Category Archives: 自作について

よし、ミステリーで決まりだ!

今日は2月28日、ということは、明日は2月の最終日、つまり「カクヨム」のオープン日だ。
ということで、今夜の話題はもちろんカクヨム。

兼ねてから表明してきたとおり、僕は既発表作品で参加。そして、登録の際、当然のようにジャンルを「SF」とした。
作品はご存知『さよなら、ロボット』(あ、知らなかった方、ごめんなさい……)。
僕のプロフィールアイコンやTwitterの背景にも使っている、とても思い入れのある作品だ。

データはepubになっているから、WEB上の投稿システムであるカクヨムに載せるためにはテキスト部分をペーストする必要がある。最近の作品では、行頭の一字下げは普通に全角スペースを入れているのだけれど、この作品を書いていた頃は全角スペースを使ってはいけないと思い込んでいて、一字下げは全てCSSの設定で行なっていた。
そのため、epubを構成するxhtml書類を開いて文字をコピペすると、一字下げは全てなくなってしまうのだ。
それにもちろんルビもなくなって、「漢字+ルビのかな」という構成になってしまう。それを、全て手作業で修正する必要が生じたわけだ。

いやあ、辛かった。
丁度、何年ぶりかで風邪を引いてぶっ倒れて(いや、実際には倒れてはいないよ)30時間ほど爆睡した後、「今やらなきゃいつやる!?」と急に何だか分からん啓示を受けたような気がして手を付け始めたのだ。
(面倒だし、やっぱ参加するの見送ろうかな〜という悪魔の囁きに負ける直前だったわけで──)
全14章のこの作品、1章目を終えた時点で、やっぱやめよう、と真面目に思った。でも、もう1章分だけ頑張ってみるか、と思ったのが運の尽き、もう、突き動かされるように最後まで──。

で、字下げとルビと引用部分を修正しながら、斜め読みしていて思ったのだ。これ、SFって言ってたけど、違うんじゃない? って。

もちろん未来の話だし、ロボットや冷凍睡眠なんかが出てくる。でもそれは舞台装置に過ぎないのではないか、と。

物語が始まると、まず最初の謎が提示される。
主人公マサルの父ケンイチは、不治の奇病「グラマン氏病」で冷凍睡眠していたが、急に覚醒させられ、研究対象として監視されている。
何か、裏がありそうだ。
そして、介護を行なうロボット、シードが突然失踪する。だがシードだけでなく、ロボットの失踪は全世界で同時発生していた。
続いてマサルの「恋人になれていたかも知れない友達」スミカが、バチカンで突然の爆発事故の犠牲になる。
行方不明になった大量のロボットが地下に蠢いていたという証言を残して。

ジャーナリストであるマサルは、ロボット失踪と奇病の謎を解くために世界へ飛ぶ──。

これ、ミステリーじゃん!
(ミステリーファンの皆様、ごめんなさい。僕はロクに読んだこともありませんっ!)

そう、思ったわけだった。

いやあ、こんなことに文字数を費やして済みませんです……。
と、いうことでですね、『さよなら、ロボット』の登録ジャンルはミステリーにしたのだった。

もしかしたらこれで、新たな層に届けることが出来るかも知れないぞ、とか、調子のいいことを思いながら!


ここのところ急に投稿のレギュレーションが話題になっているけれど、基本的には「有料で販売されている限り」参加できない。という基本ルールを信じることにしている。それなら、無料作品ならストア公開作品でも問題ないと考えられるので。
もちろん、大前提を言えばそれも怪しい。そもそもAmazonさんで無料になっているのは、他のストアで無料にしている関係で《Amazonさんの好意によって無料化されている》のだ。
著者ページにおける作品の登録では、0円という設定は不可能で、必ず99円以上の値段を付けなければならない。
そこを《本来の契約内容》を捉えると、Amazonさんで無料化している作品は本来無料ではないということになり、カクヨムの応募規定における「商業的利用について無契約の作品」という部分に抵触する可能性があるのだ。

──これをカクヨムさんがどう考えるかは、まあ、公開期間が始まってから様子を見るしかないと思うので、何かあったらまたこの場かTwitterなどで報告しようと思う。

ではまた明晩!

