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BLENDER-99-18/カメラを使う

こんばんは。
3月も最終日を迎えました。
忙しい年度末、CGの勉強なんかしている暇があるひとっているのだろうか……とも思いつつ、今週も無事、Blender-99のお時間がやってまいりました。

モデリングの基本の基を学んだら、レンダリングして絵を作ってみたくなりますよね。
CGで絵を作るには、写真を撮るようにカメラを使う必要があります。もちろん、被写体を写すためにはライティング(照明)を施す必要もありますが、今回はまず、Blender内にあるカメラの基本的な使い方を学びましょう。

【今回の学び】

・カメラの動かし方を覚える

では、開始!

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -18 カメラを使う】

Blenderを起動しましょう。
以前にも軽く一度触れましたが、最初の画面に出てくる三角帽子を被った横向きの四角錐が、カメラです。
図では、赤枠で囲っています。

これが、Blenderのカメラ

 

カメラに触ると、移動のマニピュレーターが出ます。これを移動したり、回転させたりして、カメラの位置を設定します。
終わり。

って、これじゃあ何にも分かりませんね(笑

きっちり分かるように説明しましょう。

大きく分けて二つの方法がありますが、まずは一つめを動画で。

 

行なっている操作は下記の通りです。

・このままではカメラで見た状態が分からないので、画面を2つに分割します。
画面右上の〈斜線の入った角〉をつまんで、左へドラッグですね。

・新しく作った右の画面には自動的にツールパネルが出てしまうので、Tキーを押して表示を消します。

・右の画面に〈カメラから見た状態〉を表示させるために、テンキーの0を押します。

(テンキーのないPCのひとは、テンキーをシミュレートする初期設定にしている必要があります。忘れているひと、知らなかったひとは、こちらの「3.初期設定」へ!)

数字のキーを押すと3Dビューポートの表示を変えられることを忘れている人は、こちらにたっぷり解説がありますよ。

・テンキーを押してカメラビュー表示(カメラから見える範囲がオレンジ色の点線で囲まれます)にした後、左右が少し切れていました。マウスホイールを少しだけ回して、ちょうど良い大きさに調整しています。

・移動のマニュピレーターをつまんで、カメラを動かします。右のビューポートに表示されていますね?
(マニュピレーターの矢印をうまくつまめていないと、移動方向が制限出来ずぬるっと動きます)

・カメラを動かしているビューポートも、そのままではやりづらいです。適宜中ボタン(マウスホイール)を押してドラッグし、調節しながらカメラを動かします。

・真上から見たり(7キー)、真正面から見たり(1キー)、回転のマニピュレーターに替えたりしながらカメラの位置を動かします。

さて、動画を見ているうちに、知らない動作が出てきましたか?
そうです。気付いたあなたは鋭い(笑
実は、移動や回転のマニピュレーターを選択せずに、ショートカットで移動や回転を切り替えているところがあります。

ここです。


 

7キーを押して真上からのビューにした後、マニピュレーターをつかんでいないのにカメラが移動し、回転マニピュレーターに変更していないのに回転していますね。

【真上、真横など正対したビューでは、ショートカットが便利】
移動:G(プラス方向のXやY、Zキー)
回転:R(そのままなら3Dビューポートに対して水平方向に回転)
拡大縮小:S(ここでは使っていませんが、ついでに)
(大文字にする必要はありません。念のため)

さて、かっこいいアングルに出来ましたでしょうか?
けっこう面倒ですね。
もっと楽したいですよね……。

微調整したいときなどには必須なので基本的にはこのやり方を覚えていただきたいのですが、もちろん、楽する方法はあります。

──え、それを先に言えって?

