まさかの連載10回目を迎えました、「Manuel Bastioni LABを使おう!」ですが、最近順調にアクセスが伸びてたりします。
(いや、もちろん、一桁@日ですよ、一桁……)
では、今回も元気にいきましょう。
《色分け》は結構大変なので、何回かに分けていきますね。
モチベーションが高まるように(高まるかしら?)結果の画像を最初に載せておきます。今回だけではここまで辿り着きませんが、何回か後にはこんな感じに色分けできると思います。
細かいところをいじりますので、まずはマウスの中ボタンでぐりぐりっとアップにしましょう。
ところが、こんな風になっちゃいませんでしたか?
いったい、何が起こったんでしょ?
これは、どんなCGソフトにもある「ニア・クリップ」という減少です。奥行き情報の計算負荷を抑えたり、表示上の不具合を防ぐために、オブジェクトとカメラの距離を一定の範囲だけしか計算しないようにしています。そのため、カメラとオブジェクトが初期設定より近付き過ぎたり遠ざかり過ぎたりすると、カメラに写らなくなるのです。今見ている「ビューポート画面」はカメラではありませんが、考え方としては同じで、実際は目に見えないカメラを通して画面を見ていることになります。
(CGに慣れないと、ちょっと馴染み難い考え方かもしれませんね)
さて、まずはこれを解決しないと、先へ進めません。
1.今見ているビューポートの右側に「プロパティ・パネル」がなかったら、表示させます。
2.マウスカーソルが「今見ているビューポート」の中にあることを確認し、キーボードのNを押します。もし、「プロパティ・パネル」が既に表示されていたら、Nキーで消えます。キーを押すとオン・オフを切り替えられるのが、Blenderのショートカットの便利な特徴のひとつです。
3.「プロパティ・パネル」を下にスクロールします。「View」という項目が見えましたか?
4.「View」のなかに「Clip」という項目があります。ボックスが2段あり、上がStart、下がEndです。このStartが、「カメラがこれ以上オブジェクトに近付くと表示しませんよ」という範囲です。初期値では、0.1になっています。この数字の単位はメートルだと考えれば問題ありません(※)。これを、現在の100分の1に小さくしましょう。つまり、0.001です。これで、1ミリの距離まで近付いても、オブジェクトの表示が消えることはありません。
※本当は初期設定で単位系を「メートル」に設定してから作業すると分かりやすいのですが、事実上同じことなので、今回は気にしないことにします。
基本的な画面の設定が出来たら、次は必要な色を用意しておきましょう。
マテリアルの増やし方は覚えていますか?
1.マテリアルパネル(下のGIFアニメだと、パネル切り替えのアイコンが並んでいる一番右、オレンジっぽい丸です)を選択すると、ビューポートで現在触っている(オレンジの細い線で囲まれた)オブジェクトに当てられた質感が並んで出てきます。
2.右端の「+」ボタンを押して、新しいマテリアル用の空きスロットを作ります。
3.現われた「+New」ボタンを押して、新しいマテリアルを作ります。
4.新しく現われたマテリアル(マテリアルパネルと同じアイコン)の右側の青い帯をダブルクリックすると、文字が入力できます。下のGIFアニメに倣って、「Eye_white」「Eye_blue」「Eye_bleck」「Lips」と名前を付けます。
5.マテリアルのサムネール(チェッカー模様の部屋に置かれた球)の下にあるDiffuseカラーのボックスをクリックすると、カラーホイールが出ます。ここで、色を設定します。部位の色に従がって、白目の白、瞳の青、瞳孔の黒、唇の赤にしましょう。もちろん、青の替わりに緑や茶でもいいですし、好きな色でどうぞ。
次は、いよいよ難しい部分に入っていきます。
単純に考えれば、色を付けたい部分を選択し、服のところで行なったようにAssignボタンを押せばいいわけなのですが、これ、ものすごく大変なのです……。
ちょっと眉毛をアップにしてみただけでも分かりますよね?
眉毛のオブジェクトはそれぞれ、つまり毛の一本ずつ独立しています。これでは、とてもじゃないけど眉毛の色にしたいところを選択するなんて出来ません!
では、やり方を考えましょう。
────次回にっ……!!
(済みません、前置きが長くなりすぎちゃったので、次回につづきます……)
来週もよろしくっ!