──この話には、何とも言えない続きがあるのだ、が──

いやあ、もう、ホントに懲りた!

去年に引き続き、今年も、というか年末からやりました。新刊ラッシュ。
去年は10冊連続だったけど、今年は5冊でちょっと控えめ。
ただ、文字数で言えば変わらなかったんだよなあ。一冊あたりが長くなったので。

正直、辛かった。かなり。
最初の2冊は順調だったけど。3冊目の『光を纏う女』の後半に入れた『瞳』から、ちょっとペースが狂ってきた。これは11月頃に書いたショートショートを短編として書き直したものなんだけど、思いのほか構成が難しくて、組立てに時間が掛かってしまった。
ちょっとビハインド気味だったけど、表紙を手抜きにすることで時間を浮かせて切り抜けた感じかな。
4冊目の『ガラスたちの永遠』。これも概ね順調に書けてたんだけど、年末に執筆時間がほとんど取れなかったことで、もう、ぎりぎり間に合った感じになった。表紙もアイデア一発でぱっと書いた手描きのイラストそのまま。あー恥ずかしい。
『ルルルとリリリ』の連載執筆も並行で進めてるしなあ。

で、昨日ぎりぎりのタイミングで出版した『太陽の子孫』が何しろ半端なく大変だった。もともと、100枚弱の中編を想定したストーリーだったんだけど、最初に書き終わったときに110枚。思ってたよりボリューミーだった。
それでもかなりジェットコースター的な展開で書いて、もう、肉付けなし、突っ走るだけ突っ走って、ガーッと読ませてズドンと終わるような感じにしてたんだよね。もう、余計な枝葉も一切なし。
(ど、どんな感じだよ、それ?)

書き終わって、いつものごとく妻に最初に読んで貰ったら……、もう、散々の評価。
まあ、アイデアとストーリーはいいけど、何しろ薄っぺら!
何しろ薄っぺら!
って。

エンタメに対して文学を求められてもなあ、という感覚もあるし、妻の好みは分かってるんだけどねえ。
やっぱりちょっと堪えた。ちょっと。
確かに最初のバージョンは、人間とか、心が全然書けていない。
いくらノンストップ・アクション的な物語でも、やっぱり薄っぺらいと言われるのは痛い。痛いッ!

で、いったん先週末にmobiファイルまで作ったんだけど、もう一度肉付けをやり直して、描くべきところを描いていったんだな。これ、平日にやるのは辛かった。いったん終わらせているから、読み直すと「ここを書き込めばもっと話に膨らみと深みが出るよな」ということが結構あからさまに分かってくる。
それで、書けば書くほど別の部分の書き足らなさが気になって、目に付いて、ね。

平日のほとんどは会社の行き帰りに電車でiPad執筆するしかないので、とにかく思いついた断片をどんどんテキストファイルに落としていって、気がつくとdropboxの中は書きかけのファイルでいっぱいに。
これを夜中にhagoromoに移しながら整えて……。を繰り返している間に、もう週末。土曜日はいろいろと忙しくて、落ち着いて書き始めたのが夕方近くになってからで。
うーん、自分としてはかなり良くなったと思っているんだけど、どうなんだろう。
長くした分、「説明的だ」「冗長だ」「無駄な要素が多い」「ストーリーに関係ない不要な描写が」etc, etc…
と思われてしまう懸念も、あると言えばあるんだよなあ。

それにしても、いやあ、本当によく間に合ったなあ(間に合ってない!)。
と、いうことで、現段階ではめでたしめでたし、ということにさせておいてねッ!

結局、出版後にもいくつか内容を見直して、今日、第二版(とは明記しなかったけど)をAmazonさんに提出したんだ。

とにかくね、こんなほとんど自虐みたいな締切り設定はもう止めよう。とつくづく思った、今回の新刊ラッシュ、だった。
次作までは、ちょっと開くかも──。

これでようやく、『ルルルとリリリ』の執筆に戻れる──来週以降の連載がやばいのだ!

