Works of 淡波亮作


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〈2015年 3月 25日発売〉 
ランキング
Amazon Kindle Store 無料本ランキングにて最高13位を記録。(無料キャンペーン時:約15,000冊中)
概要
本作には、『奇想短編集 そののちの世界』を構成する全作品の《その後》もしくは《もう一つの結末》が含まれ、全ての短編がこの完結編に至る伏線であったことが示されます。

この最終話は第一話から第九話までのいずれかの話を読んでいれば内容を理解できるように書いてはいますが、たくさん読めば読むほど、最終話の味わいは深まると思います。
本編は、長編SF小説『ケプラーズ5213』の前日譚とも言える物語です。巻末には特別付録として『ケプラーズ5213』の試し読みページがございます。こちらも是非お楽しみください。
気になるシーン
「グィノペ30、もういいんじゃないか、そこは」
グィノペ30と呼ばれた女が、かぶりを振る。大きく平らな女の顔に並ぶ、宝石のように鮮やかな虹彩を持つ瞳が、無数の照明を反射してきらめいた。
「議長、もう一度、チャンスをくださいませんか?まだ、時間はあると思うのです」

全宇宙規模の知が集まる巨大会議施設コンベンション・センターにおいて、今まさに、絶滅危惧種ガヴォイ・リストに関する対応検討会議が開かれていた。議長に厳しく言われたグィノペ30は、次の言葉を見つけられなかった。それでも、どうしてもこの惑星の生命体を救いたかった。せめて、絶滅危惧種ガヴォイ・リストから外せるところまでは、自分の手で導きたかったのだ。

サーチする手が止まった。何か様子がおかしい。これまでにない不自然な科学を感じた。これは何だろう? グィノペ30は両手のひらをスフィアに当て、この不自然さがどこからやって来るのか、変化の源を探ろうとした。
レビュー・露出
(Amazonレビューはタイトル+リンクです) 
 
《Amazonレビュー1》 面白そうです

試し読み(Amazonより、ちょっと多め!)
『奇想短編集 そののちの世界10 未来からの伝言』
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©Ryousaku Awanami 2015.