Category Archives: 自作について

進捗:最低限の合格点

『ルルルとリリリ』を見直した結果については先週も書いた通りだけど、下巻の推敲兼校閲を終えてみると、その修正点は100箇所を超えていた。これはもう一周する必要があるんじゃないかと思わないわけにはいかない……。

さらに、描き終わって熱の冷めた状態で再度見ていると、NGな挿絵もチラホラ見つかる。目に付く。
気になりだすともう無視は出来ない──。

数点、またも描き直す必要が出ている。

キリがないだろうか?
──完璧主義?

いやいや、そんなことはないのだ。ただ、ストアに出して値段を付けてもいいよっていう合格点を、今のままでは自分に与えられない。
お金を取るっていうのは、そういうことだと思う。
面白いだけじゃダメ。
商品として最低限以上の体裁が整っていなければ、それは一般読者には絶対届かない。広がらない。

目指しているのは商業本と変わらない品質なのだ。
素人が趣味でやっていると思われたら、伸ばした手はそこで引っ込む。
内容もビジュアルもパッケージ全体としてちゃんとしていなければ、商品としての品質・価値を担保しているとは言えないと思うから。

もちろんこれは、自分の作品に対する自分だけの考え。
誰かに押し付けようとは思わない。

──そんなこと言って格好つけたって、そこまでのものを作ってないだろ!?
そう、あなたは思うかもしれないけど、それはそれ。

誰もがみんな満足するものなんて、誰も作れない。まずは自分基準をクリアすること。その基準は、自分としては十分な厳しさを持っていること。

とにかくもう一周。
修正をすべて反映して、挿絵もいくつか描き直し、それからもう一周。
発売日を決めるのは、それからでいい。

じゃ、また!

今週の一枚/太陽の子孫の表紙をリニューアル

cover2_S

これです。

相当変わったと思いません?
で、旧表紙を一応ここにもう一回。

これは、最終版の表紙
これまでの表紙

実は、もともとは今回の案の表紙で計画していたのですよね。でも、挿し絵を考えていた時に、挿し絵の絵を表紙に使った方が良いんじゃないかと思うようになり、現在のものにすることに。

小説の内容は、マイクル・クライトンもしくはダン・ブラウン風の世界を狙ったものなのに、ちょっとこのファンシーな表紙はなかったかなあとの反省もあり──。

今回の表紙リニューアルに合わせて、内容のほうも再度推敲してブラッシュアップしています。
リニューアル予定日は7/7の予定です。

さてさて、『ルルルとリリリ』のように誤字脱字ドツボにはまらなければ良いのですが……。

では、7/7をお楽しみに!
(既に持っている方の分を再配信で差し替えるほどの内容変更ではないので、現在の版を御持ちの方は《希少版》ということで、大事にお持ちくださいませー)

本日はここまで!

甘かった、甘すぎたよ……

とほほ。
あとは出すだけだぜ、と思っていた『ルルルとリリリ』。
ここのところ挿し絵と表紙の絵のことばかり考えていたのだけれど、ほぼほぼ最終版のepubが出来上がって、エラーも出なくなり、最後の見直しのためにiBooksに入れたのが昨日。

内容を読むのは久し振りで、じっくり見直した。もちろん、おかしなところがあるわけはない、と自信満々での見直し。

ところがところが、だ。
出る出る出る出る、五人分……。

てにをはにルビ間違い、主語述語のバランス、ストーリー上のおかしな点まで見つけてしまったのだ。

「人間」のルビが「にんげn」なんてのがあったし、「王」のルビが「おうさま」になっていたり……。
そう、実は、連載の時には間違っていなかった箇所が、仕上げ段階でおかしくなっているのだ。表記の統一とか、一斉ルビ置換などによって、目の届かないところに新たなミスが生まれてしまった。
(すごく大事なところで国の名前を間違えているのは内緒ですよ)