あー、ごめんなさい。
こんなロクでもない言い訳を読んで貰っちゃって……。

じゃあ、また明晩!

今週の一枚─002

今週は、新作『太陽の子孫』の表紙を初公開。
実はまだ仮タイトルなんだけど、どうもこのまま行きそうな予感。
時間の問題もあり、今回の手描きになりました。
でも、手描きは本当に修練の不足がそのまま出てしまうよね(不足というか、全くしていないw)。

どうやっても一昔二昔前の少女漫画の出来損ないのようになってしまう──
どうやっても一昔二昔前の少女漫画の出来損ないのようになってしまう──

月狂四郎さんのブログにもあったし、BWインディーズで周囲を見ても、女の子がいる表紙ばっかりだ。まあ、だからというわけでもないんだけど、今回は女の子にチャレンジ。

でもまあ、この絵じゃあ、ジャケ買いは望めないなあ。
妻に言われちゃったんだよ、
「小説を読み終わった小学生が描いたみたい」って。
そりゃあひどいだろ、とも思うけど、現実は厳しい。まあ、余裕があればまた描き直したいとも思いつつ、描き直しても同じじゃないの? とも思ったりする。

手描きの良さもあるよね。
パース感とか、実は、狂ってるくらいの方が僕は好き。なんていうのかな、がちがちに全てが整っていると、広がりを感じないよね。一見ヘタクソそうに見える絵本の絵とか、小さい子供用の本の挿し絵とかね、整っていないことがとてもいい味になる。
完璧なパースを出そうと思えば下絵を3DCGにしちゃえば簡単だし、でもそうはしたくなかったんだ。
あ、もちろん、この絵はダメよ。味がないし、ぎすぎすしている。線がきれいじゃないしね、バランスも悪い。
じゃあ、何でそんなのを販売用の本の表紙にするの? って、それは訊かない百年の約束。

うーん、本当はもう少し骨太っぽいSF調の表紙にしても良かったんだけど、お話にはもちろん美少女が出てくるし、柔らかめの話だし、この場所の絵を描きたかったんだよね。
(あ、全然美少女に見えないって? いいの。心の目で見て!)

そして、この表紙絵にはちょっとした秘密があります。
お話を読み進めると、あれ? っと思って見返して、おお〜っと思うような感じにした積り。

もちろん、発売時には無料キャンペーンをやりますので、お楽しみに!

作家の作家ってどうなんだろう?

ミュージシャンズ・ミュージシャンという言葉をご存知だろうか?

一般にはあまり売れていないし知られてもいないのだけれど、音楽家の間では絶大な人気があったり、とても高く評価されたりしていて、インタビューなどでつい、好きだと言ってしまう存在。
でも、そうやって名前が挙がるのに一般のファンにはそれほど受けないという、存在。

これには2種類くらいあって、1つ目は圧倒的にテクニックが優れているケース。
ミュージシャンは高度な技術を身に着けるための苦労を骨身に染みて理解しているから、その努力に対する尊敬もあって惚れるんだろう。
2つ目は、言語化できない魅力を持っているケース。
特にテクニックが凄いわけではない。とりわけ歌が巧いわけでも、後世に残るような詩を書いているわけでもない。
でも、好きにならずにいられない。大売れするようなものじゃないと分かっていても、そのセンスに脱帽し、美しさに溺れずにはいられない。

あまり意識してはいなかったけど、僕は後者のタイプの音楽家になりたかったのかもしれない。技術が伴わないことの言い訳も含めて。

僕が大好きなThe Blue Nileというバンドは典型的なミュージシャンズ・ミュージシャンと言われる(ただし、Wikiにはそう書かれてはいない)。
あれで食べていけてるとは思えないけど、世界的に有名なバンドで、三十年にわたり高く評価されていて、という位置づけは間違いない。


この『The Dowontown Lights』はAnnie Lennoxもカバーしている名曲だ!

