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帰納法と演繹法を一度に味わう?

釣りタイトルです。済みません。
帰納法と演繹法を一度に味わうことは出来ませんね。
でも、作者としてそれらを一冊の本に詰め込むということを企んでいます。

今、準備しているのが『奇想短編集 そののちの世界』の合冊版です。全10話構成で第10話が完結編になっていますが、これ、第10話を読まないと、実は全体が関連し合っていることが分からないようになっています。(実際、ストーリー上の関連はほぼ全くないといっても良いのですが)

それで、完結編を読むと、「これまでの話って、そういうことだったのか」と分かる仕掛けです。
第1話から順番に読むと、通常の演繹的な小説として楽しめます。

そこで考えました。第10話を頭に持ってきたらどうなるか?

先に結論に至るエピソードを読み、「果たしてこれは、どのように起こったのか?」という興味をかき立てられるようなストーリーになるでしょう。即ちコレ、帰納的な楽しみ。

用紙やインクの価格を考慮しなくて良い電子書籍(&セルフパブリッシング)なら、これが簡単にできるんですね。

完結編を第1話として頭に持ってきて、その次に元々の第1話である『夜啼く鳥』を配置。第9話の『希望の船』の後に、また完結編の『未来からの伝言』を置きます。

演繹的に読みたい方、つまり、完結編を読んで初めて、そのどんでん返しに驚きたい方は、『夜啼く鳥』から読んでくださいね。そして、とにかく何が起こったか知りたくて、それからじっくり中身を楽しみたい方は、文頭から読めば帰納的に楽しめる、というわけです。もちろん、最初から読んで、最後にもう一回完結編をざっと読む。という楽しみ方もあるでしょう。
あなたはどちらの楽しみ方をしたいですか?

さあ、ここで、合冊版の表紙を初公開です。実は、書籍のePubデータと表紙画像は、とっくに出来上がっているのです。でもまだ刊行できないでいるのは、ブック・トレイラーが制作中だからなのです。まあ、実際にブック・トレイラーで最初に僕の本に触れる人は相当な少数派だと思うのですが、それでも順番としては《予告編》による宣伝が先で、刊行はその後という流れにしたいのですよね……。

これが誰なのか、知りたくなりますね〜、完結編を先に読まずに我慢できますか!?
これが誰なのか、知りたくなりますね〜、完結編を先に読まずに我慢できますか!?

ご存知の方は一目で分かるとおり、合冊版の表紙は第10話完結編のものをベースにして、その主役を配したものです。さあ、彼女の妖しい魅力が吉と出るか、凶と出るか、キャラクターの作者としては気になるところです。

ブック・トレイラーの完成までは、まだ2〜3週間かかりそうです。各短編の価格は合計すると990円(高い!)になりますが、合冊版の価格は普通の長編一冊程度(淡波比)のリーズナブルなものになります。この記事を読んで『そののちの世界』に興味を持ってくださったあなた、どうか、合冊版の刊行をお待ちくださいね!

Amazon Kindle Store上の商品紹介で、各話の共通部分を再録しておきますね。

人類はいったいどこまで行ってしまうのか……?
どんなに奇想天外な未来でも、明日にも起こり得るのではないかと変に納得してしまうことの恐ろしさ。
科学と文明の過剰な発達がもたらすかもしれない様々な「そののちの世界」の出来事を、SFタッチで、ダークなタッチで、またはユーモラスに描いた短編集です。
すぐに読めて、でもずっとどこかに残ってしまう。ちょっと不思議でほろ苦い読書体験が、あなたを待っている!
最終話の完結編以外は各短編にストーリー上の関連はありませんので、どの回からでもお読みいただけます。

あ、ちなみに、短編をバラで何冊かお買い上げいただいてから合冊版を入手しても、全冊の価格よりずっとおトクだったりしますよー。
この各短編作品の表紙がズラリと並ぶ著者ページはこちらです!

それでは、お楽しみに!

