メアリー・シェリー作『フランケンシュタイン』
誰かに聞かれる前に読んどかなきゃ、と思って読んだこの本。
──参った。
現在絶賛発売中の『別冊SF群雛』に書かせていただいた『白く、白く、儚きモノよ』の元ネタとも言えるこの物語。
読んでいないけど知っているような気がする小説の筆頭ではないだろうか?
知ってるような気がしてるけど読んでいないあなた、読むとびっくりしますよ!
何しろ、イメージとして持っていたものは、物語全体からしたらほんのサワリ程度。これを知らないでいちゃあ、本読みとしてもったいない。
もちろん、時代の荒波を乗り越えてずーっと生き残ってきた名作文学だから、風景や事象の描写は素晴らしいし、純文学のように心の動きをえんえんと書かれてもちっとも飽きたり飛ばしたくなったりしない。
これ、味わいの塊。
SF(世界初のSFという見方もあるとか)、ホラーとしても本当に良くできているし、科学的な視点で疑問に思われそうなところは事前に《秘密》ということにしてうまく逃げていたりもする──もちろん、現代の僕らから見ると、おかしなところはいっぱいあるけど、それは許せる範囲。文学作品なんだから。
伏線といい、全体の構造といい、もう全然太刀打ちできない。足下にも及ばない。
やっぱり残るものは違う。
まあ、僕の書いたのは短編だし、と自分を慰めても仕方ない。
粗筋程度に見えてしまう。
(そもそもレベルが違いすぎて比べることに意味なんかないけど!)
いや、まあ短編だし。
これから書く長編は違うぜ!
(まだいつから書くか分からないけど)
やりますよ、やりますよ〜。
もっともっと勉強して、いいものを書きますよ!
てな感じで、また明日!