辿り着いた場所に
救いがなかったように
上目遣いに何を探し求め続けたとて
見下ろす視線の主は
何も与えてはくれない
通り過ぎた日々よ
留まり悩まぬ友よ
今も 夢を 夢を
歩み止めた その場所から
見渡す四方に見える
見慣れ過ぎたもの
心騒がすこともなく
目を閉じて繋がる
手の届く幸せだけを
忘れ去った友よ
捨て去られた日々の
中に 何を 見てる
辿り着いた場所に
救いがなかったように
上目遣いに何を探し求め続けたとて
見下ろす視線の主は
何も与えてはくれない
通り過ぎた日々よ
留まり悩まぬ友よ
今も 夢を 夢を
歩み止めた その場所から
見渡す四方に見える
見慣れ過ぎたもの
心騒がすこともなく
目を閉じて繋がる
手の届く幸せだけを
忘れ去った友よ
捨て去られた日々の
中に 何を 見てる
あの夢 この夢
追い出そうとしてもなお
あの夢 この夢
つかのまに 通り過ぎた
七色の眩しい光
壊れそうな 儚い笑顔
あの夢 この夢
朝の空に溶けてゆく
朧なかたち 崩れる
すべては夢だよ
生きている今でさえも
瞬きのうちに
思い出すらも薄れて
目に映るものと
心に残せる僅かな
ふらふら ゆらゆら
夢うつつ 混ざりゆく
はるかかなた
取り戻したいとも 思いつけない ほど
おいてけぼりの小さな
あの夢 この夢
欲望の谷に底はなく
一日は限りなく短い
欲望の山に頂きはなく
人生は限りなく短い
若者よ
私がお前の明日の姿だ
慄くがよい
夢は果たされず
髪は抜け
いたずらに皺を刻むのだ
私の脳に刻まれた道に
お前を涙ぐませる深みはない
輝きを失いゆく皮膚も
衰え続ける視力も
それと引き換えに得たものなど
あるものかと
ただ不満げに
低い唸りをあげ続けるのだ
お前の傍らで笑みを見せる
甘い夢は
決して手を差し伸べたりなど
しないのだ
あなたの声が
うつむく姿が
ふるえる涙が
いついつまでも
あなたに貰った
数え切れぬもの
形をうしない
色褪せていても
その匂いは
心の何処かに
取り戻すことも
二度と再びもうない
けっしてもうない
忘れてはいけない
いついつまでも
なくしてはいけない
いついつまでも
ただ 気になってた ただ 気になってた
耳の奥側に 爪をかけるように
小さな声で 小さな仕草で
不安の種を 追い出そうとして
少しずれたリズムで 斜めの視線で
遠ざかるもの 追いかけぬよう
灯りを点けぬまま 耳を澄ましている
誰かのつぶやきが フツフツと浮かんでくる
身体を震わせて 怒りを溜め込んで
立ち上がることなく 目を塞いだまま
小さな 小さな
小さな声で
ずっと以前、セルフパブリッシングのノウハウ本を書こうと思ったことがあったんだ。
もっと、売れるようになったら出そうかな、なんて思って。
でも、なんだかそんな気持ちじゃいつの間にやらすっかりしぼんでしまった。
その本の最後に書こうとしていた文章を9ヶ月ぶりに読んでみたら、自分が少し励まされたんだ。
だからね、ちょっとだけ沈んでる表現者の皆さんが、もしかしてこんな文章を読んだら元気を出してもらえるかな、と思ったんだ。
ちょっと長いけど、良かったら読んでみて欲しいな。
「励ましの言葉に代えて」
──みんなに捧げるちょっとした本の最終章の言葉──
あなたの作品は、前後左右どこにも陸地の見えない大海原に浮かんだ小さな小さな瓶です。その中は、とろけるように美味なジュースで満たされているかもしれません。難破して漂う遭難者を救う、生命の水が入っているかもしれません。でも、その瓶の中味は海面のわずか下に隠れています。そこに何が入っていても、その美味しさを、そしてその瓶に満たされたエネルギーを、知る人はいません。誰も。
瓶の浮いているその場所を、知る人は誰もいません。あなただけです。
あなたは瓶が沈まないように、波よけを立て、浮き輪を繋げなければならないでしょうし、人目につくように旗を立てなければなりません。武骨なロープでつないでは見栄えがしませんから、美しいリボンを用意することも必要です。瓶の内容を知ってもらうためには大きな横断幕を張り渡す必要があるでしょうし、そのための柱も必要です。時には花火や発煙筒や爆竹だって必要かもしれません。
そうしながらも、飾りすぎで瓶の姿が見えなくなるリスクにも注意を払わなければなりません。花火を上げても、周囲を煙で満たしてはいけません。良い香りが漂うように、最新の注意を払い、美しい花火を上げるのです。
あなたの瓶は、人知れずポツリと浮いています。瓶の中身を、レシピを磨き上げるのは最も大事なことですが、誰も知らない大海原にいくら浮かべていても、その輝きが誰かの心に届くことはありません。
あなたの瓶が浮いている場所は、まだ地図には載っていません。時には目的地が分からないままに泳ぎだすことも必要ですし、そのどこかで立ち止まって別の瓶を浮かべることもまた必要です。そうしてただ必死に瓶を増やしているうちに、あなたの存在に気がつく人が一人だけ出てくるかもしれません。でも、その人はその発見を、誰にも話さないかもしれません。
あなたは瓶の中身を生み出すシェフであって、あなたはあなたの味に絶対の自信を持っているのでしょう。でも、それだけではだめなのです。あなたはシェフであると同時に、ギャルソンであり、オーナーなのです。美味しいものを生み出す努力という投資は、それと同じくらいのエネルギーを注ぎ込んだ販促活動によって、初めて実を結ぶのです。
嫌われることを恐れてはいけません。でも、信念にもとることを行なってもいけません。あなたはあなたの信じる価値観に従い、あなたの作品の価値を信じ、旗を立て、花火を上げ続けるのです。
KDPにライバルはいません。皆、同じ土俵で同じ高みを目指しています。力いっぱい他人を蹴落としても得るものは何もなく、自分の魂を汚していたことに後で気が付くだけです。空しさに襲われるだけです。本が好き、読書が好き、活字が好き、タイピングが好き……。面白い作品を見つけ、高めあい、研鑽し、もっともっと優れた作品を書けるよう、書き続けるのです。
それが、あなたの瓶を地図に載せるための第一歩になることを信じて、さあ、キラキラした瓶を、そこら中に思う存分浮かべ続けようじゃありませんか!