「読書の友」ってのは……

「読書の友」ってのはまずかったかな、と反省。
作品ページ内、『ケプラーズ5213』の内容を少々更新しました。下記の通りです。

バナーを動きの少ないものに変更
→どうぞ、ご自由にご利用ください。リンク先はもちろんこちらで

・「読書の友」のコーナーを「設定資料」に変更
・上記に伴い、宇宙船の画像をずっと詳細なものに変更し、解説を追加

宇宙船の全体図も追加しました。これで、宇宙船ティオセノス号が、古今のSF作品に登場する宇宙船の中でも相当大きな宇宙船であることが分かりやすくなるかと思います。

実は、SF作品に登場する宇宙船のサイズを比較した画像があるのですが、その大型宇宙船カテゴリーのものと比較しても、ティオセノス号は最も大きいのですよ! 下の画像で最も大きいものが全長19kmだそうです。Star Warsに登場するものらしいです。では、ティオセノス号は??
(その比較画像サイトに行くと更に大きな「超大型」というカテゴリーもあります。そこには、さすがに信じ難い大きさのものが並んでいるのですがね)

大型宇宙船のサイズを比較した画像
大型宇宙船のサイズを比較した画像

(「サイズブログ/sf映画に登場する宇宙船のサイズ比較画像」より引用)

 

解説画像のサイズも少々縮小しました。本当は、画像は自動的にサイズ調整され、ブラウザのウィンドウがどんなサイズでも画像を閉じるための×印が画面右上に表示されるはずなのですが……

この「読書の友」コーナー、元々の意図としては、読書中に映像イメージを想像することが困難な場合や、画像を見ていただいた方がイメージが広がりやすいだろうと思ったものを載せていました。つまり、本の中にある挿絵のイメージです。

これをサイトに載せることによって、未購入の方にも少しは作品イメージを想像していただけるかと思っていました。しかし、これは全く意味がなかったというか、情報が足りなさ過ぎたのではないかと多いに反省しました。宇宙船のサムネール画像をクリックした際に出てくるものが、サムネールの見た目とあまり変わらなかったからです。
作品を読書中の方よりも、このブログを入り口にして作品ページを見てくださる方が遥かに多いのは事実。未読の方にも楽しんでいただけるものでなければダメだな、と思ったわけですね。

まだまだ購入導線を描けるまでにはいきませんが、少しずつ改善していこうかと思っています。

別の作品ページはまだ「読書の友」のままですが、いずれ近いうちに……。

もう一つ、「CGブレイクダウン」がComing Soonのままなのはご愛嬌。お赦しを!

お知らせ/新しいページを追加【IMAGES】

写真を中心にしたTumblrのページがあるのですが、トップページにリンク【IMAGES】を追加しました。今まで、実はこのTumblrページのURLが分からなくて、リンクを貼れなかったのです。自分のログインURLは分かるのですが、ログアウトした状態でそこにはアクセスできないため、誰にも紹介できないページになっていました。(タイトルにリンクが埋込まれているという基本的なことに気付いていなかった)
きっと、美意識の部分で小説の世界観にも近いものがあるのではないかなぁ、と思い、繋いでみました。

以前Twitterで一度だけ画面キャプチャを紹介したのですが、リンクを載せられないので誰も見に来られないというアホな状態。一人だけファボってくださった方がいましたが、失礼をしました……。

実は僕、インスタグラムがあまり好きでないのです。友達で何人かやってる人がいて、FBによく投稿されているのですが、どうにもみんな写真が似ていて。あれって、プリセットのフィルタが色々とあるのですよね?

たしかにとてもきれいなのですが、あの「何でも良い写真になっちゃう感」に馴染めなくて。いいものはいいんですが、無理やりな感じが漂ってることもあって。
(あ、作家仲間のエロ広橋さんの写真はまじで好きですよ。ちゃんとセンスを感じますし)

Tumblrのページには、出来るだけフィルタを使用していないものを集めています。(フィルタ加工しているものも少々ありますが)
→改めて見直すと、結構ありました。でも、ワンタッチのではなくて、フォトショでいじる感覚に近いフィルタの使い方をしています。ま、言い訳程度かな。

接写が好きなのですが、接写のものは全部フィルタレスですね。
抽象画風に撮るのも好きです。ぼちぼち載せていこうかと思っています。
あ、写真に混じってCGの画像も載せています。(現在のトップにはいきなりCGのホタルが来てますね。はは)

あまりまじめに更新していませんが、もし良かったら覗きに来てくださいな。

忘れてました、もう一点。
作品サイトの『ケプラーズ5213』ページに、広告バナーのGIF動画を貼りました。たしか、どこかでこのバナーが欲しいと仰っていた方がいたような……。ご自由にお使いくださいね!
(とうとうGoogle+のメッセージには気が付いてくれなかった模様)

宜しくお願いします!

