10 未来からの伝言:気になる0,持ってる2、読んだ0
簡単にまとめるとこんな感じだ。
無料本:気になる2,持ってる11、読んだ12
有料本(高価な部類):気になる2,持ってる9、読んだ9
有料本(安価な部類):気になる0,持ってる8、読んだ7
合計の《読んだ/持ってる》比はちょうど1.0、つまり積んどかれている本と読まれた本が同数なのだ。
まあ、はっきりとした傾向を読み取れるほどのサンプル数はないけれど、
1.他人の本を積んでおかないでどんどん読んでる人のほうが、著作を読まれてる(気もする)
2.長い本、短い本、無料の本、高い本では、それほど積ん読傾向に差はない(気がする)
ただし、例えば根木珠さんの掌編のように際立って短い作品には《積ん読》がほとんどなく、《読んだ》比率が100%に近い。きっと、DLしたらすぐに読んでいるのだろう。もちろん、面白いし。
これ、一つの大きなポイントではないかと思っている。
自著を無料で配布するのは、読んで欲しいからだ。気軽にDLして、読んで、気に入ってくれたら有料本にも手を伸ばして欲しいと思うからだ。しかし僕の著書の場合、無料本も有料本も《読んだ/持ってる》比に差はない。もちろん、有料本を《積んでる》ひとの多くは無料キャンペーンで手にしたのではないかと思うし、読んでくださったひとの多くはお金を出して買ってくださったのだろうと思う。
ということは余計、《無料でDLしたちょっと長い本は取りあえず積んでおく》傾向が高いのではないかと推論せざるを得ない。
読んで欲しいから無料にする。
無料だから気軽にDLする。
特に長い本はおトクな気がするし、どんどんDLする。
でもさらっと読むにはちょっと長いから積まれてしまう。
無料で持ってる本があるから、取りあえず有料本には手を伸ばさない。
これは負のスパイラルかもしれない……。
ドアオープナーになるような、もっと短くて読みやすい無料本を用意する方がいいかもしれないなあ──。
なにしろ、まずは読んでもらわないことにはねえ──。
と、そんな感覚を得たような気がする、淡波なわけです。
(ちょっとだけ、ね)
『そののちの世界』の短編ですがね、前半の5冊はホント短いんですよ、マジ、15分で読めるんだから。ね、積んでるそこのお兄さん、お姉さん、読んでみてくださいよ、後悔させませんから、ねッ!
さ、おあとがよろしいようで────。
では、また明日!