はい。では、二つめの方法です。
動画で見てみます。


 

最初は同じですね。

カメラを選択せずに、いきなり3Dビューポートをぐるぐる回したり、動かしています。
中ボタンのドラッグと、Shift+中ボタンドラッグでキューブがいい感じに見えるアングルに調整します。
単に3Dビューポートでの見え方を調整する方法ですね。

そして、次がみそ。
ぱっとカメラ画面になりました。
これは、〈今、見ている3Dビューポートの画面にカメラ設定を自動合わせする〉機能を使いました。
ショートカットで、「Ctrl+Alt+0」です。
これ、とても便利です。

ただし、キューブがカメラの枠からはみ出してしまうこともあります。動画でも、そうなっていますね。
そんなときは〈カメラ・フライ〉モードを使って調整します。

これはちょっと扱いづらい場合もありますが、ゲームに慣れているひとならばっちりやりやすいかもしれません。
Shift+Fで、カメラ・フライモードに切り替わります。そうすると、マウスの動きに合わせて画面がぐりぐり動きます。ちょっと、VRぽい動きです。
あ、でもキューブが見える位置は動かしたくないですよね。動かしたくないのに動かしてしまったら、右クリックでキャンセルします。決定は、左クリックもしくはエンター(リターン)キーです。

位置調整が終わっているので(前提なので)、カメラの枠内にキューブを収めるためにちょっとだけカメラをバックさせればいいですね。
カメラをバックさせるには、そのままSキーを押します。ゲームみたいに、ぐーっとカメラが引きます。
やり過ぎたら寄り。寄るのはWキーです。
あ、左右にも動かしたいですか?

では、一覧をどうぞ。
18_06_fly

(左右の動きは、あくまでもカメラの動きです。もちろん、カメラに写っている被写体は向かって逆方向に動いたように見えるわけです)

さて、基本的なのはこんなところですが、もう少し踏み込んでみましょう。

微調整したいとき、カメラを左右に動かすとキューブの見栄えも若干変わってしまいます。
それはそうです。カメラの位置が変われば、被写体の遠近感も変化します。

実は、プロの撮影用カメラには被写体の見え方を変えないでフィルムの中の被写体の位置を自在に変更出来る機能があります。すごいですね。
それを〈フィルムシフト〉と言います。
カメラの内部でフィルムの位置を動かすことで、被写体がフィルム(古い!)に焼き付けられる位置を調整出来るわけです。

そう、そうなんです。CGソフトにもその機能があります。
Blenderにもあります。すごいでしょ!
(この機能を持たない高額ソフトだってあるんですから)

それが、ここ。

全体のプロパティ・パネルの中に、〈ビデオカメラ〉のアイコンがありますね。横向きの大きなカメラです。
ここに、カメラの各種設定があります。

「Lens」内の「Shift」というのがフィルムシフトの機能です。

18_07

この数字を変えることで、X軸、Y軸それぞれ好きなだけずらせます。
1で100%、つまり完全に一画面分をずらしたことになります。
やってみましょう。

18_08_Shift
(GIF動画が動かない場合は、クリックしてください)

どうでしょうか。
実は、CGを長くやっているひとでも、スチルの撮影現場を知らないと、この機能を知らなかったりすることもあります。でも知っているのと知らないのでは大違いです。
是非覚えて、知らないひとと差を付けちゃいましょう。

──ね、撮影豆知識も覚えられるBlender-99って便利でしょう!?

これで、カメラ画面の中での被写体の位置を自由自在に変えられますね。
インテリアのパースなどを作ったり、プロダクト系のCG画像を作るときに、この機能は絶大な効果を発揮するのですよ(つ、作らないか……)。

さて、CGのカメラは本当に高機能で、細かい機能はいろいろとあります。
でも、基本的なところでまず覚えておきたいのはこれだけです。

簡単ですよね。

カメラを使えるようになったところで、次回はライティング(照明)の基本に踏み込みましょう。

【今回の学び】

・カメラの動かし方を覚える
【次回の学び】

・ライトで被写体を照らす

それでは、ぜひまた次回もお越しくださいね!

Happy Blending!!