広告の広告の広告……無限ループか?

電書ちゃん主催の「でんでんアドネット」に広告を送りました。

『ケプラーズ5213』の宣伝です。飛び先のURLがケプラーズの作品ページなので、これが既に広告。そして送った広告の広告がこの記事だから、広告の広告の広告。うん、合ってる。まだるっこしい。
で、何でこんな記事を急に書いたかというと、まずその広告の内容がグレーゾーンに位置していそうだから。
もしかすると、電書ちゃんにリジェクトを喰らってしまうかもしれない。

あ、もちろん、R18とかではないです。変なページに飛ぶわけでもないですし。

その理由が、これ。

ケプラーズ5213の広告バナー
ケプラーズ5213の広告バナー

 

そう、GIFアニメですねー。淡波らしいでしょ?
(宇宙船「ティオセノス号」がカッコいい! という声が聞こえない?)

広告の掲載ルールの中に画像形式とデータ容量はないので、一般的なWEB用の形式なら許されるだろう、という計算。当然、世間のバナー広告にはGIFアニメが溢れてますしね。
でも、問題は、ちょっとやり過ぎ感があるところ。最初に書き出したデータは約8秒のアニメーションで9MBあった。それをちょっとずつコマ落としして調整し、何とか3MBまで軽量化。ちょっとばかり動きの滑らかさが落ちましたが(色もね)、これならまあDL負荷にもならないだろうと。
でも、リジェクトされる可能性もあるなあ、と思ったので、Twitterに載せたんですね。
でもでも、TLがどんどん流れて、あっという間に埋もれてしまうのがTwitter。じゃあ、ブログに載せよう。と思ったら、今度はWordPressのアップロード容量制限にかかり(3MBジャストはNG)、再度軽量化。まあ、もっと重いデータを貼る技もあるんですが、今夜は無理。ということで、サイズを75%縮小して貼ったのが上のバナー。リンク先も同じページにしてみました。

もしこれがOKなら、皆さんもどうですか?
作るのも楽しいですし(自分だけか)、人目を引きますよねー。

ということで、今晩は広告の広告の広告でした。

また、役に立たん記事書いて!

ラノベではない、児童文学としてのファンタジー小説

『キミコロ』の作家、藤崎ほつまさんから、『孤独の王』読了のお知らせとたっぷりの感想が届きました!
今流行りのラノベではなく、読者層が少ない古風な正統派長編ファンタジーを敢えて世に出した僕の冒険を、きっちり受け止めて下さいました。
ツイッターのTLに埋もれてしまうと寂しいので、こちらに時系列で引用させていただきます。

光栄です。まさに狙った世界観なのですから。 (この世界観を使い回してラノベを書いてくださる人が出て来たりすると凄いんですが…「そりゃねえよ」と聞こえた)

そう、実話仕立てということで、ぎりぎりのファンタジー要素に留めています。読者が、「これ、本当に本当の話だったりして?」と思ってくれるのは無理としても、この世界として存立しうるリアリティを感じて欲しいので!

読み終わった人の心のどこかにずっと残ること、これ、最大の目標です。指標にするとか、そんな大げさなものではありませんが、《この世界はどうやって作られているのか》を考える入り口なり小さなヒントになれば嬉しいのです。

褒め言葉だけでなく、きちんと批評も書いてくださっているのが本当にありがたいです。フェアで客観的なツイートを寄せてくださって、本当にどうもありがとうございます!

Amazonさんへのリンクは藤崎さんが張ってくださっていますが、上のリンクは有料の合冊版です。分冊版の『第1部:かけら』は常時無料で読めますよ。
KindleやKindleアプリの方はこちらからどうぞ
楽天KOBOやKOBOアプリの方はこちらから!

こちらも楽しみですねー!

では、これにて!

孤独の王、いよいよプライスマッチ発動!

前回の記事でお知らせしましたとおり、既刊の大長編『孤独の王』を三分冊化し、そのうち『第一部:かけら』を楽天KWLさまにて0円刊行しました。AmazonKDPさまでは最低金額の99円設定ですが、KWLでの発売開始を確認後すぐにプライスマッチによる無料化を申請し、本日15:00頃、その発動を確認しました!

