Category Archives: オルタニア

進捗──0509

先日、10巻(Blender99、シーズン1.5)の進捗を報告いたしましたが、本日20時現在の進捗を再度ご報告など。

推敲は約90%まで進み、同時に修正作業も行なっています。このペースでいけば、来週の日曜日=5月16日に発売可能となりそうです(まだ暫定的ですが)!

来週の日曜日(5月16日)といえば、文学フリーマーケット東京の開催日です。
小説のほうも、オルタニア増刊号(9.99号)が、同日発売になります。これは完全に偶然なのですが、オルタニアにも「99」と入っているのは験がいいですね。

オルタニア増刊号の表紙はこちら!183063392_3603204256450056_4019219877034459742_n

昨今大活躍のオルタニアOB、伊藤なむあひ氏や進常椀富氏をはじめ、安定のレギュラーによる傑作を掲載しています。楽しみですねえ!

「熟成蔵出し」とあるように、基本的には新作集ではなく作家氏それぞれが持っている未発表作を集めたものです。でもぼくの場合はそういう未発表作がないため、長年書きかけになっていた作品を今回のために仕上げた新作となります。

ぼくの作品「完全包囲」は、五年前にイラストレーターの禅之助氏がTwitterに発表した作品「完全包囲」にインスパイアされて書き始めたSFアクションです。
(自分としては「サイバーパンク」の積もりで書いていたのですが、結果的には「ハードボイルド・SFアクション」に落ち着きました)
なんだかいろいろとあって後回しになってしまい、塩漬け期間が長かったのですが、ようやく完成して胸を撫で下ろしているところです。

で、その完全包囲の主役が、ゆるくないゆるキャラであるじねんじゃー氏のイメージだったりします。名前もジネン・J・ラガードっていうんですよ。じねんじゃーといえば千葉県白井市ですが、千葉県白井市といえば、今年が市制施行20周年だったりするわけです。
こちらもまた、験がいいですねえ!

なんだかおめでたい感じの、今日この頃の淡波です。

では、もろもろの発売日をお楽しみに!!!

新作のお知らせ!

こちらで告知し忘れていた新作小説のお知らせと、微妙にまだ出ていないかもしれない新作のお知らせ二本です。

『ライフ・ウィズアウト・ペイン』
こちらは新作の短編掌編作品集です。全部で9本。5本は既発表作で、4本が書き下ろしになります。
Amazonなどの紹介文に書いたものをコピペすると、こんな作品集です。


ドキリとし、ヒヤリとして、びっくりした後で思わずニヤリとしてしまう物語から、柔らかで温もりのある物語、哀しく切ない物語、クールでハードなSF作品まで。
あの『月刊群雛』や『超短編アンソロジー なんなの』の掲載作品を中心に、全作品を改訂し、書き下ろし作品四本を加えました。
人生の各ステージを年代別に切り分け悲喜こもごものストーリーを展開する、バラエティに富んだ贅沢な掌編&短編集!


ほっほう、なかなか面白そうじゃないですか。
と思っていただけると嬉しいのですが──

既発表作が半分を占めるということで、Amazon KDPの仕組みに詳しい方はもうお気付きですよね。
そう、今回の作品はAmazon専売にはなっていません。先行発売はBCCKSさんですし、主だった電子書籍ストアにて順次発売されることになります。
そのため、Kindle Unlimited対応ではありません。無料で読んでいただくことが出来ないのは残念ですが……。
もしAUブックパスの会員になっている方なら、読み放題サービスで読むことが出来ますので。

また、過半数のストアに配信された頃には、淡波ストアでの直販も開始します。
これまで通り、どのストアよりもおトクな価格で販売しますので、そちらもよろしくです。


『We Are the Children of Alternia』
こちらは音楽の方ですね。
タイトルからも分かりますとおり、レギュラーメンバーとして執筆・編集部に参加している『SF雑誌 オルタニア』の公式テーマソングです。創刊時にショートバージョンがありましたが、2年の歳月を経てようやくフルバージョン(5分を超える大作だったりして!)が完成しました。
編集部内では「壮大でかっこいい曲」との評価ももらっていますので、自信を持ってお奨めしたいと思います!