今週の一枚─その境界

─いつものように、iPod touchで撮影─
─いつものように、iPod touchで撮影─

 

こんな情景を見ると、ちょっと不思議な気持ちになる。
そして、ちょっと嬉しくなったりもする。

コンクリートから生える鉄柱。
コンクリートの中にはごろごろと小石が埋まっている。
鉄柱は赤く錆び、雨に流され落ちた錆がコンクリートの表面を覆っている。

鉄柱とコンクリートの境界は、どこだろう?
視覚的にはもう、ほとんど判別がつかない。
両者の境目に線引きをすることは、なかなかに困難だ。

想像による創造と、事実による描写。
心の中と外。
愛と憎しみと、苦しみと優しさと、冷たさとあたたかさと。
尊敬と蔑み。
慈愛とネグレクト。
美と醜。
拒むこと、過ぎたるがこと。
肉と野菜。
鉄と岩。
光と闇。
善と悪。
男と女。
生と死。
白と黒。
赤と緑。
毒と薬。
右と左。
夢と現実。
原始と科学。
教師と生徒。
老いと幼さ。
人工物と自然物。
アナログとデジタル。
日本語と英語。
自然食品と人工食品。
川と海。
土と砂。
理想の未来と唾棄すべき未来。
過去の想い出と本当の記録。

あなたと私。

あの国とこの国。
あの宗教とこの宗教。

境界は、どこ──?


じゃ、また明晩!


《境界》
 と言えば……

書き下ろし短編、著者初の恋愛小説にして不思議な香りのするSF短編小説です。 《メタモルフォーゼと永遠の命》とは──?

今週の一枚──これ何だ?

写真 2016-06-29 7 52 57

例によって、iPod touchで撮ったマクロ写真を1つ。
これ、何だか分かります?

はい、正解。
近所に植わっているヤマモモの実が落ちて、下半分がつぶれたものです、ね。

これは多分、消毒されていなくて食べることも出来るやつ。
子供たちが小さな頃に、僕もこれの木に登って食べてみたことがあります。もう、ずーっと前のことですが。
甘酸っぱくて、舌がざらざらするんですよね。
味はわりと好き。

毎年この季節になると、地面にたくさん落ちていて。
もったいないなあと思いながらも、もう、木に登るまではしなくなって……。
おっさんが一人で木に登ってたらおかしいですもんねえ──。

例によって「一枚」と言っておいて、もう1枚上げましょうか。
マクロ写真はピントが合いにくいからなかなか気に入ったものが撮れなくて、ついついたくさんシャッターを切ってしまうのです。

赤くてツヤのあるスズカケの実みたいですが、大きさは1cmもありません
赤くてツヤのあるスズカケの実みたいですが、大きさは1cmもありません

よく見ると透明感があって、美味しそうじゃありません?
でも、もっとよく見ると、表面以外にも細いクモの糸が絡まっていたりして、むしってそのまま食べるのもやっぱりねー、という感じもします。

以上、今週の一枚でした。

じゃ、また明日!

残しておきたいツイート─025

今日はちょっと特別なんだよ。
何かって言うとね、、

これさ!
500th

けっこう頑張ってたくさん書いているような気もしてるけどたった500回。されど500回。1000回を目指して頑張んなきゃねー。

では、本題に入ろう!

本日はここから。

1.

こうやって時々、CGって大変なんだぜってつぶやいたりするんだけど、逆に便利なところはものすごく便利なんですよね。今日の500回記念の絵だって、1周年記念のデータを再利用。文字を打ち替えてろうそくを増やして動かして、あとはレンダリングボタンを押すだけ。Blenderのシーンデータの中に後処理も埋込んであるから、周囲を暗くしたりソフトフォーカスをかませたり、ちょい歪ませたりとか、何もしなくても自動的に出来ちゃう。これ、フォトショとかだと全部やり直しですからね。
いやあ、便利便利。

何のことだか分からないと淋しいので、《使用前・使用後》のGIFをお一つ。

(ちょっとスペシャル感が出てる気がする──)
(ちょっとスペシャル感が出てる気がする──)

はい、次。

2.