ああ、なんともみっともないことじゃありませんか……。

本当はね、今日の記事は「書き終わったらすぐ出しちゃおう!」みたいな内容になるはずだったのが、正反対の内容になったわけで。まだ上巻の見直しも終わっていないのに、既に40箇所もの赤字が入っているという体たらく。

せっかくだから、ちゃんとちゃんとやりますよ。お金を取って出す以上、半端なモノはいかんよね。

電子書籍だからすぐ直せるってのは確かにそうなんだけど、お金を出して買ってくださった人の手元にあるデータを簡単に差し替えることは出来ないのだから、やっぱり最初からきちんとしたい。

もう一踏ん張り、がんばらなくっちゃね。
一度epubの編集が終わったものに修正を入れるのは本当に頭が痛いよなあ……。

と、いうことで、『ルルルとリリリ』は発売日未定!!!!!

じゃ、また明晩!

『ルルルとリリリ』今週の進捗

さて、いくらなんでもそろそろ出来上がると首を長くしてお待ちの70億(細胞?)リリリファンの皆様にお知らせです。

※人間の細胞数は約37兆個なので、これだとたった一人にも遠く及ばない……

下巻のepub化も、あと一歩のところまで来ました。現時点でのエラー数は19。単純ミスでタグが閉じていないものが大半で、それを潰せば9割方は解決するかと思います。上手くいけばこの週末中に出来上がるかなぁというところ。

今一つ気に入らなかった下巻の表紙の絵も、結局完全に描き直すことでなんとか納得のいくものに仕上げることが出来ました。

せっかくですから、恥ずかしい絵を晒しておきましょう──それがなければ進捗なんか読んでも面白くないでしょうし!

さて、こちらが当初の絵。Cover_Ge_old_s

はい、そうですね。お気づきの通り、ルルルくんの体型が変ですよね。首が長すぎるし、左手のバランスが妙。まあ、セザンヌの『赤いチョッキの少年』などを思い出すまでもなく、別にデッサンなんか狂っていたっていいですし、挿し絵の味って、そういうところにもあるとは思います。
でもね、これはいただけない。首も手も、強調したい部分ではないし、狂っていることに必然性も味もない!
人物たちとお城の壁のパース感がおかしいのは、演出上の狂いとして全く問題にならないんですがね。

やはり日常的に手描きをあまりしていないので、こういうところに鍛練不足が出てしまいます。特に、群像の場合は互いの関連性もあり、自然に描くのが難しいんですよね。あー、お恥ずかしい。

そこで、淡波は考えました。
得意の3DCGで下書きしちゃおうぜ! って。

最近こちらで入門を連載しているManuel Labではなく、老舗のMake Humanを使い、3人のキャラをざっくり作りました。身長と年齢と、大まかな顔つきの特徴程度を考えながら。
それが、こちら。

怖い!
怖い!

はい。怖いですねー。謎いですねー。
でも、これでいいのです。手首が髪の毛に刺さっていようが、ルルルがはげちょろでも、目も髪の毛も真っ白でも、これは単なるアタリなので。
次に、城壁をざっくりと作り、表紙絵とカメラアングルを揃え、トレースしやすいように枠線が付くようにレンダリングします。
それが、こちら。
Cover_dummy1

このままトレースしてもイメージが壊れてしまいますよね。デッサン的にはこの画像を参照しつつ、絵柄は最初の手描きのままになるよう、鉛筆でざっくりと大事なポイントだけアタリをつけました。
(この状態では写真を撮らなかったので、あしからず……)
そして、ペン入れをして水彩で塗ったのが、こちら。
Cover_Ge_Illst_s

これ、CGで下絵を作った意味あるの? って思う方もいるかもしれませんね。
そんなあなたのために、比較画像を用意しましたよ。
意外なほど、かなりCGの下絵に忠実なのが分かると思います。

compare
顔は全く関係がないとも言える……

ね、面白いと思いません?
毎週火曜日に連載中の『Manuel Bastioni LABを使おう!』を最後までマスターすると、きっと、こんな下絵も作ることが出来るようになりますよ!

