奇想短編集『そののちの世界』の入り口にふさわしい『段ボール箱の中の人形(現在無料!)』を連載としてお届けする第8回目です。
この時代、子供の遊び相手といえば自律型AIを備えた機械仕掛けの人形であった。
我が家でももう十年目になる。毎年、一人娘繭子の誕生日直前に新しいデザインのものが発売されているのだ。毎年発売される最新流行の人形に世界中の子供たち──と、もちろん親たちも──が踊らされて、何十年になるだろう。世界は人形で溢れていた。
そしてある日、繭子の人形がおかしな言葉を喋り出した……。
第8回は、こんな風に始まります──
マイケル・ジュニアは相変わらずだった。きっと、AIチップの奥底に断片化して埋め込まれた複数の前世が、入れ替わり立ち替わり現れてはカメレオンのように性格を変化させているのだろう。それでも……
第1回目を読みそびれた人はこちら!
一回あたり原稿用紙5〜6枚程度で、WEB上でちょこっと読むにはちょうど良いボリュームだと思います。
どうぞ何かの合間や隙間時間にお楽しみください。
もちろん、ビューアには最高に読みやすいBiB/iを採用していますので、ブラウザ上できれいな縦書表示になっています。
第8回
『段ボール箱の中の人形』第8回
いかがでしたか?
次回は……
「人工識者……、知らん言葉だな」
「知らない? ふーん」テッチーがふと笑ったように見えた。「まあ、それはそれでいいんですけどね。その識者たちは、人間が知らないうちに勝手に繋がりあって、相互の知能を統合する高レベルの人格を創り上げていたんです」
もう目が離せませんね!
では、また来週!
もしもこの作品を気に入ってくださいましたら、他の物語もぜひ読んでみてくださいね。
他にも無料の作品がありますので!
このページの各種リンクのほか、こちらにAmazonの著者ページがございます。
本作品は、『奇想短編集 そののちの世界』に収録された作品の中の1本です。 ご興味ありましたら、こちらにもお立ち寄りくださいね。
今すぐ『段ボール箱の中の人形』を電子書籍でまとめ読みしたい!
というあなたはこちら。
現在無料ですよ!
それではまた次回──