曲が完成して配信申請を行なったのは先月の終わり頃だったのですが、タイトルの綴りに小さな小さなレギュレーション違反が見つかってリジェクトがあり、ちょっと時間が経ってしまいました。いやあ、iTunesは厳しい……。
この記事が公開される頃には審査を通っているはずなので、今週の末頃からSpotifyやGoogle Play Music、Apple Musicなどで配信開始されると思います。
もし登録している音楽ストリーミングサービスがなければ、この機会にSpotifyの無料会員になるのもアリですよ。なんてったって無料ですから(無料会員向けのCMがなかなかいい味出してます)!

では、楽しみにお待ち下さいませ〜!

ア23-24

タイトルが謎の記号で始まりました今回の淡波ログですが、そうです、本好きの方はもうピンと来ましたね。

来たる5月6日の文学フリマ東京に『SF雑誌 オルタニア』として参加することになりました。

「フリマ」はフリーマーケットのことです。淡波ログの読者さんは知らない方もいらっしゃると思うので簡単に解説しますと、(主にアマチュア)文学の作品展示即売会です。
東京流通センターの第二展示場で、なんと800ブースも出店されます。
わがオルタニアのブースは2階の会場だそうです。そのブース番号が、今回のタイトルにある〈ア23-24〉というわけです。

オルタニアブースではどんな本が出品されるのでしょうか。全体像は来てのお楽しみとして、僕の本としては二冊を出品することになりました。
(これまでの各寄稿者の作品がたくさん出ますよ! →もちろん文フリ限定作品も!

★僕の一冊めは、『ケプラーズ5213』の文フリ特別版です。

紙本を制作するにあたり全編を見直し、こまごまと修正を入れました。

修正しながら、最初は上のツイートのような気持ちで、かなり大変な改稿になるだろうと考えていました。

でも不思議なことに、そこそこ修正が入ったのは前半だけで、中盤以降はそれほど直すべきところがなかったのです。

実はこれ、よくあることなのです。
執筆が調子に乗ってくると、品質も安定するというか、ミスが減ってくるのです。表現上も、先へ進めば進むほど修正したいポイントが減ってくる。きっとこれは、ゼロから世界を構築しなければならないSFの特徴かもしれないな、と思ったりします。
前半は、自分の頭の中にあった世界を〈真実味を持って〉文字で構築することが大事なので、よくよく考えたり迷ったり悩んだりしながら書くことが多いのです。
中盤に差し掛かると、世界はもう〈そこ〉にあって、主人公たちが自由に走り回ったり考えたり喋ったりする様子を記録していればいいのですから。

また、ケプラー186fの先住生物との会話は、今まで圏点を多用したものになっていました。紙の本だと読みにくいかと思ったこともあり、これを太ゴシック体に改めました。読みやすくなりましたし、話者ごとに書体が変化すると、誰が喋っているか一目瞭然になりました。考えていた以上の効果が出たのではないかと思います。

加えて、〈終章〉には新たな描写を少しだけ追加しました。現行バージョンだと少しばかりあっさりし過ぎていたので、よりイメージが湧くようになったのではないかと思います。

本書については、追ってAmazonの電子版も改訂しようかと考えていますが、しばらくは現状ママです。編集をBCCKSエディタのみで行ったため、Amazon版のデータに反映するのはなかなかに大変なのです──。

★二冊めは、最新短編の『コンピューテッド・ブレインズ』です。

こちらは内容には手を入れていません。
短編を文庫や新書サイズで一冊の紙本にするのは無理がありますので、豆本としました。軽く小さく、お値段も安く抑えられますので、短編小説の刊行のかたちとしてはなかなか良い選択肢ではないかなと思います。

どちらの本も、文フリ限定の〈オルタニア・ノベルス〉のシリーズとして刊行します。
共通のロゴが入っていたりして、本棚に並べるとなかなか良い感じです!