僕は、小説を──純文学ではない小説を──書く以上、一般に受け入れられて売れなきゃ意味がないと、ある面で思ってきた(反面、好きに書いてれば、それでいい。というのもあるのだけど)。

インディーズ作家の中で、気に入ってくれる方がいて、読んでくださって感想をくださる方がいて、でもツイッターのフォロワーさんのほとんどは同じクラスタの方で……。
どうもこれでは広がりがない。いかんのじゃないか、という思いもずっとあった。

──で、作家ズ作家。

例えばまあ、インディーズ作家だけでなく、広い意味で作家・創作家予備軍のクラスタから支持されれば、実は強力な味方を得たことになるんじゃないのか、と。
《どうせインディーズ作家の読者はインディーズ作家》などと自虐的に揶揄されるけれど、1万人(?)の創作家予備軍の何割かに支持されるとしたら、それはもう立派なファン層ではないのか、と、ね。
(まあ、何割か、というのはやっぱり無理だとは思うけど)

そういう広げ方も、決して間違いではないのかな、と、ふと思い至ったりした今日この頃。
もちろん、非創作クラスタに広げる努力を怠ってはならない、と自分に言い聞かせつつ。

じゃまた明晩!

みなさん、あけましておめでとうございます。

みなさん、あけましておめでとうございます。
旧年中は本当にお世話になってばかりで、まことにまことにありがとうございました。


と、いうことで、実はいきなり平常運転に戻る積りだった淡波ログですが、やはりセオリー通り(笑)、新年の抱負といいますか、本年の予定を書くことに変更します。
(既に予約公開設定していた本日の記事は、別の日に回して──)

■本年の予定

・1月 6日:『ガラスたちの永遠』発売。既に予約販売開始していますので、ご存知の方も多いかな、と。

・1月16日:『太陽の子孫』(タイトル仮)発売予定。五十枚程度の短編です。これ、ちょっと滞っていて、まだ半分も書けていません。ん〜、どうなるかなあ。タイトルは、書き終わってから再考します。書き終わってからタイトルを考えた方が良い、と、たしか偉い先生が仰ってましたし。
・2月 2日:『別冊群雛』SS大賞(クェイル賞)に応募中。昨年はSFショートショートで3連敗したからなあ、まあ、結果を見てのお楽しみ。ということで。

・『ルルルとリリリ』は恐らく七十話くらいになるのではないかと思われます。まだ、分かりません。三月後半まで続きそうです。かなり未整理で、どんどん先へと進めてしまったため、電書で出す前に全体を見直すことになりそうです。
・『とっても小さいな九つの国』の第三部『やさしい北の魔女とわがままな南の王様』については、『ルルルとリリリ』の連載終了後、一〜二ヶ月ほど休んでから連載開始しようかな、と思っています。こちらは完結編ではなく過去のお話で、ことの発端を描くものになります。童話にしてはちょっと大人っぽい内容で、長さは短めになります。

・例のアレでダメだったショートショートについて、手を入れて今年中に出そうかと思っています。もともと文字数が規定より相当溢れていて、かなり無理やり摘んでしまったものなので、描写不足、説明不足は否めず、そこをきちんと書き直してみようかな、と。

・その後、すっかり暖かくなった頃から、長編を書き始めようかと思っています。これは小説を書き始める前からアイデアを書き留めていたもので、自分がそれを小説化できるとは思っていませんでした。かなりの筆力を求められそうなので、書き始めるのを先延ばしにしていたのです。じゃあ、充分な筆力がついたのかというとそんなことは全然なくて、このままだと書かずじまいになりそうなので……。
(発売はきっと、再来年くらいになるのでしょう)

・以前からもともと予定していた短編が何作かあったのですが、昨年は“急に思いついて書き出した”『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』のシリーズにエネルギーの大半を取られてしまったので、これは夏以降、気力があれば、という感じ。

・『ケプラーズ5213』の脇役の一人、ティプトンという老人を主役にしたスピンオフ企画があり、ちょっとだけ書き始めています。この登場人物に興味を持ってくれた方は誰もいないかもしれませんが──。
こちらは小説の形態ではなく、叙事詩集になります。ちょっとした冒険。


うまくいけば、短編〜中編を六冊ほどリリースできるかどうか、というところでしょうか。

昨年のようなハイペースを続けると、活動量に反比例して脳の回転が鈍り、眼の健康が脅かされることが身にしみました。今後は無理せずマイペースで、コンスタントにいこうかと思います。
休む時は休んで、ね。

本年もまた、どうぞ宜しくお願い申し上げます!