海外の電子本は安いよね、って話。
どうなんでしょ? 大手出版社の電子本がこのくらい安くなっちゃうと、セルフ出版の本は見向きもされなくなる?
いや、そんなことはないんじゃないかなあ。逆に読者の目が電子本に本格的に向くようになれば、セルフ出版の本も(面白ければ!)読むようになるのが自然なんじゃないのか。そもそも、そんな区別はどんどん意味がなくなっていくだろうし。

3.

最近ね、時々言われますよね、雇用を増やすのに移民はどうかって。
悪くないんじゃないかと。文化的な意味でも、多様な人種が入ってくれば、日本人以外の人と接することが当たり前になって、多様な文化が触れ合い、新しいものを生み出す原動力になるんじゃないかって!

4.

ストーリーを回すためだけに、登場人物を勝手に振る舞わせるのは良くないと思った小説があったんですよね、この時。
そう、思いません?
登場人物はその小説の中の世界に生きていて、作家はその言動を追っていくもの。勝手にいろいろさせると、人格が破綻しちゃうんだから──

5.

そうなんですよねー。確かに、知ってもらうために無料でDLしてもらうってのはとても重要なんだけど、ただ、積まれるだけという可能性も大きくて。それでも、それを久し振りに崩して読むということもあり、持ってなければ読めないんだしね。

6.

ちょっと季節感が微妙だけど、せっかく500回記念なので、きれいな写真も貼っておこうかなぁと。

7.

も一つ。

8.

(大先輩のおツイートをお一つ……)
これはとっても大きなこと。なかなか難しいこと。必要なこと。

9.

藤崎ほつまさんが時々このツイートを取り上げてくださってたんだけど、一箇所文字化けがあって気になってた。今回、自分のツイートを掘り出してみて納得。「〜」だったのね。環境依存文字なんだな、これ。僕はMacで藤崎さんはWin。テキストをコピペすると文字コードの関係かなんかで化けちゃうんだ……。

10.

この頃はまだいわゆる常時無料本が一冊もなかった淡波です。
今では、『壁色のパステル』『さよなら、ロボット』『孤独の王 第一部』『そののちの世界 1、5、6』の6冊がプライスマッチを利用して無料になっています。
未読の方、是非どうぞ。
中でも『そののちの世界 6 段ボール箱の中の人形』は、入門編として丁度いいですよー!
(Amazonへのリンクは右上のほうにありますんでっ)

では、今晩はこれまで。

今後とも宜しくですー!

今週の一枚/あじさい

写真 2016-06-08 8 29 47

梅雨の合間のこんな日は、少し乾いたあじさいが別の表情を見せてくれる。
綿で作ったふわふわのボールみたいに、柔らかで優しい色のつぼみたちが明日の雨を待っている。

白から黄へ、黄から空のブルーへ、そして紫の絵の具が体内から染み出すように、いよいよ、ぱぱぱんと花が開くのだ。

一足先に開いてしまった兄貴分が、ころころとした弟分たちを見守っている。

生ぬるい風にゆらゆら体をゆらしながら。

 


淡波ログに掲載した作品を中心に書き下ろし作品を加えた初の詩集『猫になりたい』。
乾いた心にするりと忍び込む、読みやすい詩編を多数収録しています。


写真を見れば、撮った人の「世界の見方」が見える。

写真を見ると、上手い下手やセンスの良い悪いではなく、どうやって世界を切り取ろうとしているのかが透けて見える気がする。

どういうことかと言うと、僕が思うのはこんなことだ。

・カメラで世界を覗くと、自分の視界のうちのほんの僅かしか写らない(普通のレンズの話)
・それなのに遠くのものを撮ろうとすると、自分の目に見えているものより遥かに小さくしか写らず、そのぶん周囲の余計なものが写ってしまう
・何故写真を撮るのか?
 ⇒多くのひとが思い浮かべる理由は、「見たものの美しさを固定したい、残したい、伝えたい」からだろう
・写真は、「自分が見ている、感じている」ように残したい
・そのためには、世界をファインダーで「切り取る」必要がある
・切り取りたくなくても切り取らざるを得ないから、そこにはおのずと、「自分の切り取りたい領域」を盛り込むことになる
(もちろん、何も考えずに撮るスナップは置いておくとして、だよ)

