今週の読書ネタは「マクベス」。
なんでかというと、こういうことでして……。
マクベス観に行った。なぜあんなに評判なのか理解不能だった。あまりに納得できないので本を読んだら、やっぱり原作はちゃんとしていて安心した。
当たり前だよね、シェークスピアがちゃんとしてないと思うようじゃ、自分の読解力を疑うしかないもんなあ。— 淡波亮作@ルルルとリリリ出版準備中! (@RyoAwa) 2016年5月21日
今回は「映画マクベス」の感想ではなく、原作を読みはじめて感じたことを。
これまで、シェークスピアの作品を本で読んだことはあまりなかった。「ロミオとジュリエット」くらいかな。文庫本で読んだのは。
小難しい言い回しと古びた言葉のオンパレードというイメージがつきまとうこと、そして戯曲であるということが、勝手に《読み難そう・難しそう》と思わせてしまうのだろう。
今回読んでみて(まだ読み終わっていないけど)、そのどれもが食わず嫌いに過ぎなかったということがよく分かったのだ。
ああ、もったいない。
むしろ、読みやすいくらいかもしれない、と思ったりする。
もちろん、回りくどい言い回しやレトリックの数々がすらすらと先に進むことを邪魔したりはするけれど、言ってみればほとんどがセリフ。戯曲だから地の文はないし、情景描写も登場人物の目から見たものと、「幕」の設定を伝える各シーン冒頭の1行か2行のみ。
心理描写が完全にそれぞれの人物のセリフとして書かれているので(当たり前だけど)、それも分かりやすいし。
僕の読んでいる文庫本は昭和44年発行のもの(妻が貸してくれた)。翻訳されたのは昭和36年らしい。
(文庫本の文字があまりにも小さいので、体力的にはとても読むのがつらい。もちろん、電車で読むのは完全にムリ。だから、まだ読み終わらないのですよね。短い本なのに──)
現代語訳だし日本の古典(原典)のような難解さはなく、思いのほか読みやすい。映像を見るように情景が浮かぶのは、正直新鮮な驚きですらあった。
そんな感じで、またひとつ、古典の魅力に目覚めつつある淡波です。
(遅い!)
食わず嫌いな方、いませんか?
今読んでいる本が終わったら、次の候補にどうでしょう、シェークスピアなんて……。
では、また明晩!