さて、紙本を作るときは、電子書籍と決定的に異なることがいくつかあります。

紙の本はリフローではないので、文字の大きさや改ページが入るべき場所をしっかり決めないと、見た目が悪くなることがあります。
それもあって、微妙なところで文字数の調整なども行いました。まあ、それは内容とはあまり関係ない部分ですが。
改ページ後に数文字だけ溢れていたりすると間抜けですもんね。

ところで、紙の本には、「折り」という単位があることをご存知ですか?
本を作るとき、印刷時には大きな紙に刷って、それを何度も折り重ねて最後に裁断するわけです。
その、印刷時の大きな一枚の紙からできるページの塊の単位が、「折り」です。16ページを1折りとするパターンがいちばん多いのではないかと思いますが、BCCKSでも16ページが1折りです。例えば本が33ページだとすると、2折り(32ページ)には収まりませんから、3折りの本になります。つまり、48ページ。
BCCKSの場合、そのあまった15ページを白ページにするか、メモとして罫線を入れるか選ぶことができます。
でも、やっぱりそれは間抜けな感じがしますよね。

そこで、どちらの本も文字の大きさや改ページ、白ページの挿入場所などを絶妙に調整しながら、余計な余りページが出ないようにしました。
ふー、これ、結構たいへんなんですよ(笑

とまあそんなことで、入魂の紙本を多数用意して文フリ2階会場、オルタニアブースであなたのご来場をお待ちしています。
ぜひ、来てくださいね。
開催はゴールデン・ウィークの最終日、5月6日の11時〜17時までです。
(僕も会場に行きますよ!)

では、よろしく〜!

シンチョクとシンキョク!

こんばんは。
エイプリルフールですが、もう嘘は吐き疲れたので、平常運転でいきましょう。

まず進捗。

小説は、例の新作『イン・ザ・フォグ』をようやくiPad miniからMacに移し、ばらばらのテキストファイルで書いてきたものを1つにまとめました。章の順番もだいぶ決まってきて、ストーリー上の矛盾点も少しずつ解決しています。
が、まだ書き終わるまでは遠そうです。
データをまとめている中で、途中でブツリと終わっている章が発見されたり(笑)、ぜんぜん終わりは近くなかったです……。
文字数としては10万字をちょっと超えた程度です。最終的には12万字くらいになるかなあと考えていますので、分量としてはまずまずいいところまで来ているのですが。


と、いうところでまた浮気して、5千字程度の掌編を一本書いてしまいました。
SF作家米田淳一さんの作家生活20周年を記念したサプライズ・トリビュート本であり、SF雑誌『オルタニア』の特別増刊号でもある『ヨネタニア』のために書いてしまいました。
タイトルは『プリンドーム・プライマル』。知ってるひとは知っている、米田さんの商業時代からの代表作である『プリンセス・プラスティック』の、パロディーです。

実は、この雑誌のためには曲を作っていたため、作家としての参加はしない予定だったのです。でも、皆さんから原稿が集まってきて編集部員の立場で読んでいたら、急に自分も書きたくなってしまったのです。
だって、米田さん本人までも巧みに騙して原稿を書いてもらったりしたんですよ。この盛り上がりに乗らない手はない、と。
究極の内輪ノリですが、なかなかこんな機会はありませんからね!

電子版はBCCKSストアにて無料配信中です。

表紙を見てください、実に豪華じゃないですか!

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(参加者の数からして、いつものオルタニアより賑やかです!)


そしてもう一つの進捗──『Blender99』の第3巻についてです。
きっと淡波ログに来てくださる方は、そっちの方が気になっているのではないでしょうか……?

第3巻、WEB連載時に使用している動画の数が半端ないんですよ。静止画の図版がほとんどなくて、動画のオンパレード。
たしかにCG制作の参考に、と思うと動くものの方がいいと思います。
でも、電子書籍に動画を埋込むと再生できない場合が多くなってしまうため、それは出来ません。動画はリンクで入れるしかないので、書面が文字ばかりになってしまうんです……。

CGの参考書でそれはあまりに辛い。
そのため第3巻は、動画を分解した連続静止画を多用する構成になっています。もちろんせっかくの動画が見られないのもよくないですから、動画と静止画による説明と、どちらも見られるようにしています。

文章の書き直しや追加もかなりあり、ビジュアル面でもほとんどが作り直しという状況です。
先週の時点で連載時の文章はBCCKSエディタに入力し終わっていたのですが、そこからまあ、直すこと直すこと。

というわけで、現在の進捗は50%くらいでしょうか。
GW中に5巻まで出したいと秘かに思っていましたが、それはまるで無理のようです。今は何しろこの第3巻をまとめなきゃ、という段階です。


──で、次は新曲の話題です。
もう、お分かりですね。しつこいくらいにツイートしていましたしw

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(画像をクリックすると、Google Play Storeに飛びます)

人物イラストがソメイヨシノ氏、宇宙のイラストが山田佳江氏、デザインが波野發作氏という贅沢なジャケットです。かっちょいいですね。
肝心の曲は、というと、かっちょいいというより、にやにや笑いが止まらないような歌です。
ぜひヘッドホンで、爆音でお聴きください!