さて、出来上がりの絵はスキャニングをした時に色がかなり鈍くなってしまったこともあり、表紙に加工する段階でまた少し、手を入れています。
まだデザイン的には途中段階ですが、下巻の表紙はこんな感じになると思います。
RuruLili_cover_ge_s

いかがでしたか?
手描きにこだわるのも大事ですが、こんなやり方もあります。
いろいろと工夫して楽しみながら、作っていきたいですね!

では、今晩はこれまで!

読んだ:マクベス。そして、気付いた!

僕のような無名インディーズ作家ふぜいがマクベスを語るのは、ちょっと無理がありますよね(しかも、知性派ではなく感覚派だし)。
きっと、あらゆることが語り尽くされていると思いますし、この作品に影響を受けている作品のことも語り尽くされていると思うので、実際、書けることは何もなかったりするんですが──

僕なりに感じたことをちょっとだけ。

やはり、今に通じる普遍的な物語ですよね。《悲劇》であることは間違いないのでしょうけど、全体の構成としてはわりとお伽噺的な(教訓的な筋立ても含めて)構成だったのが面白かったです。

間違った手段で王位に上り詰めた邪悪な王。
王を翻弄する魔女たち。
善の蹂躙。
復讐。
戦。
王の破滅。

お伽噺的な構造の悲劇……
そうです。一度も読んだことがなかったのに、僕の書いた『孤独の王』は、マクベスの翻案にも思えるくらい、骨格が似ているのです。

《すべての物語は肉付けをはがしていくといくつかの骨組みに分類される。》
ということもありますが、
大好きな『指輪物語』の(考え方としての)舞台装置を(ファンタジーの古典として)あちこちから摘みながら、全く違うオリジナルな物語を紡いだはずだったのですが、その更に源流とも言えるシェークスピアを真似したようになっているという、興味深い発見があったのですね……。

《女の腹から産み落とされた者には滅ぼされない》
というマクベスと
《生きている男には滅ぼされない》(記憶は曖昧……)
という指輪物語。

兵士が頭に樹を括りつけ、森が攻めてくるさまを表わしたマクベスと、
実際に木々の精であるエントたちが戦いに集まる指輪物語。

こういった具体性のある共通項を持たないように気を付けながら、根本的には同じことだったという……。

すべての根本的なアイデアは出尽くしている。というのは簡単ですが、あまりステレオタイプにならないように頭を捻っていきたいものです。

もっともっと過去の優れた作品を読んで、勉強したいなあと今さらながらに思うこの頃でした。

じゃ、また明晩!


『孤独の王』第一部は無料で読めます。この機会に、是非!

本書は、未知の古代文明ティオル王国の悲劇的な末路を辿る歴史書である。
ティオル王国民は独裁王による悪政にあえいでいた。美しき姫は父のよこしまな本性を知り、ついに袂を分かつ。
ティオル王国最後の数十年を辿る美しくも哀しい大冒険が、今、始まる!

懲りずに今週の進捗

どうも。『ルルルとリリリ』の進捗は、と言うとですね。
あー、済みません……。あまり進んでないです。

上巻のepub化はひとまず出来て、これから下巻のデータ作成に入るところです。
でも、とりあえず原稿をまとめて放り込んで目次が機能するようにしただけなので、まだやることはたくさんあるのです。

表紙は連載時のままなので、もう少し手を入れないといけないし、本にするために足りない要素がまだあったり。

画面のイメージ。
通常はきっと、こんな感じで表示されるのではないかと思います。
これ、童話としてはちょっと淋しいなあと思いませんか?

