帰納法と演繹法を一度に味わう?

釣りタイトルです。済みません。
帰納法と演繹法を一度に味わうことは出来ませんね。
でも、作者としてそれらを一冊の本に詰め込むということを企んでいます。

今、準備しているのが『奇想短編集 そののちの世界』の合冊版です。全10話構成で第10話が完結編になっていますが、これ、第10話を読まないと、実は全体が関連し合っていることが分からないようになっています。(実際、ストーリー上の関連はほぼ全くないといっても良いのですが)

それで、完結編を読むと、「これまでの話って、そういうことだったのか」と分かる仕掛けです。
第1話から順番に読むと、通常の演繹的な小説として楽しめます。

そこで考えました。第10話を頭に持ってきたらどうなるか?

先に結論に至るエピソードを読み、「果たしてこれは、どのように起こったのか?」という興味をかき立てられるようなストーリーになるでしょう。即ちコレ、帰納的な楽しみ。

用紙やインクの価格を考慮しなくて良い電子書籍(&セルフパブリッシング)なら、これが簡単にできるんですね。

完結編を第1話として頭に持ってきて、その次に元々の第1話である『夜啼く鳥』を配置。第9話の『希望の船』の後に、また完結編の『未来からの伝言』を置きます。

演繹的に読みたい方、つまり、完結編を読んで初めて、そのどんでん返しに驚きたい方は、『夜啼く鳥』から読んでくださいね。そして、とにかく何が起こったか知りたくて、それからじっくり中身を楽しみたい方は、文頭から読めば帰納的に楽しめる、というわけです。もちろん、最初から読んで、最後にもう一回完結編をざっと読む。という楽しみ方もあるでしょう。
あなたはどちらの楽しみ方をしたいですか?

さあ、ここで、合冊版の表紙を初公開です。実は、書籍のePubデータと表紙画像は、とっくに出来上がっているのです。でもまだ刊行できないでいるのは、ブック・トレイラーが制作中だからなのです。まあ、実際にブック・トレイラーで最初に僕の本に触れる人は相当な少数派だと思うのですが、それでも順番としては《予告編》による宣伝が先で、刊行はその後という流れにしたいのですよね……。

これが誰なのか、知りたくなりますね〜、完結編を先に読まずに我慢できますか!?
これが誰なのか、知りたくなりますね〜、完結編を先に読まずに我慢できますか!?

ご存知の方は一目で分かるとおり、合冊版の表紙は第10話完結編のものをベースにして、その主役を配したものです。さあ、彼女の妖しい魅力が吉と出るか、凶と出るか、キャラクターの作者としては気になるところです。

ブック・トレイラーの完成までは、まだ2〜3週間かかりそうです。各短編の価格は合計すると990円(高い!)になりますが、合冊版の価格は普通の長編一冊程度(淡波比)のリーズナブルなものになります。この記事を読んで『そののちの世界』に興味を持ってくださったあなた、どうか、合冊版の刊行をお待ちくださいね!

Amazon Kindle Store上の商品紹介で、各話の共通部分を再録しておきますね。

人類はいったいどこまで行ってしまうのか……?
どんなに奇想天外な未来でも、明日にも起こり得るのではないかと変に納得してしまうことの恐ろしさ。
科学と文明の過剰な発達がもたらすかもしれない様々な「そののちの世界」の出来事を、SFタッチで、ダークなタッチで、またはユーモラスに描いた短編集です。
すぐに読めて、でもずっとどこかに残ってしまう。ちょっと不思議でほろ苦い読書体験が、あなたを待っている!
最終話の完結編以外は各短編にストーリー上の関連はありませんので、どの回からでもお読みいただけます。

あ、ちなみに、短編をバラで何冊かお買い上げいただいてから合冊版を入手しても、全冊の価格よりずっとおトクだったりしますよー。
この各短編作品の表紙がズラリと並ぶ著者ページはこちらです!

それでは、お楽しみに!

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