いやー、「企画モノ」、実に楽しいです。
何か面白そうな企画があったら、ぜひ声を掛けてくださいね。
音楽でも小説でもヴィジュアルでも、喜んで参加しますので!

今日はそんなとこ。

じゃ、また!

SF雑誌オルタニア3号発売のご報告と……

いやあ、散々発売予定日を延ばしに延ばしまくっていた『SF雑誌オルタニア vol.3 [変身]edited by Ryousaku Awanami』ですが、去る3月49日35時59分頃に無事発売されました。

季刊ベースの文芸誌ですから、前号の12月15日から考えると年度内に発売したかったのですが、何とか発売タイミングを早春ぎりぎりに滑り込ませることが出来ました。めでたいめでたい。

え?

3月は49日までなんかない、ですって?

そんなことないでしょ、オルタニア時空では60日くらいまであったはずですからね──。


そんな調子ぶっこきながら編集長という大きな職務を全うし、とうとうSF雑誌オルタニア史初のレギュラー編集長の座を射止めつつあったアワナミーですが、残念ながらこれまでの編集長と同じ運命を辿ることとなりました。

予定調和、ですって?

そんなこと言うもんじゃあありません。せっかく頑張って来たんですから、ちょっとは編集長の言うことを信じる姿勢を見せて欲しいもんです(白目。

まあ、そんなことで編集部の空気をいまひとつ読み損ねてですね、はい、とうとう最後にはクビになりましたです。はい(涙。

わずか4ヶ月の編集長の座ではありましたが、本当に素晴らしい経験が出来ました。こんな編集長に文句の1つしか言わずに付いて来てくれた編集部の面々や、素晴らしいゲストのお二方にも感謝の言葉しかございません。
お陰様で、素晴らしい雑誌を作ることが出来ました!

人気絵師の禅之助さんにもこんなふうにツイートしていただいて、

ゲスト作家の広橋悠さんにも宣伝していただきました。


全国三千万SFオルタニアファンの皆さまにも制作中より多大なる応援を賜りまして、本当にありがとうございました。
ただ、まだ三千万部の売上げには到底及びませんので、恐らくこれを読んでくださっているあなたがまだ購入して下さっていないのではないかと、少々疑念が湧いておる今日この頃でございます……。

まあ、そんなこんなでして、これからもずっとSFオルタニアは続いてゆきます。

あ、まだ『SF雑誌オルタニア vol.3 [変身]』に秘められた〈すげー秘密〉をご存知ない人がいるんですって?
そりゃあいかんです。
ちょっと驚きの作品がありますからね、読まなきゃ謎は解けませんよー。

それからね、ぼくがクビになったってことは、次の編集長が誰かも気になりますよねー。
なりますよね?
──ねっ?

それはもう、こちら『SFオルタニア vol.3 [変身]edited by Ryousaku Awanami』を買えばばっちり掲載されていますから、知りたい方はポチッとすればいいのですよ。

もちろん、ぼくが編集長をクビになってしまった経緯も〈涙なしには読めない編集後記〉にばっちり記録がありますから、これも必読ですよ!
(「やっぱり発刊前からクビになるって決まってたんじゃん!」ってのは言いっこなしですよ。

今後ともますますパワーアップするSF雑誌オルタニアを、どうぞ宜しくお願い申し上げまするっ!

ではまたっ!

SF雑誌オルタニアVol.3、発売日正式決定っ!

SF雑誌オルタニア史上最長編集長在籍記録を持つ淡波が送る、オルタニアワナミアワーの始まりだっ!


もういくつ「オールタニアー♪」歌うと発売日〜♪

ということでですね、いよいよオルタニアVol.3発売日が決まりましたよ!

