完成、と言っても今回は0から作ったわけではないので、短時間で出来上がりました。見てお分かりのように、これまでの短編作品の表紙をレイアウトしたものになっています。
どうして最終話の表紙がこれまでの表紙のコラージュになっているのか? さあ、皆さん興味が湧いてきますねえ。
そうです。実はこの最終話、『奇想短編集 そののちの世界』を構成する全ての短編作品の《完結編》になっているのです!
各短編の表紙にも、最終話のレイアウトに使っている分割線が使われていることに、気が付いていましたか? この分割線、実は表紙を九つの領域に分けるためのものだったのです。表紙のデザインも、実は伏線になっていたのですねえ……。
(って、誰も感心しないか)
最終話『未来からの伝言』には、あの作品やあの作品の《もう一つの結末》が含まれ、全ての短編がこの完結編に至る伏線であったことが示されます。(ネタバレ?)
三ヶ月以上にわたって書き連ねてきた各短編作品は、実はこの完結編を目指して構築されたもの。Amazonさんや楽天コボさんでの紹介文でも、「2015年3月25日発売予定の最終話以外は各短編にストーリー上の関連はありませんので、どの回からでもお読みいただけます。」と書いています。この意味が、とうとう明らかにされる、というわけなのです!
この最終話は第一話から第九話までのいずれかの話を読んでいれば内容を理解できるように書いてはいますが、たくさん読めば読むほど、最終話の味わいは深まると思います。
中でも、第九話の『希望の船』だけは最終話の前にお読みくださることを強くお勧めします。
ちなみにこの最終話は、当分の間無料キャンペーンを行なわないと決めています。何も予備知識がない状態でこの話だけを読むことは出来るだけ避けたいな、と思いますので。
他の短編後半分(第七〜九話)は適宜無料キャンペーンを行なうことになりますので、まずはそちらをお読みくださると嬉しいな、と思います。
では、三月二十五日の刊行をお楽しみに!