BGMってよくワカラナイな

子供の頃、西城秀樹さんが言ってた。
「勉強に集中したい時は音楽をかけるといいよ。あ、あの曲を聴いてた時にやってたところだ、って、テストの問題をやりながら思い出したりするんだ」

ふーん、と思ったけど、僕は真似しなかった。音楽をかけると夢中で聴いてしまい、しかもすぐに歌いたくなって、勉強に身が入らなくなるからだ。

高校時代から大学にかけては、絵を描きながらずいぶん音楽を聴いた。というより、絵を描く時に、音楽は欠かせないものだった。
美術と音楽、脳の似た部分を使う気もする。むしろ邪魔なんじゃないかって、思ったりもする。描いているものが音楽に影響を受けすぎるんじゃないかと、思ったりもする。

だったら、勉強しながら音楽を聴けるってのは、むしろ違う部分だから良いってことか? とも思うけど、どうもよく分からない。

むかし、よく言われた。
「君の音楽は絵画的だね、情景が浮かぶよ」って。
これは、音楽と美術が互いに良い影響を与えていたのかな、なんて思う。

で、今。
小説を書きながらBGMをかけてる人の話をちらほら聞く。いや、頻繁に聞く。

僕はできないんだなあ。執筆に集中したい時は何も聴きたくないし、そもそも集中していると何も聞こえない。人に呼びかけられても聞こえなかったり応えられなかったりするし。
だから、音楽がもったいない。ごくたまにかけていても、何も聴かずにいつの間にかCDが終わってたりする。

自分が不器用なのか、音楽をやってるからなのか分からないけど。あ、音楽をやってる人だってBGMかけるよなあ。
少なくともね、歌詞のある歌は小説を書きながら聴けないな、僕は。
そうすると、音楽を聴く時間って、本当に少ないんだよな……。休日の大半は何かを書いてるし、読んでるし。
そうそう、CGを作ってる間は聴いてるかな。

音楽をかけながら小説を書く癖をつけたなら、いつか言われるようになったりするものだろうか?
「君の小説からは、音楽が聴こえる!」なんて。

どうでも良い話。

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