昨夜から本日の昼にかけて募りました表紙デザインの選択については、一人の反対者も出ず、満場一致でこちらの案に決定しました!
(いや、確かに、「もっと大きくしたい」というご意見もありましたよ、それは……)

統一性より編集長の個性を優先するというSF雑誌オルタニア編集部の方針が吉と出ました。今後も編集部の皆さんの愛を一身に受けながら、末長くSF雑誌オルタニア編集長を務めさせていただく所存でございます。

なんつったって、〈SF雑誌オルタニア史上最長編集長在籍記録〉保持編集長ですからね。

で、気になる発売日は〜。

はい、ドラムロール。
それから、続いてテーマソング!

じゃん

SF雑誌オルタニア Vol.3、 3月49日!

いやあ、当初の予定通り、無事に3月中に発売に漕ぎつけられました。
これもひとえに、応援してくださった皆さまのお蔭さまです。

一時は危ぶまれたスケジュールですが、間に合ってほんとうに良かったです。

明日からは、編集部一同、早速Vol.4の準備に入ります。
(もちろん僕はモルディブでブルーハワイでも傾けながらおバカンスを楽しみますよ、二週間くらいね)

え、3月49日っていつだって?

そりゃ、明後日に決まってるじゃないですか。今日は3月47日でしょ。

まずはBCCKSストアから配信開始、以降、順次各ストアにて配信開始です。もちろん、紙本だってBCCKSで買えますからね、電子書籍が苦手な本好きにも、オルタニアは優しいのです。

もうすぐ、Vol.3の秘密が明らかに──

では、乞うご期待っ!


編集部注)
※1「モルディブ」は、脳内モルディブです。
※2「2週間のバカンス」は、オルタニア時空による時間計算です。

オルタニアVol.3出版直前に悩む!

ということで全原稿の校正も終了して準備は整い、出版は目の前なのです。
ところがところが、フィックスしていたはずの表紙に迷いが!

表紙のほぼ最終バージョンです。今回はモザイクなしです!

1.これが、決まっていたはずの表紙。
ところが、バックナンバーと並ぶと違和感が……。という話がっ!
(Vol.3の表紙としてもバランスが──という話も)

 

2.「変身」の文字を微調整して違和感を減らそうとしたものがこちら。
うーん、これで良いような、でもちょっと寂しいような。

もうちょっと悩み、
ふと思いついてこんな感じに。

3.違和感を吹き飛ばして、むしろ爽快なレベルまで来たんじゃないかと、自分では思ったり……。

どうなんだろ?

もう数日以内には(早ければ明日には!)出版しちゃおうと思っていた矢先、とんでもない事象にぶちあたった(大した問題じゃないかw)、決められない淡波編集長……。
さあ、大ピンチだっ!(だらしないぞ)

と、いうことで、明日の午前中いっぱいですがご意見募集!

上の表紙デザインで、2と3のどっちが好きですか?

こちらの記事へのコメントでも、TwitterでもFacebookでも構いません。

どうぞよろしくねっ!

『SF雑誌オルタニア Vol.3』ゲスト作家発表っ!

(はい、ファンファーレ)

鋭意編集作業進行中の『SF雑誌オルタニア Vol.3』ですが、とうとう誰ひとり原稿を落とす懸念がなくなりました。
さっそく、全執筆者の発表を行なうことと致しましょう!

じゃじゃん!

表紙のほぼ最終バージョンです。今回はモザイクなしです!

 

と、いうことで、小説作品ゲストは、あの広橋悠さんです。

広橋さんといえば、ジャンルを固定しない様々な作品をお書きになっているセルパブ界のやさしき貴公子ですね。
昨年の夏に話題になったセルパブ紹介誌『このセルパブがすごい』でもかなりの得票があったにも関わらずランキング付け自体を辞退した潔さも記憶に新しい出来事です。
その描写力、イマジネーションの豊かさ、匂い立つような文章の美しさには定評があり、ぼくは彼の作品の大ファンです。
(だから、ぼくが編集長になって最初に招くゲストはきっと広橋さんだろうと想像した方も多かったのではないでしょうか)

作品を少しだけ紹介しますと、SFジャンルでは傑作『IMAGO』が代表作かと思います。

Amazonのストアには、こんな紹介文が掲載されています。

ずっと遠い未来——。
人類は叡智を結集し、ついに目前まで迫っていた滅亡の危機を乗り越えていた。
その結果として生み出されたのが、生命維持のすべてが自動化され、市民には自らの幸福を追求することだけが課された世界だった。

しかし、そこには張り巡らされた巧妙な罠と恐るべき悲劇の蓄積があった——。

ここはユートピアなのか? ディストピアなのか?

