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『ケプラーズ5213』サウンドトラック

keplers 5213 soundtrack
keplers 5213 soundtrack

新作小説『ケプラーズ5213』の明日リリースに先立ち、サウンドトラックをsoundcloudにアップしました。予告編の為に作ったものなので、6トラック合計でたった2分30秒しかありません。史上最短のサウンドトラックかもしれませんよ。

あっという間に聴き終わりますので、よろしければどうぞ。

今回は歌ものはありません。途中まで劇中歌を作りかけていましたが、小説のリリースに間に合わなかったので、現状はここまで。ひょっとすると、そのうち追加するかもです。

6トラック中、iPod touchのアプリ〈Music Studio〉完結で作ったのものが3点、Macの〈Reason〉で作ったものが3点です。Reasonのシンセはエフェクト的に使える面白い音が多いので、宇宙とか異星人の雰囲気を上手く出せます。(ほぼプリセット音のままで重ねた程度ですが)
もし、この2つのソフトの使い分けが分かる人がいたら、かなりマニアですねえ。

誰の何の役にも立たない記事でした。

Scrivenerに出会った!

Scrivener
Scrivener

本日の朝日新聞朝刊に、あの藤井太洋さんが執筆に使用しているソフトウエアとして、Scrivenerが紹介されていました。UIとしては横書きのようですが、プロの執筆用支援ソフトということで、作家の方に広がりつつあるようです。
僕もその名前はSeanwes Podcastで紹介があったので知っていて、米国では非常に人気のある優れものだという認識はあったのですが、まさか日本語環境でちゃんと使えるものだとは思ってもいませんでした。せめて調べてみれば良かったな。
反省。
機能紹介を見ていると、「電子書籍(Kindle、PDFなど)の作成」までもサポートされているではありませんか!
ひょっとして今までの苦労が……。

まずは評価版をダウンロード&インストールしました。

こちらのページの下に、日本語化ファイルがあります。対応バージョンが2.5なので、最新の2.6に対応しているかどうかはまだ不明です。近日中に調べましょう。

プロが使うツールなので、無料ではありません。気になるお値段は?
Mac版は$45です。お安いですね!

しかしある解説サイトには、下記のような注意も。

・電子書籍のパブリッシングも完璧とは言いがたい
・Sceivenerが得意とするのは、「アイデアや資料の整理」「文章構成の見直し」
・文章の種類によりますが、プロットの作成から下書き(第一稿)まで、が限界でしょうか。
こちらから引用いたしました。どうもありがとうございます。

インストールと使い始め方、日本語サンプル文章については、こちらのサイトに詳しく書かれています。

サンプルファイルを開いてみた限り、日本語化ファイルを当てなくとも、まずは日本語できちんと表示されています。

Scrivener画面
Scrivener画面

 

ざっと見た感じ、「アウトラインプロセッサ+エディタ+校正支援」というイメージでしょうか。これまで僕が頭に描いて来た「日本語執筆環境=最終的な本の見栄えに極力近い」というものとはかなりかけ離れています。

さて、今朝は時間切れ&お腹いっぱい。30日の評価期限まで時間はたっぷりありますので、今後ゆっくり見て行きましょう。

この記事がいつか、誰かの役に立ちますように!
1/10追記:
残念。あれやこれや年末年始の忙しさにかまけている間に、評価期間が終わってしまいました。
結局、あれから一度も起動しないままでした。レビューを待って下さっていた方、誠に申し訳ないです。
ただ、アイデア整理やプロットの構築に非常に強力な武器になると思いますので、また機会があれば試してみたいと思っています。

RTFについて

9月27日のワードプロセッサーについて書いた記事について、 少々追記します。

rtfを「どんなワープロにでも持って行ける」と書きましたが、そうでもないのですね。名前の通り、Rich Text Format(書式付きテキスト)なので、かなり高い互換性を持っていると思っていました。
それはそれで正しいのですが、実はこれ、Microsoftのフォーマット。仕様が結構変遷していて、バージョン違いも世間に相当混在しているようで、RTF形式を吐き出すワープロソフト間でも意外に互換性の保証がなかったりします。