ではまたね!
遥か高く高く泳げば
空というものがあるらしい
もっと高く高く泳げば
星というものもあるらしい
どこまでも広がるインディゴの
この世界とは違う何かが
思い切り腕を伸ばし 黒い水をかいてみる
吸う息が薄くなる 目を開けていられない
明日にしよう 今日はもう
これ以上泳げない
他の誰か昇って行く
消えて行く 二度と戻らない
まだ誰も知らない何かが
どこかにあると言う人がいて
日々の美しい暮らしには
ないものがもっとあるらしい
心と体とそのほかに
何があるのか 何が欲しいのか
手に入れたものだけじゃ 足りないと掘り続け
目の前が曇っても もっと深く探してる
何のために 誰のために
いらないものを求めている
インディゴの海 それ以上は
なんにも いらないのに
この道をどこまでも辿れば
素晴らしい街に着けるらしい
この夢をいつまでも見ていれば
美しい未来に会えるらしい
その嘘をいつまで信じれば
その嘘にいつまで目をつぶれば
その嘘をいつまで信じれば
その嘘にいつまで目をつぶれば
進歩とは?
文明とは?
経済とは?
幸福とは?
何のために 人は
行きづらい 世を作る
何のために 人は
人を恨む 世を作る
謝り続けた日
言い訳の言葉も尽き
あらゆる詫びのバリエーションが出尽くしても
まだ、
謝り続けなければならない日
声が震え
憐れみを誘う目で
終わりに引きずり込まれないためだけに
全人生をかけて
謝り続けた日
責任の所在など
解決の糸口など
どこにも転がってなどいない
ただ、
それを全身で受け止めること以外
何もできない日
僕がこれまでに使ったものを思い出してみた。
(完):これが一番多い。
(了):群雛はこれが推奨だった。『光を纏う女』で初めて使った。
(おしまい):エビネルさんはこれだった
〈完〉:『さよなら、ロボット』と『孤独の王』はこれ。括弧の形が他とは違っていた。これもいろいろバリエーションがあっていいのかな。《完》とか、とても終りっぽい。【完】もいいね。
そのほかに、こんなものがあるよね。
(終)、(終り)、(終わり)、(おわり)、(〆)←ないか?
(大団円)ってのを、どこかで見たことがあるような気がする。
(これにて)とか、(ジ・エンド)はさすがにないかな。
終りを示す以外にも、文末に使われるものとしては、
(つづく):連載はいつもこれでした
(電子書籍版の発売をお楽しみに!):予告版試し読みに
(本編に続く):試し読みに
このあたりはありがち。
エンドマークなしっていうのはどうなんだろう?
あまり意識しないで読んでいるけど、きっと、なしの人もいるよね?
これを読んでいるあなたはどう?
特に電子書籍の場合は、落丁なのか本当にそこで終りなのか、読者が判断できない場合もあるかもしれない。それを考えると、何らかのおしまいメッセージは必要なんじゃないかと思っている。エンドマークがなくて、次のページが奥付になっている場合、ほとんどの読者はそれで終わったんだと納得すると思うけど、僕は淋しいな。
特に長い小説を読んだときなど、エンドマークを読んだ瞬間に感動がどっと押し寄せてきたりする。読み終わったことの感慨と物語が終わってしまったことの淋しさと、主人公たちのその後の運命を瞬時に想像したりすることと、そんなあれこれが胸に溢れ出すのが、エンドマークを目にしたときなんだと思う。
エンドマークなしで、“いかにもおしまい”という形が見せられればそれも面白いだろうと思う。参考文献を並べたり、映画のようにエンドロールを書いたりするのもアリかな。
何か変わった、面白い終りの形を使ってる方がいたら、そっと教えて欲しいな。
では、今晩はこれにて!
ちなみに、全然関係ない話だけど、今日は誕生日だったんだ。何歳になったかは想像にお任せするけど、ね。
(了)
雲深き頂きに
望みありと人の云う
碧き峯仰ぎ見て
我ちから届かんと人の云う
枯れぬ ように
支え合う 五つの花
儚く脆き 珠を抱いて
崩さぬように
風のまにまに
雪のまにまに
霞む遥かに
あえかな揺らめき
罪深き頂きに
救いありと人の云う
みどりごの手を包み
明日の在り処教えよと
人の云う