Blender99最終巻を発売!

読者のみなさま、大変お待たせしてしまいまして申し訳ありません。

8年越しで執筆してまいりましたBlender99シリーズが、とうとう最終巻の発売を迎えました。
昨年の9巻発売以来、実に10ヶ月が経過してしまい、もう待っていてくれる読者さんはいないかな……と弱気になっておりましたが、
昨晩の発売からすぐに買ってくださった方がお二人もいて、もうほんとうに頭の下がる思いです。

最終巻のテーマは「作品作りのための総仕上げ!」としています。

これまでの巻でモデリングからマテリアル、テクスチャー、ライティング、レンダリングまでの各工程は網羅してきましたので、
作り上げたCG画像・動画をもっと良いものにするためのコンポジティング(合成)をはじめ、カメラトラッキングを通じて実写との合成も行えるよう学びます。
また、合成した動画をさらに映像作品としてまとめるため、映像編集機能をたっぷり学びます。

そして最後の総仕上げとして、これまでに取り上げてこなかったコミュニティ製のアドオンの数々を紹介、また、ちょっと難しそうで敬遠しがちだった方も多いと思われるDriverによる自動化や、Bpythonスクリプト、アドオン作成まで学びます。
(スクリプトやアドオン作成は、ほんの入り口の入門の入門程度ですが……)

表紙イメージをこちらに掲載します(画像にはアマゾンへのリンクを埋め込んでいます)。

Amazonに掲載の目次概要は以下のとおりです。

第96章 モーション・トラッキング

モーション・トラッキングは、主に実写映像から特長点を抽出してカメラを追従させ、3DCGと合成するために用いる技術です。第96章で学ぶ主な内容は以下のとおりです。
【1】シングルポイント・トラッキング
【2】カメラ・トラッキングとカメラ・プロジェクション
【3】オブジェクト・トラッキング

第97章 映像合成とコンポジター

実写やCG映像同士の合成を美しく仕上げるため、以下の技術を学びます。
【1】画像・映像の合成
【2】クロマキー合成
【3】View Layerの合成、
【4】別Sceneの合成
【5】カラコレとグレーディング
【6】パスの書き出しと合成
【7】Light Groups
【8】フィルター
【9】Transform
【10】UtilityとLayout
【11】リアルタイム・コンポジティング

第98章 ビデオ・シーケンス・エディターで映像編集

Blender内部に備わっている本格的な映像編集機能であるVSE(ビデオ・シーケンス・エディター)を、ひととおりの映像編集が出来るよう学びます。
【1】VSEの概要
【2】動画クリップの合成とトランジション
【3】クリップの時間とトランスフォーム調整
【4】モディファイアとエフェクト
【5】動画クリップ以外の利用

第99章 自動化と効率化の入り口

最終章である第99章では、制作の効率やクオリティーを更にアップするいくつもの手法を学びます。
【1】効率化・自動化の手法
【2】アドオン導入で効率化
【3】Driverで効率化
【4】BPythonで自動化

【あとがき】
──巻末付録──

本書は、好評販売中の『blender99 絶対に挫折しない3DCG入門 シーズン1.5』の続編で、最新安定バージョン(4.5 LTS)の対応版です。Ver.2.8以降では基本的な機能の多くに互換性がありますが、3.0以前ではインターフェースが少々異なります。また、Ver.4.2でリアルタイム・レンダラーであるEeveeが完全に書き換えられたため、本書は4.2以降のみが対象となります。
さらに、画像・映像合成を行うためのコンポジター機能はVer.4.5で大幅に刷新されていますので、推奨バージョンは4.5以降とさせていただきます。

これから3DCGを始めてみたい方は、シーズン1.5の第1巻からお手に取って下さいますと幸いです。
Blender99シリーズは全99章構成を予定しており、本書には第96章から最終章である第99章までが収録されています。

では、本書とともにHappy Blending !!

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