みなさんこんばんは。
ビューポートのいろんな見方はマスターしましたか?
前回は何も作りませんでしたが、制作の上ではとても重要な基本でしたね。
◇ここでちょっとお詫びです。◇ 前回の更新日にBlender-99を見てくださった方は、今回は『キューブに任せろ! その3』だと思っていたかと思います。 でも、何回か続けて勉強する場合は、ファイルを保存したり開いたりという操作が必要になります。 Blenderは、そのあたりのインターフェースが少々独特なため、今回はその部分を学ぶように変更させていただきました。
では、はじめましょう!
【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -11 ファイル操作の基本】
Blenderのファイル関連表示と操作は独特ですが慣れればとても使いやすいですし、WindowsやMac環境の間で違いがほとんどないのも優れた点です。
まずはファイルメニューを見てみます。
ファイルメニューの機能は、何となく想像出来るものとよく分からないものがあると思います。一度に解説しても覚え切れませんので、今回必要なところだけ、最低限の解説にしましょう。
◇Fileメニュー◇ New:文字通り、新しいファイルを作って作成を始めます。 Open:既に自分のパソコンに保存してあるファイルを開いて、続きの作業を行ないます。 Open Recent...:既に保存してあるファイルの中で、最近作ったもののリストが右向き▲の右に出ます。 Recover Last SessionとRecover Auto Save:いずれも、不意にBlenderが終了してしまった場合に以前のファイルに戻るためのものです。まだ、不要かと思いますが。 Save:既に指定済みのフォルダへファイルを保存するためのものです。初めて保存するときは、Save Asと同様、どこに保存するかを尋ねるWindowが開きます。 Save As:別の名前でファイルを保存したいときに使用します。元のファイルはフォルダ内にそのまま残ります。現在開いているファイルの名前が、ここで指定したものに変わります。 Save Copy:現在開いているファイルの名前は変更せずに、保存するファイルだけ名前を変えられます。途中段階のデータを取っておきたい場合などに使います。
それでは、初めてファイルを保存するときの手順を見てみます。
まずは左端の列から見ていきましょう。これらは全て、ファイルを保存するための場所(=フォルダ)に関する機能です。
いつもBlenderのファイルを保存するところを決めておきたい場合や、たくさんのファイルを整理して保存したいとき、とても役に立ちます。
でも、まだみなさんはそこまで必要ないですね。System Bookmarksにはきっと「My Documents」や「Documents」フォルダがあると思いますので、それを探してクリックしましょう。クリックは1回でOKです。ダブルクリックの必要はありません。
◇ファイル関連はシングルクリック◇ フォルダ名やファイル名を選択するときの操作は、いずれもクリック1回です。WindowsやMacの標準的な操作ではダブルクリックですから、少々混乱してしまうかもしれません。でも、慣れると便利なんですよね。どうしてこれまでダブルクリックが必要だったのかな? なんて疑問に思うほどです。
標準設定では、Blenderは日本語を表示出来ません。□で表示されているのが、日本語です。こうなっているとさっぱり分かりませんね。本当は初期設定で変更出来るのですが、それをやってしまうとCG用語がいろいろと変な日本語に訳されてしまい、案外分かりづらくなってしまいます。そのうえ文字の横幅が半角英数字の倍サイズになってしまいますので、機能の名称が表示し切れなくなって見にくくもなるのですね。
そのため、Blender-99では英語表示のままで学びます。Blender関連のフォルダ名は、出来るだけ英語で付けるようにしましょう。
(日本語で勉強したい人、ごめんなさい!)
◇どうしても日本語にしたい人は……◇ 簡単です。初期設定(=User Preferences)で、「System」のタブを選択して、右下に現れた「International Fonts」にチェックを入れるだけです。
先ほどの図を見ながら保存先のフォルダを選択したら、この図を見ながらやってみましょう。
①これが、今いるフォルダを示しています
②ここでファイル名を付けます
③ボタンを押すとファイルが保存されます
出来ましたか?
一連の流れをGIF動画にしてみました。
他にもいろいろと便利な機能があります。
もちろん、普通のWindowsやMacの保存ウィンドウと同じように、アイコン表示や詳細表示、時間やファイル名での並び替えも出来ます。
フィルタ機能を使えば、Blenderのファイルだけを表示したり、フォルダ表示を省いたりすることも可能です。
いくつかの機能を順番に試した動画をこちらに上げますね。
(ちょっとマウスの動きに迷いが見えますが、そこはご愛嬌で(笑)
ファイル名の横にある「+」「−」の記号は、ファイルのバージョンを番号管理したいときに便利です。
途中まで作ったものを取っておいて、そこから先は別のファイル名にしたいときは、このボタンを押して番号を変えるのです。
いかがでしょうか。
「なんだかよく分からないなあ」
↓
「あ、なんだか便利そう」
と思えるようになったら良いのですが……。
では、ようやく次回は椅子制作の続きに戻りますよ!
【今回の学び】 ・ファイル操作
【次回の学び】 ・オブジェクトの移動 ・オブジェクトの複製 ・トランスフォームのリセット
それでは、次回をお楽しみに!
Happy Blending!!