これで本日からどちらのショップでも0円でダウンロード出来るようになりました。

プライスマッチの方法をご存知ない方のために、一応簡単に手順を書いておきますね。

1.Amazonアカウントからヘルプページへ

2.左端コラムの一番下に、お問い合わせボタンがあります。ここをクリック。

お問い合わせボタン
お問い合わせボタン

 

3.そのあとに出てくる画面で質問内容のカテゴリを選択します。「価格設定とロイヤリティ/プライスマッチ」の順です。すると、「ご質問はこちらから:」の記入欄が現れます。

質問内容を記入します
質問内容を記入します

 

4.質問内容を記入します。タイトルは僕の場合「プライスマッチの申請について」としました。内容は、人それぞれですね。誠意を持った書き方であれば、どんな文章でも良いと思います。必須なのは、よそでは無料で配信しています、という証明です。WEBで無料配信の場合、販売ページの名称とURLをお忘れなく。

5.KDPのご担当者さんからメールが届きます。このフォーマットは決まっているようで、
「小売価格は当社独自の判断で決定させていただいておりうんぬん〜」と書いてありますが、ビビることはありません。
「調査には少々時間がかかりますので〜○月○日までに詳しい情報をお知らせします」
とも書いてあると思いますので、それまで待ちましょう。
僕の場合は5/2までに、となっていましたが、それより3日も早い今日、プライスマッチが発動し、無料化が実現しました。

無料になったことで、これまでより多くの方に届けられると良いのですが……。
元々が一冊の続き物ですので、第一部の終わり方に不満を持たれてしまう可能性もあるのですが、そこは第二部を読んで頂くということで!

★最後に両ショップのURLを張っておきますね。

Amazon Kindleストアでご覧になるにはこちらから。
楽天KOBO電子書籍ストアでご覧になるにはこちらから。

さて、この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

孤独の王の分冊版を出版

兼ねてからツイッターでは折りに触れアナウンスしてきましたが、原稿用紙にして千三百枚超の大長編古代史ファンタジー『孤独の王』を分冊化しました。(合冊版としてオリジナルもそのまま残します)
僕の本の中で一番買われているものなので、長いから読まれないということでは決してないとは思うのですが、いかんせん絶対数は少なすぎで……。
やはり、まずは人目に触れないことには手に取って貰えません。それで考えたのが、分冊化。本日、Amazonと楽天の両ストアに同時提出しました。
三部構成とし、楽天では第一部を無料に設定しています。
メリットは下記の三つくらいかな、と思います。

・長くないので、読むのに時間は掛からないかな、と思って頂ける
→手に取ってもらいやすくなる

・一冊あたりを比較的安価に設定でき、購入しやすくなる

・部分的に無料化できる。キャンペーンでなく永続無料化です。
もちろん、Amazonで無料設定は出来ませんので、出版と同時にプライスマッチの申請を行なう予定です。

なお、第二部、第三部は、ともに250円の設定としました。通常、250円にするのはKDPセレクトに登録することで70%の印税を確保するためだと思います。今回の場合は楽天でも同時刊行しますので、KDPセレクトには登録出来ません。過去既にこの本を買ってくださった方は450円を払ってくださっているので、分冊版の合計額を500円とし、先に作品を認めてくださった方が損した思いをせずに済むように、との考えもあります。
もちろん、作品にそれだけの価値があると信じての価格設定ではありますが。

さて、気になる表紙を公開しますね!

最近、僕の作品の定番になりつつある帯付きで登場です。
3DCGは便利ですね。いずれも今回の表紙のために起こし直した絵ですが、全て予告編からのシーン流用です。縦長の表紙のために、またそれぞれの雰囲気を高めるために色々と手を入れてはいますが、先日完結した短編集の表紙に比べれば遥かに少ない手間で出来ました。

せっかくですから、元となった予告編の画像と並べてみましょうか。

cover_分冊版_第一部s

今回の表紙よりかなり暗いですね。
映像版:今回の表紙よりかなり暗いですね。薄暗い中で腕環の石がきらりと光る様子を見せていたのです。

 

cover_分冊版_第二部s

第二部の表紙画像は、予告編では別々のアングルから分けて見せていたシーンを一つに合わせています。セニーロ少年の背後から、グロウノル王の天幕を望み見る形にしたのです。わくわくしますね!