こちらはiBooksの(読書側の)機能でちょっとそれっぽい見栄えにしてみたもの。
文字を大きく、書体を丸ゴシックにしています。

なんだか、それっぽくなりますよね。とっても童話っぽい。
この際、cssに埋込んでみようかなと思い始めたりしてます。きっと、WindowsでもMacでも、標準で何かしらの丸ゴシックフォントは入っていますよね。
Kindle系だと専用端末でもアプリでも、読者側が簡単に書体を変えることは出来ないんですよね。楽天KOBOなら、パソコンで読むときは書体を変えられるようですが、アプリがcssを見に行ってくれるかどうかは未知数(試してみなければ!)……

本が起動したときの文字サイズは指定できるはずなので、それだけ入れてみようかとも思いますが。端末サイズが違えば表示したい字の大きさも違いますものね。
やっぱり電子書籍の文字をコンテンツ側でコントロールするべきじゃないのかな。これはやっぱり難しい問題かも。

こんな風にして読んでもらいたかったら、やっぱり紙の本にするのが一番良いのですかねえ……全文画像の電子本という選択肢はどうなのかな。やっぱり不親切かな?
Kindleの絵本・童話用の出版環境は未調査なんですよね……。たしか、専用ソフトがあったはず……。これは全文画像じゃない方法なのかな?フォンと埋込みとかはムリですよね、PDFじゃないし。
うーん、こちらも調べなくっちゃ。

と、いうことで、《いやあ……まだ遠いなあ》というのが、今の状況だったりします。
(今日は書きながら考えてたので、途中と最後で言ってることが矛盾してますねえ──)

ではまた、明晩!

さ、今週はどこまで進んでるかな?

毎週のように同じような進捗報告ばかりしていて、そろそろ飽きられてしまっているかなとも思いつつ、先週は画像の話をメインで書いたから、そうでもないかと思い直したりしている淡波です。
(しつこい)

どんな感じに上がってきているか、今日は一気に10点の初公開挿し絵を実物の扉ページに近い形で掲載しますね〜。
(誰も待ってない!)

ま、そう言わずに、見てくださいよ。
サイズは原寸の半分にしてみましたが、それでも長辺が1,280pixもあります。
先週書いたとおり全て黒1色(+背景は透明)のGIF画像なので、データは1枚あたり16KBから最大でも43KBと非常に軽いです(細いネット回線でもパパッと読み込める容量ですね)。

サムネールだと何だか淋しいので、クリックして大きい画像を開いてくださいね、軽いので……。

02

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凝ったものもあればごく簡単なものもありますが、『ルルルとリリリ』には、こんな挿し絵がなんと93点も入っています!
もちろん、事前に全部公開するなんて野暮はしませんよ。
どうです?
電子書籍版で物語を読みながら挿し絵を見るのが楽しみになってきたでしょ?
(──別に、、、って声が聴こえてくる──)

いよいよ全ての画像のデータ化が終わったので、次はepub化です。
これだけの数の挿し絵を入れるので、きっと手間が掛かるんだろうなあと、今からちょっと心配になっていたりするわけです……。
その辺がどうなるかは、また来週、報告させていただきますね。

じゃ、また明晩!

挿し絵を《容量の軽い》扉絵データにするために、加工しよう。

はい、どうも!
ついに終わりましたよ、挿し絵が!

と、言っても、描くのが終わったという話です。
結局2枚をいちから書き直し、6枚を部分的に修正しました。
本日全ての絵をスキャンし、扉絵にするための加工を始めたところです。これがまた、手間が掛かるんですよね。電子本のデータができるかぎり重くならないようにしたいので、白黒2値のGIF画像にしても汚く見えないよう、明るさなどを調整しています。

今日は、挿し絵などを入れる場合に参考になるかもしれない簡単な画像処理の話をしてみましょう。
では、まず見本を貼りますね。

元のイラストをスキャンし、そのまま扉画像としたもの。画像の大きさは、Kindle用の表紙画像サイズと同じ2,560×1,600ピクセルとしました。

標準画質で保存したJPG画像。データは141KBあります。
標準画質で保存したJPG画像。データは141KBあります(もちろん、ここに貼った画像は縮小したものですが)。