因縁の鎖をたぐり寄せ、いま静かなる戦いが始まる。


 

そして、広橋さんの評価を決定的なものにしたのが、この耽美的な幻想小説『妄想する子供たち』ではないでしょうか。

Amazonレビューでは星4.5ですが、独特の文体に好き嫌いがあるかもしれないという配慮から星4つにしたレビュアーさんは、

・・・逆にいうと、ハマる人は、6つ☆にも7☆にも成りうるだろう

と書かれています。
すごいっ!

Amazonの内容紹介文は、こんな始まりです。

嵐で遭難した「私」は、山深い奥地で一人の美少女を救う。
導かれるようにして訪れた古城で、一人の老婆と、美しい子供たちに出会うが、そこは妄想渦巻くこの世の最果てだった……。

この作品が発表された2015年、たいへんな話題をさらったのはまだ記憶に新しい出来事です。

怖くて美しい物語です。
夢野久作を想起させる不思議な世界を、是非お楽しみください。


 

さて、お次はオルタニア初の絵師さんゲスト、禅之助さんです。


(こちらはツイッターの固定投稿になっているもの。ステキですねえ。著書の表紙を描いてもらいたい作家が多いのも、よく分かります)

ツイッターでの投稿を見ていると、数々の商業作品を手がけてらっしゃるようなのですが、〈SNSなどで作品を発表しています〉という超控えめな自己紹介をいただいています。
奥ゆかしい方ですね!

Tumblerの作品ページをお持ちなので、現在のトップページをキャプチャにてご紹介。

http://rakugakineko.tumblr.com/
http://rakugakineko.tumblr.com/

 

実はぼくのSF作品『ケプラーズ5213』を題材にした〈ファンアート〉を描いてくださったこともあるのですよ。

かっこいいですねー!
かっこいいですねー!

 

さて、レギュラー執筆陣については表紙を見ての通り、波野發作氏、米田淳一氏、淡波亮作、山田佳江氏の4名です。

伊藤なむあひ氏は今回はお休みですが、決して原稿を落とされたわけではありませんよ。『49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしき生涯(その半生)』の後半を楽しみにしている方、ごめんなさい。Vol.4での掲載に向けて、執筆は順調のようですから、もう少々お待ちくださいね!

今回もたいへん面白い作品が揃いました。

波野發作氏の『モノローグ・ワン』はアレのパロディかと思いきや、スピード感溢れる超快作です。
米田淳一氏の『或る会議の風景』は、ちょっと硬いタイトル、難しそうな始まりに反して、なんとあの超有名作品の前日譚というファン大喜びのエンタメ作品です。
淡波の『醜い腕』は、『痛みの見せる夢』連作の中でも異色の作品ですが、ストーリーの中ではとても重要な位置づけの作品です。
山田佳江氏の連載『詐欺師の鍵』も、いよいよ、いよいよ盛り上がっています!!

もう、早く発売したくてうずうずうずうずしている、編集長の淡波です。

ではまた!

オルタニア、どうなってルナ?

さて、電書界の我らがアイドル電書ちゃんが編集長を務める『にごたな』が発刊されて、三週間ほどが経ちました。

知っている人は知っている、『にごたな』は『SF雑誌オルタニア』の別冊であり、“オルタニア2.5号”という位置づけでもあります。3号、といえば、そうですね。はい。
では僕が編集長を務めている3号はいったい、どんな進捗なんでしょうか?

