Twitterを読んでくださってる方には一度読んだものかもしれないけど、連投してしまったのでそれが流れ去っていかないうちにここに貼っておこうかと。
ヘリベマルヲさんが『ケプラーズ5213』の感想やアドバイスを書いてくださったので、それに対する返歌のような何かです。
今『Pの刺激』を読んでいるから、ヘリベさんの言うことはよく分かる。僕とあなたの執筆スタイル、スタンスはあまりに違うので、大丈夫、僕はあなたの意見に左右されて書けなくなってしまうなんてことは決してない。それは安心して欲しい。僕は歌うように書く。絵を描くように書く。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
文学の技巧には実は興味がない。上手い人の文章をみると凄いなと思うけど、真似したいとは思わないし、真似できてもそれが自分の小説にいい効果を与えてくれるとも思えない。『ケプラーズ5213』のプロットはとても単純で、僕はその中で魅力的な主役たちに場を与えただけ。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
僕は彼らの言動を追っかけて、ときどき進行方向を補正したり交通整理をしただけだ。初めに書きつけた単純なプロットを主役たちに寄り添いながらぐにゃぐにゃと辿るのが僕の書き方なんだと思う。世界を構築するためには僕にとって捻くることは不要なんだろうと思う。書き手と読み手の距離は近くしたい。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
だから、僕の書くものは基本的に大人向けではないのだと自覚している。前にも書いたけど、自分が子供の頃に読んでいた少年向けSFシリーズや動物小説、お伽話、そういったものをまた読みたい大人に向けて書いているのだと思う。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
大人向けの少年小説というのかな、ストレートに理解できて、でも裏がある。何かがずっと残ってしまう。そういったものを書きたい。小説好きをウンウン唸らせるような技巧、入念に作り込んだ構造、読者を気持ちよく騙すレトリック……。僕はそういったものとはあまり縁がなさそうだ。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
何にせよ、ヘリベマルヲさんには大感謝。改めて自分のスタンスを自覚しましたよ。今さら技巧派にはなれないので、僕は僕のスタイルで、歌うように書きますから、どうか心配なさらないで!
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
最後に二つ、tweetを追加。
でもまあ、もしかすると、『さよなら、ロボット』は少し凝っているかもしれない。少年向けであることは変わらないけど。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
僕が向いている先に、僕の想定読者である「少年」がリアルタイムで存在しないことも分かっているんだ。「元少年・少女」(Aじゃないぞ)がターゲットだから、そもそもニッチな場所に向けて書いている自覚もあるんですよね。でも、その数は無視できないほど多いとも思っている。
— 淡波亮作 (@RyoAwa) 2015, 6月 25
ではまた!