こちらは表紙より明るくてよく見えますね。表紙ではあまりストーリーがはっきり分からないよう、ちょっと曖昧にしたのです。
映像版:こちらは表紙より明るくてよく見えますね。表紙ではあまりストーリーがはっきり分からないよう、木々で隠すことによってちょっと曖昧にしたのです。
こちらは逆にかなり暗いです。これでは何だかよく分からないので、表紙では明るく光を当てています。
映像版:こちらは逆にかなり暗いです。これでは動いていないと何だかよく分からないので、表紙では明るく光を当てています。

cover_分冊版_第三部s

映像版:第三部の表紙ではサブタイトルと合わせ、赤いイメージにしています。夕方の光が溢れる表紙は、予告編とは随分イメージが異なりますね。さあ、これから何が起こるのでしょう!?

 

Amazonでの第一部の価格設定は、当初99円になります。ボリュームに対してはかなり安い感じもしますが、すぐにプライスマッチで無料化する予定ですので、くれぐれもしばらくはポチらないでくださいね。
(いや、敢えて払いたいんだ。という奇特な方を止める気はありませんが……)

では、少しでも多くの方にこの物語が届きますように!

帯の効果は?

さて、作品に帯を付け始めて一週間。その効果は?
ということで、これまでの経緯を簡単に書きましょう。

スクリーンショット 2015-04-18 18.25.42

スクリーンショット 2015-04-18 18.33.59
これがキミコロ! 現在読書中です

まずはこれ。キミコロの藤崎ほつまさんのブログに表紙デザインのことが色々書かれているのを拝読。タイトルは『電子書籍は表紙が九割』。とてもためになりました。この時点では自分の作品に帯を付けることにはまだ慎重。『壁色のパステル』を最初に刊行するときは帯っぽいデザインも考えましたが、それってまずいんじゃない? という気がしてやっていませんでした。
で、今回のキミコロに入った素敵な帯の発見。

ちょうどその後で無料キャンペーンを開始した『希望の船』、表紙画像はこちら。悪くはないんですが、やはりちょっと地味な感じはします。特に、SFに興味のない人にはあまり響かないかな?

出だし好調だった無料キャンペーンですが……
出だし好調だった無料キャンペーンですが……

キミコロに触発され、この事態も予測して一念発起、帯デザインを行い、速効でAmazonさんに提出しました。(おぉ、なかなかの行動力!)
さらに、AmazonのKDPのヘッドである小菅さん(@yoshikosuge)インタビューでこんなことを仰っていたのを発見!

オフィシャルで推奨されていた!
オフィシャルで推奨されていた!

そして出来上がったのが、この帯付き表紙です。

牛野小雪氏に推薦文を寄せていただいたのです!

どうです?
ずっと目を引きますよね!
引き続き、こちらの本にも帯を追加。
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さらに、

だじゃれはご愛嬌
だじゃれはご愛嬌

『希望の船』は、この『ケプラーズ5213』の前日譚。巻末にはたっぷり試し読みを載せていますから、ケプラーズの販売ページに来てくださる可能性もある。よし、こっちもやっちゃおう。というわけです。これが表紙。

文字はちゃんと3DCGで作ったんですよ!
文字はちゃんと3DCGで作ったんですよ!

こちらは、新潟文楽工房ヤマダさんがブログで書いてくださったレビューを転載させて頂きました。ヤマダさん、素晴らしいレビューをありがとうございます!
あんなにお褒め頂いて、とろけました。

さて、帯追加後の効果は?

最近四冊の無料キャンペーン
最近四冊の無料キャンペーン

左から、『サタンと呼ばれた男』『五感の嘘』『希望の船』です。右端は、始まったばかりの『未来からの伝言』ですね。
サタン〜は、僕の短編としては標準的なレベルのDL数で、期間内に161冊。これを基準とすると、どうです? 効果、ありますよね。希望〜は348冊だったので、実に倍以上です!
実は、五感の嘘についてはキャンペーン途中で表紙とタイトルを入れ替えるという大実験(この件についてはこちらをご参照)を行い、そこで結構な効果が出ています。帯を追加することで、更なる効果が認められたということになりますか……。

いやあ、この間、何人もの方に応援、激励をいただきました。拡散もしていただき、その効果も大きかったのではないかと思います!
この場を借りまして、改めてお礼をさせていただきます。本当にありがとうございました!