SNSには数え切れないくらいの写真がアップされていて、自分の友人や知りあいだけでもチェックし切れないくらいの数を日々アップしている(実際、仲のいい友達の写真だって数パーセントしか見てなかったりするし)。
その中で、明らかに作品を撮ろうとして撮って投稿している人は少数派だ。
でも、みんな、何かを伝えたくてシャッターを切っている。
だから、写真はいろいろあって面白い。

同じ風景や情景を撮影しても、みんなの「世界の見方」はそれぞれ異なっている。だから、上がってきた画像は、それぞれ何かが違う。

だけど、「そりゃ違うだろ」って思わされる写真が、ここ何年かとても多い。
インスタグラムなんかで、自分の美的センスを動員しなくても「それっぽい写真」になるフィルタ機能がたくさんある。それはそれで、きれいな写真になるからいいのだけど、いったん「それっぽい写真になるフィルタ(特に、○○風とかってタイトルのついているフィルタ)」を通してしまった写真は、撮った人の個性よりもそのフィルタの個性が強まってしまうことが多い。
だから、ぼくはそういったものを好きになれないな。

写真にフィルタをかけるのは、「記憶色を再現するため」であったり、「見たときの感覚を残すため」であったりして欲しい。
適当にパシャっと写真を撮っても、○○風フィルタをかければ作品ぽくなるけどさ、それは、あなたの撮った写真じゃないんじゃないの?
そう思ってしまう写真が世の中に溢れすぎていると、思いませんか──?

挿し絵を描いたクロッキー帳と、原稿をその辺に置いて適当に撮った写真
挿し絵を描いたクロッキー帳と、原稿をその辺に置いて適当に撮った写真
アプリSnapseedのグランジフィルタNo.218を「何も考えずに」掛けた写真。いきなり、昔の想い出っぽくなる。でも、これは僕の個性が出た写真じゃない。
アプリSnapseedのグランジフィルタNo.218を「何も考えずに」掛けた写真。いきなり、昔の想い出っぽくなる。ここに気の利いたコピーの一文でも加えれば、広告にすら使えそうだ。でも、これは僕の個性が出た写真じゃない。

みなさんは、どう思います?

じゃ、また明晩!

今週の一枚─011/ピンボケとアブストラクトの間に

写真 2016-04-16 10 49 23
もちろん、これは撮影したまんま。フィルターも編集も一切なしだ

接写撮影が好きだ。
愛用のiPodtouchに千円くらいで買った接写レンズを装着して、撮影するのが好きだ。
ピントの合う範囲がごく狭いから、まるで一眼レフで撮ったみたいに背景がきれいにぼけるのが好きだ。

でも、あまりにピントが合わないので、接写撮影する時は一気に何枚も何枚も撮ったりする。特に、風の強いこんな日に撮った写真は、どれだけ撮ってもほとんど全部がぼけていたりする。
これは、庭のヒメエニシダの花。
こぼれ種で勝手に生えてきた子供の木のうちの一本。他は枯れてしまったけど、こいつは結構大きくなって、今年は花をいっぱいつけてくれた。
でも、変な場所に生えてきてしまったので、花が終わったら小さく剪定しなければならぬ。
でも何しろ、生命の勢いというのか、これでもかというくらいたくさんの花をつけている今のこの木が、好きだ。

iPodtouchには覗き見防止スクリーンが貼ってある。
だから、斜めから見ると画面は何も見えないし、そもそも屋外の明るさにディスプレイの光が負けてしまうので、もう何が画面に映っているのかすらほとんど分からないまま撮影しているのだ。
──接写で撮影する時は、不自然な角度でカメラを構えないと撮りたいものを撮れないからね。

そうやってたくさん撮っていると、ときにこんなきれいな写真があったりする。
狙っても撮れない、抽象画のような一枚。
なぜか、かなりしっかりトリミングを考えて構えたようなバランスで、画面が構成されていたりする。

偶然のアブストラクト芸術に、乾杯!

