ビジュアル表現を生業にしていて、それなりのことを学んで実践しているはずなのに、《頭脳系》のひとには敵わないと思わせられる瞬間がある。
それはどうしてなのだろう?
──理詰めだから?
それは《感覚系》である自分にはなかなか理解し難いことなのだから、そもそもわからないのだけれど。
一つには、分析能力というやつがあるのに違いない。自分には決定的にそれが欠如していると思う。マーケティングなんかもそれだろう。
僕の表現活動は基本的に自分の中に判断基準がある。
仕事でやっていることの場合は、それに得意先視点と自分の周囲の人間の視点も加わる。でも、それは社会的・時代的・トレンド的にどうだとか、商売として冷たく分析したときにどうだとか、そういう視点を持つことは極めて難しい。
まあ、それがわかればどんなジャンルでもヒット作をじゃんじゃん生み出せるひとになってるのかもしれないけどね。
感覚系として、与えられたテーマに対して《自分の内部が》生み出した表現の必然性と、頭脳系として《外的要因をベースに》導き出した表現の必然性は、自ずから異なるのだ。
こんな文章も、自分では理屈っぽく書いているつもりだけど、そもそもロジックが成立していなかったりする。
──そりゃあそうだ。僕は頭脳系じゃないもの。
そしてそんな感覚は、ビジュアル表現だけじゃなく、音楽にも、もちろん小説にも当てはまるのだな。
う〜む……。
そんな、今日この頃。
(というか、ずっと……?)
じゃ、またミョウバン!