そして、気になるのは昨晩から始まった『奇想短編集そののちの世界』、最後の連続無料キャンペーン『未来からの伝言』のDL数です。そうなんです。帯だけじゃあなあ、という感じが既にしています。(いや、もちろん内容には自信がありますし、表紙、タイトルも悪くないですよね!?)

推薦文はありませんが…
推薦文はありませんが…

ここにはもしかすると、二つのネガティブ・ファクターがあるかもしれません。

1.「完結編」、「最終巻」と書いていること。
→これによって、今までこのシリーズを読んだことのない人が躊躇するかも。
2.「賛否両論」と入れたこと。
→この『否』という言葉のネガティブ・イメージによって、クリックを止めてしまうかも。「あ、駄目だと言ってる人もいるのね。」という判断が下ってしまう可能性ですね。

タイトルはどうでしょう?
Amazonさんの販売ページで、なぜか《評論・文学研究》に分類されています。説教臭い感じ、自己啓発本的なイメージがしてしまうでしょうか??
普通のSFなんですよ、しかも結構エンターテイメント性の高い!

来週の前半まで、まだまだ無料キャンペーンは続きます。
一人でも多くの読者さんに届くといいのですが……。

さて、この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!

タイトルと表紙を同時変更の件、続編。

このブログやTwitterでみっともない姿を晒してしまいましたが、短編集第八話の『五感の嘘(旧題:センス・オブ・デリカシー)』について、無料キャンペーンの顛末を書き残しておきたいと思います。

4/3(金)17:00、
無料キャンペーン開始。
夜半、あまりにDLが少ないことに気付く。表紙を差し替えようと決意。CGのシーン編集を開始。DL計12冊。

4/4(土)朝、
やはりDLが増えていない。買い物に行っている間に新しい表紙用CGをレンダリング。午後、コンポジットとレタッチを行い、表紙デザインを差し替え。
眠い。ePubを編集し、データを変換。Amazonに提出。

14:50、新表紙Ver.01が出版される。(Amazon上の表示がすぐ差し替わらず、正確な時間は不明)
ここまでDL数、20冊強。

17:08、表紙の差し替わりを確認。

20:52、タイトルを『五感の嘘』に変更し、再度Amazonに提出。DL増加。4/4の計、39冊

4/5(日)朝、
新表紙Ver.02が出版されているのを確認。
やはり表紙のデザインが気に入らず、再度色調を変更して差し替え、Amazonに提出。

17:02、新表紙Ver.03、最終版の出版を確認。4/4の計、88冊。

4/6(月)
35冊

4/7(火)
35冊、キャンペーン終盤、平日だが、いつものようにはDL数が落ちない。

4/8(水)
10冊、さすがに最終日はガクッと落ちる……。

五日間の合計で219冊。短編集では一番のDL数となりました。元が99円と安いだけに、あまり無料キャンペーンの効果は大きくないと思っていましたが、これだけ出れば少しは露出が上がるかなあとほのかに期待。
ブログとTwitterで変に騒いでしまった効果が出たのかもしれませんが、タイトルと表紙デザインを人目につ引やすいものに変更した効果も、決して低くはないと思います。最初の24時間は20冊ちょいしか行かなかったのですから。現実の世界に「もしも」はありませんし、実際に何も替えなかった場合と比較することはできないのですが。。

タイトル、表紙デザイン。とても大事です。それを再確認した一週間でした。

そして今週末からの五日間は、『そののちの世界』最後のKDP、KWL同時無料キャンペーンを行います。
対象作品は:
KDP『希望の船』、KWL『プロテイン・パック』です。
どちらも力を入れた作品です。とくに『希望の船』は、最大の自信作『ケプラーズ5213』の前日譚となっています。なぜ、どうやって超巨大宇宙船が建造され、遥か彼方へと旅立っていったのか、がスリリングに描かれます。
短編としては61ページ(巻末付録込み)と長めですが、ぐいぐい読める内容で、とってもお勧めです!
(SFの苦手な妻が、僕の予想の半分以下の時間で読み終わっていました。構成はちょっと複雑で、登場人物も多いのですが、読みやすい物語に仕上がったと思います)

『希望の船』を読んだ後は、短編集完結編の『未来からの伝言』に進むか、『ケプラーズ5213』に進むか、二通りの楽しみ方がありますよ。
ちなみに、巻末付録は『ケプラーズ5213』の冒頭から三章分。読み始めたら止められないこと請け合いです!