これに気づいたのは、Windowsのワードパッド(Winに最初から付いているあれです)で文章を書いて、それに画像を貼り付けたものを別の環境に持って行った時でした。

まず、別のPCのワードパッドで開いたところ、中身が空っぽでした。ファイル容量は10MB以上もあるのに! です。
仕方がないので、それをOpenOfficeのWriterに持って行きました。(Microsoft Wordのない環境だったので)
抜けなく内容は変換されたのですが、書式は崩れます。かなり苦労して編集し直した記憶があります。

次に、悪名高きゴミファイル、Winmail.dat問題です。
OutlookなどのWinメーラーで書式付きのメールを送ると、自動的に添付されてしまう、あれです。
ある人から、このデータが開けず困っていると相談がありました。家庭ではMac環境なので、当然こちらでも開けません。Google先生に尋ねると、どうもこのファイルの中身はRTFのようなのです。拡張子が違いますし、全く同じものではないのですが、RTFなら、と思って拡張子を取りあえずRTFに変え、色々なワープロ、エディターで開こうと試みました。
ところが、全く開きません。AppleのPagesでは読み込みをサポートしていなかったりします。
どうしてかな?(いや、正確にはRTFではないので開かなくて当然なんですが)と思い、またGoogle先生に尋ねて、初めてRTFがMac環境では必ずしも標準的なフォーマットではない、ということを知りました。
愛用しているiText ProではRTFを採用しているので、疑問を持っていなかったのですね。

Winmail.datについては別の専用ソフト(フリー)があって開くことが出来て解決ましたが、RTFの互換性にはちょっと不安の火がが灯りました…。

Windows環境では一応、書式付きテキストの標準的なフォーマットですし、Macでも標準のテキストエディットをはじめ、Jeditなどの有名エディターソフトでも普通に扱えますので、選択肢としては独自フォーマットよりはずっと汎用性が高いと思います。

ただ、その互換性は完全ではない、という話。書式自体にはこだわりがなく、内容がなくなると絶対に困る文章ファイルの場合、プレーンテキストで念のためバックアップを取っておいたほうが安心ですね。

さて、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!

『ケプラーズ5213』の表紙デザイン、上がりました!

『ケプラーズ5213』表紙デザイン
『ケプラーズ5213』表紙デザイン

表紙デザインを初公開!

最後に少しだけPhotoshopで合成、調整していますが、ほぼBlender完結です。文字も含めて!
しかもレンダラーはBlender Internalです。丸の中の宇宙船ティオセノス号は予告編のフレームから書き出したものなのでInternalとCyclesのハイブリッドですが。
元データは長辺4,800ピクセルもあるので、Cyclesだととてもレンダリングが終わりません。Internalだとほんの数分ですからね!

Blender標準マテリアルのエミッション値を上げたもの+GIでのレンダリングは意外ときれいで早いんです。よく見ると緑の光がサンプル不足で妙なエッジが出てますが、Fireflyもノイズもなくて、こんな絵を作るのには便利なんです。きれいでしょ?

ベースのデザインは予告編からの流用です。え、まだ見ていない? では、こちらからどうぞ!

さて、いよいよ小説の発表も近づいて来ました。

新作の執筆状況6

新作『ケプラーズ5213』、まだ三回目の校正中です。もう少しなのですが、Kindle化までにはまだまだ時間が必要で…。そこで、ということで、予告編の一部が少しずつ出来てきていますので、Work in Progress動画をちょっとだけお見せしますね。←音はまだです。

マシンパワーが<これ以上は無理!>というので、これ以上の画質アップはご勘弁(最終はQHDサイズになります)。本当はもっときれいにレンダリングしたいのですが、やはり1フレーム1分以内のレンダリング時間に抑えたいですし。
このカットは全体で二十秒(=600フレーム)あるので、満足いく画質になるまでサンプル数を上げると100時間前後はかかってしまうのです。電気代はもちろん、愛機にそんな無理をさせたくないですもの。
ディティールをDisplacement Mapping で出しているため、Cyclesだけではかなり酷いノイズでした。それを少しでも目立たなくしようと、Blender Internalのレンダリングとハイブリッド・コンポしています。(あ、もちろんCaustics offとか、Filter Glossy、Multiple importanceとか、ノイズ軽減の基本は押さえた上で、Despeckleもかけて)