2015年の活動総括をさらっと

えー、20時公開のルルリリ・スペシャルでエナジーを使い果たした淡波です。
さらりと行きましょう。

■2015年の刊行作品一覧!
《新作のみ》

・1月 5日発売 『奇想短編集 そののちの世界2 完全なテロメア』
・1月15日発売 『奇想短編集 そののちの世界3 可愛くてしかたがない!』
・1月25日発売 『奇想短編集 そののちの世界4 フローラ』
・2月 5日発売 『奇想短編集 そののちの世界5 プロテイン・パック』
・2月15日発売 『奇想短編集 そののちの世界6 段ボール箱の中の人形』
・2月25日発売 『奇想短編集 そののちの世界7 サタンと呼ばれた男』
・3月 5日発売 『奇想短編集 そののちの世界8 五感の嘘』
・3月15日発売 『奇想短編集 そののちの世界9 希望の船』
・3月25日発売 『奇想短編集 そののちの世界10 未来からの伝言』
・12月 6日発売 『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』
・12月16日発売 『猫になりたい』
・12月26日発売 『光を纏う女』

新刊を十二冊出したんですねえ。我ながらよくやった!
(まあ、短編が多いので文章量としては『孤独の王』一冊にも満たないんですが、ね!)

12月の三冊はいずれも新着一位(それぞれのジャンルで)獲得しました。スクリーンショット 2015-12-30 19.44.27

スクリーンショット 2015-12-30 19.46.40

光を纏う女新着

お読みくださった、DLしてくださった皆様のおかげです。
いつも、本当にありがとうございます!
《継続する勇気》をもらって、淡波は走り続けますよッ!

《既刊の別バージョン》
・4月25日発売 『孤独の王 第一部: かけら』
・4月25日発売 『孤独の王 第二部: 別離』
・4月25日発売 『孤独の王 第三部: 赤い影』
・6月28日発売 『奇想短編集 そののちの世界』

■2015年にリリースしたビデオ

『奇想短編集 そののちの世界』予告編
『ケプラーズ5213』CGブレイクダウン for ブックトレイラー

あ、これだけですね。少ないですね……。
『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』のPVは結局作り掛けのまま年越しになってしましましたが、まあそのうちに……。

■2015年にリリースした楽曲

『エビネルさんとカニエスさんのテーマ』
『ホーヤレ節』
『リリリ』のテーマ曲
『大蛇の歌』
『黒牙山の戦い』

予定では、サントラは10曲になる予定だったんですが、ねえ……。『ルルルとリリリ』も同じシリーズなので、今後も継続、ということで!

■その他

・多店舗展開としては、昨年末参加した楽天さんに加えて、BWインディーズにやっと参加しました。ちょうど、一年経ってましたね。来年はもっと頑張って販路を開拓しなきゃ!
・8月には群雛に初参加。来年もやりますよ!
・G+に参加。
・インディーズ作家さんに初めてお会いしました:楠樹暖さん、E-fon veeさんのお二人。
・いくつか、賞に応募しました。マイナーなものばかりです。ショートショートの賞で二本落ちた他はまだ結果が出ていませんが……。


ショートショートでもワンアイデア&最低限の表現だけで突っ走ると、まだまだ自分の実力では面白くできないということがよく分かりました。
(「面白そう、だけど」という評価を戴いたのは、そういうことなのだなあ)