いっぽうKWLでキャンペーン展開の『プロテイン・パック』は、ほししんいちさん的な世界観から始まり、世界が軋みを立てていく様子が刻々と描かれます。
湿っぽさのない、カラッとした懐かしい未来が、あなたに読んでいただけるのを待っています。

 

どちらもお勧め。是非二冊とも読んでみてくださいね!
どちらもお勧め。是非二冊とも読んでみてくださいね!

 

では、金曜日をお楽しみに!!

最後に、ここでお気付きの方もいるかもしれません。同時キャンペーンなのに、KWLの話が出ていませんね。実はKWLではここのところ一切表示が更新されていないのです。前回の無料キャンペーン時にはDLしてくださった方が最低一人はいることを確認できたので、何がしかDLされていることは確か。ですが、今回のキャンペーンでも、ダウンロード数は一冊もカウントされていません。
恐らく、なのですが、KWLでは無料キャンペーンのDL統計は記録されないのではないでしょうか。ダッシュボードには「販売数」と「ダウンロード数(無料作品)」しか表示欄がないので、元が有料の作品については表示する欄がない。ということなのかもしれません……。

さて、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!

タイトルと表紙を同時変更、の件

新旧表紙を並べてみました
新旧表紙を並べてみました

ご覧の通り、現在無料キャンペーン開催中の短編作品の表紙とタイトルを変更しました。右が旧版、左が新版ですね。どうしてこうなったかというと、キャンペーン開始時のダウンロード数がちっとも増えなかったためなのです。
これまでに行なったキャンペーンの中でも最低レベルだったため、冷静に、原因を分析してみたというわけです。
で、結論として辿り着いたのが、この二つ。

・小さく表示した時によく分からない地味めな表紙
・あまりなじみのない片仮名のタイトル

もちろん、旧版にした時もそれなりに合理的な理由がありました。

【表紙絵】
・高度に工業化され、高密度に集積された野菜生産工場のイメージ

これを表現するためには《何フロアにもわたって続く野菜工場を引きの絵》で、《象徴的なシンメトリ構図》で、という判断もまた間違ってはいなかったと思うのですが、ぱっと見て何だか分からない、という危険性の方が大きかったのですね。で、新しい表紙、《なんか、ロボットアームが植物を育ててるみたいだぞ》と一目で感じられるものに変更しました。ロボットの色も農業機械にありがちな赤にして少々目立たせています。物語中にはロボットは出て来ないのですが……。

【タイトル】
・物語冒頭に出てくる自称グルメなダメ男と本当に繊細な舌を持つ主人公の対比で、《(美)食の感覚》のような意味合いのタイトルを付けていました。

こちらは本当に作者の勝手な思い入れに過ぎず、多くの人が何のイメージも喚起できないタイトルだったと思います。しかも、物語は《食》に留まらず全ての五感へと広がっていきます。その五感がいままで信じていたものと違っていたら? という裏テーマを感じさせるもの、何かありそうだと感じさせるタイトルにしよう、ということで、『五感の嘘』に辿り着きました。

旧版についてもそれなりに検討した結果、最も良いと思われるものにしていたわけなのですが、それはそれ、これはこれ。《作者の思い》と読者にとって《喚起されるイメージの強さ》は別物、ということです。クライアントがいるCGの仕事だったらそこまで考えてビジュアルを判断するところですが、ここは個人の思い入れが先行してしまったため、そこに思い至らなかったのでした。作品を世に出す時は読者というクライアントを思い浮かべていなきゃな、と反省です。

ここで両方とも変更することで、その効果も分かるというもの。

キャンペーン開始から一日半と少し経過した現時点で、100DLを少々超えたところです。タイトルと表紙を変更した効果なのかどうか、はっきりとは分かりませんが、概ねいつもの水準に戻りつつあります。

表紙、タイトル、とても大事ですよね、というお話でした。

さて、この記事が、いつか誰かの役に立ちますように!