これでは紙の色が暗くて変ですので、明るさを補正します。いろいろなやり方がありますが、今回は「レベル補正」を用います。例はPhotoshopですが、GIMPやKRITA、メディバンペイントでも同様の機能はあります。

Photoshopの「レベル補正」
Photoshopの「レベル補正」

一番右の白い部分が、紙の色(明るさ)を示しています。このグラフの下にある白い上向き三角が、《これより明るいものは無視して》という設定です。紙の色より左側に持ってくることで、それより明るい色は全て真っ白になります。
それだけだと絵の線までつられて明るくなってしまいますので、真ん中の灰色の上向き三角を右に動かします。これはグレーレベルといって、《ここの明るさをグレーとします》ということです。もっと明るい部分をグレーと解釈させることで、黒い線をぐっと締めることが出来るわけです。

せっかくなので、メディバンペイントで「レベル補正」をしたところのキャプチャも用意しました。

メディバンペイントの「レベル補正」
メディバンペイントの「レベル補正」

見掛けは違いますが、考え方は同じです。入力側の右端にある三角を左にずらすことで、紙の色を白くします。線の色を黒く締めるために、真ん中の三角を(こちらの場合は)左にずらします。メディバンペイントの場合は入力と出力に分かれているので、「入力されたグレー値はもっと暗いです」と教えてあげることで、暗い側をより暗くします。
(専門的な説明ではありません。あしからず)

ついでにGIMPの画面も。GIMPでは、名称が「レベル」です。こちらはPhotoshopとほぼ同じですね。さすが、フリーのPhotoshopを目指しているソフトだけのことはあります。

GIMPの「レベル」
GIMPの「レベル」

さて、では次に保存です。
いろいろな端末で、パッとページが開くようにしたいので、出来るだけデータを小さくします。先ほどのレベル補正済みデータをJPG標準画質で保存すると、約141KBでした。これを、JPG最低画質で保存してみます。ほとんど白黒の画像なので、画像の荒れは気にならないはず!(画質が分かりやすいように、大きく載せますね)

レベル補正後、JPG最低が質で保存
レベル補正後、JPG最低画質で保存。ファイル容量は約90KBです。

これで、約90点の画像を入れると8MB。これで充分だと思う方もいるでしょうが、もっとずっと軽くできます。最も軽くなるのが、GIF形式です。線画イラストなので、思い切って白黒2色のみのデータにしてしまいます。つまり、中間のグレーを全てなくしてしまうわけです。線を滑らかにするためのアンチエイリアス処理※も掛かりませんからアップで見るとがたがたになりますが、解像度が高い画像なので心配はいらないでしょう。

白黒2値のGIF形式で保存。ファイル容量は40KB
白黒2値のGIF形式で保存。ファイル容量は40KB。ぱっと見て、違いは分かりませんよね?

※「アンチエイリアス処理」という言葉を聞いたことがない方のために、アップ画像を並べてみますね。

上、アンチエイリアス処理あり。下、なし。
上、アンチエイリアス処理あり。下、なし。

電子書籍を読むとき、挿し絵をここまでアップにしてみる読者はいないでしょうから、原寸ではまったく分かりませんし、むしろくっきりして見やすかったりする場合もあります。

では、本日はここまで!

カラー画像にはまた別のやり方がありますが、もしも参考になれば幸いです。

じゃ、また明晩!

今週は、進捗どうなのよ?

えー、ども。
知ってる人は知っている。GW中、ずっと挿し絵ばかりを描いていた淡波です。
TwitterなどにアップしたGIFアニメを再度こちらに上げておきますね。

こんなんとか、
こんなんとか、
こんなんとか、
こんなんとか、

発売準備中と称して、『ルルルとリリリ』の挿し絵を大量に描きまくっています。当初、1話おきに1点の挿し絵を入れると豪語しましたが、やり始めてみると、これがまあ……
どのお話も描きたくなってしまい、結局全てのエピソードに1点ずつ、挿し絵を描いています!!