この記事は、誰の役にも立たないかなあ…。

改めて、Blender.orgのCyclesリファレンスページで、ノイズを減らす方法を読み直しました。

上記で書いた他に、マテリアルの色値を1(真っ白など)にしてはいかん、とか、透明の影に気を付けろ、とか、ありますね。これらの基本でしたね。このシーンは透明物のない、減衰光のない、遮蔽空間のない宇宙のシーンなのであれですが、インテリアシーンなどでFireFlyやノイズに困っている場合、先ほど上げたページを読んでみるといいかもです。

いつか、誰かの役に立ちますように!

新作の執筆状況5 タイトル発表

「ケプラーズ5213」となりました。

途中からずっとこの仮タイトルだったのですが、どうもインパクトに欠けると思い、決め切れませんでした。語呂が「スペース1999」と似ているところは気に入っています。

さて、発売までにはまだやらなければならないことが沢山あるのですが、今週から別の短編を書き始めました。シリーズもののSci-Fiで、同じテーマをずっと追いかけます。月〜金までにほぼほぼ一本書き上がり、今日それを校正しながら修正し、二稿まで行きました。この短編はほとんどiPod touchのPlain Textで執筆。次の短編は7 note miniで、タッチペンで書くと決めています。毎週執筆環境を変えることで、四十肩が再発しないように、という涙ぐましい努力だったりするわけです。

これはケプラーズ5213の後、Kindle Storeに上げる予定。短編を順次上げて、全作完成後に一冊にまとめます。これによって、次作の発売以降、二ヶ月間ほどは、ほぼ常に「新刊」がKindle Storeに上がっている状態になる。という計画なのです!

さて、思い通りに進みますことやら…。

新作の執筆状況2

たった今、新作にエンドマークを入れました。原稿用紙にして、530枚程になりました。短めになるだろうという予想は外れ、『さよなら、ロボット』より少し長い物語になりました。これまで最もエンターテイメント性が高いものになったように思います。文学的な香りは減ったかもしれませんが、より多くの読者にアピールするような、手に汗握る物語になったのではないかと、「今のところ」は自分で思っています。まだ直さなければいけないところがたくさんあり、先は長いです。が、何とか破綻することなく最後まで書き切ることができました!

舞台は、今年の春にその存在がNASAから発表されたケプラー186fという惑星です。地球からは492±59光年離れた、地球型に近い惑星です。ハビタブルゾーンといって、ある恒星系の中で生物が生息できる領域が設定されているのですが、ここは、恒星からの距離や、その惑星自体の大きさ、様々な環境要因から考えて生物が生息できる可能性が特に高いそうです。まだ、大気の組成も分かっていませんが…。

この惑星を舞台にSF小説を書き始めたのは、ひょっとしたら世界で一番早かったかもしれませんよ。今年の四月十七日にサイエンスに発表され、私が新聞でそれを知ったのはそれより後、執筆を開始したのは八月十七日のことでした。

発売はまだ先ですが、やっぱり人は住めないようだという結論が出る前に、夢のあるうちに読者に届けたいな、と思っています。まあ、今の宇宙望遠鏡では今以上詳しいことは分からなさそうなので、当分、夢が壊れることはないのかな、とも期待しています。

新作の執筆状況1

今、新作を書いています。誕生日(今日)までに書き上げようともがきましたが、ちょっと体力の限界です…。週末までお預けにします。
その後は校正も待っているので、発売はまだまだ先。こちらで状況を少しずつ書いていこうかと思います。
新作はSFです英語でSci-Fi(サイファイ)。SFというより響きがカッコいいですねえ。かなり未来のお話で、地球を駄目にしてしまった人類が、遙か遠くの惑星に移住を目論むというストーリーです。「目論む」というところがミソですね。
今日はここまで。