まあ、

こんなで、

こんなです。

えーっとですね……

レギュラー陣の原稿待ちはあと一本。提出された分は、順調に校正が進んでいます。
ゲストさんお二人めの原稿は、本日ようやく揃う予定です(まだですが!)。

表紙は前進しましたよ。
またもビルを少々建て直し、宇宙船(『変身』の文字は宇宙船なんですよ!)にもちょこっと手を入れて、レンダリングし直しました。レンダリング時間はうん時間です……(涙。
いつまでもやっていても終わらないので、そろそろケリを付けようかなあという今日この頃です。

最新版はこちら!

ゲストさん作品のタイトルがカッコいいですねえ。イラスト特集っていうのもすごく気になるじゃあありませんか。
レギュラー陣の作品タイトルもそそりますっ!

ね、ワクワクして来ましたでしょ?

そうです。表紙画像を見てわかるとおり、今回は伊藤なむあひさんの『リロ』は休載です。
楽しみにしていたファンの皆さま、ごめんなさい。

え、作品が少ないように感じる。ですって?
そうなんです。ちょっと少なく見えますよね。でも、その裏にはとんっでもない秘密があるのです。
そりゃあもう、みんなビックリ仰天ですから(小声で)。

その秘密は、買ってのお楽しみ、ということになりますが──。

で、気になる肝心の発売日は3月45日くらいを予定しています。

え、3月45日ですよ、何度も言わせないでください。
ありましたよね、3月はそのくらいまで。。

ってことで、今夜はここまで!

Blender2.78bはどこまで高速化された?

このツイートからもう10日以上が経ってしまいましたが……。

Blender2.78bのスピードアップ具合について、ちょっとだけ。

Cyclesのレンダリング速度が10倍とかって話が独り歩きするとなんなので、自分のMacでテスト。
ちなみに、10倍アップしたのはヘアの動きにモーション・ブラーを入れたときのレンダリング速度アップ値だとか。

インテルのCPUでのレンダリング時間がアップしているということなので、Macでのレンダリング速度が速くなっているのかを知りたくなりました。

さて、結果は?

早速、レンダリング中のキャプチャを。

まずは比較用の旧バージョン、Blender2.78aからです。
01
現在制作中の『SF雑誌オルタニア Vol.3』の表紙用CGデータを小サイズでレンダリングしています。
木やビルをパーティクルで大量に配置しているので、レンダリングが始まる前の事前計算も結構長くなっています。
上のキャプチャは、実際のレンダリングが始まった時点で何秒経過したかを示しています。

約1分24秒の事前計算後に画像のレンダリングが始まったということですね。

02

そしてこちらがレンダリング終了画面。

約4分で計算終了です。

次に、最新バージョンの2.78bを見てみましょう。まったく同じシーンを起動し、レンダリング開始。

03_b

先ほどと同様、事前計算の時間です。

おや? 1分46秒も掛かっています。

旧バージョンより時間が掛かっていますね。

次に、画像の計算終了画面です。

04_b

約3分47秒。13秒のスピードアップです。割合にしてみると、5%強くらいでしょうか。

事前計算に時間が掛かっているのに合計時間が短いということは、もっとシンプルなシーンならスピードアップ効果が出そうです。

『さよなら、ロボット』の予告編映像で使ったグラマン氏邸のダイニングルームを引っぱり出してみました。
事前計算は軽いですが、非常にレンダリング計算の重いシーンなので、サンプル数を下げた汚い画像での比較になりますが……。

まずは2.78aから。

2.78a
2.78a

レンダリング時間は15分14秒(914秒)です。

次に2.78bでレンダリングしてみましょう。

2.78b
2.78b

結果は、13分38秒(818秒)です。

その差は1分半。比率にして10.5%のスピードアップです。

そして、2つの画像をよく比較すると、本の僅かですがノイズの量が減少しているようにも見えます。時間だけでなく、レンダリング品質もアップしているのかもしれません!

もちろん、シーンによる差やマシンの個体差もあると思いますが、1割以上のスピードアップというのは、CGのレンダリングではかなり大きいと思います。特にアニメーションなどを制作している時は、100フレームのレンダリングに掛かっていた時間で、今後は110フレーム以上もレンダリング出来るのですからね!

これは僕の環境での事例ですが、なかなかいい結果なのではないかと思います。

いかがでしょうか?

まだ2.78aをご利用のみなさん、ぜひ、2.78bにバージョンアップしましょう!

では、今夜はここまで!