奇想短編集『そののちの世界』の入り口にふさわしい『段ボール箱の中の人形(現在無料!)』を連載としてお届けする第7回目です。
この時代、子供の遊び相手といえば自律型AIを備えた機械仕掛けの人形であった。
我が家でももう十年目になる。毎年、一人娘繭子の誕生日直前に新しいデザインのものが発売されているのだ。毎年発売される最新流行の人形に世界中の子供たち──と、もちろん親たちも──が踊らされて、何十年になるだろう。世界は人形で溢れていた。
そしてある日、繭子の人形がおかしな言葉を喋り出した……。
第7回は、こんな風に始まります──
裏小路に飛び込んだ俺を、捨てられた人形の山がまた出迎えた。もうはっきりと覚えてはいないが、あの店の裏ではなかった。ここにも、人形の捨て場があった。山積みされて形の崩れた段ボール箱から、足の先や頭が……
第1回目を読みそびれた人はこちら!
一回あたり原稿用紙5〜6枚程度で、WEB上でちょこっと読むにはちょうど良いボリュームだと思います。
どうぞ何かの合間や隙間時間にお楽しみください。
もちろん、ビューアには最高に読みやすいBiB/iを採用していますので、ブラウザ上できれいな縦書表示になっています。
第7回
『段ボール箱の中の人形』第7回
いかがでしたか?
マイケル・ジュニアは相変わらずだったが、繭子はその気まぐれなその性格を楽しんでいるのか、そんなマイケル・ジュニアを手放そうとはしなかった。
世間では、変わらず持ち主のない人形たちが歩き回っていたが、時折、おかしな事件が起きるようになっていた……。
次回も楽しみですね。
では、また来週!
もしもこの作品を気に入ってくださいましたら、他の物語もぜひ読んでみてくださいね。
他にも無料の作品がありますので!
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本作品は、『奇想短編集 そののちの世界』に収録された作品の中の1本です。 ご興味ありましたら、こちらにもお立ち寄りくださいね。
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それではまた次回──