まあ、こんな感じですね。

それから──
・10,000ツイート突破!
 (ほぼ、この一年間で、ですから、ちょっとつぶやき過ぎですね──)
・これまでの表紙イラストはほぼCGばかりでしたが、後半は久々の手描きもやってみました。CGを作るようなストレスはないし、「レンダ待ち」もないし、来年は手描き中心で行こうかなあと考えているところです。まあ、分かりませんが、ね。

■DL数の伸びを簡単に比較(有料・無料込み)

2013年:二桁DL(全く無宣伝、SNSも開始前……)
2014年:前年比840%の伸び
2015年:前年比340%の伸び
(楽天さんは400DL弱。BWインディーズは初日のみで13DLという滑り出し! まだ無料本だけですが、ね)

■まとめ

書きたいことがどんどん増えて、「さらりと」ではなくなってしまいましたね……。

今年はかなり頑張ったんじゃあないかと、自分では思ってます。収入としてはまだまだまだまだこれからですが。
年始早々も刊行ラッシュは続きますし。来年もぶっ飛ばして行こうか、と思いましたが、ちょっとお疲れ気味。
来年は無理せずマイペースで行こうかなあ──。
やはり、短編をどんどん出したり連載小説を書いたりしていると、長編を書く時間が全然取れませんね……。これからはもう少しペース配分を考えて、長編もしっかり書くようにしたいなあと思います。
(嗚呼、まとまらないまとめ!)

では、来年も宜しくお願いします!

順調? 状況をアップデート

まず、ちょっとした変更点から。
隙間社さんとのツイッターでのやり取りで、ふと気がついた。次に出す『猫になりたい』(あ、明日だ!)は、ここ淡波ログで掲載した詩が中心になる。
もちろん未公開のものも数多く含まれるんだけど、KDPセレクト登録はNGじゃん、ということに気がついた。

まあ、きっと登録すればされてしまうだろうし、気づかれずにいくだろう。最初の90日だけで解除して多店舗展開しようと思っていたし、大きな問題にはならない。でもね、やっぱり問題は誠意。

Amazonさんを騙すようなことはしたくない。こんなにお世話になってるんだからね。

と、いうことで、『猫になりたい』は無料キャンペーンできません。発売記念価格で99円にはするけれど……。

次。

既刊『サタンと呼ばれた男』、『五感の噓』、『希望の船』のセレクトがようやく切れたので、そろそろKWLに登録しようかと思っている。
懸念事項としてあった多店舗展開がいつまでも伸びてしまっている件も、このシリーズからにしようかな、と。
『孤独の王』はEPUBが複雑だし、長過ぎる。やっぱり短編からでしょう。ちなみに、『猫になりたい』も最近挑戦してみたんだけど、やっぱりBCCKSの編集機能が上手く使いこなせなくて、いったん諦めた。
目次やリンクが多いものは、また次の機会かな。
(表紙デザインを自由にできないってのは無料会員だからかな? 本棚を見るといろんなデザインのものがあるし。時間のある時にちゃんと調べなきゃなあ──)

多店舗展開は、短くて構造が単純で編集しやすそうなものからいこう。KWLでは僕の本の中でダントツ一番人気の『段ボール箱の中の人形』を皮切りに、まず無料本を3冊、シリーズものであることは敢えてうたわずにやるつもり。

他の予定はどうだろう?
ん〜、今のところ不透明って感じ……。
(ルルルとリリリの執筆が長引いてるから……と、言い訳じみたことを言っておいたりして)

じゃ、また明晩!

ここらでもう一度、予告をしちゃおう!

じゃーん、この冬の刊行予定だよ。この冬も、新刊ラッシュを敢行だ!
(予定は予定だけどさッ)

【12/6】
『フックフックのエビネルさんとトッカトッカのカニエスさん』刊行!
刊行と同時に無料キャンペーン。終了後、1週間は99円、その後は250円に。
※刊行時以外にキャンペーンを行なうことはありません!