シャッターチャンス、アイデア、記録と記憶。

ああ、写真を撮りたいな、と思った瞬間は、それが叶わないことが多い。外出しているときの大半は、何かしら先を急いでいるときだ。
水たまりの底に沈むタンポポのロゼット。心なしか、普段より葉を伸び伸びと広げているように見える。
地面を覆う濡れ落ち葉、艶々と光り、雨のどんよりした世界に気づきと喜びを運んでくれる。

本当は一眼レフを持ち歩けたらいいのにと思う。でも、出勤時に肩からそんなものをぶら下げているわけにもいかないし、撮っている間に電車は行ってしまう。iPod touchでパシャリとやるのがせいぜいだし、それもろくに見ないで撮るからピントすらあっていないことも多い。
接写したいときなどは、ピントの合う距離を考え出来上がりを想像しながら、とにかくどんどんシャッターを切る。10枚撮ってもピンぼけだらけで、使えるのは1枚か2枚だ(デジタル写真は「枚」と数えるのか?)

ふと、メロディを思いつく。あるいは、降りてくる。ああ、降りてきた、と思う。メモ録音しなきゃ、と思う。
できない時は、頭の中でそれをぐるぐる繰り返す。そうすると、メロディが徐々に単純化される。整理されて良くなる場合と、逆につまらないものに成り下がってしまう場合がある。
紙とペンと時間があれば、譜面に落とす。でも、これは後で振り返らずそのままになってしまうことも多い。
iデバイスとイヤフォンがあれば、DAWに入力してしまう。最近はこれも多いけど、こういったスケッチも断片がどんどん溜まってカオス化してしまうことが多い。ファイルを開いて再生し、聴き込まなければどんな曲だったかわからないし、インストはファイル名だけで作りかけメモの内容を思い出すことも難しい。

振り返って、小説のアイデアはいいね。思い付いたら、メモする。書けない時は、頭の中でそのアイデアをどんどん育てて膨らませ、掘り下げることができる。実際に書くときには考えたことと違ってしまうこともあるけど、それはそれで面白い。ただ、完全にどこかへ消えてしまうということはない。
そして、書いたものはデバイスが変わっても、時間が経っても、そうそう消えることはない。
(完全に文字化けして読めなくなってしまった詩もあったけど)
テキストはさっと確認できて、内容を後から確認しやすい。追加や修正も簡単だ。タイトルだけ見れば、割とすぐに内容を思い出せる。
こうやって、小説のアイデアはどんどん溜まっていく。書くスピードが、全然追いつかない。
せっかく書くなら、また新しく考えて書きたい、なんて思ったりもする。

まあ、何にせよ、アイデアを生む行為ってのは楽しい。それを頭の中でああだこうだこねくり回すのもね。

こうして僕は、《創作という呪縛》から一生逃れられないのだろうな、と思う。

じゃ!

木陰の中の光を見る(イメージと現実−2)

今回は純粋に視覚的な話をしよう。CGの人にしか参考にならない話とも言えるけど、もっと雑学的な位置付けで気軽に読んでくれたら嬉しい。夏らしい話題だし。

この夏、天気の良い日が多いようだ。毎日強烈な日差しが照りつけて、これでもかと光を反射する地面には、樹々の、つまり葉の影がくっきりと映えている。

葉の形は概ね紡錘形とか雫型なわけだけど、その影が多数重なり合った時、隙間に形作られる光はどんな形をしているだろうか?

