2. BlenderGuru podcast
ご存知BlenderGuruことAndrew Price氏のPodcast.
BlenderGuruにずっと注目していたこともあり、このpodcastは初回からずっと愛聴しています。Blenderについて話している部分は、それほど英語が得意ではなくても何となく分かるんじゃないかと思います。最初の頃は頑張ってBlender情報ばかり発信していたAndrewくんですが、脱線が激しく、そこがまた面白いんです。最近は話の大半がBlenderとは関係のない話。でも、総合的なクリエイティブの話であったり、ビジネスの話であったり、参考になるものは多いです。
ちょっと前、カナダでSIGGRAPHに行った時のpodcastでは、空港での愚痴からホテルの予約をミスって大変な思いをしたことなどを延々2時間もかけてくっちゃべりまくっていました。でもね、面白いんですよ、文句ばっかりなんですけど。
Blender関連の有名人にたくさんインタビューしているのも、このpodcastの魅力の一つ。これまでJonathan Williamson氏やColin Levy氏(Sintelで有名になり、今はPixarの人!)など早々たる豪華Blender有名人が出演しています。
番組の最後には大抵Q&Aのコーナーがあって、Blenderに関する様々な疑問に答えてくれます。でも彼は別にBlender foundationの人間でも開発者でもないので、Blenderはこれからどうなる? 的な質問は堂々と無視してます。その無責任な態度がまた、彼の魅力になっているのです。自分の分かること、責任範囲内では一生懸命だけど、知らんことは知らん。という割り切りが気持ちいい。
そう、一つ、微妙だけど一理ある発言について書いておきましょう。彼は、ニュースをほとんど見ないんだそうです。悲しいニュース、頭に来るニュース、ニュースは基本的にネガティブ情報ばかりです。そういうことで頭を悩ませるのは止めた。という話。よりクリエイティブであるために、そのための情報を集め、勉強し、努力する。それが大事。世間のことは雑音。表現者として、世界を知らねばならぬと僕は思いますが、どんどん世界は変化していって、不幸な人が数えきれないほどいて、手を差し伸べることもできない自分がいて…。
世界を少しでも住みやすい場所にするために、少しでもできることはやりたい。でも、クリエイターとしての自分を成長させることもまた、何にも替えられないほど大事なんだと、振り返らせてくれるのです。
彼はpodcastの中で自分の読んだ本をよく紹介してくれますが、その中で僕の読んだ本を一冊。
“the War of Art”という本です。これは英語版ですが、日本語訳も出ていたと思います。あ、ありました「やりとげる力」というタイトルですね。あのロバート・キヨサキさんがお勧めしているところがちょっと微妙ですが。
アーティストとして生きるための心得、というか覚悟について書いた本で、これを書いたスティーヴン・プレスフィールド氏自身が、さぼろうとしてしまう心、集中できない心と向き合いながら乗り越えていくための心構えを時に厳しく、時にゆるく、語ります。特に若い方にお勧めです!