もちろん、執筆中の『ルルルとリリリ』の連載も、ここ、淡波ログでこの日に開始!
(本当に大丈夫なのか、まだ分からない状態・・・)

【12/16】
初の詩集『猫になりたい』刊行!
刊行と同時に無料キャンペーン。終了後、1週間は99円、その後は150円に。
※刊行時以外にキャンペーンを行なうことはありません!

【12/26】
短編集『光を纏う女』刊行予定(予定!)
本編の他に掌編を2点収録。
刊行後、1週間は99円、その後は200円に。
※KDPセレクト登録不可のため、無料キャンペーンを行なうことはありません!

【1/6】
短編『ガラスたちの永遠』(仮題)刊行!
刊行と同時に無料キャンペーン。終了後、1週間は99円、その後は150円に。
※刊行時以外にキャンペーンを行なうことはありません!

【1/16】
短編『太陽のこども』(仮題)刊行予定!
刊行と同時に無料キャンペーン。終了後、1週間は99円、その後は250円に。
※刊行時以外にキャンペーンを行なうことはありません!
(1/22追記:ボリュームが増えたので定価250円としました。タイトルは『太陽の子孫』です。ここまでは予定通りこなしたよ〜!)

【1/26】
この日発売の別冊群雛のショートショート大賞に応募したよ。
縁があれば掲載されるかも!(おいおい、縁というよりは実力があれば、だろ?)と突っ込みの声……。
(1/22追記:別冊群雛、2月の初めに発売延期ですね)

【2/6】もしちゃんと終わってれば、しかも準備が間に合えば『ルルルとリリリ』を刊行。かもしれない。
お話がちょっと伸びてるので、ちょっと厳しそうな予感が……
(1/22追記:全然終わりません。暫く続きます!)

さてさて、どこまで実現できることやら……。
(未定の予定ばっかりじゃん、って言わないで)
しかも、これじゃあまた既刊の多店舗展開に割ける時間がないじゃないかぁ──。

では、乞うご期待!

執筆モードを切り替える─2

ショートショートを書くにはモードチェンジが必要だということに気がついた。
それが昨日の話。

では、どうやって?
それが、今日の話。課題はたくさんある。

・ショートショート独特の雰囲気はどうやって出す?
・粗筋にならずに短く収めるってどうやるんだ?
・セリフをなるべく書かないで人物同士のやり取りを表現するにはどうしたらいい?

答えを言えば、簡単だ。ようは、書くしかない。
書いて、失敗して、書いて、自分でスキルを獲得するのだ。

ネタフォルダをじっくり探索した。ここ何年かで書き溜めた無数のネタの中で、SFショートショートになりそうなものをピックアップする。
(あ、《無数》は誇張ですよ、念のため)
おあつらえ向きなものが、とりあえず2本あった。
頭の中で流れをざっくりと考える。

具体的にルールを決めてみる。

・多重の形容はしない
・セリフはできるだけ書かず、地の文で表現する
・説明はしない
・固有名詞、美的な描写はできるだけ省く

よし、書くぞ。

朝、電車で書き始めた。するする書ける。よし、良い調子だ。朝だけで半分、帰りの電車で半分。今度は正しい書式に流し込んだ時にがっかりしないよう、努めて短めに仕上げる。
家に帰り、Hagoromoに流し込む。数行オーバーしているが、推敲で充分に削れる範囲だ。

読み直す。案外削れるところがない。数行ってのは、結構厳しいと考え始める。
形容詞を削る。描写を削る。ストーリーがちゃんと伝われば大丈夫、と思い、肉付け部分をこそげ落とす。
1時間半ほどの格闘で、何とか収まった。時計は1時半。もう寝なきゃ、と作業を終える。

しかし、面白いという確信が全く持てない。自分のスタイルではない、肉付け部分を削った淡波文体に、果たして魅力があるのか? と自信がなくなる。いや、もともとない自信が、更にシュリンクする。

仕方がない。初めて何とか文字数に収まるものが書けたというだけなんだから。そう思い直し、次の日、また別のアイデアで書き始める。
その日は電車で書けるポジションをなかなか確保できず──つまり満員でiPadを構えることもできず──、途中までで終わってしまった。仕事で疲れてたしね、そうそう毎日書き続けられない。