下から見上げると、こんなような見え方なのだから、地面に落ちる影もまあ概ねこんな感じだと思う人が多いことだろうと思う。
丸っこい葉っぱの連なりに削り取られた光なのだから、凹んだ感じのカーブで囲まれた形になりそうだよね。

見上げたときに見える葉っぱの連なり
見上げたときに見える葉っぱの連なり

 

でもね、ちょっと違うんだ。
はい、ここで身を乗り出して。

葉と葉の隙間が大きい場所であれば、まあこんな感じにも見えるだろう。でもね、樹は立体。葉っぱは幾重にも重層的に重なっているのだ。平面的に見れば凹んだ形に見える隙間でも、太陽の光から見れば、その形はもっとずっと複雑なもの。
そして、そこを光がすり抜けられる隙間は、実は結構狭い。ぱっと見で光が抜けていないように見える隙間を、太陽の光は順々に反射し、屈折しながらくぐり抜けるのだ。そして、地面に像を結ぶ光の形は、こんな風になる。

葉と葉の隙間にある光は、真ん丸いものが多い!
葉と葉の隙間にある光は、真ん丸いものが多い!

 

ね、真ん丸い光が幾つもあるのが、分かるかな?
光って不思議でしょ?

何かの形に似ていることに気が付いたひと?

そうそう、海とか、太陽の光で遠くにキラキラ輝くものを撮影した写真に、こんな感じの丸い光がたくさん写っているよね。あれも光の反射と屈折が生みだしたもの。

ちょっと、面白いでしょ?

イメージと現実は、時に異なった顔を見せるのだ── 淡波亮作w

植物ネタだから、本日の自著紹介はこれにしておこう。

『奇想短編集 そののちの世界4 フローラ』

フローラ
フローラ:一番強いのは、やっぱり植物なのだ!

 

では、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!

お知らせ/新しいページを追加【IMAGES】

写真を中心にしたTumblrのページがあるのですが、トップページにリンク【IMAGES】を追加しました。今まで、実はこのTumblrページのURLが分からなくて、リンクを貼れなかったのです。自分のログインURLは分かるのですが、ログアウトした状態でそこにはアクセスできないため、誰にも紹介できないページになっていました。(タイトルにリンクが埋込まれているという基本的なことに気付いていなかった)
きっと、美意識の部分で小説の世界観にも近いものがあるのではないかなぁ、と思い、繋いでみました。

以前Twitterで一度だけ画面キャプチャを紹介したのですが、リンクを載せられないので誰も見に来られないというアホな状態。一人だけファボってくださった方がいましたが、失礼をしました……。

実は僕、インスタグラムがあまり好きでないのです。友達で何人かやってる人がいて、FBによく投稿されているのですが、どうにもみんな写真が似ていて。あれって、プリセットのフィルタが色々とあるのですよね?

たしかにとてもきれいなのですが、あの「何でも良い写真になっちゃう感」に馴染めなくて。いいものはいいんですが、無理やりな感じが漂ってることもあって。
(あ、作家仲間のエロ広橋さんの写真はまじで好きですよ。ちゃんとセンスを感じますし)

Tumblrのページには、出来るだけフィルタを使用していないものを集めています。(フィルタ加工しているものも少々ありますが)
→改めて見直すと、結構ありました。でも、ワンタッチのではなくて、フォトショでいじる感覚に近いフィルタの使い方をしています。ま、言い訳程度かな。

接写が好きなのですが、接写のものは全部フィルタレスですね。
抽象画風に撮るのも好きです。ぼちぼち載せていこうかと思っています。
あ、写真に混じってCGの画像も載せています。(現在のトップにはいきなりCGのホタルが来てますね。はは)

あまりまじめに更新していませんが、もし良かったら覗きに来てくださいな。

忘れてました、もう一点。
作品サイトの『ケプラーズ5213』ページに、広告バナーのGIF動画を貼りました。たしか、どこかでこのバナーが欲しいと仰っていた方がいたような……。ご自由にお使いくださいね!
(とうとうGoogle+のメッセージには気が付いてくれなかった模様)

宜しくお願いします!