全部で92点になるわけですよっ!
(無理し過ぎだろう、って怒られるいつもの淡波……)

当然まだ、描き終わってません。GWももう終わろうとしているのに、ねえ。
でもね、現時点で75点まで来たんですよ。頑張ってるでしょ?
明日中には無理としても、来週末中には終わるかなあと思ってます。

どうなんですかね?
このペース、速いんでしょうか、普通なんでしょうか。

静止画だとこんな。

カニエスさん。なんだか悲しそうですね。
“やっぱりカニエスさんは悲しい顔をしてお茶をすすっています。”
ファイル 2016-05-05 12 20 09
リリリを出迎えた影ひとつ……
2016-05-06 14.24.53
“ルッカスは言いました。「北の湖の魚はどうなんでしょう? ユッポユッポやプーレプーレに比べたら、ずっと近いではないですか」”

初公開のものも一つくらいは。

ファイル 2016-05-07 16 38 44
牢屋でうなだれるリリリ……。今日はルッカス王子とガートルード姫の結婚式ですから、ぜったいルルルが来てくれるはずですよね!

と、まあこんな感じで、校正もまだ完了してはおらず、他の作品もまったく書いていない状況。
絵は絵師さんに頼めば、今ごろ新しい小説をバンバン書いているのでしょうけどね……それはそれ、自分でやりたくなっちゃう性格なので仕方がありません。

そんなこんなで、GWが終わって行く〜。

じゃ、また明晩!

今週の進捗どうよ?

進捗と言えば、『ルルルとリリリ』。
紙に出力して行なっていた推敲&校正が終了し、修正内容の反映に入りました。同時に、章ごとの内容をもとに二話分に一点の挿し絵を描くべく、内容を考え始めたところです。
そんな感じですかね。
あ、これで終わっちゃったらツイートの文字数よりも少ないので、修正に際して気を付けているポイントをちょっとだけ書いておきたいと思います。

「表記の統一」VS「書きたいように書く」。
これは常に悩んでいるところ。同じことを言うのでも、同じような言い回しをするとビジネス文書みたいに味気なくなってしまいます。表現の幅を広げることと、表記を統一することとはまた違った次元の話ではあるのですが。

例えば、全文にルビを振っているこの『ルルルとリリリ』では、仮名の振り方にも揺らぎがあります。

行く(いく)
行く(ゆく)
行った(いった)
行きます(いきます)
行きます(ゆきます)

これらは、国語表記としてはどちらも許されているもの。同じ言葉でも、場面の雰囲気や柔らかさなどによって、変えたい場合が出てきます。音読してみると更にその違いが鮮明になったりして、本当はどちらかに(どちらかと言えば「い」に)統一するべきなんじゃないかとも思うのですが、そこは正しく書くよりイメージの湧く文章を書くことを大事にしたいのですよね。

どっちでも変わらないって?
そう思える人は、それでもいいんじゃないかと思うのです。でも僕は、読んだときの言葉にならない雰囲気を大事にしたいのですね。
え?
そんなの勘違いだって?

それならそれでもいいのです。
読んだときに自然に入ってきて、僕が出そうとした・込めた空気を感じ取ってくれる読者さんが少しでもいれば、それはそれで成功なんじゃないかと。

『ルルルとリリリ』。
今、とても気に入っている作品です。
自分で読み終えて、いい作品を書けたな。と久々に思えました。

でも、説教臭いとか、皮肉を込め過ぎとか、感じる人もいるかもしれません。ただの面白い童話だと感じる人もいるかもしれません。僕は、ルルルとリリリの行動や、ガートルードの変化が、自分で書いていてとても嬉しかったのです。作者としても、結末を待ち望む読者としても、ね。

じゃ、また明晩!



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