校閲のちょっとした裏技発見(!)

書き終えたばかりの自作、冷静に校閲するのは難しいですよね。ちょっとした偶然から便利そうな方法を一つ見つけました。

まずは、執筆環境とは異なる見栄えのデータを用意します(これは、基本ですよね)、epubなどに書き出して、電子書籍リーダーで見るのが良いかと思います。

どこでもいいので、ページを開きます。
パッと目についた言葉を選びます。これは、動詞か形容詞が良いと思います。その言葉で全文検索をかけましょう。
ずらずらっと出てきますよね、同じ言葉を使った文章が。
その言葉が個性的な言葉だった場合、近くのページに登場したら要注意です。故意に使った場合はともかく、たまたま同じ言葉が近くに現れたなら、表現の幅が狭いかもしれないと疑う必要があるでしょう。
ちょっと周りを読んでみて、もっといい表現がないか、別の書き方は出来ないか、模索してみるとトレーニングになりそうですよ。

次に、その言葉が出てきた箇所から1ページだけ読んでみます。先へは進まず、検索結果に出たところだけ、次々に1ページだけ読みます。物語の内容に引きずり込まれる前に次へと飛びますから、案外冷静になれそうです。
不思議と、今までには気がつかなかった「気になるポイント」が、どんどん見つかったりします。

最後まで行ったら、またそのページで気になる別の言葉を選びましょう。
そして、全文検索。
これを繰り返すと、同じ表現の頻出や、癖で使ってしまっている言葉があぶり出されるように思います。もう少し工夫が必要なのに、手癖で書いてしまっていることって、案外あるもの。

もちろん、物語を順々に読まないことによって冷静になれる効果も大きいです。「流れ」に流されず、単文ごとの表現や誤りをチェックできるので。

どうでしょう──
参考になりそうですか?

では、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!
(久し振りにこの言葉で締めたナ……)

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