Works of 淡波亮作


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〈2015年 3月 15日発売〉 
ランキング
Amazon Kindle Store 全ジャンル総合にて最高6,396位。(全約100万冊中)
概要
二十世紀に端を発した人間たちの愚かな行為の連なりは、二十二世紀の人類にある決断を迫らせていた。

米国が先導し、このプロジェクトを開始してより、すでに十年という歳月が経過していた。今年はいよいよ実際の建設工事が開始されることになっている。その大いなる夢を米国は語り、今日まで世界から莫大な資金を調達してきたのだ。その中でも中国は、巨大なスポンサーの一つであった。
「いいか、ティオセノス・プロジェクトは商売ではない。各国が進んで資金を負担するのは、見返りを期待してではなく、より良い結果を出すためだ」

それは、ティオセノス・プロジェクトと名付けられた地球規模の巨大な計画。
二十二世紀後半、人類共通の大いなる目的に向かい、世界中で何かが動き出していた──。

本編は、長編SF小説『ケプラーズ5213』の前日譚にあたる物語です。巻末には特別付録として『ケプラーズ5213』の試し読みページがございます。こちらも是非お楽しみください。
気になるシーン
軌道エレベーターを送り出したチェンが、珍しく灰色の雲の隙間からのぞく太陽を見上げていた。金属とカーボンの擦れる重い音を引きずりながら、視線の隅で満杯の貨物機が上昇していった。

ずっしりと思い宇宙服が、有重力空間ではホセの心を重くしているようだ。少し歩くだけでも億劫に感じているのが、こちらからでも手に取るように分かる。
「おう、早く出ようぜ」
 ホセの姿を見ながら、アルフォンソは親指でクイっとエアロックを指し示した。

マーク・ローゼンが両手で力いっぱいレバーをひねると、直径二メートルあまりのチューブ内を深度五十メートルから吸い出された海水が、上空の中継基地まで一気に汲み上げられた
レビュー・露出
《Twitter上の紹介》

試し読み(Amazonより、ちょっと多め!)
『奇想短編集 そののちの世界9 希望の船』
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©Ryousaku Awanami 2015.