そして床に入る。
ふと、新しいアイデアが降りてくる。メモりたい。でも寝たい。そこで考えた。
本当に面白いアイデアだったら、絶対忘れない。朝起きて、覚えていて、しかも面白いと思えたら、昨日の話は置いといて、先に書いてみよう。って。

何となく、昨日の話を書いている途中で、勘所がちょっとだけ掴めそうな感じにもなっていたし──。

朝、覚えていた。面白くなりそうだという感覚に嬉しくなる。脳が書きたい気持ちでいっぱいになり、興奮している。
電車に乗り、新しい話を書き始める。
どんどん書く、帰りの電車で書き終わる。家に帰り、流し込んで、文字数を調整する。また、数行溢れていたけれど、頑張って削る。

4度目の挑戦でなんとかいい形になり、ショートショートを書くのがだんだん面白くなってきた。
まだ、どうやったら上手く収まって面白く収斂させられるのかは掴めていない。もっともっと、書き続ける必要がある。
でも、こうやって目的を持って書いていると、ちゃんとそのモードが自分の中に入ってくるということが、自分の中で自信になりつつあるかもしれない。

書いたものが面白いかどうかは、読んだ人にしか決められないんだけど、ね。

では、
この記事がいつか誰かの役に立ちますように!

執筆モードを切り替える

長編、短編、お伽話。
ここ何年かで僕が徐々に獲得してきた執筆モードだ。
今、ショートショートのモードを手に入れるべく、格闘している。

星新一賞に応募するための作品を書いた時は、短編執筆モードだった。文字数制限が10,000字だったから、これまでの短編のやり方で大丈夫だったからだ。結局はなかなか10,000字に収まらなくて相当苦労したけれど、まあ、それでも何とか書き上げることはできた。

群雛の増刊号でSFショートショートの賞が創設されると聞いて、僕はピクリときた。応募してみたいなと思った。でも、応募のレギュレーションを読んでびびった。

・45字×20行を1ページとして、4ページまで

これは、僕にしてみればとんでもなく短い制限だ。文字数にすれば3,600字で、今まで書いてきた短編(しかも短い部類)の3分の1しかない。
ちょっと考え方を変えて、とにかく短く書いてみようと思った。
全編クライマックスの連続で、だれるところが一切ない、説明も描写もない、盛り上がりだけのショートショートなんてどうだろうと思って書き始めてみた。ちょうど、短編〜中編向けのアイデアで向いていそうなものがあったのだ。

電車で書き始めた。
説明を省き、どんどんどんどんクライマックスだけを書いていった。ん、面白いな、こういうの。と思いながら、1日目を終えた。その時点で約2,000字。筋としては多分、全体の半分弱だ。ちょっと長いけど、まあ、削ればいいだろうと思った。

家に帰ってHagoromoに流し込む。書式を45字×20行に変更すると……、あれ? 既に5ページ目に入っているじゃないか。ストーリーの半分弱なのに、文字数はもうオーバー。

何でだろ? と考えてみた。

そうだ、20行で1ページを4ページまでということは、たった80行だ。文字をびっしり埋めれば原稿用紙8枚分の文字量だけど、改行の多いスピーディーな展開では、原稿用紙4枚分しか書けないのだ。
しかもタイトルとエンドマークで4行取られてしまえば、そこで5%は消えている。物語の転換部では空白行を入れたいし……、と考えていくと、内容は70行程度だろう。短いセリフの応酬を数回入れると、もう数分の1は埋まってしまう。

と、考えたところで撃沈だ。
この話はショートショートに向いていない。そう思って諦めた。だって、まだまだ書きたいことが山のようにあって、イメージは膨らむ一方だ。これを無理やり短く収めたって、誰も楽しめない粗筋にしかならないよ。

そうだ。

ショートショートってのは、今まで僕が書いてきたものと根本的に違うのだ。

モードを、切り替えなければいけないのだ。

(明日へ続く!)