手前みそですが、まずはこちらを見て頂きたいのです。
そう、セルフ作家の広橋悠さんがご自身のブログに書いてくださった『壁色のパステル』レビューを、Amazon上の商品紹介に転載したのです。プロの本でよくありますよね、映画でも頻繁に見かけます。別の作家が一行か二行の感想を述べて、それが作品のキャッチコピーのようになっているアレ。
最近はこういったことを帯で語るのが流行りつつありますが、帯は帯。あまり大きく書けないですし、文字数も限られていますよね。
これまで何人かの方が自作の感想を書いてくださったのですが、とても素敵な紹介文になっていることが多く、これをもっと多くの読者さんに読んで頂けたらなあ、と思っていました。でもなかなか、それぞれのブログ記事やツイートに誘引することも難しいですし。
そこで思い付いたのが、Amazonのレビュー欄に載せたかったら《自分で紹介欄に載せてしまえ!》という荒技です。
発端は、広橋悠さんのこのtweet。
【手動定期ツイート】 文庫本の後ろに載ってる解説みたいなの書く仕事したい! もちろん、あなたの電子書籍のね……!
— 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
そして、このセルフ返信。
そうか、電子書籍なら出版前に依頼しなくても、レビューや感想いただいたときに後から載せるってこともできるわけか! これは自己出版に一大ブームを巻き起こしそうな予感……! — 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
他の方々を含め、反応が次々と。アイデアが発展します。
@Hirohashi_You アメリカの本だと改訂版が出るたびにまえがきが増えていって、本編が始まるのが45ページからって本がありましたよ。まぁ、あの国は元々謝辞の部分が長いのですが。
— 執筆中の牛野小雪 (@cowfieldtinysno) 2015, 6月 27
@Hirohashi_You レビューを書いてくれた人に承諾を取るのが面倒そうですね。ああ、書籍の中に書いとけばいいのか。「いただいたレビューは2版以降に本書末尾の解説欄で掲載することがあるのでご了承ください」と。 — kuri (@hajime_kuri) 2015, 6月 27
@cowfieldtinysno あ、それありますね。笑 まえがきがあって、改訂版のまえがきがあって、映画化にまつわるエピソードが書かれてて……いつまで引っ張んねん!って。笑
— 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
@hajime_kuri どちらかというと、交流のあるKDP作家同士などをイメージしてました。ですので、Amazonサイトなどのレビューは想像してませんでした。私も自サイトに読書感想文を載せたりしますが、そういうタイプのレビューならお願いもしやすいかなあと思っています! — 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
@hajime_kuri ですです! (これは本来の目的ではなくて派生効果なので事前にあまり意識すると白けたものになると思いますが)そこで新しいKDP作家の名前を知ることにもなるし、レビューを寄せる側にもメリットはあるかもしれませんね。
— 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
@hajime_kuri QRコード付きなのですね! 工夫されていてすごいです……! — 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
このあたりで僕も参加です。
@Hirohashi_You @Hozma_Fujisaki @niigatabungaku そののちの世界の後書きに、ヤマダさんのケプラーズレビューを載せたら引きがありそうです! 同様に、海想に妄想のレビューとか、その逆とかも効果ありそうじゃないですか?
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 27
#KDP などの自己出版本の本編後ろに解説や入れるというアイデアに結構レスポンス頂いてますのでRTしました! (文章クラスタ以外の方、お騒がせしてすみません……!) — 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
本編後ろに記載するという共通点はあるものの、 ・著者本人のあとがき ・他者によるレビュー&解説 ・著者本人の他の作品紹介 ・他者の作品紹介 で、読者の感じる「広告感」も変わると思うので、作り手としてはちゃんとユーザーエクスペリエンスを大切にして設計することが大切と感じました。
— 広橋悠 (@Hirohashi_You) 2015, 6月 27
このやり取りでは、あくまでも自著のあとがきでレビューや解説を紹介するという話になっています。僕も本日発売の『そののちの世界』のあとがきに、ストーリー上の続編でもある『ケプラーズ5213』(書いたのはこちらが先)のヤマダマコト氏による紹介文を使わせて頂きました。これはこれで素敵なことなのですが、やはり本を入手してくださった方にしかこれは届かない。
そこで考えたのが冒頭の少々乱暴とも思える手法なのです。
でもこれ、ストア上で本を探している読者候補さんに、とてもアピールすると思いませんか?
僕だったら、こんな紹介文を読んだらもう、すぐポチッとしてしまいそうです!
さて、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!